ネビュラ・カルテット   作:KQ

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ゼンゼロがホヨバのゲームで一番好きだったりする


般若怒る

 

--デッドエンドホロウ--

 

ホロウ内を渡って、一同は列車へ向かった。

 

「さぁみんな、そろそろ列車に着くわよ。作戦目標は至ってシンプル。守衛を倒す、列車を奪う、そのままずらかる。以上!」

 

「了解!」

 

「ドンドドンドン、ドンドンドンドン。ドンドドンドン、ドンドンドンドン。ドンドドンドン、ドンドンドンドン…」

 

「ニコ先生!アンビーがぶっ壊れました!」

 

「誰が先生よ!」

 

「いや…多分、BGMで盛り上げようとしてるんじゃねぇか?十中八九、映画の影響だな…」

 

「そんなもの無くていい」

 

「プロキシ、運転はあんたに任せたからね。そっちの準備はどう?」

 

『ふっふっふ〜、腕が鳴るね〜!』

 

「やる気バッチグーって感じだね。よし、パールマンをチミチャンガにしてやる!」

 

「それじゃあ行きましょ!あっと言わせてやるわよ!」

 

ニコの合図を聞いたゼロはいつも通り般若のお面を被った。

そして、クロウもお面を被り出した。ゼロの般若のお面とは違い、クロウのはペストマスクのようなデザインだ。

 

「お〜…そういえばクロウのマスク姿は初めて見たな…」

 

「顔隠さないとカルテットのことを知られそうだからな。まぁあんまり知られてないのはそのせいかもしんねぇが…」

 

〜〜〜〜

 

「な、何者だ!?しまった、敵襲だ!」

 

進んでいく道中、ヴィジョンの武装部隊に見つかった。

 

「みんな、いくわよ!一気にやっちゃいましょ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

一同は一斉に武器を取り出し構えた。

 

「さぁ行くぞビリー!」

 

「ああ!スターライト、ここに輝く!

 

バババババッ!!

 

ビリーは2丁拳銃で周囲の兵士に無数の弾丸をお見舞いした。

 

「フフッ!バイバイお馬鹿さん達!」

 

さらにニコがエーテル爆弾でダメージを与えるのと同時に兵士を一箇所に引きつけた。

 

「ゼロ、今だ!」

 

「任せなぁ!

 

 

そこ動くんじゃねぇぞォ!!

 

 

するとゼロはデュラハンにお見舞いした時と同じように青龍刀を引き摺り、兵士をまとめて上へ打ち上げ、たまらず兵士達はダウンした。

 

「オレちゃん達相性良すぎ」

 

 

一方…

 

「チッ!なんだコイツ…報告じゃあカラスのシリオンなんていなかったぞ!」」

 

「し、しかも……たったの5秒で!」

 

「………」

 

クロウの武器は杖の先端が天狗の団扇のようになっているもの。さらに青白い電流が流れており、あっという間に6人撃破した。

 

「く、くそ…だが時間は稼いだ!」

 

すると兵士の後ろから10人近くの増援が現れた。

 

「さすがにこんだけいりゃ、どうしようもねぇだろ!」

 

「…ひぃ、ふぅ、みぃ……」

 

「あ?」

 

突然クロウが兵士の数を数え出すと再び武器を構えた。

 

「ふむ、10秒だ」

 

「何…!?」

 

すると、腕につけたストップウォッチのスイッチを押した。

 

カチッ

 

「1、2…」

 

「か、かかれぇ!!」

 

「おりゃぁ!」

 

バシッ!

 

「ぐあっ!」

 

まず突撃してきた兵士の動きを躱し、杖で殴打。さらに盾を構えやってきた兵士二人の攻撃を受け流し電流。

 

「5…6…」

 

さらにクロウを囲んだ兵士達の動きを上空に飛躍し回避。さらに杖を地面に突き刺し電流を流した。

 

「8…9…」

 

目の前の突っ立っている兵士に杖の先端を向け構えた瞬間…

 

バリバリバリッ!!

