ネビュラ・カルテット   作:KQ

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いい加減読者も気になってるはずだ

過去に一体なにがあったのか

オレちゃんが属していた組織は何だったのか…

いよいよ”アイツ”のことを話す時が来たようだ

それじゃ、思い出したくもない過去の世界にごあんなーい


キャラクター紹介
ゼロエピソード「オレちゃんの時が止まった日」


 

 

あれはそうだな、一年前のことだった……

 

 

--新エリー都 ルミナスクエア--

 

「待ちなさい!」

「チクショウ!捕まってたまるかってんだ!」

 

おっと、開幕からチェイスとはとんでもないスタートだねぇ…まぁこの時オレちゃんもいたけど。

治安局の女性が追いかけているのはヤクザ組織『白銀組』の組長だね。暴行、強盗、拉致…あらゆる犯罪という犯罪を繰り返してきたしょうもない連中だよ。

 

(へへっ…ここを曲がれば、仲間がいるはず!)

 

こういう時って大抵いないよね。

 

「ハァ…ハァ…なっ!?

 

そこにいたのは山積みになって倒れている白銀組の仲間と2人の男女がいたんだ。

1人は鼠色のへそ出し上着に黒のインナー、ショートパンツに破れタイツという中々攻めた服装の女性だね。もう1人は黒い長袖シャツに治安局のベスト、さらにその上にロングコートを身につけている。ロングパンツのホルダーにはデザートイーグルを装備しているねぇ。

 

「残念。お仲間はみんなお昼寝の時間だよ」

 

「く、くそ!治安局に先を越されるとは…そ、それにジェーン!貴様裏切りやがったな!?」

 

組長がそう言うと、さっきから指先でカランビットナイフをいじってた女性はこう言ったんだ。

 

「あたいは最初っから治安局(こっち側)…馬鹿正直なあんたを騙すのは楽だったわ」

 

「チィッ!」

 

組長はUターンしてそのまま逃亡。まぁでもそうはいかないのが悪役の辛いところよね。

 

ドン!

 

「うわっ!?」

 

男はその辺で拾った石ころを組長に向かって投げつけた。当たりどころが悪かったんだろうね。腰を抑えて悶えてる。

 

「はいはい、お遊びはそこまで」

 

懐から手錠を取り出し組長の手首にかけた。

 

「あーそうだ…こちらゼロ。白銀組の組長を捕らえた。そちらの状況は?」

 

はいストーップ!!

 

なんとネビュラ・カルテットの主人公であるオレちゃんは治安局特務捜査班だったのだーッ!!

まぁでもそれらしき伏線は以前から貼ってあったんだけどね。何故か治安局が使ってる拳銃の種類知ってるとか…そんでもってこの時のオレちゃんは容姿も武器も違うんだ!作品の前日譚にありがちだけど…

 

『こちらクリス。六分街へ逃亡した組員を全員捕獲。直ちに署へ連行する』

 

「了解…ん?」

 

おーっとここで冒頭で組長を追いかけていた女性が登場だ。黒髪ロングに赤いメッシュ、ワイシャツをロングパンツにタックイン、その上から治安局のベストを着ているケツもたわわもデカい女性だ……失礼、余計な情報だったな。

 

朱鳶先輩、白銀組の組長を捕らえました。六分街に逃亡した組員も全員クリスが」

 

「了解…こちら朱鳶班、白銀組の構成員を捕獲。直ちに署へ連行する」

 

「じゃあ気絶してるコイツらもワッパかけとかないと…ジェーン先輩も手伝ってください」

 

「はーい」

 

 

 

--治安局ルミナ分署 更衣室--

 

「ふぅ…」

 

見ろよコレ、読者からしたら何も伝わらないと思うけどめちゃくちゃ痩せっぽなんだぜ?今のオレちゃんの方が肉付きも良いエロスティックな体してんのに…誰か来たようだ。

 

「よっ、お疲れさん」

 

「クリス…」

 

"クリス・ジェームズ"。オレちゃんの幼馴染でパートナーだ。小中高共に一緒で治安官を目指し、色々あったが晴れて無事治安官になることができたんだ。

 

「しっかしお前さん、いつ見ても痩せっぽだな」

 

「一応ジムには通ってるんだがな…」

 

「着太りで誤魔化してんだろうけど、周りのやつら気づいてるからな?」

 

