日本国召喚二次創作 パーパルディア強化漂白ルート 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
駿河 CIC
「距離100(ヒトマルマル)」
「撃ち方始め!」
「発射!」
駿河はレーダーと測距儀を破壊した初弾以降は砲弾の消費を抑える為に発砲を控えていたが十分に近づいたと判断され事で発射した砲弾は8発中5発が命中し、その中の1発はバイタルパートに命中していた。しかしさすがに対46㎝砲防御(日本側はグレード・アトラスターの主砲口径を46㎝と推測しており、それに応じた防御を備えていると考えていた)は堅牢で近距離まで近づいたといえ十分な打撃にはならなかった。
しかし駿河は主砲の自動装填を実用化しており、30秒毎に連続して発射される砲弾は雨の様に降り注ぎ、フィシャヌスの砲撃も相まってグレード・アトラスターは徐々に損害を与えられていった。フィシャヌス級を始めとしたパーパルディア皇国の戦艦は砲弾に染料を仕込んでおり、駿河の砲弾にはそれが無いので簡単に自艦の砲撃を判別する事が出来たのだ。
対するグレード・アトラスターの砲弾(命中弾若しくは至近弾)は全て日本の対空巡洋艦、対空駆逐艦に撃ち落とされ損害を与えられていなかった。
駿河 CIC
「やはり31㎝砲では無理があるか…弾種変更、水雷弾(水中弾効果によって魚雷の様に働く特殊砲弾)!」
そしてその命令によってついに戦いの天秤が傾く事態が起きた。
グレード・アトラスター 艦橋
「右舷に被雷しました! 浸水止まりません!」
「このままでは退避出来もままならない損傷を受けます! 今の内に撤退すべきです!」
「糞っ! 機関全速! 撤退する!」
そうして封鎖を解き南へ向かうグレード・アトラスター、日パ連合艦隊は追撃を行おうとするもレーダーがこちらに向かう編隊を確認した事で迎撃の為に陣形を組む必要があったので断念した。
グラ・バルカス帝国空母艦載機の第二波は日本艦隊の迎撃により全て撃墜されてグラ・バルカス帝国の攻撃は終了した。
フィシャヌス 艦橋
「何とか無事だったな」
「ですが今回の襲撃は日本の協力がなければ大損害を受けていたでしょう、まさか砲弾を空中で撃ち落とすとは」
「それだけでは無い、初弾命中を叩き出すなど我々には不可能だ」
「我が国と日本の艦隊に損害はありませんが後ろのムーとミリシアルは…」
「沈んだ艦は無いがかなりの損害だな、完全修復には半年はかかるだろう」
カルトアルパス奇襲の一週間後
グラ・バルカス帝国 帝都ラグナ
首相官邸の一室でカルトアルパス奇襲の成果と損害に関しての報告が行われていた。
「してこの度のカルトアルパス奇襲は失敗に終わった訳だな?」
「そうなります」
「そうなりますではない! 空母6隻とグレード・アトラスターを投入して奇襲失敗とは軍はたるんどるのか!」
「まあ待て、戦闘機の損害は殆ど無く攻撃隊に損害が集中していると言う事は航空戦ではなく対空砲火によって迎撃されたと言う事だな?」
「はい、生き残った搭乗員の言葉では10㎞以上離れた距離から寸分の狂い無く迎撃を受けたと言います。また高度を下げたら迎撃が止んだ事からレーダー管制射撃と近接信管を使用した砲弾による迎撃を受けたようです」
「なるほど」
「グレード・アトラスターの戦闘では榴弾の初弾命中によりレーダーと測距儀に損害を受けて後部艦橋の測距儀を使用する事になり射撃に難が出たと言います、また信じられない事に日本の巡洋艦や駆逐艦に砲弾を空中で撃ち落とされたとの証言もあります」
「それでは敵の損害が少ないのもうなずけるな、してグレード・アトラスターの損害は?」
「喫水線下に魚雷を受けた事が理由です」
「何! この世界には魚雷は無いはずだ!」
「落ち着け、日本の航空戦力について言及が無いがどういう事だ」
「日本とパーパルディア皇国は空母を持って来ませんでした。パーパルディア皇国は周辺国にも情報がありましたが日本は殆どありませんでしたので日本も転移国家と思われます」
「これからはどうするつもりだ」
「一時的に守勢に周り敵の軍勢を誘き寄せて撃破します」
「わかった」
パーパルディア皇国
グラ・バルカス帝国からの宣戦布告に関して会議が行われていた。
「グラ・バルカス帝国の宣戦布告に関して、まずは情報を集める事が先決と言う事だな」
「はい、それに伴い日本との情報共有ではグラ・バルカス帝国の技術力は最低で我が国より一段上、最高で1970年代の日本と同等と言うのが一旦の結論です」
「つまり我が国単独では勝つのが難しい訳だな?」
「人口や資源の供給状況次第では勝てるでしょうが、さすがに資源の供給も覚束ない状態でこの様な暴挙に出た訳では無いと考えるべきです」
「日本の協力があれば損害の程度はともかく勝てる戦です、問題はその損害をいかに減らすかです」
「少なくとも戦車、戦闘機は新型に更新して置くべきです」
「現在は陸の脅威はありませんから戦闘機を優先すべきですな、陸戦も海戦も制空権がモノを言う事がわかっています」
「今生産している最新機はどの様な性能だったか?」
「それは書類の32ページをご覧下さい」
「どれも生産を開始して間もなく、全部隊へは行き渡っていません」
「また量産準備が整った2000馬力級のエンジンを搭載した新型機の試作を各企業に指示しています」
「そうか、グラ・バルカス帝国はジェットエンジンを実用化している可能性もあるのだろう? それについてはどうだ?」
「ジェットエンジンは技術実証用の試作品が完成しています。ですが基本性能はともかく耐久性が実用に足る物では無いと聞いています」
「ならば今までのエンジンで戦うしか無いか」
デュロ 新技術開発部
「何だこれは?」
「9連対空ロケット砲です」
「対空ロケット砲だと?」
「上から制空権劣勢下での敵攻撃機対策を指示されましたよね?」
「まあそうだが、それとこれがどう繋がるんだ?」
「これは日本がかつての戦争で手を焼いた兵器です。地球時代の第二次世界大戦と言う戦争で多くの攻撃機が餌食になったそうです」
「そういえば君は地球の軍事史を研究していたな」
「はい、ドイツと言う国との戦いで圧倒的制空権を確保したにも関わらず攻撃失敗や攻撃機の被撃墜が相次いだ時に敵が使ったそうで、当時では非常に有効だと判断されていました」
「してどういう物なのだ?」
「9発の小型ロケット弾を微妙に拡散するように発射し、翼やコックピットに命中すれば撃墜が可能ですしそうでなくても攻撃の邪魔が出来ます」
「射程距離や命中精度はどうなのだ、それが悪くては意味が無い」
「有効射程は500m程、命中精度については自由に飛ぶ航空機を撃墜するのは無理です、しかし攻撃機が地上目標を攻撃する場合はある程度の時間を直線飛行する必要があります。そこを狙えば十分命中します」
「設計にどれくらいかかる?」
「簡単なものでしたら既に持って来ています」
「見せてくれ」
「まず本体は9本の鉄パイプを並べ、固定用の骨組みに溶接します。そして弾薬は既存の20㎜弾に推進用火薬とそれを入れるケースを後部につけた物を使います」
「しかしライフリング無しで弾道が安定するのか?」
「それはロケットの噴射口を工夫して回転するようにします」
「わかった、とりあえず試作品を作ってくれ」