可能を不可能に   作:瑠色の弾丸

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なぜか人気NO1であろうネモの作品が見当たらなかったので、書きました。(原作のネタバレあります)
なるべく原作読んでなくても楽しめるように頑張ります。

プロローグなので短めに。


プロローグ:ネモ・リンカルン

「君たちの負けだよ、ネモ君」

 

燃える大地、その黒煙で真っ黒な空、空を舞うのはドラゴンやハーピィ等、別世界の生物。

地獄の窯が開けられ、地球が別世界との戦場になってしまった。

私の横に倒れているのは、ピンクのツインテールの女(アリア)歴代最高の名探偵(シャーロックホームズ)

私もなんとか意識は保っているが、右腕は飛ばされ、死体一歩手前ってところだ。

そして私と対峙するのは7人の女神と中性的な男。

 

 

「『不可能を可能にする男(エネイブル)』『可能を不可能にする女(ディスエネイブル)』。君たちが作り出す本はとても興味深いものであった。しかし、私の予想を超えることはできなかったようだ。もう彼には聞こえていないだろうがね」

 

私の横の『人であったもの』に対して、話しかける。その死体は人の姿を成していなく、『破壊』というのが相応しい、まるで生き返るのを恐れているかのように念入りに殺されている。

その横ではこちらの世界ではルシファーと呼ばれる女が『主様』『主様』と泣き叫んでいる。

私も同様に泣き叫びたい気分だが、そんなことはできない。私は戦うと決めたのだから。

 

「これで私の巻末だ。最後に君を殺して後書き・感想に入らせてもらうよ」

 

男がそういうとピンクブロンドの髪をした女神の1人が、

「ーーーイナツルヒーーー」

機械的に呟き、両手を横向きの互い違いのチョキのカタチに変えていく。額の中央を対角線の交点とする菱形を、両手の人差し指と中指で描くように。

これはあの女神がレーザーを撃つ予備動作。

当たったらひとたまりもない。

私は勇気をもらうため左手で青瑪瑙のペンダントを握りながら、最後の力を振り絞り、こちらもレーザーを装填する。まあ……出涸らしのような出力しか出ないが。

彼女の額がエメラルドグリーンに光ると同時にこちらも右目からレーザーを発射する。

鍛冶場の馬鹿力が働いたのか、残りの力にしてはありえないほどの威力のレーザーが出たが、神の前には無力。私の瑠璃色のレーザーが押し返され、眼前はエメラルドグリーンの光で埋め尽くされている。

私の命はもう数瞬の限りだろう。

後悔はない……ことはないが、

 

「もっとキンジと話す時間が欲しかった…」

 

エメラルドグリーンの光に包まれ、私の人生の幕は下ろされた。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

はずだったのだが…。

自己紹介しよう。

私は『ネモ・リンカルン』。1歳だ。

どういうことか、私は記憶があるまま過去に戻ってしまったようだ。

……いや、正確には過去ではない。

なぜなら現在1()9()9()3()()、生まれた年は1992年だ。

しかしこれは本来ありえない現象だ。なぜなら私の本来の生まれ年は1()9()9()5()()なのだから。

つまり三年早く生まれている。単に過去に戻るだけではありえない話だ。

こういう歴史の連続性を無視することが起きたり、この世じゃないところから来たりした場合、こういった異分子を排除するために必殺の時刻(リーサル・アワー)呼ばれるものが起きるはずなのだが、その傾向は見られなかった。

少ない情報から推測してみるに、異世界の神の力と私の力がぶつかったことで、過去に戻ってしまったのではないか。そして私が最後に話す時間が欲しかったと願ったせい(おかげ?)で遠山キンジと同じ1992年生まれになったのではないか。

時間が戻ったというよりは、新しく生まれ変わった、『転生』という方が正しいかもしれない。

 

ちなみに私の力とは色金由来のものだ。色金と呼ばれる金属は、宇宙から過去に落ちてきた金属であり、おかしい話ではあるが意志・感情を持つ。その金属と心を通わせ、身につけていると、超能力(ステルス)(炎を出したり、氷を出したり等)を超える力、超々能力(ハイパーステルス)を使うことができる。ちなみに死ぬ前の戦闘で私が目からはなったビームも超々能力の一種だ。

