日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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第十四話

 

中央歴1644年6月4日

 

 グラ・バルカス帝国 陸海軍合同技術試験局

 

 技術試験局は陸海軍合同で新技術の開発、試験を行っている組織であり、今は転移前の世界で鹵獲した兵器の研究、解析を行っていた。そうして開発されたのがグラ・バルカス帝国初のジェット戦闘機『アーティク』であり、今回、40機による迎撃が行われる事となっていた。

 

 

 日本空軍 戦略爆撃隊

 

『オオワシ1より電探に感あり! 2時の方向やや上方200㎞に敵機、速度800㎞/h以上だ!』

『オオワシ2、こちらも確認した』

『オオワシ3、同じく』

『全機、妨害電波発信開始』

 

 

 グラ・バルカス帝国 本土防空隊

 

『こちらレーダー室、敵爆撃機を探知した。ポイント35の真東から高度8000m、速度800㎞/hで接近中だ』

『了解、迎撃を開始する』

『敵機は少数だ、ザ・・・を付けてザザ・・・れザザ・・・・』

『どうした? おい、おい! こんな時に通信異常かよ…』

 

 この通信異常は大日本帝国空軍の戦略爆撃機『海山』による物で海山は爆撃機としては強力な電子戦装備を搭載しており、ある程度の電波妨害を行うことが出来るのである。

 また機首と背面にはレーダーが内蔵されたフェアリングが増設され、簡易的だが早期警戒機として運用する事も可能になっていた。先ほど迎撃隊を探知したのはこれである。

 任務にあたる海山3機も針路を南へ変更し、南方から爆撃を行う。今回爆弾倉に搭載している爆弾には全てに滑空用の格納式主翼が取り付けられており、目標より80㎞で投下する事で爆撃機の安全を確保する事が出来る。

 

 グラ・バルカス帝国の迎撃隊は数も少なく、地上からの誘導も自機のレーダーも無い中で夜間にたった三機の編隊を見つけると言う困難を達成できず、帝国南部の工場や発電所が被害を受ける。

 その後は撃墜の危険を防ぐために攻撃に使うのが滑空爆弾から巡航ミサイルに変更され、より遠方からの発射を行う事になる。

 

 日本空軍 戦略爆撃隊オオワシ1

 

「ジェット戦闘機を実用化していたとは、この機体で来て助かったよ」

「離陸準備を始めた後に機体が変更するとかマジかと思ったが、こいつの電探のおかげで迎撃を受けずに済んだからな」

「それは兎も角、明日からは巡航ミサイルを積む事になるかな?」

「だろうな、昔みたいに戦死を数字で数えられないしな」

「報告だけしておこう、こちら戦略爆撃隊オオワシ1、ヤグラへ」

『こちらヤグラどうした? 何か問題でもあったか?』

「ジェット戦闘機と思われる機体に迎撃を受けた」

『それは本当か!? 被害は!?』

「機体の電探で感知しただけだが水平速度が800㎞/hを超えていたので間違いなくジェット機だ。それと電波妨害と針路変更で攻撃は受けずに済んだから被害は無い」

『了解した、後で聞き取りがあるかもしれんが無事で何よりだ。帰還も気を付けてくれ』

「了解」

 

 

 

中央歴1644年6月15日

 

 

 この日、遂にレイフォリアが列強諸国の連合軍によって陥落し、残すはグラ・バルカス帝国本土のみとなる。そしてその時グラ・バルカス帝国では大きな事件が起きていた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 グラ・バルカス帝国 帝都グラナ

 

 早朝、町中から騒々しい音が響き道を戦車や装甲車が駆けて行く。各省庁や議会が次々に占拠され中に居た人物は建物の一部に集められていくなか、一人が声を上げる。

 

「お前達、軍の人間だろ! 何故こんな真似をするんだ!」

「この国を滅びから救う為だ」

「帝国が滅ぶだと!? 貴様それでも軍人か!」

「……そうだ、だからこうして降伏に賛同しない者を排除している」

「降伏だと! 栄えある帝国が降伏するなどありえん!」

「このままでは! 国の全てが奪われる! 今ならまだ、降伏してもこの国のままでいられるんだ!」

 

 その叫びで周囲は静まり返る。

 

「そもそも軍は宣戦布告に反対だった! 一国が弱くても他がそうとは限らない! 事実わが軍の大半は敵国に劣った装備しか持っていない! それを『政府の命令』だと行って無理やりやらせたのはお前達だ! 第一、国民はパガンダを滅ぼした時に熱を冷まそうとしていた、それを植民地が欲しいからと世論操作で薪をくべたのが間違いだったんだ」

 

 

 

 その後発足したクーデター政権がレイフォリアへ特使を送り降伏し、およそ2年にわたる戦争は終わりを告げる。

 

 

 

 敗戦した事で莫大な賠償金の支払いを想定していたグラ・バルカス帝国だったが、日本からは戦艦主砲の製造技術を、他三国からは潜水艦の建造、運用技術を、ムーとパーパルディア皇国はそれに加えてジェットエンジン技術を賠償金代わりにし、それを除いた賠償金額はそれ程多くない。

 また軍備制限も海軍はそれなりの制限を受けたが、陸軍(海軍航空隊含む)に対してはラヴァーナル帝国との戦争が控えているのに足手まといを増やす余裕は無いとの理由で航空隊が重爆と大型輸送機の制限(エンジンが三発以上または全長もしくは全幅が30m以上の機体が該当)を受けただけであった。

 

 

 

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