感想に返信はできませんが、五体投地で拝ませていただいております。
どしどし書いて行ってねm(__)m
拝啓、オヤジ、オカン。
硝煙が舞い散る季節となりました。ご家族の皆様方にはますます
さて、俺ことオウカは、キヴォトスでも元気でやっております。この世界に転移してきた俺たちが、そちらの世界でどのような扱いになっているのかは分かりかねますが、存在が抹消され人々の記憶から消えていないことを祈るばかりです。
卑弱な人間である俺たちには非常に生きづらい銃社会ではありますが、これからも目前の敵をチェストしながら頑張って生きていこうと思います。
「けいぐうううううううううううううううううううう!!!」
「ハーハッハッハッハ! やはり風紀委員の連中はしつこいなっ!」
「でもでもっ、このままだと追い付かれちゃうよ!?」
そんな一般人代表みたいな俺は、黒短パン白衣の美少女と、火炎放射器担いだナイスバディな美少女、そして、
「クククッ、こりゃ風紀委員の野郎共、相当お冠なようだなァ。おい、トリカス。もうちっとスピード上げれられねェのかよ。こンままじゃ全員ブタ箱行きだぜ?」
俺は捕まるわけにはいかないので、キヴォトスの先人達に習ってアクセルを限界まで押し込んでカーチェイスと洒落込んでいる。
俺は後部座席で運転席をガシガシ蹴って来るキチガイ──ゲヘナ学園に編入し『美食研究会』や『温泉開発部』と様々な騒ぎを起こす問題児・
この男は俺と同じように身バレしないよう黒いヘルメットを被っているが、長年の付き合いからヘルメットの内側でニタニタ笑ってんだろうなってことは容易に想像が出来た。余談だが、俺は白いヘルメットを被ってる。
「てめぇが温泉開発部の為に車持って来いって言うから何かと思えば、こちとらゲヘナ風紀と物騒なランデブーする気なんざ微塵もなかったわ! くそっ、お前本当に後で覚えとけよ!?」
「まさかカネサダにもこんな素晴らしい友人がいたとはな! オウカ、もしこの逆境を乗り越えた暁には、温泉の貸し切りをプレゼントしよう!」
「こちとら命張ってんだから、最高の温泉を所望すっからな!? あとおっぱいと尻のデカい全裸の美少女とも入れたら最高かねぇ!?」
「……だそうだ、メグ」
「えぇ!? それは……ちょ、ちょっとぉ……」
「すみません、運転に集中してて思ったこと口にしました。温泉だけでオネシャス」
脊髄しか経由せずに喋っていたため、自身でも何言ってんのか分かんなかったが、テンションハイになり過ぎてセクハラ発言をしてしまったようだ。俺は素直に赤面している後部座席の爆乳美少女──
ミラーで後方を確認するが、風紀委員の皆様の車は未だに追って来ている。相手方の運転の荒さから鑑みてら怒り方が尋常じゃないか?
「つか温泉掘っててガチギレ風紀委員に狙われるとか何したん?」
「邪魔な高層ビルを3.4つほど爆破して温泉掘った」
「納得した」
納得したからと言って、許すわけないが。そりゃ風紀委員共もブチ切れるわな。
あっけらかんと自身の罪状を吐く馬鹿に、俺は思わず舌打ちをする。舌打ちついでに懐に隠してあった手榴弾のピンを口で抜き、適当に後ろへ投げる。運転中なので後ろの確認はしない。なんか爆発した音はしたものの、追って来てそうな音がするのだけは理解できた。
っと、危ねぇ。
前でちんたら走ってる車を紙一重で避け、そのまま高速道路に入る。なんか後ろで避けた車がスクラップになった音が聞こえたが、俺は無罪を主張しよう。
「ハーハッハッハッハ! 素晴らしいドライビングテクニックだ。どうだ、オウカも『温泉開発部』に入らないか? トリニティに属しているが、あくまでも『助っ人』という立場であれば問題な
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッ!!!