 

「「「ぐあぁぁぁっ!!」」」

 

猛スピードで突撃。3人まとめて撃破した。

 

カチッ

 

「…12秒か」

 

全員倒したのを確認したクロウはストップウォッチを止め残念そうに言った。

 

 

 

--爆破エリア監視視点--

 

武装部隊を撃破した一同は、無事監視視点に辿り着くことができた。

 

「いた!パールマンだ!」

 

「なっ!?」

 

ニコ達の存在に気づいたパールマンは急いでその場から逃げようとしたが…

 

「オラッ!!」

 

バシィ!

 

「グハァ!」

 

ゼロはその辺で見つけた石ころをパールマンの背中に向かって投げた。石ころは見事激突し、パールマンは思わず倒れた。

 

「会社のために罪のない一般市民を巻き込む最低のクズめ。覚悟しろよ…」

 

するとゼロは懐からとあるものを取り出すと、それをパールマンの手首にかけた。

 

「なっ!?それ手錠じゃねぇか!どこで手に入れたんだそんなもの!?」

 

「これは玩具の手錠だよ、トイザ◯スとかに売ってるようなヤツ。コイツ抑えてて」

 

「分かった!」

 

「猫又、こいつも連れてって!アンビーとビリーが運転室に向かってる。プロキシ、ホームで乗車を待つよう住民たちに知らせて!」

 

するとパールマンが…

 

「お、お前たち…あのスラムの連中を列車で連れ出すつもりか?」

 

「…何だと?」

 

「させん!させんぞ!連中が外に出て何か言おうものなら、私とヴィジョンは終わりだ!」

 

バァン!!

 

「ひっ…!」

 

「口の聞き方に気をつけろよ、ダルマ親父…」

 

突然ゼロがパールマンの足の近くで発泡した。

 

「お、おいゼロ…?」

 

クロウが呼び止めようとするがまるで聞いていない。ゼロは銃口をパールマンの顎に向けた。

 

「待って!ここでそのおっさんを消したら、ヴィジョンの罪を暴けない!」

 

『猫又の言う通りだよ!気持ちは分かるけど抑えて!』

 

「チッ…」

 

パールマンを捕まえ、ついに列車を見つけることができた。しかし、ここで思わぬ異変が発生した。

 

『警告!予定ルート上路線の予期せぬ破断。小規模な爆発による線路の損壊を検出。計画は失敗です』

 

『そんな!?ニコ、まずいよ!線路が壊れちゃった!』

 

「何ですって!?」

 

「パ、パールマン長官、ご安心を!新エリー都へ続く唯一の線路を爆破しました。これでやつらはもう出られません…」

 

「なんだって!?」

 

「このクソ野郎!」

 

バシィ!

 

激怒したゼロはニコが抑えている兵士の頭を蹴った。

 

「おおおおお前、このバカタレが!線路を爆破するのは、我々が撤退した後だ!!スラムの連中だけでなく、我々まで閉じ込められてしまったではないか!?」

 

「小物の社長に無能の部下、ヴィジョンがこんなどうしようもない組織だったとはな…」

 

すると、運転室にいたアンビーとビリーが戻ってきた。

 

「ニコ、四方から敵の増援が来てる!どうする?」

 

「ああもう…だるまのオッサンを連れて、列車の中に隠れるわよ!」

 

一同はパールマンと兵士を連れ、急いで列車の中へと隠れた。

 

「パールマン長官。列車付近で身元不明の侵入者による襲撃を受けました。負傷者も出ておりますが、人数や物資の面では我々が優勢と思われます。侵入者は今、列車の運転室に立てこもっています。火力を頼んで突入いたしますか?ご指示願います!」

 

『…』

 

「パールマン長官、ご指示を!」

 

一方電車内では…

 

「おい…言葉は慎重に選べよ…?」

 

ゼロが青龍刀の刃先をパールマンの首元に当て脅していた。

 

