18歳の身体と7歳の精神   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 白宮円香と若葉睦と要楽奈

白宮円香と要楽奈、若葉睦は、街外れの廃墟に訪れた。

月に何回行うか、わからない、気まぐれの猫集会である。

 

三人の周りには野良猫がいっぱいいる。

その中でも、野良猫達は、異様に円香に懐いていた。

 

「円香。すっごく良い奴」

 

「?」

 

と、円香が首を傾げる。

 

「ねこに懐いている。だから、良い奴」

 

一匹の野良猫が、円香が気になる素振りをしている。

 

「あっ!ねこさーん!こっちにも!」

 

「モーティスも、良い奴」

 

睦自身も野良猫に懐かれていた。

 

「寝てる?」

 

「睦ちゃんは、ずっと寝ている」

 

「えっ?」

 

と、円香は状況がイマイチ理解できていない。

 

「モーティスが起きてる」

 

「睦ちゃん、全然、起きてこないの。

どれだけ、起こそうとしても、目覚めてこないの」

 

「誰も寝ていないよ?」

 

「ううん、寝てる」

 

「睦ちゃん。モーティスちゃんって…」

 

「モーティスは私だよ?睦ちゃんも私だよ?」

 

円香自身、睦の二重人格を理解出来ない為か、

ますます、混乱していた。

 

「心の中で寝ている」

 

「そっかー」

 

と、円香自身は理解しきれていないが、なんとなく、理解した模様。

 

 

夕方になり…円香の祖父が迎えに来てくれた。

 

「円香。もう16時だ。探したぞ!」

 

「おじいちゃん!じゃあ、円香。帰るね」

 

「バイバイ」

 

「またね」

 

「睦ちゃん!モーティスちゃん!楽奈ちゃん!また、遊ぼうね!」

 

 

後日、RINGにて。

 

長崎そよと白宮円香が会話をしていた。

 

「睦ちゃんとモーティスちゃんって、その…」

 

「二重人格」

 

「にじゅうじんかく…?って、なに?」

 

「ずっと、心の中で眠っているの。

傷つくのが嫌だから、睦ちゃん。

睦ちゃんを守るため、モーティスに支配されている状態なの」

 

「えっ?」

 

「傷つけたくないから、モーティスがいる」

 

と、睦がやって来た。

 

「睦ちゃん?」

 

「睦ちゃんには、傷ついたり、苦しめたり、辛い思いをさせたくない。

だから、モーティスがいる。

睦ちゃんを守るために、モーティスがいる」

 

「円香は、睦ちゃんもモーティスちゃんも、

傷つけない!苦しめない!辛い想いには決してさせない!

だって、円香にとって、睦ちゃんも、

モーティスちゃんも、大切なお友達だから!」

 

と、一心不乱に、円香は睦に想いを伝えた。

 

「円香ちゃんは健気だね」

 

と、睦もとい、モーティスの声のトーンが低くなり、

何気に恐怖心を植え付けられかける。

 

「えっ?」

 

「円香ちゃんも、11年間、眠りについて、

生死を彷徨って、いつ死んでもおかしくない状態にもなっていた。

そして、俗世を知らずに、何も知らずに、今に至る。

要は同じ穴の狢だよ」

 

「そんな…でも、円香は、円香は!円香は!」

 

「睦ちゃん。その辺にして」

 

「円香…そろそろ、学校だから…円香は…円香は!

睦ちゃんも、モーティスちゃんも助けたい!」

 

と、白宮円香は決意を改めてた。

 

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