そして、私達ネモ一族は『ある男』に遺伝子操作され、色金の一つ、瑠璃色金の力を電波の傍受のような形で行う。色金との心理的な、あるいは魔術的な同調を行う必要がない。ただ一方的に色金に通信し、受信ができるのだ。

簡単に言うと、普通は色金と有線接続。私たちは色金と無線接続といえばわかりやすいだろうか。

無線接続な分、色金を保持しなくて良いというメリットがあるが、瑠璃色金が私の受信範囲にないと力が使えないというデメリットもある。

……まあそのおかげで一生忘れられない大切な思い出を得ることができたのだが。

その話は後日に回す。

 

 

次は今の私の状況について話そう。

私はフランスの家で極めて珍しく平和な暮らしを母と2人でしている。何せ、私は物心ついてからは戦いの毎日だった。こんな平和な日などそうそうあるものではない。今この時の時間を有効活用した方がいいだろう。

1歳に戻ったとはいえ、記憶は保持したままだ。私は以前死ぬ前に既に国家学位(バカロレア)を取得している。勉学をもう一度学ぶ必要はない。……と思いきや、学ぶものが一つある。

それは日本語だ。

私は日本語を話すことはできるが、漢字などは読むことはできない。

この若い暇な時間に日本語を学ぶのが最適であろう。

ということで、私は家になぜがあった日本語の書物で日本語を学んでいる。

しかしなぜ、日本語というのは『ひながな』『カタカナ』『漢字』があるのだ。フランス語等のように『アルファベット』のみにしてくれれば良いのに。

 

私が日本語に悪戦苦闘しているうちに時は過ぎ2歳になる頃、父が帰ってくるとの連絡があった。父は潜水艦の船長で、ある組織に組している。

………まあ、私もその組織に入ることになるのだが。

 

久しぶりに父が帰ってくるとのことで、機嫌が良くなる母を見ながら、私も帰ってくるのを待つと、玄関のチャイムが鳴り母がスリッパを鳴らしながらドアを開けにいくのをリビングで見ていたが………様子がおかしい。母がかしこまった様子でペコペコお辞儀をしている。

 

ーーーッ!

 

わかった。なぜ母がかしこまっている理由が。

母は父にかしこまっているわけではない。父と一緒に来た人物にかしこまっているのだ。

そして彼は私にだけそれがわかるようなオーラを飛ばしてきた。

まるで私を試すかのように。

子供ながら冷や汗を垂らす。この戦いの中でしか味わえない生死ギリギリの感覚を2年間で忘れていた。

母、父につづけて、ある人物がリビングに入ってくる。

その人物は、背の高い、精悍な人物だ。しかし、性別が分かりづらい。男だと思えば美丈夫の男に見え、女だと思えばかっこいい女に見える。歴戦の勇者といったムードの堂々たる風体は旧式のイギリス海軍服とコートに包まれている。顔には幾多の苦難を乗り越えてきたもの特有の苦行者のような超越感がある。

 

はじめまして( It's very nice to meet you.)

 

()から明瞭なイギリス英語(クイーンズ・イングリッシュ)が発せられる。その声は全身を風が吹き抜けたような、不思議な心地がする声であり、私をみる目は私を見ているようで、見ていないような、神秘的で力強い目だ。

 

私からしたら『はじめまして』ではない。

なぜならば……

 

「私は『モリアーティ』。これからよろしく、『可能を不可能にする女(ディスエネイブル)』ネモ・リンカルン君」

 

生前世界を戦火の炎で包み、私たちを殺した張本人、『モリアーティ教授』だったのだから。




キャラ説明・ネモ・リンカルン(原作)(ネタバレあり)













15歳・フランス人
キンジが好き
主人公・遠山キンジが『不可能を可能にする男』と呼ばれる対の存在で『可能を不可能にする女』と呼ばれている。
キンジが好き
能力は超々能力。目からビーム撃ったり、瞬間移動できたり、銃弾や刀を跳ね返したり等。原作の強さ的には上の下〜中の上ぐらい(世界を滅ぼせないので)
モリアーティの部下みたいなものだったが、なんやかんやあって叛旗を翻し、主人公サイドについた。
キンジが好き。




遠山キンジ
本編主人公
人間?
生き返ったり、蹴りで地震を起こしたり、分身したり、絶対零度の中歩いたりできる。
本編では3人の女神+竜神に勝利している。
たぶん人間ではない。
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