ネビュラ・カルテット   作:KQ

5 / 15
今回いつもより短めです

ついこの前やっとノットレベルが40行きました

雅強すぎて敵が一瞬で溶けるんだが…


プロキシ帰還

 

--十四分街 ホロウ内--

 

 

「げっ、クロさんからめっちゃDMきてる…」

 

 

少し休憩をとっている間ふとスマホを見ると、10件以上もの通知がきていた。

ノットのDM、電話、どれもクロさんが送ってきたものだ。

 

まぁそれぐらい心配してるってことかもね。正直ここまで長引くとは思ってなかったし。

下手すりゃ死んだなこりゃ。せっかくだし死ぬ前に色々愚痴るか。

 

最初に言っておこう、オレちゃんはスーパーヒーローになりたかった。

みんなにちやほやされて、あのクソッタレにぎゃふんと言わせてやりたかった。

 

けどオレちゃんは特撮ヒーローに変身できなければ正義のエーテリアスって訳でもない。

アウトローで危険な仕事しかしないどこにでもいる20代後半のガキだ。

 

そんなんでもひょっとしたら変われるんじゃないかって内心思ってたけど…

 

…ハァ…やっぱ現実って辛ぇな…

 

 

「ガウゥゥ、ホロウに侵食されて化け物になった。ガジガジ」

 

「おいアンビー、手ぇ噛むのはやめろ…つーか歯は大丈夫なのかよ!?」

 

「ごめんなさい、ニコを笑わせようと思って…私はこういうことに向いてないと再確認した」

 

 

オレちゃんも誰かを笑顔にできるヒーローになりたかった。

スターライトナイトだったらこういう時どうしてんだろ…

 

 

「…前回のラストも同じようなこと思ってたな」

 

「でも確かに、随分長くホロウの中にいるよな、俺たち…エーテル適応体質だっていっても、化け物になるスピードが遅いだけでー」

 

「はぁ…あたしらしくないことをしたわ…金銭至上主義の邪兎屋、自分のこと以外はどうでもいいのがあたしの信条だっていうのに…」

 

 

 

 

 

 

 

『ニコは自分が思うほど、銭ゲバじゃないってこと!』

 

 

各々が感傷に浸っていると、その時聞き慣れた声がイアスから聞こえた

 

 

「はは…別に慰めてくれなくていいわよ…ストリートで育った人間の本質は、あたしが一番よく知って………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやああああああああああ!?」

 

「うるせええええええええええ!!」

 

 

ホロウ内でニコの悲鳴とゼロの怒鳴り声が同時に響いた。

 

 

「ゼロも人のこと言えないと思う…」

 

「急に叫ぶな守銭奴アマ!プロキシが喋ったぐらいで…ってプロキシ?プロキシィ!?

 

ガシッ!

 

「無事なんだな!?なんだよ!生きてたならハッキリそう言えよぉ!」

 

 

状況を理解したゼロはイアスを持ち上げて子供のように喜んだ。

 

 

『まぁ、アンビーとビリーが騒いでたのに、ゼロとニコは感傷に浸ってて気づかなかったみたいだしね』

 

「プロキシも意地悪だなぁ、でもそういうの嫌いじゃない♡」

 

「ちょっと待って…ってことは、全部聞かれて…うっ、うぅぅぅ〜〜〜!」

 

『大丈夫だよニコ。長い付き合いだし、恥ずかしいとか、情けないとか思わなくていいから!』

 

「プロキシさん?それオーバーキルだからな?」

 

「…無駄話はいいから!金庫奪還作戦、続行するわよ!」

 

「う〜ん、80点。正解は"金庫回収作戦"ね」

 

「どうでもいいわそんなの!」

 

 

 

--クリティホロウ 廃墟された地下鉄の深部--

 

 

「…なるほど。連絡が途絶えたのは、店長の設備が謎のハッカーに乗っ取られたのが原因だったんだな」

 

「ニコが依頼料をケチったことを怒ってたわけじゃないんだ」

 

「つまりオレちゃんの勘は当たってたってことか。できればこの運宝くじで使いたかったけど」

 

「ふふん、やっぱり私の目に狂いはなかったわね!」

 

 

ホロウを探索しながら、リンは接続が切れた間に起こった出来事を説明した。

 

 

「それで、プロキシの話を聞く限り、一番怪しいのはパスワードが保存されてたメモリディスクよね。そのハッカーは、それを介してあんたを見つけたのかしら?」

 

『H.D.D.の脆弱性診断を行ったけど、確かにその可能性が一番大きい」

 

「それじゃ、赤牙組の連中も誰かに依頼されて、金庫を奪ったってことになるわね…」

 

「プロキシがいなかったら正体不明の黒幕と対峙することになってたかもな、オレちゃん達」

 

「やっぱ店長は頼りになるぜ!まるでスターライトナイトの相棒犬、メテオマットみてぇだな!」

 

「ああ!なんか既視感あるなって思ったらそれか!」

 

『ねぇ2人共…今私のことワンちゃんって言った?』

 

「ち、違ぇって、店長!そういう意味じゃ…!」

 

「ワンちゃん発言したのはビリーなのでオレちゃんは除外ね」

 

「裏切ったなゼロォ!?」

 

 

ビリーは反応が大袈裟だから絡み書きやすい←知らんがな

 

 

「はぁ…あの時は多額の報酬に目が眩んだけど、結局今回もろくな仕事じゃなかったわね…もう二度と情報屋の口車には乗らないんだから!」

 

「そんなことよりそろそろ急がねぇとマズイぜ。滞在時間がエーテル適応体質の限界に迫ってるからな」

 

「それに侵食の影響で戦闘力が上がったりしたら、金庫の捜索中に起こり得るアクシデントにも対応できなくなる…」

 

 

実際探索中は侵食反応がむちゃくちゃメンドイ。

 

 

「アクシデント?侵蝕で異化しちまった赤牙組のおっさん、つまり、あの上級エーテリアスのことか?」

 

「そう。恐らくデュラハンは、今もホロウの中で私たちを探している」

 

「大家から逃げてまた別の大家かぁ…」

 

「アンビーの言う通りよ。あの化け物より先に金庫を回収しなくちゃ!」

 

 

 

「見つけた!」

 

 

あのあと引き続きホロウの中を進んでいった一行は、ついに目標の金庫を発見した

 

 

「あれが金庫か。思ってたより小せぇのな」

 

「今日はツイてるぜ!」

 

「あたしの金庫!」

 

 

謎のハッカーの妨害や調査員の登場など、紆余曲折あったが一行は束の間の喜びを噛み締めた

 

しかし…

 

 

「!」

 

ガキィン‼︎

 

 

突如背後からの気配を感じ取ったアンビーはギリギリで攻撃を防いだが、そのまま押されてしまい、弾き返された。

 

 

「のわ!?」

 

「ありゃりゃ…」

 

 

アンビーを弾き返すと、金庫を守るように4人の前に立ちはだかる。

気配の正体は上級エーテリアス『デュラハン』だ。

 

 

「見つけた…」

 

「今日はツイてるぜ…」

 

「さぁて、もう一踏ん張りといくか…」

 

「あ・た・し・の・金庫!」

 

 

 

 

 

 

次回、Chapter0完結!




なんか1.5でエレンが復刻来るなんて噂あるけどホントカナァ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。