日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
パーパルディア軍新技術研究所航空部
「グラ・バルカス帝国から手に入れたジェットエンジンの性能はどうだった?」
「推力は我が国が独自開発した物の1割増し、稼働時間は10倍以上と特に耐熱合金の性能が優れています。現在組成を解析しており、半年以内にコピー生産が可能だと思われます」
「だが我が国では燃料に液状魔石を使用している、コピー生産では燃料はケロシンだろう? 部隊に受け入れられるのか?」
「その点ですが燃焼室を液状魔石仕様の物に交換すれば問題ありませんし、耐熱合金の製造に成功すれば既存のジェットエンジンも稼働時間を伸ばす事が可能です」
「それは良かった、それ以外に何か無かったか?」
「後は日本の後追いになりますが軸の多重化とファンの追加等をしていけばおのずと高性能化は達成できるかと」
「日本は試行錯誤の結果としてそれを物にしたんだ、それは技術者として尊敬する物ではあるが軍人としては正解が判っているのはありがたい」
「はは…」
「それからヘリコプターの開発だが、まだターボシャフトエンジンが……」
「そういえば日本の航空博物館でこんな機体を見たのですが、レシプロエンジンのヘリコプターで性能はこの様になっています」
「なるほど、練習機や運用訓練としてならこの性能で十分だな。直ぐに開発を始めてくれ」
パーパルディア皇国首相官邸会議室
「余剰となった戦闘機の売却先は決まったか?」
「まずは第三文明圏周辺諸国に教官の派遣も含めて交渉中です、各国導入には前向きですが陳腐化が目に見えているレシプロ機の大量導入に足踏みしているようでして」
「だが我が国でもジェット機の運用は始まったばかりだ、それにパイロットの育成には必要だろう。ワイバーンとは勝手が違うぞ」
「ですので販売価格を多少下げても良いでしょうか?」
「もう処分費用を使わずに済むと考えてしまうか、とは言え下げるのは少しずつだぞ」
「了解しました」
「それと諜報部から、日本が我が国やムーでスクラップになったグラ・バルカス帝国の軍艦を買い漁っているとの情報が上がってきました。軍艦の素材である『鉄』が重要らしいのですが」
「何だと? 鉄ぐらい日本でも作れるだろう?」
「そこまではわかりませんでした」
「これからも注視してくれ」
大日本帝国 首相官邸会議室
「『きれいな鉄』は手に入ったか?」
「はい、グラ・バルカス帝国軍艦のスクラップから合計で10万トン近くの鉄を入手出来ました」
「もう入手不可能だった『放射性物質の入っていない』鉄が手に入るとは、その点ではこの戦争に感謝だな」
「総理、それは不謹慎ですよ」
「おっとそうだな、そう言えばトーパ王国とグラメウス大陸の間に運河を作る計画の検討はどうなっている?」
「商業的にも費用対効果は見込めず、軍事的にも利点が少ないので中止すべきかと」
「そうか……なら仕方ないな」
大日本帝国 国立物質・材料研究機構
「これが海底から採掘した新鉱石ですか?」
「ああ、電圧をかけると微量ながら魔素を発生させるらしい、大規模な採掘が可能になれば我が国も飛空艦を建造できる事になるが、その前に詳細な特性や内包するどの物質が魔素を発生させるのかを確認する」
日本が保有する海洋掘削船によって採取された通称『マギカライト』、この鉱石は新発見の魔導金属『ヒヒイロカネ』を含有しており、『ヒヒイロカネ』の科学的性質は銅に酷似し、通電するとその電流に応じて魔素を発生させる為、魔石に頼らず魔導技術を運用可能な画期的物質である。問題としては陸地において鉱脈が発見されておらず、硫黄島沖の一部海域の海底のみで発見されている為採掘が難しいと言う事であった。
しかしアルタラス王国の魔石鉱山でこれまで捨てられていた岩石にはかなりの量のヒヒイロカネが含有されており、日本とムーが大量に輸入し始める。アルタラス王国は降って湧いたこの資源に歓喜し、この発表から各地の魔石鉱山で廃棄されていた岩石にヒヒイロカネが含まれている事が発見され、既に閉鎖された鉱山でも廃棄岩石の調査が行われることとなる。
こうして各国が間もなく復活する古の魔法帝国に対抗する為の軍拡を行っていった。
グラ・バルカス帝国 帝都ラグナ 帝居
「ジークス、この度の世界連合との講和はよくやってくれた。最悪は余の首を落としてでも他の皇族や国民に対する咎は避けるつもりであったが、まさか繋がったままで居られるとは」
「その代わり外務省や軍はかなりの人間が職を追われましたがな、しかし賠償や軍備制限が予想より軽く攻め入る事は無理ですが防衛への影響は少ないかと」
「しかし何故余の首を落とさなかったのだろうな? 多くの国の水準では下した相手の君主を処刑するなど当たり前だろうに」
「それに関しては捕虜となった将校が頑張ってくれたようです。我が国での皇帝陛下が象徴であり権力を殆ど持たない事や仮に処刑した場合国民が統治部隊に対し反乱を起こす可能性等を説明した結果、無駄に兵をすり減らす事は避けるべきとの意見になったのでしょう」
「確かラヴァーナル帝国とかいう国に対して抵抗する為であったか」
「日本やパーパルディア皇国も君主に権力を持たせない政治体制の為、処刑の反対に回ったと外務省の友人から聞きました」
「荒療治であったが外務省や軍の過激派を追い出せたと考えればまだ未来はあるか、これからもよろしく頼むぞ」
「もちろんです、まあ首相としているのは三ヵ月後の選挙までですがね」
「それ以降も軍人としては働いてくれるのだろう?」
「当然でございます」