日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
詳細は考えていないのですみません。
25/3/12
プトールの武装を若干変更しました
使節団からの報告書を読んだパーパルディア皇国首相カイオスは大きくため息をして呟く。
「もはやミリシアル帝国を上回る国力と軍事力を持って居るのは確実だな」
「友好的に接触出来たのは幸運以外の何物でもありませんな」
「日本と友好関係を築くのは決定事項だが、その後をどうするかだな」
「その後とは?」
「日本は異世界より転移して来た、即ちこの世界では新参者の扱いを受ける。新参者が軽く見られるのは世の常だ、それをどこまで庇うかが問題になる」
「そうですな、転移国家である事と我が国も警戒しうる国力と軍事力を保有する…では駄目でしょうか?」
「自らを転移国家と称するムーは兎も角ミリシアル帝国やレイフォル、その他文明国は信じないだろう。侮って戦争にならなければ良いのだがな」
「レイフォルと言えば…」
「どうした?」
「第二文明圏の諜報網で、グラ・バルカス帝国なる新興国家が現れたとありましてな、商船がムーと違う動力艦より臨検を受けたと言う噂も流れています」
「動力艦…少なくとも我が国と同等の技術力を持っている様だな。レイフォルは新規外交をパガンダ王国に一任しているが、かなり腐っているとも聞く。戦争の引き金を引いてくれるなよ…」
その後の日本とパーパルディア皇国の交流は最初こそ小規模だった物の、次第に大きくなっていく。パーパルディア皇国の企業は日本から様々な資料(技術書等)を購入して最初こそ打撃を受けていた物の、追いつけ追い越せとばかりに努力を続け僅か数年で地球の1910年代から1940年代へと技術水準が成長を遂げる。
これはパーパルディア政府が基礎技術へ膨大な資金投入を長年に渡って行っていた事で、十分な下地が出来ていたのが日本からの情報で芽吹いた形になる。しかし戦争が起きている訳ではなくあまりに急速な発展は国内に歪みを生じさせるとして、今後十数年をかけて浸透させる様に各企業に通達を送った(強制力は無いが従わないと政府の心証は確実に悪化する)。
特に軍の兵器に関しては他国との関係悪化を懸念して民間よりゆっくり行う事にした(関係技術者の育成にかかる時間も考えている)。また新技術製品の他国への輸出も軽くではあるが規制されている。
日本もパーパルディア皇国の仲介で様々な国家と国交を結ぶ事になり、国内の経済も何とか安定した。またパーパルディア皇国との貿易では相手国の産業を破壊しない様に細心の注意を払う事となった、これは反日感情の芽を摘むのが目的であって日本がパーパルディア皇国を重要な隣国として扱っている事の現われである。
ムー 外務省 とある会議室
「パーパルディア皇国が国交を結んだ新興国、大日本帝国ですが、来週に外交官を乗せたパーパルディア航空のチャーター機が到着する予定です」
「パーパルディアの紹介で我が国に外交官が来る事は珍しくありませんが、どの様な国なのですか?」
「パーパルディアからの情報では純粋な機械文明国で、少なくともパーパルディアより上の国力を持って居る事は確実だそうだ。またこれは情報をくれた外交官の個人的意見だが『万が一魔帝とインフィニティドラグーンの様な滅ぼし合いの絶滅戦争が起きたら身一つで亡命する事を考えるレベル』だと言っている」
「パーパルディア皇国と言えば我が国と列強第二位の座を競う国ですよ、そんな国を容易く滅ぼせるとはどれ程の国なのでしょうか」
「それについては『ムーと同じく異界より現れた国家』との事だ、それに大日本帝国の国民性として『ルールは守り、騙そうとしたり貶めようとしなければ誠実な対応をする』との事だ、注意点として『一見信仰心が無いように感じるが、神に対する不敬に関しては嫌悪感を示す』点が上げられるらしい」
