後日。
部隊編成の手続きをやろうとしたら受付の人に指摘された。
「本日はミシリスからの依頼任務ですよ?
すでに3名のニケがエレベーターで待っています。
すぐに向かってください」
忘れたらだめだよ、みたいな指摘だ。
当然初耳である。
まあいいけど。
早速指定されたエレベーターに移動すると、
そこにはガンマの他に初めて見るニケが2人待機していた。
「あ、指揮官。
遅かったですね」
ガンマが俺を見つけて声をかけてくる。
他の2人は量産型ではない。
ギロチンくらいの体格で、ドレスのような服を着たニケだ。
「あなたが指揮官?
初めまして。
アイオーン部隊のエセルドレーダよ」
「妾はアルアジフだ」
「ああ、指揮官のハンソンだ。
よろしく頼む。」
黒のドレスがエセルドレーダで白がアルアジフね。
ドレスのスリットがエグい。
原作では小さな体躯のキャラは露出控えめだが、
ここには林檎の審査員は存在しない。
小柄なキャラも全力でNIKKEをやっているようだ。
「任務内容は社長から聞いてるわ。
例の研究員とは連絡ついてるの?」
「ああ。
昨晩のうちに連絡しておいた。
身を隠している拠点の座標を共有するぞ」
「……なるほど。
今日中に帰って来れそうね。
早速移動しましょうか」
エセルドレーダの先導で地上へ。
道中話を聞くと、どうやら彼女たちはミシリスの特殊部隊らしい。
一般の指揮官の元に配属されることは無いようだ。
原作でいうメティスのポジションということか。
いつもに比べてガンマも緊張気味だ。
地上封鎖から10年。
まだ軍人気質が残っている。
原作のニケ同士はかなりフランクだが、
今はまだ別部隊の上官のような扱いになるのだろう。
「
よく死ななかったな」
道中、アルアジフが口を開いた。
「ああ、例の火の海の件か」
ニヒリスターの攻撃は結構な事件だったのだろう。
受付の人に生きていることを驚かれたのを覚えてる。
「うむ。
人型ラプチャーの攻撃で多くの指揮官とニケが死亡したと聞いている」
「指揮官は封鎖前に人型ラプチャーについて知っていたそうです。
だから念の為に地下へ撤退して野営をしました」
ガンマが説明をしてくれた。
助かる。
俺が説明すると知らないはずのことを言ってしまうかもしれないし。
「……なるほど。
例のラプチャーは空から地上に火を放ったらしいから、
対処方法としては完璧ね」
「運が良かっただけさ」
エセルドレーダからの賞賛に謙遜する。
実際は運が良かったのではなく、知っていたんだが。
「運がいい……ね。
アークに居る時点でみな運がいいのだけれど」
「例の研究員を発見したこともそうだが、
汝は特別に幸運なのかもしれんな」
エセルドレーダが憂うように呟き、
アルアジフがまとめた。
「敵影発見。
小型ラプチャーの集団です」
「回避は……無理か。
ハイドできる場所に移動する。
迎え撃つぞ」
ガンマが双眼鏡で敵を発見した。
俺はいつも通り対処しようとするが、
それをエセルドレーダが制する。
「いえ、あの程度なら問題ありません。
アル?」
「ああ、幸運の指揮官様に精鋭の実力を見せてやろう」
エセルドレーダがロケットランチャーを、
アルアジフがマシンガンを取り出した。
「「エンカウンター!」」
そこからは一方的だった。
原作でも指揮官とニケの死亡率は高い。
それでもアブソリュート部隊は長い期間活躍していることが示唆されている。
精鋭のニケとはそういう存在なのだ。
いつもの俺たちの部隊だったら5分はかかるであろう敵を、
文字通り瞬殺してしまった。
そしてそのままエイブの拠点まで危なげなく到達したのだった。
斬魔大聖デモンベインからエセルドレーダとアルアジフの外見と口調をニケとして選びました。
ニケと言えば馬鹿みたいな恰好なので、それを条件に探した結果です。
当時エセルドレーダめっちゃ好きでした。