日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
東方艦隊旗艦サジタリウスCIC
敵の偵察機が退避してから数分後、レーダーに数機の編隊が現れる。
「レーダー室より、2時の方向より編隊が接近、高度7000m、速度は時速8、800㎞!」
「時速800㎞だと! 数は!?」
「四機ほどです!」
「直掩に命令! 迎撃を開始せよ」
疑問を持ったカイザルは参謀に問いかける。
「この敵機の目的は何だと思う?」
「恐らく我が艦隊の陣容を確認するための物でしょう、先ほどより高速の偵察機を複数送り込んだのでは無いでしょうか? 先に出さないと言う事は相手にとっても貴重な機体なのでしょう」
その時通信士が大声を出した。
「おい、アルファ1! 敵編隊を通り過ぎてどうする!」
『こちらアルファ1! 敵編隊は見当たらないぞ!』
「そんなはずは無い! レーダーにはちゃんと反応がある!」
「どうした!?」
「直掩機が敵機が見当たらないと、しかしレーダには反応があるのですが」
「何だと? とりあえず全艦に通達。敵機の編隊が直掩を突破したとな」
その数分後、高度を下げて向かってくる敵機が目視圏内に突入すると最も近い場所にいた駆逐艦が報告を上げる。
「レサトより通信、『飛行物体を発見、航空機に非ず』との事です」
「航空機に非ず? どういう事だ」
その直後に各艦が迎撃を行う、しかし敵機は撃ち落とせずに駆逐艦4隻に激突する。
「レサト、スコルピウス、アクラブ、ジュバ被弾!」
「これはどう言う事だ!」
「恐らく爆弾を搭載した無人機を操作して突撃させているようです! 近くに操作している何かが存在するはずです!」
「レーダー室! ほかに反応は!」
「味方機以外の反応はありません!」
参謀の言葉は優秀さの現われかミサイルを表現するには最も適した言葉だった、しかしそれが現状を変える事は無くその後も三回の攻撃を受ける。
「被害の総計はどうなった」
「駆逐艦6隻が沈没、4隻が損傷を負っています」
「あの無人機は全て4機で飛行していました、恐らく操作の限界が4機なのでしょう」
「だが射程は驚くほど長い、接近するまで何度も攻撃を受けては損害が増える」
進軍を続けるか、撤退するかで参謀たちが言い合っているとまたしてもレーダー室からの通信が混乱を大きくする。
「レーダー画面が完全に白くなった! 反応が分からない!」
「何だと! どういう事だ!」
「この惑星特有の現象でしょうか? しかしこんな時に!」
「直掩をもっと上げろ! 今攻撃を受けたら不味い!」
レーダー画面のホワイトアウトは日本軍電子戦機による物で、間もなく行う攻撃を補助する物だった。そして気付かれる事無く近づいた編隊は攻撃を行う。
日本海軍空母攻撃隊
『こちらツクヨミ、ジャミングを開始した』
『サクラ1了解。レーダーに目標をとらえ次第割り振りと攻撃を行う』
『アオイ1了解』
『キキョウ1了解』
2隻の日本空母から発進した合計30機の戦闘機隊は制空隊の4機を除き対艦ミサイル6発を搭載して飛行していた。この状態では航続距離が短くなり機動性も悪化する為に地球では滅多に行わなかったが、彼我の技術格差で問題無いとして行われた。
サジタリウスCIC
「まだレーダーは直らんのか!」
「はい、直掩は40機近く上がっていますが…」
「前進していたララワグより通信! 無人機による攻撃を受けているようです!」
「こんな時に攻撃とは、まさかこのレーダーの不調は敵の仕業では!?」
「何だと? では敵と戦う時にレーダーを当てに出来んと言う事か」
その直後に輪形陣外部の艦がミサイルを発見、報告を行う。
「サルガスより通信『我、無人機の編隊を発見、数は100を超える』との事!」
「何! 4機が限界ではないのか!」
日本の戦闘機から放たれた156発のミサイルは輪形陣の外側から次々と着弾して行き、駆逐艦は撃沈され、重装甲の重巡洋艦も大きな損害を受ける。
「損害の集計は終わったか?」
「空母は全艦が甲板に穴を開けられ残った護衛は駆逐艦5隻、重巡3隻、しかもかなり損傷を負っています」
「直ちに撤退だ、悠長にしていると撃沈される」
そこに見張り台からの報告が上がって来た。
『南方より敵編隊接近!』
「何だと!」
南からやって来たのはパーパルディア海軍の空母航空隊で今回が初陣の新型戦闘機・攻撃機の編隊であった。護衛の戦闘機は機体の数と疲労の蓄積で直ぐに撃墜され攻撃が始まる。
パーパルディア海軍空母攻撃隊
「日本軍の攻撃で敵艦隊は死に体だが油断するな、爆撃隊は周りの駆逐艦、巡洋艦に攻撃。爆撃隊の攻撃後にヴェロニア第一、第二中隊は先頭の敵空母へ攻撃、ガナム第一、第二中隊は二番目、マサーラ第一、第二中隊はその三番目の空母へ攻撃。ワーグナー第一、第二中隊は最後尾の空母を攻撃」
目標の割り振りが終わり、パーパルディア軍の新型艦攻は次々と攻撃を仕掛けて行く。この艦攻は急降下爆撃と雷撃を行える機体で、今回は雷撃隊を多く編成していた。
そしてグラ・バルカス軍の艦隊はパーパルディア機の攻撃により全てが海中へ没する事となる。
海上に漂っているグラ・バルカス帝国軍人はパーパルディア軍の飛空艦によって救助され、港の近くに停泊している捕虜収監用の特殊艦(ニグラート連合から買い取った旧式帆走船のマストを撤去し、移動不可能にした艦)に移送される。
捕虜となったグラ・バルカス帝国軍人は合計1284名と元の艦隊規模からは少なかったが、これは被弾から沈没までの時間が短かった艦が多かった事が理由と考えられる。
そしてこの事は各国から日本が見直される事となり、グラ・バルカス帝国もパーパルディア皇国を含む二国を最重要警戒国家として警戒を強化する事となった。