日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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第十一話

 

 ムー 統括軍情報精査部

 

 ムー軍が手に入れたあらゆる情報が集約されるこの場所に、今朝届いた日本からの様々な文書が積み上げられていた。もちろんこれらの対価として相応の利権を日本に渡す事となったが、国が無くなるよりましだと問題にはされていない。

 

 またソナル王国等への日パ軍進駐はムーの賛成と当事国の許可により迅速に進められる事となる。航空基地からは常時早期警戒機が飛び立ち監視を続け、対空自走砲と対空ミサイル車両が空を睨む中、基地の拡充が進んでいく。

 

 しかし基地の準備が終わる前の中央歴1643年6月1日、ムーへのグラ・バルカス帝国軍侵攻が始まった。

 

 在ソナル王国大日本帝国軍基地総合司令部

 

「グラ・バルカス帝国のムー侵攻に対してどう動く?」

「ムー軍は国境から離れた場所に展開しており、国境付近のアルーを含む周辺地域からの退避を行っていました。つまり焦土作戦を行う予定のようです、これに対しわが軍はレイフォル領内からの輸送部隊を叩く事で補給を妨害、並びに航空基地の爆撃を行いムーの支援を行います」

「そして陸軍の準備が整い次第レイフォル領南部に対し攻撃を仕掛けて部隊を拘束し、援軍を送る事を防ぎます。これはソナル王国も協力し、周辺住民を疎開させてくれます」

「パーパルディア皇国との連携は?」

「パーパルディア皇国は最新の飛空船を投入しわが国より多くの陸上兵力を待機させております。よって我が国が先陣を切り、混乱したところにパーパルディア皇国が後方から直ちに進軍する手筈です」

「わかった、空軍はどの機体を使う?」

「飛電、並びに紫電を使います、航続距離と搭載量はステルス機の陣電より大きいですし彼我の性能差からステルス能力が無くても十分と考えます」

「わかった、直ちに作戦を立案せよ」

 

 こうして立案されたムー支援作戦によりグラ・バルカス帝国のムー侵攻部隊は補給が予定していたより少なくなり、航空支援も不足した事でムー軍の第一防衛ラインに到着するころにはかなり疲弊していた。制空権を完全に握り切れない事から空襲の心配の無い空洞山脈内に陣地を築き、物資の蓄積などを行いムー侵攻の橋頭堡にする。これは空洞山脈の屋根により偵察機や衛星から隠れた基地を作る事が出来、逆侵攻を行う時も航空支援が行えないと言う良策であった。

 

 ムー支援の航空攻撃を防ぐためソナル王国の日パ軍基地へ爆撃を行うも対空ミサイルにより次々と撃墜される爆撃機や戦闘機、そして低空で侵入しても早期警戒機によって遠距離から発見され、パーパルディア軍機による的確な迎撃により撃墜される。

 次第にソナル王国付近の航空基地も爆撃を受けてレーダー施設や燃料タンク、格納庫が破壊される。それに呼応してパーパルディア軍機が地上部隊への攻撃を行い、日パ戦車部隊もヒットアンドアウェイで攻撃を行う事でグラ・バルカス帝国軍に損害を与えつつムー侵攻へ援軍の派遣を阻止していた。

 

 

 グラ・バルカス帝国 レイフォル領 統合基地ラルス・フィルマイナ

 

「ソナル王国からの爆撃は防げないのか!」

「レーダでの探知は可能です、しかしあまりにも高速で飛行する為わが軍の戦闘機では迎撃が不可能です」

「高速とはどれ程の速さだ?」

「概算で時速800㎞を超えている様です、しかも雲の底面ギリギリを飛行している為降下攻撃を行っても十分な迎撃は見込めません」

「だが流石に爆撃の時は高度と速度を落とすだろう? その時を狙えば…」

「いえ、敵機は常に高度3000m以上から速度を落とさずに爆撃を行っているにも拘わらずかなりの被害が出ています」

「しかも夜間に行動していても的確に爆撃してくる為、むしろ昼に行動したほうが速く到着して被害が少ない有様でして」

「こちらからの攻撃はどうなった」

「高高度からの攻撃も低高度を飛行して近づいても的確な迎撃を受けてしまい、むしろ反撃で南部の基地が機能不全に陥っています。それにより一時的ですが周辺の制空権が奪われ陸上部隊が大きな被害を受けてしまいました」