「え?マジか…」

 

クリスはオレちゃんの横に座ると、イタズラな笑みを浮かべてこう言ったんだ…

 

「で、朱鳶先輩との進展は?」

 

「ブッ!?」

 

こん時はマジ焦ったよ。急にクリスがそんな事聞くからオレちゃん口に含んだお茶吹き出しちゃった。

 

ゲホッゲホッ!…なんだよそんな急に…」

 

「周りのヤツらみんな知ってんだぜ?お前が朱鳶先輩に恋心抱いてんの」

 

「嘘だろ…」

 

「ちなみに青衣先輩も知ってる」

 

「青衣先輩も!?」

 

そう、こん時のオレちゃんは朱鳶先輩に恋していたんだ。一年前の年齢が25歳。それに対して朱鳶先輩の年齢が23歳。まだ若いのに治安局特務捜査班の班長を務めていて、その真っ直ぐで正義感の溢れた性格がオレちゃんの心を打ち抜いたんだ…

 

「む、向こうは?」

 

「気づいてねぇよ。ま、朱鳶先輩そういうの鈍感っぽいしなぁ…あ!」

 

すると何を思ったのか。クリスは突然こんなことを提案してきた。

 

「今度デートでも誘ってみろよ!確か日曜日先輩休みだったし!」

 

「で、デート?…いやしかし…ただの治安官が特務捜査班の班長をデートに誘うってのは…」

 

「バカお前、デートに地位は関係ねぇだろ?ったくそんなじゃ、先輩との距離がどんどん遠ざかっていくぞ?」

 

「う〜ん…」

 

〜〜〜〜

 

「先程、白銀組のアジトがホロウ内で見つかったらしい…ゼロ、クリス、お前たち2人でアジトに向かって欲しい」

 

「「了解」」

 

夕べ、突如治安局長官に呼び出されたオレちゃんとクリスはとある任務を受け渡された。

それは『白銀組アジトの侵入』。今朝捕まえた白銀組の残党がまだアジトにいるらしく、中の組員を1人残らず捕まえろとのことらしい。

 

長官室から出ると、クリスがオレちゃんの方を見てこう言った。

 

「この任務終わったらでいいからよ、朱鳶先輩誘えよ。な?」

 

「ハァ…わーったよ」

 

 

 

「クリティホロウ…ヤヌス区の原生ホロウかぁ…」

 

大雨の中車で十四分街に向かってる最中、クリスは助手席からホロウを見渡してそう言った。

 

「クリス、オレ達2人はエーテル適応体質だが、エーテル適応はお前の方が低い…今回の任務、早めに終わらせるぞ」

 

「あいよ…ん?」

 

クリスが何かに気づいた…この時オレちゃんはとんでもない誤算を生んでしまったんだ…

 

「おい、向こうに誰かいるぞ?」

 

「あ?ここは高速だぞ?人なんかいるわけ「ゼロ!あいつら爆弾を持ってる!」

 

 

 

 

ボガァァァァン‼︎‼︎

 

 

 

 

この時待っていたのは白銀組の残党だった…高速のど真ん中にC4を設置して起爆。爆発で浮いたパトカーはそのままホロウへと入っていった。

 

 

--クリティホロウ--

 

「…うっ……ここは…?」

 

ホロウに入ってすぐオレちゃんとクリスは裂け目に入ってしまい、どこだか分からない場所で目を覚ました。

 

「武器はある…けど…クリスは…!?」

 

しばらくしてやっとオレちゃんは周りにクリスがいないことに気づいたんだ。

 

「クリスゥ!おい!どこだぁ!!」

 

エーテリアスに気づかれようがお構いなし。オレはホロウのど真ん中でクリスの名を叫んだ。

 

「うう……ゼロ…」

 

「ッ!クリス!」

 

声のした方を見ると、そこには転倒したパトカーから顔を出したクリスがいた。

 

「おいクリス!しっかりしろ!今助ける!」

 

「ハァ…早く…!」

 

オレちゃんは急いでクリスを引っ張り出したが、クリスの様子を見たオレちゃんは息が詰まった…

 

「く、クリスお前!脚がッ!!

