若葉睦の家の前に、豊川祥子と白宮円香がやって来た。
二人は睦の部屋にへとやって来た。
「今更、何の用?私は祥子ちゃんが大嫌いだけど?」
「睦!わたくし…わたくしは!」
「祥子ちゃん。円香がいるから!」
「わかっていますわ…!睦!」
と、祥子は睦に近づいてくる。
「近づかないで!出て行って!」
「出て行きません!睦!
わたくし…言わないといけないことがあるのです!」
「はぁっ!?祥子ちゃんが何を言っても、
無駄だと思うけど?」
と、睦の身体にモーティスの人格が乗っ取られていた。
「わたくしが、間違っていましたの!
睦の気持ちや意思、それに…全てを踏みにじって、
滅茶苦茶にしてしまいましたわ…!全部、わたくしのせいで…」
「祥子ちゃん」
「許しくて下さりますか…?」
「うんっ!祥子ちゃんがそう言うなら。
でも、睦ちゃんは起きないと思うよ?」
「えっ?」
「だって、睦ちゃんが起きるのに、案外、時間はかかるものだよ?」
「…起こして見せますわ。わたしくがこの手で!」
祥子と円香は一緒に帰っていた。
「わたくし。どこで間違っていたのでしょうか…」
「そんなことない!きっと伝わっているよ!
祥子ちゃんの気持ち!睦ちゃんに!」
「そうだと良いのですが…」
と、祥子は不安を感じずにはいられなかった。
後日。
祥子は懲りずに睦の家の前に来ていた。
雨の日も風の日も、嵐の日だって、やって来ていた。
「祥子ちゃん!」
祥子が倒れている所を円香が発見して、
白宮家まで、円香が運んだ。
「ま、円香さん…」
「じっとしていて!今、おばあちゃんが、
ご飯を作っているから!」
「そ、そんな…迷惑だったりは…」
「してないよ!だって、祥子ちゃんは円香の大切な友達だから!」
と、円香自身は、祥子を寝かせては、必死で看病していた。
「睦に会いたいですわ」
「円香もだよ」
「一緒に行きましょう!」
「わかった。おばあちゃんに言ってから、
円香!行くから!」
祥子と円香が、睦の部屋に訪れると…
睦が泣いていた。
「祥…円香…」
「睦!」
「お願い!睦ちゃんを…起こして…助けてあげて」
「わかりましたわ!わたくしや円香さん。
それに、みなさんがいらっしゃいます!
だから…泣かないでください!睦!」
と、祥子が泣き出す。
その後、円香まで泣き出す。
「何だろう…胸の奥が悲しいって感じがする」
「円香さん?」
「睦ちゃんが、心の奥底から泣いているって、感じる」
「わたくしも、同じことを事を思っていましたわ…!」
「だから…私の傍にいて」
「わかりましたわ…!」
「円香も!」
「えぇ、みなさん一緒にいますわ!」
と、祥子と円香は一晩中、睦の傍にいた。