 

 グラ・バルカス帝国のムー侵攻はキールセキの包囲を行った物の十分な補給と制空権の確保が行えない為、空洞山脈まで後退していた。空洞山脈での戦いは航空支援が行えないのでグラ・バルカス帝国軍有利に進んでいたが、補給は滞りつつあったので蓄えられた物資も減少して行き長くは耐えられないだろうと目された。

 この状況を打破するにはソナル王国からの爆撃をどうにかして阻止する必要があり、二正面作戦を行わなければならなかった。しかし本国からの輸送船も度々沈められ、戦力の補充も上手くいかない状況にある。

 そこで海軍に依頼して空母による攻撃を行う事になった。

 

 

 中央歴1643年7月2日

 

 グラ・バルカス帝国軍 東方艦隊旗艦サジタリウスCIC

 

 艦隊司令のカイザルは日本軍基地攻撃の作戦を立案していた。

 

「目標の日本軍、パーパルディア軍基地はソナル王国中央部と西部にあるそうだな」

「はい、中央部の基地は戦闘機の航続距離が足りないので西部の基地を攻撃します」

「よし、攻撃時間は早朝として奇襲を仕掛ける。ソナル王国海岸より600㎞地点で攻撃隊を発艦させ、その後警戒しつつ500㎞地点まで移動」

「編成はいかがしましょう」

「艦戦と艦爆を半々で出す、艦攻は速度が遅いから無しだ」

「わかりました」

 

 しかし空母による攻撃は日本、パーパルディア共に想定しており、日本は潜水艦、水上艦、早期警戒機による三重の哨戒網と空母2隻を中核とした艦隊による迎撃網を、パーパルディアもニグラート連合に多数の戦闘機と空母4隻を有する艦隊を配備していた。

 潜水艦の一隻が東進する艦隊を発見し、有線ドローンにて自身より離れた場所で報告を発信。それを受け取った艦で付近にいた艦隊が無人機を発進させて確認を行う。

 

 サジタリウスCIC

 

「発信源不明の電波が確認されました、恐らく敵の潜水艦による物です」

「直掩を発進させろ、敵の偵察機が来るぞ。電波が来た方向は?」

「進行方向より5時の方向です」

「ならば追う余裕は無いな、レーダー、目視共に対潜対空警戒を厳となせ」

 

十数分後

 

「レーダー室よりレーダーに感あり! 2時の方向より高度8000m、速度650㎞/hで接近中です!」

「直掩機に通達、敵偵察機を撃墜せよ!」

 

 レーダーが探知したのは日本軍の無人機『桜花』この機体は俗にドローン母艦と称される大淀型航空巡洋艦から発進した多目的無人機で、最高速度・750㎞/h、航続距離7000㎞を誇る無人機としては大型の機体だ。上陸戦用に爆弾や誘導弾を搭載可能だが今は偵察任務なのでレーダーポッドと望遠カメラを搭載している。

 

 

 大日本帝国軍 哨戒第一艦隊旗艦最上

 

「桜花一号機、敵艦隊を発見。距離は西に600㎞、カメラ映像から4隻の空母を中核とした機動部隊のようです。航空機の接近を確認、退避させます」

「艦対艦ミサイル諸元入力完了」

「弾数四発、発射!」

 

 また周辺の艦もデータリンクで得た情報を元にミサイルを発射して攻撃を行い、合計16発の対艦誘導弾がグラ・バルカス帝国艦隊へ向かう。

 

 

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