本日も午後に二作目を投稿します。
翌日……執務小屋
「祥鳳に瑞鳳…軽空母2隻が潜水艦に襲われて追われていた……変な話ね」
昨日、哨戒から戻って来た第六駆逐隊が負傷した艦娘2人…祥鳳と瑞鳳…に肩を貸して連れて来た時はとにかくドックに放り込んだ。
本来、潜水艦相手なら軽空母は対潜攻撃も出来るので鎮守府でも龍驤や鳳翔を同行させ、活躍してもらっている。
しかし、その2隻が中破、しかも軽空母単独で航行していたのがわからなかった。
「艦載機を発進出来なかったのは奇襲雷撃を受けたから、と言うのはわかるでありますが、空母を単独で運航するとは…あまり考えられないであります」
「そうよね…だから余計に訳がわからないのよね…」
ドックに放り込む際に艤装を引っ張り剥がしたドック長妖精と鳳翔・龍驤によると、彼女達の艦載機は搭載総数の半分ではあったものの、搭載(矢を携帯)していた。
では、なぜ、対潜哨戒の航空機を出していないのか…これも気になっていた。
「わからない……まったくわからないわ」
そう言って視線を天井へと向ける。
「だが、どちらにしろ、あの祥鳳と瑞鳳の事をスッキリさせておかないといけないのでは?」
「うぅ〜〜〜ん…」
那智の言葉に能義崎は唸る。
確かにさっさとスッキリすべき問題なのだが、怪我人を叩き起こす訳にもいかない。
「はあ……どうしたものかな〜…」
天井を向いたまま、能義崎はそう呟いた。
その頃……
「う〜ん…これがね〜」
私室で能義崎が暇潰し用に引いてくれたインターネットを見ながら木曾は呟いた。
それは銃…主にアサルトライフル…などの紹介をしているホームページだった。
昨日、射撃場で見たアサルトライフルが気になり、こうしてプライベート時間を使って調べていた。
「提督にお願いしたら、撃てるかな?」
此方も視線を天井に向けながら呟く。
艦娘だから…と言うより個人的にあれを撃ってみたいと言う欲望が沸いていた。
しかし……あきつ丸とは違い果たして撃たせてくれるかどうかとなると……。
「……まあ、それは追々考えるか」
そう言って木曾はパソコンをシャットダウンさせた。
その頃……食堂
「そう言えば、今度来る軽巡って誰っぽい?」
「どうだろう…多分、誰も聞いてないだろうから、何とも言えないな」
食堂に居た夕立と時雨が近々来るであろう軽巡の事を話題にしていた。
「まあ、私としては、しっかりと私達を引っ張ってくれるなら、何でもいいけどね」
横で話を聞いていた長波が言った。
「長波さんはそれしかないですよね」
長波の言葉に潮が言った。
「じゃあ、潮と初雪はどうなの?」
「え、えーと…私は何でも…」
「私も誰でもいい…それより眠い」
「……初雪、眠り過ぎ」
「うん、何時も直ぐに御布団に潜り込んでるのに」
弥生や霰も初雪のツッコミに入り、ワイワイと賑やかになる。
「神通戦隊長はどうですか?」
そんな賑やかな輪の隣で聞き耳を立てていた綾波は同席していた神通に訊いた。
「私は……そうね、提督もご存知ない様ですしね」
「じゃあ、神通戦隊長も誰でもいいの?」
「それは…上層部が決める事です。私が何か言って決まる事でもないわ」
「まあ、そうですけど…でも、この鎮守府に配属されるなら、提督とは仲良くしてほしいですね」
「この孤島に配属されるなら…自然的に仲良くなれるわ」
そう言いながら神通は視線を窓から見える海に向けた。
暫くして……執務小屋
「嵐? 天気予報が嵐なの?」
「そうであります」
各鎮守府の天気予報を持って来たあきつ丸に能義崎は聞き返した。
「台風並みの風雨の嵐…これ、本当なのかしら?」
「パラオ・トラック、ラバウルの鎮守府がここまで一致すると言う、奇跡に等しい合致の予報でありますが?」
「あぁ、なるほどね…確かにこれはね……しかも、明日…はあ…仕方無いわ。明日は出ない方がいいわね」
「それで大丈夫でありましょうか? 」
「ここまでの嵐なら、彼女達自身が危険よ。それに本土と鎮守府間輸送は運航停止よ。只でさえ危ない海に艦娘の護衛無しで輸送? 私なら本部に頼んで延期してもらうわ」
「わかりました。明日は出撃状態で待機させておくであります」
「えぇ、お願いね」
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