日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

3 / 15
第三話

 

 翌日パーパルディア皇国を出港し帰国の途に向かう大日本帝国使節団及び護衛艦隊の中に二隻の船が新たに加わっていた、もちろんパーパルディア皇国の使節団を載せた船である。彼らは日本の艦隊について感想を言い合っていた。

 

「日本の客船はかなり大きいな、フィシャヌス級と同じ位の大きさじゃないか?」

「しかし護衛艦隊は少々妙だな、砲が艦の大きさに対して小さいし少ない。転移国家で前世界では軍事的に大国だったと言っていたがこの程度か?」

「我々の思いもよらない装備に艦のスペースや重量を取られている……と言う可能性もあるぞ、最もそれが何かは情報を集めるしかないが」

「それよりあの、ヘリコプターと言う飛行機械はすごい。ある程度の荒天でも発着艦が出来るとしたら洋上での連絡係として打って付けだ。そうでなくても航行したまま連絡を飛ばせるのだから我が国の連絡艇より便利だぞ」

「対地支援用のワイバーンと同じ事が出来そうだ、陸軍も研究用で良いからほしいな」

「だが輸出してくれるか?」

「これまでの発展した歴史を手に入れればそれをなぞるだけだ、何もなしより開発は楽だろう」

 

 

 更に翌日、京都府舞鶴にパーパルディア皇国使節団が到着すると驚きの声を上げた、ミリシアル帝国の港湾都市カルトアルパスと見紛う大都市があったからである。そしてデュロ級巡洋艦アイルとデュカはタグボートの案内を受けて入港した。タラップをおりて上陸するとスーツの男性がそれを出迎える。

 

「初めまして大日本帝国外務大臣の菊池隆司と申します。ようこそ大日本帝国へ」

「お出迎えありがとうございます、パーパルディア皇国外交使節団代表のカイルと申します」

「お疲れでしょうからまずはホテルへどうぞ、翌日には近隣の陸軍基地で見学が行えますのでお楽しみ下さい」

 

 ホテルに到着した一行は歓迎を受け部屋に通される。もちろんスイートルームであり、安全の為に他の宿泊客はいない貸し切りだ(とは言え転移の混乱によってキャンセルが相次ぎ、外国からの客は渡航してこないのでかなり楽に押さえる事が出来た)。

 部屋の中では相部屋になった人物同士で驚きを口にしあっている。

 

「まるでミリシアル帝国の様だ、これほどの街を作る国力があるのなら軍事力も侮れん」

「たとえ兵器の性能が同等でも楽に勝てる相手ではないだろう」

「兵器の性能も上の可能性がある、であれば勝ち目がないかもしれない」

「やはり当初の予定通り友好的に付き合っていくのが重要だな」

 

 翌日の日本軍視察でさらに驚く事になるのは知る由もなかった。

 

 

「こちらが大日本帝国陸軍で主力を務めている70式戦車です」

 

 そう紹介されたのはパーパルディア皇国の戦車が玩具に見える程大きな戦車だった、自走砲も搭載砲の口径が1.5倍程で全周を囲まれた密閉砲塔に備えられ榴弾や爆弾の破片から乗員を守ることが出来る。軍人はその性能と戦闘能力に驚愕し、技術者はその心臓たるエンジンの出力とそれを問題なく量産出来る技術力に恐怖を覚えた。

 

 ほかにも今まで概念すら無かった装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車は理解が及ばない部分もあったが、戦場でも歩兵を車両で輸送できる事は機動力の向上に繋がる為進軍速度は自軍のそれと比べ物にならない事を察し、声も出なかった。

 

 空軍の戦闘機も自国の常識では考えられない高速と積載量で、早期警戒機の類は広範囲をレーダーで監視出来てなおかつ敵味方の識別が可能とは気絶しかける者もいたほどだった。さらにミサイルの存在を知り、妨害されなければ確実に命中する事に古の魔法帝国を思い浮かべる。

 

 そして海軍の対空巡洋艦、駆逐艦の対処能力や艦対艦戦闘で想定する戦闘距離が40㎞を超える事などから対抗する為には駆逐艦1隻が相手でも戦艦、もしくはミサイル搭載数以上の数の艦艇が必要となりそれ以前に空母艦載機からの攻撃で全滅すると目された。

 最も驚愕したのは海中に身を潜める事が出来る潜水艦とその主兵装である魚雷は戦艦をも撃沈しうると知り、探知不可能な相手からの攻撃に常に警戒する必要があるなど相手にするのは御免被りたいと言い、後にこれらの情報を手に入れた上級軍人の中には『もしも首相が日本に戦争を仕掛けるならクーデターを起こす』と愚痴を零した者が居たとまことしやかに囁かれている。

 

 そしてパーパルディア皇国へ帰る途中の艦の中では情報を報告書にまとめていた。

 

「まさか日本は喫水線下へ攻撃できる兵器を保有していたとは」

「しかも日本艦隊に唯一対抗出来る戦艦も潜水艦を探知する方法を開発しなければただの的だ」

「対抗出来ると言ったって艦載機も普通に戦艦主砲の砲弾に匹敵する重量の爆弾を搭載出来るんだから危ういぞ」

「そもそも偵察機を飛ばしたとしても艦隊の遥か手前で撃墜されるんだから見つける事も出来ないんじゃないか?」

「仮に上陸してきた場合も考えると制空権は確実に取られ、進軍スピードは速く相対してもただの的…勝てる想像が全く出来ない」

「転移国家なのだから補給に難ありだとは思うが、あの外交姿勢では少なくともこのあたりの国家とは上手くやれるだろうしな…」

「それだが、既にロデニウス大陸の国家と上手くやっているらしい」

「ロデニウス大陸には食料が大量にあるぞ、距離の問題さえ無ければムーが積極的に保護すると言われる程に機械文明に必要な資源もある」

「補給の問題も無くなった訳か…もはや敵対すれば亡国の憂き目に遭うな」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。