日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
中央歴1643年2月11日
パーパルディア皇国首相官邸
「全員集まった様だな、先日のバルチスタ海域にて起きた海戦の結果についてだが…」
「日本の衛星が観測した結果によると戦術的には双方大きな損害を出して引き分け、戦略的には文明圏外国の動揺を誘いグラ・バルカス帝国の判定勝ちです。最も発掘兵器を破壊されたミリシアルはかなりの損害でしょうがね」
「あの円盤型飛行戦艦か、魔帝の遺跡から発掘されたなら魔帝も持って居るだろうし対抗策を考えるべきですね」
「そして軍からの意見だが、今後のグラ・バルカス帝国の活動はなるべく短期間でムー大陸全土を掌握する事が考えられるそうだ、アルデ総合参謀長続きを説明してくれ」
「はい、グラ・バルカス帝国の本土は第二文明圏最西端のパガンダ諸島より更に西にある事が判明していますが、ムー本土を橋頭堡として運用できる今はグラ・バルカス帝国本土に対する攻撃が出来ます。しかしムー大陸がグラ・バルカス帝国の手に落ちた場合はグラ・バルカス帝国の本土を攻撃するにはムー大陸が巨大な盾となりグラ・バルカス帝国の本土は安全になります。またグラ・バルカス帝国の本土への上陸も不可能になります」
「ありがとう、つまりいかにムーの占領を防ぐかが課題となる訳だが、どうする事が出来るだろうか?」
「まず考えられるのはムーへ我が国や日本、ミリシアル帝国の軍が駐留する事ですが…」
「無理だろうな、少なくともムー本土の半分が占領でもされなければ許可が出るとは思えん」
「ではニグラート連合とマギカライヒ共同体、ソナル王国の三国を対象とするのはどうでしょう? 列強の軍が駐留していればグラ・バルカス軍もそちらに兵を割かざるを得ず、ムー侵攻に対して遊兵を作れます」
「そうだな、それをムーに打診してくれ。後はグラ・バルカス帝国の潜水艦に対してだが…」
「ソナーの開発は完了しています、これから建造する駆逐艦、巡洋艦には標準で搭載する事が可能です」
「ならば少しは安心出来るな、とりあえず対潜能力を持った艦艇は最優先で建造してほしい、続いて対空艦を優先だ」
「カイオス首相、バルチスタ海戦の結果ムーとミリシアル帝国の海軍兵力は低下しています。グラ・バルカス帝国の艦艇が第一文明圏へ進出し通商破壊を行う可能性は無いでしょうか?」
「それは無いと思われます、そう言った行為を行い艦が損傷すれば撤退が難しくなる上にそもそも搭載した燃料が枯渇するはずです。最もそれは水上艦に限った物ですが」
「水上艦に限っただと? つまりグラ・バルカス帝国は潜水艦を差し向けていると言う事か?」
「会議の直前にグラ・バルカス帝国の物と思われる潜水艦を鹵獲したと海軍から報告がありました。具体的には日本との共同対潜訓練中に偶然発見した潜水艦を訓練標的と誤認して攻撃した結果、敵潜水艦が損傷を負い浮上した所を鹵獲したとの事です」
「運がいいな、何か手に入った物はあるか?」
「無線機や暗号表は破棄されてしまいましたが、潜水艦本体や搭載された魚雷などは日本と協力して解析しています。水上離発着可能な航空機を3機搭載し、カタパルトも装備しており鹵獲時に同席した日本海軍士官の話しでは簡単な改装で誘導弾運用に対応できるそうで、対潜哨戒網の構築が急がれます」
その日の夜に民間船の独航禁止が皇国政府広報官から緊急通達として発表された。
『グラ・バルカス帝国の潜水艦による輸送船への攻撃の恐れがある為、本日より民間船の独航を禁止し軍の護衛の元で航行していただきます。潜水艦とは海中に潜水する事で魔力探知、電波探知、目視の全てで発見する事は困難であり、独航では通信を行う前に撃沈されると判断した為です。また軍は日本の協力により海中探査装置の開発に成功しており、その装置を搭載した軍艦を大量に建造中です、よって船団護衛に艦艇が足りないと言う事もありません』
このニュースはムー、ミリシアル帝国にも伝えられ、実際に被害も多発した事で両国にもソナーが供与される事となり、爆雷や対潜迫撃砲等を旧式艦艇に搭載して数に物を言わせた対潜防御を行う事となった。
グラ・バルカス帝国 情報局技術部
他国の軍事情報を調査し、研究するこの部署はレイフォル地区の支部から寄せられた情報に大騒ぎとなっていた。ムーの書店で大日本帝国の軍事雑誌を手に入れた諜報員が報告書と共に送って来たからである。
そこには『グラ・バルカス帝国の兵器・性能予測』と題して多くの兵器が紹介されていた。戦闘機や軍艦は既に大々的に使用しているのである程度は予測されるのは当然であったが、いまだ使用していない戦車や歩兵用装備、更には重爆撃機まで事細かに掲載されていた。
「何故ここまで詳細な情報が書かれているのだ!」
「まさか裏切者がいるのでは? それも戦略爆撃機と言う最高機密の情報まで事細かに知れる立場の者が」
「とにかくこの情報は直ちに軍と諜報部に報告しろ!」
もちろん裏切者がいる訳でなく、グラ・バルカス帝国の兵器が第二次世界大戦時の日本軍・アメリカ軍兵器にに似ている事が公表された事で出版社が当時の兵器を並べただけである。
しかしこの情報は軍内部の軋轢を引き起こし、諜報部に(無駄な)労力を使わせた事で勝利に貢献する事になる。
ムー オタハイト 外務省
「アスゲ外交官、会談に応じていただきありがとうございます」
「バラス大使、小倉大使揃って火急の用事とは何でしょうか?」
「はい、対グラ・バルカスの為にムー大陸に我が国、並びに日本の部隊を展開する事は可能でしょうか?」
「それは…難しいと思いますね国内に他国の軍隊を入れるのはかなり反対が予想されますから」
「いえ、ムー国内にではなくムー大陸に、です。具体的にはニグラート連合、マギカライヒ共同体、ソナル王国が展開先として予定されています」
「それは我が国に聞く事ですか?」
「もちろん当事国にも聞いています、しかし第二文明圏の列強たるムーの意向を完全に無視する事は出来ませんからね」
「それに関しては持ち帰り会議をする事になるでしょう」
「即決していただく必要はありません」
「それから要望のあったムーへの技術輸出ですが、技術資料と参考となる完成品を幾つかリストアップしました。対価として要求する物も書いていますのでご確認ください」
「戦車用エンジンや特殊対戦車砲弾、航空用エンジンの設計図に潜水艦捜索用海中探査装置と対潜装備……、宜しいのですか?」
「我が国にとっては旧式の物ですしパーパルディア皇国には既に幾つかを輸出していますので、また神聖ミリシアル帝国にも同様の条件で輸出する予定です」
「分かりました、こちらに関しても持ち帰らせていただきます」