天井支部は日夜、新戦術や新トリガー開発に着手している。
杜野凛世は、
幽谷霧子は、《ゴーアロー》《サプライザー》《
福丸小糸は、《
ゴーアローとは、スタアメーカーとスラスターを組み合わせて改造しただけのお遊びであり、スタアメーカーの目印までスラスターが自動追尾するトリガーである。たとえばレイガストにゴーアローを付ければ、充填したトリオンによって加速や飛距離が変わりつつ、スタアメーカーの位置に向かってスラスターを蒸しつつレイガストが飛んでいく。そんなトリガーである。
サプライザーとは、狙撃銃専用オプショントリガーであり、遠隔操作で狙撃銃から弾丸を発射できる。本体と狙撃銃の距離が遠いほど発射に必要なトリオンが大きくなる。
マクロプスとは、着弾した物体を反射して大きく跳ね飛ばすトリガー。鉛弾が命中箇所に鉛を作成するトリオン弾なら、マクロプスは命中箇所から跳弾しつつ、命中物体も跳ね飛ばすトリオン弾である。グラスホッパーのトリオン弾バージョンとでも言おうか。
散弾拳銃とは、
散弾拳銃(改:鉛弾)とは、散弾拳銃の改造型。レバーの切り替えで鉛弾のオン・オフが可能。こちらも大崎甜花の依頼で開発。なお「できれば散弾もレバーでオン・オフできないか」と依頼されている。
ほかにも、ジャミング用トリガー、スコーピオン専用オプショントリガー《
さらには杜野凛世の提案で《
それから天井支部には、多くの隊員が増えた。日々、仮想訓練室やランク戦で切磋琢磨し、特別遠征でネイバーフッドの世界を冒険。まだ見ぬトリガー技術を持ち帰り、ボーダーの防衛能力を強化。そうやって自分たちの世界の日常を守り抜いている。
さらにボーダーも、どんどん新規隊員が増えている。最近は、野比のび太という射撃の天才が入ってきて、ネイバーの自律トリオン兵ドラえもんを連れている。戦術面は素人であるため、同時期に入ってきた弓場と切磋琢磨することで大きく成長。
そして最近、日本の大正時代と似ているネイバーフッドを発見。近界考古学者によれば、やはりこちら側の世界とあちら側の世界は、何か大きな関係があるらしい。こちら側の世界に鬼を増やそうとした無惨。それを追いかけてきた
対ネイバー組織ボンゴレファミリーが新型トリガーを開発。名を
ワールドトリガー・ラクシアでは、相手のトリオン体を解除するトリガーが多いため、生身でも戦闘できるトリガーは非常にありがたい。杜野凛世はトリガーリング《
かくして瞬く間に強化していくボーダー。三雲修、空閑遊真、雨取千佳が入隊する頃には、ボーダーのB級は魔境と化しており、A級も人員に困らない程度には膨れ上がっていた。しかしボーダーの将来が安泰とは、とてもではないが言い切れない。
あちこちで惑星国家が乱立し、滅亡することが日常茶飯事のネイバーフッド。その群雄割拠の乱世を生き残る惑星国家は、文字通りの精鋭揃い。B級程度では、まず勝ち目がない。こちら側の世界のほうが、戦力や練度に一段階の遅れがあるのだ。故に気を引き締めて、界境防衛機関の隊員は日夜修行する。
「凛世たちの戦いは、これからでございます……」
完