「では宗教国家なのですか?」
「いや、大日本帝国は多神教の国で其処彼処に神がいる八百万の神と言う考えを持って居るそうだ、感覚としては親や親戚にに失礼な態度を取った相手に悪印象を抱く感じと大日本帝国の外交官が言っていたらしい」
「それは信仰していると言えるのでしょうか?」
「それを考えるのは俺たちの仕事ではない、俺たちの仕事は大日本帝国と如何交流していくかを考える事だ」
「分かりました」
ムー アイナンク空港 到着ゲート
大日本帝国の外交官が来る事は政府広報にて公表されたが、文明圏外に位置する国からの来訪とあってさほど着目されずにいた。暇を持て余していたフリーのジャーナリストや、文明圏外国にも拘わらず列強であるパーパルディア皇国の代表的航空会社であるパーパルディア航空の機体をチャーター出来たと言う事に何かを感じ取った新聞社の記者が少なくない数集まっていた。
「ようこそいらっしゃいました、大日本帝国の皆様。ムー国外交官のユウヒと申します」
「出迎え感謝します、大日本帝国外交官の春野と申します。こちらの者は私の補佐を務める……」
「同じく大日本帝国外交官の小野と申します、よろしくお願いします」
「こちらこそ、これからの予定ですが具体的な案内をするのは明日からですね、これからホテルに案内します」
外交官用の出入り口から外に出た三人は用意されていた自動車に乗り込んだ。その乗り方が手慣れたように感じたユウヒは二人に訪ねた。
「随分と慣れていますね、文明圏外国の方が自動車を見ると不思議そうな顔をした後に乗り込んで、動く時は『馬がいないのに走ってる』と驚くので。パーパルディアで慣れましたか?」
「我が国にも多数の自動車が走っていますので」
「ほう、ちなみにどれほどの自動車が国内にあるのですか?」
「確か…乗用車のみで7500万を超えていたかと思います、業務用を含めれば1億を超えたかと」
「それ程の自動車が走っていては渋滞や事故も多そうですな…」
「それに関しては信号システム等によって昔よりかなり改善されていますね」
「そうですか」
その後、ホテルに到着するとホテルのエントランスにてユウヒが
「明日は我が国の歴史と軍の一部を紹介いたします」
と言いホテルを後にした。
翌日早朝にホテルに案内人が到着する。
「おはようございます、今回案内を担当する技術士官のマイラスと申します」
「始めまして、大日本帝国外交官の春野と申します、そしてこちらが」
「小野と申します」
「では車にどうぞ」
三人が車に搭乗すると、マイラスが今日の予定を話し始める。
「これから我が国の空軍基地に向かい、その際に我が国の戦闘機を見ていただきます。その後は海軍基地にて軍艦などを紹介する予定となっており、最後に近くの歴史資料館を案内し、ホテルへ戻ります」
空軍基地に到着した三人は格納庫に入っていくと、そこには低翼単葉のプロペラ機が置かれていた。
「こちらが我が国の最新戦闘機、『プトール』です、最高速度は530㎞/h、両翼に13㎜機銃を4門装備した第二文明圏最強の戦闘機です」
「見た目はスピットファイアに似ていますね……、液冷エンジンと言う事は精密加工技術もパーパルディアより進んでいるみたいだ」
「よくお分かりですね、この戦闘機は液冷エンジンを搭載しています。それとスピットファイアとは?」
「ああ、転移前の我が国の友好国が約90年前に開発した戦闘機です、確か我が国の航空博物館に実機が展示されていますね」
それを聞いたマイラスは驚いて声を上げる。
「我が国の最新が90年前ですか…ちなみに現在日本ではどの様な戦闘機が運用されているのですか?」
「我が国の戦闘機ですか…、相談するので少々お待ち下さい」
〈どの様に答えるべきだと思う?〉
〈速度だけでいいのでは?〉
〈そうだな速度は現代戦での重要度は低下しているし、そうしよう〉
