二作目です。
さて、艦隊と向こうのアイドルが……。
2日後……無人島鎮守府の海岸
昨日の嵐で木片やらブイやらゴミやらが流れ着いた海岸を第六駆逐隊の面々がワイワイと賑やかに歩いていた。
第六駆逐隊の面々は海岸に漂着した物品の中から使えそうな物を探す様に能義崎から指示を受け、こうして海岸を4人で散策していた。
「もう〜、なんでレディーがこんな事しないといけないのよ〜」
「姉さん、これは提督からの命令だよ」
「そうよ。任務はしっかりとしないとね!」
「そうなのです」
何時もの調子で話ながら4人は海岸に漂着した物品の中から再利用出来そうな物を探す。
実際、何処かの戦闘で損失した小口径砲塔や破壊された魚雷発射管、砲弾の破片、燃料・弾薬・鋼鉄・ボーキサイトなどなど、資材となりそうな物が散乱していた。
「司令官さんが言ってた通り、資材がいっぱいなのです」
「そうね。それに結構使えそうな物もあるじゃない」
そう言いながら雷は14㎝単装砲を拾いながら言った。
こうして、第六駆逐隊の面々は海岸を歩きまわる。
すると………
「あれ? ねえ、あれは何かしら?」
そう言われ、3人は暁の指差す方を見た。
暫くして……執務小屋
「まさか、神通の姉妹が揃って転属してくるとはね…あっ、ごめんなさい。川内と那珂よね?」
「はい。川内、参上! 夜戦なら任せておいて!」
「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ〜。提督、よろしくね〜」
辞令書と共に先程やって来た川内と那珂を能義崎は出迎えていた。
そこに神通が入って来た。
「姉さん! 那珂!」
「神通、久し振り〜」
「神通お姉ちゃん、久し振り〜」
「ちょうどよかったわ、神通。貴女の姉妹が転属して来たから、部屋と鎮守府の案内をお願いするわ」
「は、はい!」
嬉しそうな返事をした後、久々の姉妹再会に湧いた3人は喋りながら隊舎の方へ歩いて行くのが執務小屋の窓から見えた。
「ところで…川内殿と那珂殿の転属理由はなんでありますか?」
川内達を執務小屋まで案内し、先程まで黙って執務机の隣で待機していたあきつ丸が訊いてきた。
「色々と適当な事を書いて有るけど…まあ、多分、あの性格が原因ね。それで提督がウザがって転属名目で厄介払いしたんでしょう。ウチには好都合だけど」
「そうでありますね。では、川内を中心に夜間哨戒隊も編成するでありますか?」
「そうね、いいアイデアね…控えの駆逐艦がもう少し必要だけど」
「もう少し隊舎の規模を拡大してからでありますね」
「わかってる、わかってる。それより、祥鳳と瑞鳳は相変わらず?」
「はい、未だに目を醒まさないであります」
「そう…とりあえず、様子を…」
そこから先の言葉を中断させたのは慌てて入って来た第六駆逐隊の面々だった。
「司令、大変よ!」
「司令官さん、大変なのです!」
「どうしたの、貴女達…って、雷、背中の子供は?」
よく見ると雷は背中に少女を背負っていた。
「指示を受けた通り、海岸を掃除していたら、あの少女が倒れていたんだ」
「早く診てもらわないといけないわ!」
響が冷静克つ簡単に事情を説明し、暁が急かす。
「報告なら後でもよかったのに…とりあえず、鳳翔さんの所へ連れて行って」
「「「「了解!」」」なのです!」
そして、4人は入って来た時と同様にドタバタと出ていった。
「……ねえ、あきつ丸。あの少女、どう思う?」
「……ハッキリと言っていいでありますか?」
「今更な話よ。それで、どう?」
「あれはやはり…深海棲艦の幼体か、あるいは新種か……どちらかでありますな」
「……後でそれとなく調べておいてね」
「わかりましたであります」
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