ある日の事だった。
「アーティスト写真を撮るぞー!」
「えっ!?」
「そうそう!5人いるんだし!
ボーカル無しのバンドはバンドじゃなかったし!」
「今、ここで、ぱぱっと撮るのは、
出来ないの?」
「バンドの方向性があるからね、
メンバーの特徴も、一枚で伝える必要があるよ!」
「拓也くんって、写真得意だったよね?」
「親父から、一眼レフを貰ったの」
と、拓也が一眼レフカメラを取り出す。
「凄い…一眼レフカメラだ…」
「そして!ライブハウスのサイト告知や、
フライヤーや雑誌、
どんなことでも、他のバンドに無いような、
インパクトが重要!」
「よーし!それじゃあ、アーティスト写真を撮りに、
レッツゴー!」
「おーっ!」
「おーっ!」
とりあえず、下北沢の至る所で、
アーティスト写真を撮ってみた。
「メンバーのキャラは出ているけど、
イマイチ、バンド感がないな…
バンドっぽさを感じる要素が欲しいな…」
「うーん、あっ、これを参考にしたら?」
「おーっ!」
ポピパとパスパレの宣材写真を参考にしてみた。
「それにしても、アーティスト写真を、
どうするかだね…」
「あっ、5人で、ジャンプするのは、どうかな?」
「それがいい!」
「えっ?」
「確かに、それがいい!」
「アニメのオープニングで、
よくやっているね、ジャンプするところ」
「つまり、ジャンプしたら、売れる!」
「なんじゃそりゃ」
「全然意味、わからんけど、
とりあえず、撮るよ?」
パシャッ!
と、5人で写真を撮った!
ジャンプして!
「バンド感に、青春っぽさが、
加わったね!」
「ポピパみたいに、なれたかな?」
「そうだと思う!」
「写真のデータ。送っていいですか?」
「うん!お願い!」
「じゃあ、みんなの携帯に送るね」
「よーし!デリシャス・ワンダフルで、
遂に、始動だ!」
「夏まで曲を作って、ライブ!デモCD配布!
ファーストミニアルバムをリリース!
ポピパとハロハピと共演!」
「デリシャス・ワンダフルな、
バンドグループになる予定!」
「確定情報が一切ない…」
大丈夫だろうか…?
後日、みんなで、フライヤーを作ってみた。
「それじゃあ、チラシを作りましょう!」
「気が早いな…」
「フライヤー、5人いるから、
ひとまず、5枚印刷してみるね」
5枚同じフライヤーを印刷した!
「やっぱり、カワイイ!」
「そして、カッコイイ!」
「わんだふる~!だね!」
「デリシャス・ワンダフルなフライヤー!」
「俺らのバンド名だけどな」
「でも、いつか、やりたいね。ポピパとの共演!」
「わたしたちなら、出来る!」
「そう…だな」
と、不確かな確信が持てた。