魔法少女になった私の役目は3つある。
一つ目は魔法国の情報収集。
二つ目は時の魔女の暗殺あるいは捕縛。
三つ目は精霊界へのパスの封鎖。
どれも想像を絶する難易度である。そのため魔族側からの無制限協力が必須でありそれは了承を得ている。(1名を除く)
全てはマザーのために。魔族の悪辣さを非道さを味合わせてやる!
はずだった・・・。
「あの~私はどうなるのでしょうか~。」
「・・・・・。」
今、私は手錠が掛けられ強制送還中だ。加えて隣にフル武装魔法少女。
しかも肩の星の紋章はAクラスの証。
何故だ!?
何を間違った?クソ!脱出しなくては・・・。やむを得ん、もうこの体は捨てるしか!
(・・・は!外れん!いや、そもそも動かせない!?これは魔風石!?これでは体の100%が魔力でできた私は無力!クソ!こうなっては自死さえも・・・)
魔将エスメルと言えどこの近距離で魔力を封じる手錠された状態での戦闘すれば瞬殺される。
クッ!ここまでか・・・。
「着いたわよ。」
着いた場所にあったのは大きな塔そして重武装した兵士それから極東支部の魔法少女達。
間違い無いここは魔法国家・極東支部その前だ。
どういうことだ?たしか危険人物を収容するような隔離棟は別のはず。しかし、ここの者達は全員臨戦態勢、歓迎されていないことは明らか。
どういうことだ!?
「あの~。これは一体?」
とぼけるしかもはやエスメルには手段がない。
こうなっては部下を呼び撤退を視野に・・・。いや、ここは全員を道連れにして証拠隠滅か。クソ!
そうしている間にツカツカといかにも研究者のような白衣の女が現れた。
「手荒になってごめんなさい。新たな同胞。」
「連行早々に悪いけどまずはあなたのことを調べさせて欲しいの。いいかしら?」
不気味な笑みを浮かべる白衣の女は容赦なくこちらが最も嫌なことを言い出した。
1時間後
「うん。問題無いわね。」
「体の痣は気になるけど、その他は特に他の子達と一緒。魔法少女としての機能もバッチリ機能しているわ。」
「・・・そうですか。」
どうにかなったらしい。どうやらこちら側の工作は上手く働いているようだ。
「それで色々とお話をしていただきたいのですが。」
「そうね!それが一番大事ね!ということで白ちゃん。後のことお願い!」
そういって颯爽と部屋から出て行ってしまった。部屋に取り残された私と私を捕らえた白い魔法少女。しばらくの沈黙の後に。
「まずは手荒なまねをして申し訳ありません。私の名前は白崎 光ここ極東支部に所属するA級魔法少女です。今日から私はあなたの監視として一緒に行動することになりました。」
A級魔法少女、それは一人で大型魔物を無力化させ条件次第では魔将クラスとも渡り合う準最高戦力そんな貴重な戦力が新人魔法少女の監視?奇妙にも程がある。無事身体検査は突破したがそれ以上に何か疑われる要因があったのか?
「納得しないって顔ね。」
「それはそうでしょう。こっちは何がなにやら分らないですから。」
こちらは何も知らないスタイルで行くしかない。
「分ったわ。最初から説明してあげる。」
「始めに、あなたが捕まった要因だけどあなたが契約したと思われる精霊が原因よ。」
「契約精霊?」
「そう。現れたでしょう。あなたの前に、こうなんかヤバいもの。」
精霊?そうか、そういうことか。あの危険物。私が隔離したものをあいつらは知っていたのか!それなら合点が行く。あれは確かに野放しにするのは危険だ。
「精霊にも相性があって彼らも契約者をえり好みするらしいのよ。で、今回こちら側にきた精霊はその中でも危険な精霊だったのよ。」
「危険な精霊?」
「そう。でも、あなたは違った。あなたの契約精霊はごく一般的に魔法少女と契約するものだと分ったの。」
それはそうだろう。隔離して私の陣地に閉じ込めたのだから。
「なら・・・。」
「でもね、あなたは魔法少女としての凄い素質も観測されたのよ。」
「魔力、ですか?」
「そう。あなたの魔力量。簡単にいうと魔法少女として活動するエネルギーがそれはもう過去を遡っても数人。それもS級クラスの魔法少女に匹敵かそれ以上の量を内包していることが分ったわ。」
当然だろう。私は魔将。戦闘という面での能力は他の魔将達に遅れを取るとは言え他のその他の雑魚とは一線を画する実力があると自負している。
「そんなあなたにはこちらとしても生半可な対応が出来ないし、その将来性守る必要があるの。」
「成る程。」
「だからね。あなたがこれから一人前の魔法少女になるまで私が手取足取り教えることになったわ。」
「と言うことは私は・・・どうなるんですか?」
「手続きはこっちの方でやっておくわ。魔法少女の管轄は全て魔法国家が受け持つことは国連で決まった最重要案件だからね。だから、まあそうね、まずは・・あんたの名前教えてもらえる?」
「ええっと・・・。く、
「そう。雅さんこれからよろしく。そして,ようこそ魔法国へ!」