「ひ、ひぇぇぇ……」
「あァ、カスミには言い忘れてたが、コイツ脅迫とかされンの洒落にならンほど嫌うから、そういうの止めといた方がいいぜ」
「ちゅ、忠告が遅くないか!?」
なんか『トリニティやゲヘナに君の顔を知られたくはないだろう?』的な流れになりそうだったので、立体的な高速道路に設置してあった高い塀を用いて、器用に助手席の扉だけを削るように擦る。華麗な運転操作にて、鬼怒川さんの席の風通しが非常に良くなった。
これで万が一があっても鬼怒川さんは直ぐに車から脱出できるだろう。当の本人もちいかわみたいに泣きながら喜んでくれている。
「風紀委員はまだ追って来てる!?」
「まだまだ追って来てっ──あれ?」
下倉さんは状況報告しようとして、
「……あれ、ヒナ委員長だ!」
「ひぇぇぇぇ!!!!」
見つけたらアカンものを見つけてしまったようだ。
横に座る鬼怒川さんが生まれたての小鹿のように震えてるやん。やっべ、俺も震えてきたわ。武者震いか?
「あーあァ、面倒臭ぇ。風紀委員会の御大将のお出ましだ。大型トラックの運転席の上で仁王立ちしてらァ」
「ゲヘナの最高戦力との鬼ごっことか正気かよっ……!」
ゲヘナの内情に詳しくない俺だって、ゲヘナ風紀委員長の
他にも『頭を狙撃されても微動だにしない』や『下手な物量はゴリ押しで簡単に突破される』等の噂もあり、正直に言って俺の人生において関わり合いたくなかった人物の一人だったりもする。
特に顔バレしてないとはいえ、敵対するなんて以ての外。要するに現在進行形でヤバいわけだ。ははっ。
このまま高速道路を爆走したところで、風紀委員長の
俺は後ろのクソ野郎に大声で指示する。
「後部座席の爆弾を全部投げろ! 俺が3! 鬼怒川さん、下倉さん、全力で耳塞いで歯ぁ食いしばって!」
「──了解! おォらよォっと!」
言うと同時に、俺は高速道路の塀へ向けて手榴弾を投げる。
そして即座に後ろを向くと、ちょうどカネサダが投げた7つの
閃光手榴弾とは、光と音で相手に外傷を負わせることなく無力化するための爆弾。どうせ通常の爆弾を投げたところで風紀委員長に効くとは思えないが、人間の構造をしている以上は光と音で僅かな時間稼ぎは出来よう。ましてやトラックの運転している生徒が閃光手榴弾に耐えられるはずがない。
無論、その余波は俺にも来たので、光は回避できたが音で脳みそがぐちゃぐちゃにかき乱される。それを気合と根性と
「くっそがぁっ……!」
悪態をつきつつ、通常手榴弾で穴をあけた塀から一般道路へとダイブする。
ルパン三世さながらのカーチェイスを披露しながら、衝撃もチェストで耐えて、風紀委員の面々に追い付かれる前に車を全力で走らせる。この近くは大きめの建物が多いので、交差点をランダムに曲がりながら追っ手を振り切るのだった。
全裸美少女と一緒に温泉入れるくらいの仕事はしたんじゃね?と自画自賛しながら。
♦♦♦
私は転倒したトラックに乗っていた風紀委員に指示を出しつつ、爆破された高速道路の壁を眺めていた。既に温泉開発部のリーダー格は取り逃がし、今から追うことは難しい。あのテロリスト集団を野放しにしたくはないが、どうせ数日後には別の温泉開発で姿を現すだろう。そこを速やかに叩いて拘束すればいい。
ふと、通信が入る。
相手は
『ヒナ委員長!』
「カスミ達に逃げられた。追跡をお願い」
『は、はいっ!』
必要なことだけを伝えて、再度壁の穴へ視線を移す。
逃げたのがカスミとメグ、そして最近になって『温泉開発部』や『美食研究会』と行動を共にするようになった黒いヘルメットの人物
問題はもう一人の白いヘルメット。
黒いヘルメットも正体不明の狡猾な人物であることは予想されるが、白いヘルメットの人物は言い知れない不気味さを感じた。
