NIKKEの世界で指揮官って割と地雷職   作:さくらいJAN

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4話

 

 

 

 

目が覚めた。

すぐ横にソルジャーFAがいた。

ラプチャーカウンターを脇に置き、座っている。

 

俺は立ち上がり出入り口の方へ歩く。

ガンマとソルジャーEGが居た。

2人とも無事のようだ。

 

 

「ありがとう。

問題はなかったか?」

 

「10体ラプチャーが現れましたが、

補足される前にスナイパーライフルで殲滅しました。

問題ありません」

 

「よかった。

では野営の片づけをして明るくなったら出る。

日が出たら教えてくれ」

 

「はい」

 

 

野営の片づけをし、パーフェクトで作ったスープをニケに配った。

そして、数時間待った頃にガンマから声がかかった。

日の出だ。

 

途中何度かライフルの音が聞こえたので、ラプチャーを倒してくれているのだろう。

いい加減場所もバレそうだ。

早急に移動しよう。

 

時刻は午前4時半。

寝たこともあり体力が戻っている為、速足で進む。

そして昨日ニヒリスターを発見した場所まで戻ると、

 

 

「……これは」

 

「火山でも噴火したみたいだな」

 

 

辺り一面が火の海になっており、

所々にラプチャーの残骸が発見できる。

 

ニヒリスターがラプチャーを攻撃したとは考え難い。

つまり……そういうことだろう。

 

申し訳ないが、遺品を探す余裕はない。

 

俺たちは火を避けながらアークのエレベーターへ向かった。

幸いなことに、ラプチャーと遭遇することは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

アークに戻った俺はガンマにお願いして、

ラプチャーカウンターと手紙をミシリスのCEOに届けてもらった。

 

ニケの立場が弱い100年後でもネームドニケは三大企業CEOに顔が知られている。

戦争を経験した世代の多い現在ではニケに対する世論はプラスの傾向にある。

つまり、ガンマに渡した物はミシリスCEOに届くし、内容も確認してくれるだろう。

これは悪くない賭けのはずだ。

 

ドキドキしながら今回の遠征の報告をしていると、

すぐにガンマから連絡があった。

ミシリスのCEOが会いたいと言っているらしい。

 

早いな。

フットワーク軽すぎないか?

ありがたいが。

 

 

俺はガンマにOKと返信してミシリス本社へ向かった。

無骨なエリシオンや派手なテトラと違い、

ミシリスからは洗礼された印象を受ける。

 

とはいえ今のアークにはそこまでの余裕はない。

途上国のブランドショップのようなものだ。

 

途上国であっても武力と娯楽は必要だが、

洗礼されたものは需要が少ない。

それゆえに今のミシリスは肩身が狭い思いをしている。

 

そこに俺が持ち帰ったラプチャーカウンターと、

元人類連合軍の研究員でゴッデス部隊後継モデルの製作者という情報。

必ず食いつくと思っていた。

 

ミシリス本社に到着し、受付に名前を告げた瞬間、綺麗な女性(多分ニケ)

が現れて奥へと案内してくれた。

 

数か所のセキュリティーを潜った先のに社長室があった。

女性がノックをし、入れという言葉があってからドアを開け、俺に入るように合図した。

2人での面会らしい。

 

中に入るとテレビで観た顔が立っていた。

いかつい男性だ。

 

思っていた以上に大きい。

ミシリスのCEOというよりも、歴戦の軍人といった風貌だ。

圧が凄い。

 

 

「初めまして。

指揮官のハンソンです」

 

「ミシリスCEOのソウゲツだ」

 

 

握手はない。

あくまで相手が圧倒的な格上。

 

 

 

「ミシリスは貴様の話を信用することを決定した。

前置きは省く。

ミシリスの利益及び人類の為に急ぐ必要があると判断したからだ」

 

「かしこまりました」

 

 

よし、上手くいった!

 

 

「貴様の提案どおり例の研究員はミシリスで引き受ける。

ニケ生産部門に席を用意しておいた。

アナキオールはその者が作ったニケとして発表する。

念の為名前は変える。

アナキオールの名は当然として、シンデレラの名も危険だからな。

地上戦を知る世代が生きている間は顔も隠してもらうことになるだろう」

 

「……っはい!」

 

 

当然、手紙ではシンデレラの名は伏せていた。

極秘に製作されていた第二世代フェアリーテイルモデルと書いただけだ。

だが、バレた。

ミシリスCEOとはそういう存在なのだろう。

 

 

「事が事だ。

極秘に進めるが、エリシオンも中央政府も馬鹿ではない。

いつかはバレるだろう。

その時彼女たちを庇うにはミシリスの力だけでは足りない。

貴様とシンデレラが地上奪還の要になると証明しろ。

最低でも2年以内に明確な成果を出せ

そうしたら副指令に推薦してやる」

 

「は、はい!」

 

 

な、なんかすごいことになってる気が……。

でも反論できない!

この人には、はいと言わせる圧力がある!

 

 

「よし。

レールは俺が敷いてやる。

貴様が始めたことだ。

途中で折れるなよ」

 

「かしこまりました!」

 

「明日中に件のニケ2人を連れてこい。

以上だ。

退出してよし」

 

「はっ!」

 

 

生粋の軍人であるかのように敬礼して社長室を出た。

びっくりした。

やり込めると思っていた自分が馬鹿だった。

三大企業のCEOは伊達じゃないな。

 

シンデレラとエイブをアークに連れてこれたら指揮官辞めようと思っていたのに。

逃げられなくなってしまった。

 

念の為クラウン王国の場所だけこっそり調べとこ。

いざという時逃げる為に。

 

 

 

 

 




ソウゲツは史上最強の弟子ケンイチの馬槍月から。
圧があるけど無敵ではない感じを出したかったので選びました。
シュエンは中国名っぽいので中国人のキャラから選んだというのもあります。
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