日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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第六話

 

 

 神聖ミリシアル帝国 カルトアルパス 帝国文化館

 

 転移後初の国際会議への参加に緊張する宗田と遠藤は着席しながら不安を口に出す。

 

「パーパルディア等の推薦があったとはいえ、我が国は新参者扱いだ。それが何を招くかだが……」

「ですが我が国の護衛艦隊は詳細を知らなくても列強に匹敵するものであると分かるはずです」

「いや、その列強に発注したと思われるかもしれないぞ」

 

 そこに会議を始めるアナウンスが流れる。

 

「これより、先進11ヵ国会議を開催します」

 

 そのアナウンスと同時にエモール王国の外交官が手を挙げ、議長の指名を受けて発言を行う。

 

「先日、空間の占いを実施した」

〈空間の占い、確か的中率90%越えの事実上の未来予知魔術でしたっけ?〉

〈遠藤、静かに〉

「その結果……ラヴァーナル帝国が近いうちに復活するとの結果が出た」

 

 その発言に空気が凍り付く。

 

「時期については空間の歪みにより詳細は判別不能だったが、今年から最短4年後以降25年以内に北方世界に出現する事が分かった。奴らの遺跡の高度さがその文明レベルの高さを物語っている。各国は直ちに準備に取り掛かって貰いたい」

 

 会場はざわつく中、女性の笑い声が響く。

 

「失礼、私はグラ・バルカス帝国外務省のシエリアと言う。大昔に滅んだ国が突如復活するなどと言う荒唐無稽な事を信じるとは、そのお目出度い頭に唖然としているよ。

 そもそも占いなんぞを国際会議で発言する神経が理解できないな、しかもこの世界の列強と呼ばれる国による発言。我が国にあっさりと滅ぼされたレイフォルもそう呼ばれていたが……この会議もレベルの低さが知れるな」

 

 場が静まり返るとムーが手を上げ、発言を行う。

 

「ムーは先進11ヵ国会議において、グラ・バルカス帝国に対する非難声明を発し、同国に対する最短2年の交易制限を発議いたします。

 理由としてはレイフォルへの侵攻、並びにその後の周辺国に対する従属の強要です。国同士の戦争ではあるが彼らはやりすぎで、彼らを許すと世界秩序の破壊をもたらす可能性がある」

 

 ミリシアルからも発言が行われた。

 

「確かにグラ・バルカス帝国は世界秩序を乱し過ぎている、このままの姿勢を続けるならば我が国も介入せざるを得なくなる。我が国はムーの提案に賛成するとともに侵攻した国家からの即時撤退を求める。ただパガンダ王国は例外として認めよう、外交大使を一方的に処刑したのでは滅ぼされても仕方ないからな」

 

 殆どの国が最強と認める神聖ミリシアル帝国からの通告に、会議参加国はグラ・バルカス帝国もその要求を呑むだろうと考えていた。しかしグラ・バルカス帝国の外交官シエリアの発言はそれとは反する物だった。

 

「皆が勘違いしている様だが、我が国がこの会議に参加した理由は世界の国に通告する為だ。

 『我らに従え』とな、我が国に従ったものには永遠の繁栄が約束されるだろう。しかし逆らう者に我らは容赦せぬ、そして沈黙は反抗とみなす。この場で我が国に忠誠を誓う国はあるか?」

 

 あまりにも唐突で非常識な発言に、会場は非難の嵐が吹き荒れる。

 

「やはり従属を誓う国は現われぬか、まあ当然だろうな。だが我が国は寛大だ我が国の力を知った後でも構わん、その時はレイフォルの出張所まで来るがよい。最もその時はかなりの被害を受けているだろうがな」

 

 そう言ってグラ・バルカス帝国の外交団は退室した。

 

 

 

 

 停泊中の駿河の艦橋で艦隊司令が声を上げる。

 

「グレード・アトラスターが出港してるぞ」

「まさか、もう帰るつもりですかね」

「まだ初日だぞ、そんな訳無いだろう」

 

 そこに艦内電話が鳴り響く。

 

「こちら艦橋、どうした」

『会議に出席している外交官の一人が大慌てでやって来てグラ・バルカス帝国が全会議参加国に対して宣戦布告して途中退席していったと伝えて来ました』

「なんだと! 通信士、直ぐに本国に連絡だ! グラ・バルカス帝国より宣戦布告を受けた、大急ぎで準備を整えなければ!」

「はっはい!」

「それと全艦に戦闘態勢を取る様に伝えろ! もしかしたら攻撃を受けるかもしれん」

 

 フィシャヌスの艦橋でも大慌てで対応を取っていた

 

「全艦に通達、戦闘態勢だ!」

「まさか冗談が本当になるとは」

「そんな事言ってる場合か! 各国の最新鋭艦が揃っていて満足に戦闘も出来ない今の状況は格好の的だ! 急げ!」

「ですが半舷上陸を行っていて乗員の半数は街に出ています! 夜には戻って来ますが今は…」

「くそっ、今日は来てくれるなよ」

 

 

 この日グラ・バルカス帝国による攻撃は無かったが、パーパルディア艦隊乗組員の半舷上陸は取り消され日本の艦隊乗組員と共に緊張した時間を過ごす事になった。

 

 

 三日後

 

 

 ミリシアル帝国は哨戒任務中の警戒艦が連絡途絶した事からグラ・バルカス帝国による攻撃の可能性があるとして各国の艦隊に避難を求めたが、蛮族恐れる物かと迎撃する事になってしまった。パーパルディアの艦隊と日本艦隊は宣戦布告から今までの時間で話し合いをして日本艦隊の輪形陣の中にパーパルディア艦隊も入れて最初に来るであろう空母艦載機による攻撃を凌ぐことにし、その後はグレード・アトラスターが湾の出入り口で陣取ると予想して急いで湾の外に出る事とした。

 幸い戦闘態勢に入っていた為、各国の艦隊で最初に出港する事が出来て先頭を確保する事が出来た。

 しかし懸念事項として艦砲のみでの迎撃があった。ミサイルを使用すると友軍機を誤射する可能性がある為だ。

 

 駿河 CIC

 

「大丈夫ですかね」

「航空機による攻撃はミサイルを使用されない限りある程度対応出来るだろう。問題は湾を封鎖する戦艦だ」

「どの様に戦闘しますか?」

「まずは榴弾で艦上構造物をズタズタにする、レーダーや測距儀に損傷を与える事が出来れば遠距離砲戦の命中弾は難しくなるからな。その間に接近して近距離戦に持ち込むしか無いだろう」

「一応巡洋艦や駆逐艦には対砲弾迎撃弾が積んでいますが46㎝砲弾に効果があるかは未知数ですしね」

「そっくりさんとは言え動いている戦艦大和を見れたのは嬉しかったが、まさか戦う事になるとはな」

 

 

 

 

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