「我が国の戦闘機『紫電』はおよそマッハ2、時速換算で2300㎞/hを超えていますね」
「音速の2倍ですか!? 航空機は音速を超えられないというのが我が国の常識なのですが……」
「それはプロペラを使っているからですね」
「プロペラを使わずにどうやって推進を?」
「我が国の戦闘機はジェットエンジンと言う、プロペラに頼らず推進可能なエンジンを搭載しているので音速を超える事が可能なのです」
「そうですか……、自国で航空機を開発しているならどうしてパーパルディア航空の機体をチャーターしたのですか? 貴国は旅客機を開発していないのですか?」
「それについては航法の為の地図が無かった事、第一文明圏に未だ国交を樹立していない国があり領空侵犯とされる可能性があった事、空港が対応しているか不明だった事が主な理由ですね」
「空港の対応とは?」
「我が国でムーに到達可能な旅客機は離着陸に3000m級の滑走路が必要になる上に、ジェットエンジンはレシプロエンジンとは異なる燃料が必要ですので……」
「ああ、それでは仕方ありませんね」
一行は空軍基地を出発し海軍基地へと向かう。三人がマイカル海軍基地に到着すると、マイラスは自信たっぷりに紹介を始める。
「あれが我が国の戦艦『ラ・モイズ』と空母『ラ・バリエナ』です」
「やはり戦艦は迫力が違いますね、ロマンがあります」
「ラ・モイズは我が国初の40㎝級の砲を搭載した戦艦で、ラ・バリエナは我が国最新鋭の空母です」
「40㎝とは長門と同じですか、大きいな」
「長門と言うのは?」
「我が国が105年前に完成させた戦艦です、当時は国の誇りとまで言われた物ですよ」
「日本も戦艦を保有しているのですか?」
「いえ、我が国は60年前に退役した大和型を最後に戦艦の運用を停止しています」
「60年前までは運用していたのですね、何故新たに建造しなかったのですか?」
「80年前に終結した戦争の後、費用対効果が悪いとして退役しました。最も記念艦として残っている艦も何隻かあります」
(なるほど、その戦争の後に平和な世界になった事で戦艦が必要無くなり、退役した訳か)
「転移に伴い戦艦を建造する予定は無いのですか?」
「それについては現在戦艦を建造中です、一番艦が三年後あたりに就役予定ですね」
「そうですか(やはりか、だとしても12㎝程度の砲を1、2門しか搭載していない艦では我が国の巡洋艦には叶わないだろう、戦艦も我が国の方が多い)、ではこれから歴史資料館へとご案内します」
ムーの歴史資料館にてマイラスが解説を始める。
「まずこちらをご覧下さい、これは我が国がかつて存在していた惑星です」
「なるほど、ん? これ北米大陸じゃないか?」
「ほんとだ、こっちにはオーストラリアもありますよ。こっちはヨーロッパかな? 地球そっくりだ」
「今、何と?」
「ああ、すみません。我が国が元々いた地球にこの惑星がそっくりだったので驚いてしまって」
「我が国が元々いた惑星も地球という名前なのですが・・・」
「えっ、と言う事はこの国は伝説に登場するあのムー王国!? 名前が同じだけだと思っていたのに!」
「は、はい。確かに以前はムー王国と言う国名でしたが? まさか同じ惑星から転移して来たとは、驚きました。ちなみに地球に居た頃はどこに国があったのですか?」
「それはですね、えーっと…ここです。この大陸付近の列島が我が国です」
「その場所はかつての友好国『ヤムート』です! まさかこんな事があるなんて。個人的には友好関係を築いて行きたいですね」
「そうですね」
日本の外交官を案内した後、マイラスが書いた報告書を見た上層部は頭を抱えた物の日本の外交姿勢は従属を強いるような事はせずに穏当な交流を求める物だった事から断る理由もなく、先月に起きたグラ・バルカス帝国なる国家に列強の一角たるレイフォルが降伏した事やグラ・バルカス帝国が周辺国へ圧力をかけている事から技術導入も期待して国交が結ばれる事となる。