女性憲兵提督の無人島鎮守府記   作:休日ぐーたら暇人

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さて、題名と内容があってるかどうか…。
本日も午後に二作目を投稿します。


プロフィール8


青葉 艦娘

所属 横須賀鎮守府 南方方面分遣隊


良い意味でも悪い意味でも記者キャラが定着している(問題児)重巡艦娘。
無人島鎮守府ゆえにネタなど無いが、本人は気にせず島じゅうを駆け巡っている。


鳳翔 艦娘

所属 横須賀鎮守府 南方方面分遣隊


艦歴から『お艦』キャラが定着している軽空母艦娘。
担当はやはり食堂厨房。出撃を調整し、鎮守府全員のお腹を満たしつつ、主に駆逐艦娘の世話をする。
龍驤とのコンビもあってか、メキメキとレベルを上げている。


11 心中

1週間後……無人島鎮守府 宿舎

 

 

古鷹・響がドロップ編入されて1週間が経過した。

だいぶん昔の学校校舎の様な木造宿舎の廊下を能義崎は歩いていた。

 

 

「あら、古鷹。青葉を探しているの?」

 

 

廊下の向こうから初雪を連れて歩いて来る古鷹を見付け、声を掛ける。

 

 

「はい。部屋はもうもぬけの殻でした」

 

 

「あら…ホントに青葉には手が掛かるわ」

 

 

「…あの時もそうだった」

 

珍しく余り自分から喋らない初雪が言った。

なお、初雪が言う『あの時』とはサボ島沖海戦の事だ。

 

「初雪、今はいいけど、そんな事を言っちゃダメよ」

 

 

「……わかった」

 

 

「うふふ、あっ、青葉なら島のあちこちを回ってる筈だから…下手に探すと行き違うわ」

 

 

「わかりました。ありがとうございます、提督」

 

そう言って古鷹は初雪を連れて外へ行ってしまった。

 

 

「古鷹は大丈夫そうね。まあ、巡洋艦だから、当然かもしれないけど」

 

そう呟くと能義崎は再び廊下を歩き始めた。

 

 

 

 

「あら…スコール?」

 

暫くして食堂の方に足を向けて廊下を歩いている途中に雨音に気付いて視線を外に向ける。

 

 

「…小雨ね。洗濯物を干していなくてよかった」

 

まあ、洗濯物ぐらいなら乾燥室があるので少しくらいは大丈夫なのだが。

 

 

「あら、時雨。どうしたの?」

 

 

「あぁ、提督…いい雨だね」

 

能義崎が窓の外を見ていた時雨に声を掛け、時雨はそれに応える。

 

 

「ん…あぁ、いい雨ね。畑には最大の恵みね」

 

 

「そうだね…やっぱり提督はいい人だね」

 

 

「そうかしらね……こんな無人島鎮守府だと、嗜好品とかの調達なんて難しいし、遊ぶ事なんて出来ないし…本当に提督課業をやってるのかどうか…」

 

 

 

「そんな事ないよ。長波も言ってたけど、提督はボクらの事を信頼し、尊重して、しっかり守ってくれてるよ」

 

 

「まあ…元が憲兵だから…そうなっちゃうのよ」

 

 

「そのままであり続けてほしいよ。田中提督や西村提督みたいにね」

 

その2人の名前が出た時、能義崎は内心頷き、こう言った。

 

 

「時雨、誰か待ち人でも居るの? 私も出来る事はするつもりよ?」

 

 

「えっ、あ……それはちょっと…今の鎮守府だと迷惑だよ?」

 

 

「いいのよ。訊くだけなら幾らでも出来るし、計画を立てるのも提督の仕事なんだから」

 

 

「……じゃあ、お言葉に甘えて…扶桑と山城、それに最上…この3人と会いたいな」

 

 

「なるほど…確かに今のこの鎮守府にはキツいわね。でも、そのお願いはしっかりと聞いたわ」

 

 

「ありがとう、提督。あっ、響、どうしたんだい?」

 

 

いつの間にか能義崎の後ろに響が居た。

 

 

「おはよう、提督、時雨……提督、時雨のお願い次いでに私のお願いも訊いてくれる?」

 

 

「さっきも言ったけど、出来る事はするつもりよ。それで、なにかしら?」

 

 

「うん…姉達とまた会いたいんだ」

 

「了解。正確に日時は示せないけど、その約束は守るわ」

 

 

「…ありがとう、提督」

 

 

「あっ、能義崎殿。此方に居られましたか」

 

 

「あっ、あきつ丸。どうしたの?」

 

 

「鳳翔殿が昼食の料理の味見をしてほしい、との事であります」

 

 

「鳳翔さんがね…わかった。雨がやんだら、午後から魚でも釣りにいきましょう」

 

 

「了解であります。時雨殿も響殿も御一緒に如何ですか?」

 

 

「いいのかな? 私達が行っても?」

 

 

「大丈夫でありますよ。鳳翔殿は怒りません。まあ、食べ過ぎには注意すべきではありますが」

 

 

「こら、あきつ丸…さて、行きましょう」

 

そう言って能義崎を先頭に食堂へと向かう面々だった。

 

 

 

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