 

爆発に巻き込まれクリスの右脚の膝から下の部分が無くなっていた。

 

「ああ畜生!…こちらゼロ!応答を!」

 

もう気が動転しちまっていた…インカムでオレは捜査班に連絡しようとした…

 

『こちら朱鳶…どうかしましたか?』

 

「クリティホロウで白銀組の襲撃にあった…大至急応援を要請!頼む急いでくれ!クリスの身が危ないんだ!!」

 

オレはそれだけ言って通信を切ってしまった…

 

「ゼロ…」

 

「大丈夫、大丈夫だ!オレがホロウから出す!しっかりしろ!!」

 

そういってオレは動けないクリスを背負い、ホロウから出ようとした……

 

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

「よし…キャロットによればここを真っ直ぐ行けば……大丈夫、大丈夫だ…」

 

ホロウを彷徨って10分ぐらい経つだろうか…道中襲ってきたエーテリアスを倒しつつ、オレはキャロットが示す出口を目指した。

ずっと恐怖と不安でいっぱいだった…口に出して大丈夫と自己暗示をかけた…けど…

 

「うっ…ああ!」

 

ガタッ!

 

「クソッ……さっきの戦闘で…」

 

ずっと動き続けたせいか、体が悲鳴を上げてオレとクリスはその場で倒れてしまった。

 

「ッ……おい、クリス…!?」

 

オレは急いでクリスの容態を確認した……だが、恐れていたことが起きた…

 

「ああっ…!痛ぇ…!」

 

「クリス!…ダメだおい!もうすぐなんだ!!」

 

クリスの体はもう既に限界を迎えていた…脚の傷口から胸にかけてエーテル結晶の侵蝕されている…

 

「おい!応援はまだなのか!?相棒が死にかけてんだよ!早くしろこのクソッタレ共!!」

 

オレはインカムに手を当てて叫んだ…そしてついに…

 

「うっ……ああっ!!」

 

ビキビキビキッ!!

 

クリスの体からコアが現れた……

 

「おい!!…嘘だろ…嘘だと言ってくれよ!!おい!!こんなのあんまりじゃねぇかぁ!!

 

「ゼロ……」

 

するとクリスはオレの手を握りしめ、こう言った……

 

 

 

「元気でな…」

 

 

そして完全にエーテリアス化…上級エーテリアス『タナトス』となった…

 

「クリス……オレのせいで…こんな…」

 

相棒のエーテリアス化を見届けたオレは立ち上がり、ホルダーにしまったデザートイーグルを取り出した。

 

「こんな……!」

 

 

 

 

 

『Gyaaaaaaaa!!!!』

 

 

「クソがァァァァッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

「………」

 

長官室。ただ一人座る長官の机の上に、一枚の封筒が置かれていて、こう書かれている。

 

 

 

『退職』

 

 

 

--ルミナ分署近く--

 

「……」

 

着替えや私物の入ったバッグを片手に、オレは目の前のルミナ分署を見上げてた。

しばらくしてその場を離れようとしたその時…

 

「ハァ…ハァ…!」

 

タッタッタッ!

 

「ゼロ!」

 

「!」

 

振り替えると後を追うように一人の女性がルミナ分署から現れ、オレを呼び止めた。

 

「…朱鳶先輩」

 

「長官から話は聞きました…治安官を辞めると…」

 

「………」

 

クルッ…

 

「待ってください!」

 

無視して帰ろうとするオレを先輩は大声で静止した。

 

「本当にいいんですか…?貴方は誰よりも正義に溢れ、市民のために戦ってきたんですよ!それに、クリスのためにも「もう!!」ッ!!」

 

 

 

 

 

「もう…死んだんですよ……クリスも、治安官のゼロも…!」

 

 

 

 

 

こうして、オレちゃんの治安官としての人生は幕を閉じたとさ…

 

あとはもう知ってるよね?素顔を般若で隠し、裏社会へ精通するようになった。

 

そんで、半年ぐらい経ってクロさんと出会い、オレちゃんはネビュラ・カルテットのメンバーとなった…

 

 

 

「んで、今のオレちゃん。ゼロ・グラシアス・ハーンが存在するのである」

 

 

 

 

Zero Gracias Hearn(ゼロ・グラシアス・ハーン)

 

 

 

 




どうだった?この作品を投稿する前にクソ作者が事前に考えた、後付け感ハンパないオレちゃんの過去は?

ま、もう気にしちゃいないけどね。もう過ぎたことだし…

過去のことよりも、今を考えないと……ね?
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