後藤暁美と青空そらは、同じ共学の学校に通っており、
横山第二高校の一年生で同じクラスである。
そんなある日、暁美とそらが即発の状態になっていた。
やれ、正義のヒーローと、
やれ、ヤンキー少女と…対立する要因は様々である。
「おい、アンタ。ヒーロー、ヒーローってうるせぇぞ?
正義の味方のつもりか?」
「校則違反じゃないですか!耳にピアスしたり、
指輪を付けたりで、不健全ですよ!」
「別に良いじゃねぇかよ!説教すんなよ!」
と、後藤暁美と青空そらが会話をすると、大体こういう感じである。
青空そらは、ある光景を目にする。
後藤暁美が、誰かと口喧嘩しているようだ。
「おい!燈に何かあったらどうするんだよ!」
「燈を大切に想う気持ちは、私だって、暁美に負けない!」
「あぁ!?」
と、次の瞬間!
「暁美さん!今、手を出そうとしてましたよね?」
「はぁ?ちげーよ。幼馴染。
ちぃと、ムカってきただけ。手なんか出そうとは思ってねぇーし」
「それなら、良いですけど?」
「コイツ誰?」
「青空そら。ヒーローガールって奴」
「はぁ?」
「青空そらです!よろしくお願いしますっ!」
「まぁ…こちらこそ、椎名立希」
「おい、ヒーローガール。立希や燈に手を出したら、
タダじゃおかねぇぞ!」
「肝に銘じます!」
後日。
「ここが、ライブハウス。RINGですか」
と、入店したら、暁美がいた。
「あぁ?ヒーローガール。んで、ここにいるんだよ?」
「私はこれから、ギターの練習ですが?」
「はぁ?アンタ、バンド組んでんの?」
「はい」
「ふーん」
「ご注文は?って、あの時の!」
「私はミルクコーヒーで」
「はいはい」
「アタシはカプチーノ」
「はいはい」
「お客さんに対する態度じゃないですけど?」
「はぁ?」
と、立希とそらがバチバチ。
「その辺にしたら―?」
と、愛音が言いだして、事なき事を終えた。
「にしても、アンタがギターやっているって、
意外だな…」
「意外でしたか…私はギターをやり始めたばかりですが、
それでも、やってみたいって思うのです!」
「あっそ」
「下手な演奏は見せられませんからね…
日々、精進です」
「アタシ、燈が好きだけど?」
「燈さんって…」
「アタシが守るべき存在。大切な子」
と、立希まで絡んできて…
「はぁ?暁美。燈を守るのは私だけど?」
「んだとコラッ!」
と、暁美が立ち上がる。
「あーまた始まっちゃった…ともりんの保護者の権利」
「どういう事ですか?」
と、そよが説明しだす。
「立希ちゃんも、暁美ちゃんも、燈ちゃんの事を大切にし過ぎて、
それで、燈ちゃんを巡って、言い争っているわ」
「はぁ…」
と、そらは唖然とした。