ライブハウス、リングにて。
椎名未希は白宮円香と一緒に、
食事をしていた。
「ココア、アツアツだけど、美味しいね!」
「円香ちゃん!今度、カプチーノ飲んでみてよ?
美味しいよ?」
「今度、飲んでみるね!」
「立希ちゃん!おかわり!」
「お姉ちゃんに用意する、ココアは、ありません」
「えーいいじゃん!」
「チッ…」
と、立希が舌打ちした。
「立希ちゃん。お客さんだよ?」
「この人たちは?」
「初めましてかな?長崎そよです。
立希ちゃんのお友達です」
「高松燈です…」
「初めまして!白宮円香!
円香で、バンドでお歌を歌っているんだ!」
「そよちゃん…」
「えっと…知り合い?」
と、燈が言いだすと…
「まぁ…そう…かな?」
と、有希が返答する。
すると、円香が、こう言いだす。
「そよちゃんと、未希ちゃんって、
会ったことがあるの?」
「えぇ、少しだけね。一緒にバンドしたことあるんだ」
「ま、まぁね…」
と、二人が返答した。
「円香や未希ちゃんと違って、
二人とも、制服なんだね!」
「そよちゃんは、月ノ森なんだ。
隣の燈ちゃんは、羽丘女子なんだね」
「円香、一度も制服着たことが無いんだ。中学も高校も。
ずっと、眠りについていたから」
「眠り姫?」
と、燈が問いかける。
「円香は、11年間眠りについていたんだ。
7歳の時から、少し前まで。
でもね!今はバンドでお歌うたうようになって、
とっても、幸せなんだ!」
「その…円香ちゃんって、何歳?」
「円香は高校一年生の18歳!」
「夜間定時制高校だから、少し年上の子も、
同じ学年だったりするんだよ?」
「へぇ~そうなんだね」
「円香!みんなと一緒に出掛けたい!」
「その…どこに行く?」
「じゃあ…水族館とプラネタリウム!
小さい時に、パパとママに、連れてってもらったんだ。
それが、円香の、眠る前の唯一の記憶だから」
「じゃあ、そこに行こう!」
と、燈は円香に問いかける。
「私も行きたいけど、ちょっと、ドラムの練習で、
その日、しごかれるからな…」
「私も、ちょっと…二人で行ってきてね」
「じゃあ、私は燈と円香と一緒に行く」
「ドラムの練習に付き合ってくれるんじゃないの!?」
「お姉ちゃんが、勝手にしてて」
「そんなぁ~」
「だいたい、叩けるようになったから、自主練で」
「えぇ~教え続けられたら、伸びるタイプなのに~」
「お姉ちゃんでしょう?甘えないで」
「もーう!妹の癖にきびしいな…」
「フフッ、立希ちゃんも未希さんも、仲良し姉妹ですね」
「仲良くないし」
「うーん、どうだろう…?」
「否定しないんだ、同時に肯定も」
「う、うん…微妙といったところかな?」
と、円香の交友関係が広まった。
そして、未希と立希の関係は相変わらずである。