私を認識した際の適切な判断。
振り向きざまに閃光手榴弾を正確に撃ち抜く技量。
十数メートルの高さから車で逃げる豪胆さ。
たった数分の邂逅だったが、その時間の短さ故に、私を警戒させるのに十分な人物だったと言えよう。どちらかというと逃げることに手慣れたようにも見受けられ、私は小さくため息をついた。
あの一連の行動、計算されたものか、本能的に動いたものか、それとも両方か。ただでさえカスミは無駄に頭が切れるのに、そこに逃げ上手のテロリストが追加されたとなると、風紀委員の対応マニュアルを根本的に見直す必要がある。
エデン条約でトリニティとゲヘナがピリピリしている状況下で、これ以上悩み事を増やさないで欲しい。……あぁ、そういえば黒いヘルメットは『美食研究会』とも繋がりがある。白いヘルメットがあそことも手を組まれたら非常に面倒臭い。
一人で思案していると、横転したトラックの撤去作業も無事に終わったようだ。
カスミ達の件はアコに任せて、私と現場の風紀委員は撤収する。
帰ったら報告書をまとめないといけない。
カスミたちを逃がしたことで、あの老獪な
「……はぁ、先生に会いたい」
思わず口から出てしまった願望も、仕方のないことだと自身に言い聞かせるしかなかった。
♦♦♦
「で、『温泉開発部』から貰った追加報酬がコレよ」
某拠点に戻った俺は、ソファーの上でくつろぎながらスマホ弄ってるミライの前に、
いくらか自分の懐に納めたが、それでも少なくない金額が百合豚の前に置かれたことになる。スマホから視線を外したミライは、俺と茶封筒を交互に見て首を傾げた。
「何、自慢?」
「自慢じゃねぇよ。それをアビドスの借金返済に充ててくれって意味。前にカイザーグループを可能な限りボコって減額してもらったが、それでも返さなきゃいかん分が残ってるだろうが」
俺は身を投げるように空いた別のソファーに腰を下ろす。余談だが、カネサダは臨時収入で『美食研究会』と外食に行っているとかなんとか。これで騒ぎ起こして風紀委員に捕まったら笑うわ。
その様子を見ていたアイリスが無表情で頬を膨らませていた。
「まっさか天下の風紀委員長が出て来るとは思わんかったわ。目ぇつけられたかなぁ?」
「私を連れて行けば委員長?もボコボコにできた」
「いや、まさか来るとは思わんかったんよ。読みが甘かった。つか、相手はゲヘナの最強格やぞ。いくら神話生物に足突っ込んでるお前でも難しくないか?」
それでもなお「連れていくべき」と豪語する兀突骨に、俺は「機会があればなー」と適当に流す。そう何度もゲヘナ風紀委員会と事を構えるシチュエーションは想像したくない。
しかし、ミライから別の疑問が出てくる。
「金の出所は分かったけど、それをアビドスに投げる理由が分かんない」
「しゃーねーだろーが。アビドスの借金返済に協力するって約束しちまったんだから」
「誰と? ホシノちゃんと? それともシロコちゃん? いつの間にそんな約束したのさ」
アビドス関連で俺が深く関りがあるのは、その二名だろう。前者は
約束したのはそのどちらでもないが。
俺はミライの疑問を無視して、自身の右肩ちょい上──つまり俺に抱き着いている半透明の少女に語り掛けた。
「なぁ、
「………」
呆然とアホ面を晒すミライだったが、それは一瞬の事だった。
「待って待って待って待って待って怖い怖い怖い怖い怖い怖いいいい! 待って、本当に待って!? え、僕はユメ先輩のことオウカに話してないよね!? ホシノちゃんも
【簡単な自己紹介】
アイリス・ワルフラーン:キヴォトスに転移してきたキチガイ五人衆の一人。原作知識皆無。神話生物。
Q.各話にサブタイトルって必要ですか?
-
いる。そっちの方が見やすい。
-
いらん。数字だけでOK。