「だから言ってるでしょ、俺は二人を殺していないって。」
と、秋山は言った。
「惚けるな!、お前が高崎駅で下車しているところを目撃されているんだよ。」
「はっ、俺がやったって言うのか?、そんなの言いがかりだよ。」
と、秋山は水原刑事に言った。
「えっ、。」
「何ですって、あなたじゃない。」
「そうだよ、やったのは俺じゃねぇ。」
「ふざけるな、お前がやったのか。」
「俺はやってないぜ。」
「じゃあ、どうして高崎駅で途中下車したのは説明してくれるんだ。」
「それは、新潟へ行く時に新幹線に乗り換えるために途中下車したんですよ。」
「えっ、それは本当なのか?。」
と、速水刑事は言った。
「ええ、あの時は俺は新幹線に乗って新潟へ行っていたんだから。」
「ほう、新潟へ行っていたのか。」
「ええ、間違いないよ。」
「要するに、新潟へ行く時は上越新幹線に乗ったって事か。」
と、鈴原刑事は秋山に言った。
「ああ、そうだよ、俺が犯人扱いする何て。」
一方、南と高山は別所温泉付近を聞き込みをした。
「おっ、上田駅で女と一緒に乗っていた。」
「ええ、上田駅で一緒に乗るところを見たんです。」
「それで、何歳ぐらいの男かわかりますか?。」
「さーてね、20代後半か30代ぐらいの男だったな。」
と、駅員は高山に言った。
「もしかしたら、秋山かな?。」
「でも、別人の可能性もあるからな。」
「ええ。」
そして、南と高山は14時43分発のL特急「あさま20号」に乗って特捜班へ戻った。上野に到着したのは17時15分頃である。
「この事件の犯人は別にいるんじゃないでしょうか?。」
「何、犯人は秋山ではないって事か。」
「ええ、恐らく。」
「という事は、この事件には真犯人がいるって事か。」
「ええ、恐らく。」
「真犯人は他にいる。」
「それは考えられますね、主任。」
「ああ、恐らくな。」
早速、南と高山は関警部に報告した。
「何、犯人は別にいるって言うのか。」
「ええ、さっそく我々も上田へ行ってみました。」
「やはり、秋山とは別人の可能性があります。」
「何、それは本当か。」
「ええ。」
「それで、何かわかったんですか。」
と、南は関警部に言った。
「実は、うちの部下の今岡と新田が上高地で起きた毒殺事件の事で調べに言っていたことが分かったよ。」
「えっ、上高地で。」
「ああ、どうやら秋山はこの事件の犯人ではないかと我々は思うんだがな。」
「うーむ。」
「でも、途中下車して高崎で新幹線に乗り換えたって言っていたよね。」
「でも、途中下車したのは秋山かな?。」
と、高山は言った。
「でも、秋山にしては年代が違うな。」
「ああ、そうだな。」
犯人は、秋山なのか?
アリバイはあるのだろうか