私の心に光を当てたなら   作:アッシュクフォルダー

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第八話 おにぎり屋の悩み

市津菜月は、

シャルロット・ルイーズ・三園が、

自分と同じような何かを感じていた。

 

だが、こころは、相変わらずの調子だった。

 

「さぁ、今日も、沢山の笑顔を見つけるわよ!」

 

「しゃりりん、お腹空いていない?

はぐみの家のコロッケ食べる?」

 

「コロッケ…?」

 

「コロッケって言われてもわからないよね…

ジャガイモとひき肉に、

パン粉をまぶして、揚げた料理なんだけど…」

 

「それなら、祖母が何度も作ったことがあります!」

 

「知っているのかよ…」

 

「確か、フランスのクロケットが、

日本に渡り、コロッケになったと、

聞きました」

 

「えっ…!?コロッケって、フランスから来たの!?」

 

「それは知らなかった。発祥の地…?かな?」

 

「日本のコロッケも、食べてみたいです!

何か違いがあるのかも、しれませんわ!」

 

「どうだろう?はぐみちゃんの家が、

精肉店で、コロッケが名物だよ」

 

「あぁ、ぜひ、子猫ちゃんの感想が聞きたいね!」

 

「あら?あの人、今でも雨が降りそうな顔をしているわ!」

 

「は?」

 

と、こころの突拍子も無い発言に、

菜月が困惑する。

 

「おにぎり屋さんの、お姉さんだ!こんにちはー!」

 

「あ、はぐみちゃん達、こんにちは」

 

「なんだか、浮かない顔をしているね。

何かあったのかい?私たちで良ければ、聞かせてくれないかな?」

 

「最近、客足が遠のいていて…何が原因なんだろうって、

思っていて…」

 

「ショーウィンドウで、売られているのですか?」

 

「時々、こういう店があるかな?

三園さんは、食べたことある?」

 

「えぇ、日本人の祖母が作ったことがあって、

懐かしいですわ!」

 

「それなら、みんなで、一緒に食べましょう!」

 

「どれにするのか、迷うな」

 

「菜月が興味を示している!」

 

「父に上げたくて」

 

「そっか」

 

すると、こころが…

 

「おにぎり屋さん!ここにある、おにぎり、全部買うわ!」

 

「はへっ!?!?!?」

 

「こころ!ストーップ!

そんなに、食べきれる訳無いでしょう!

お店に迷惑だし…」

 

「そうかしら?こんなに、美味しいおにぎりだもん!

きっと、十個食べても、飽きないわ!」

 

「さすがに無理だって…」

 

その後…

 

「とりあえず、一人一個から数個程、買いましたけど…

菜月は、どんな具にしたんだ?」

 

「具なしだ」

 

「シンプルだね…」

 

「食べやすいからだ」

 

「あーそっか」

 

「海苔無しだ」

 

「ずいぶんと、こだわってるね…」

 

「やっぱり、お店が賑やかになったら、嬉しいな。新鮮さを感じたよ」

 

「でも、客足が遠のいたって言うけど…」

 

「うーん、駅前に、支店を出した影響だろうか…?

ほとんど、宣伝しなかったからな…」

 

「そうだったのか…」

 

色々と悩むのだったが…

 

 

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