青空そらは、瀬田薫が主宰する、ギター教室に参加する事になっていた。
「ハロハピのギター担当の瀬田薫さんの儚い音楽を奏でる、
ギター教室…?気になりますね…!」
と、チラシには参加費無料と書かれている事もあってか、
そら自身は、参加する気満々である。
「瀬田薫さん。どういう方でしょうか…?
羽丘女子学園の王子様と言われて、
ファンが沢山いて、ヒーロー的な存在とは、
聞いた話だと、そうらしいですが…!」
と、青空そらは瀬田薫が主催する、ギター教室の中へ…
ある音楽スタジオにて。
「やぁ、子猫ちゃん達。瀬田薫だよ。
今日は私のギター教室に参加してくれて、本当にありがとう」
と、何気ない挨拶なのに、妙に何かを感じる。
(この方が瀬田薫さん…!)
「さて、早速だけど、参加している人達に自己紹介をしてもらおうか。
まずは、みんなのアレコレが知りたいからね」
と、参加者一人一人が自己紹介する事に…
そして、青空そらの番となり…
「青空そらですっ!私はヒーローを目指しています!
そして、ギターもやり始めました!みなさん、よろしくお願いしますっ!」
「フフッ、健気なヒーローガールだね。
君はどういうヒーロー像を持っているか、
少し聞かせてくれないか?」
「そうですね…一言では言い表せませんが…」
「じゃあ、また聞かせて欲しいな。
私はそらのヒーロー像に、ますます、関心を持ったよ」
「ありがとうございますっ!」
その後、ギターのレッスンを経て…
「そら。じゃあ、聞かせて貰おうか。
そらのヒーロー像」
「私のヒーロー像は、小さい時に助けてくれた、
名も無き方です。
あの時、死にかけた私に救いの手を差し伸べて、
それで、私もあぁいう風なヒーローになりたいと、
思って、日々鍛錬するようになりました」
「フフッ、やはり、私の見込んだ通りだ。
そらの瞳には間違いなく、ヒーローガールと思わせる、
儚さを感じるよ。儚い…」
「儚い?」
「ヒーローガール!儚いヒーローガールよ!
私は、そらの目指すヒーロー像を全力で応援するよ!
もっと、私に聞かせて欲しい!」
「そうですね…これを」
と、ヒーローを目指す心得!と書かれた、メモ帳を見せる。
「フフッ、じゃあ、見て見よう」
と、メモ帳を開ける。
空の上を怖がっていたら、ヒーローは務まらない。
ヒーローは泣いている子供を絶対に見捨てない。
相手がどんなに強くても、正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー!
ひとりぼっちを恐れない。それがヒーロー
一度やると心に決めたことはぜったいにあきらめない。それがヒーロー
正しいとはなんなのか、ヒーローはずっと考え続けなければいけない。
がんばる人の背中を支える
ご飯をたくさん食べる!それがヒーローです!
君は君のヒーローを目指せ大切な仲間と共に
と、そらの自筆が書かれていた。
「素晴らしくて、なんて儚いんだ…」
「ありがとうございますっ!」
と、そらと薫は意気投合した模様。