「と、突入はするな!私は今その運転室だ!邪兎屋の侵…くっ、紳士淑女に捕まっている!!よく聞け、絶対に動くんじゃないぞ!この私が少しでも怪我を負ったら、会社はお前たちの責任を問う!」

 

『…』

 

「あのオッサン、意外と役に立つな〜…けど、ゼロのヤツ、珍しく激怒してんな…」

 

「銃じゃなけりゃいいって訳じゃねぇって…」

 

「しばらくは攻撃してこないはずよ。でも、私たちの計画も失敗に終わった」

 

「そうだよな…線路が無くなっちまったんだ。列車があったところで、住民たちを運び出すことはできねぇ!これが…絶対絶命のピンチってやつか!?」

 

すると…

 

「…へへっ…」

 

「おいおい、こんな時によく笑ってられるな!」

 

「ううん、あんたのこと笑ったワケじゃなくて…これ、さっきの戦闘でたまたま見つけたんだ…あたしの家族の、形見

 

猫又が手に持っていたものを見せると、それはロケットペンダントだった。中には猫又と白髪の男が写ってる写真が入っている。

 

「こいつ、シルバーヘッドじゃねぇか!」

 

「実はあんたたちを騙してたんだ。赤牙組に形見を奪われたってのも、嘘。私は、昔カンパス通りの近くに住んでて、組に引き取られた孤児のひとりなの」

 

「マジかよ…クロさんと同じ孤児だったのか…」

 

「昔の赤牙組には理想があった。みんなで故郷を守ろうって、お互いに誓い合ったんだ。だけど、あんたたちが聞いた通り、組は日に日にひどくなって…あたしも組を抜けて、ここへは戻らなかった」

 

「でも、どんなに組を失望しても…それでもシルバーヘッドが引き取ってくれたことは事実だし、あそこはあたしにとって、一番家に近い場所だったんだ」

 

(…家、か)

 

 

「ゼロ坊、相も変わらず性が出るな」

 

「あらゼロ。この後どっか行かない?」

 

「ご苦労様です。ゼロ」

 

「ようゼロ!飲みに行こうぜ、今日はボーナス出たしな!」

 

猫又の話を聞いて、ゼロは昔いた職場のことを思い出した。

 

治安局のことを。一緒にいた特務捜査班のことを。

 

そして…思いを伝えぬまま別れてしまった一人の女性のことを…

 

 

「…結局、シルバーヘッドが死んだのもあんたたちのせいじゃなかったし…あたしにはもう、あんたたちに復讐する理由がない…赤牙組は誓いを破って、守るべき人たちを見捨てちゃった…かつて一員だった者として、組が同じ過ちを繰り返すことを、黙って見てるわけにはいかないんだ」

 

すると猫又はパールマンの首根っこを掴んで列車のドアを開けた。

 

「…猫又?」

 

「…覚悟はできてる…あたしがヴィジョンと交渉してくる。安心して。パールマンって切り札もあるし、あたしの出身が赤牙組だって知ったら、きっと交渉に応じてくれる」

 

それだけ言って、猫又はドアを閉めた。

 

「依頼人さん!猫又!オイ、戻ってこい!!!」

 

 

 

 

 

 

組に失望して抜け出した、か…

 

 

 

 

オレも……あんな感じだったのかな…

 

 

 

 

 

クリス…

 




クロウ・ジェルマー

「カルテットリーダー、クロウだ。高くつくぞ?」

身長:189cm
体重:82.2kg
誕生日:3月4日
所属:ネビュラ・カルテット
属性:雷属性
攻撃:打撃
特性:撃破
武器:杖

ルミナスクエアのなんでも屋『ネビュラ・カルテット』の創設者にしてリーダー。カラスのシリオンで、背中には黒い羽根が折り畳まれている。パエトーンの2人が使っているH.D.D.システムを模倣したものを作成。ボンプとの感覚同期は出来なくとも、ホロウ内にいる仲間と連絡を取れるようにした。
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