ネビュラ・カルテット 作:KQ
--クリティホロウ 奥地--
「前衛はオレちゃんとアンビー!ビリーとニコは火力支援!さぁ行くぞ!みんな力合わせろ!」
まずゼロとアンビーが距離を詰めてデュラハンに近付き剣を振り落とす。
ガキィン!!
「いいねぇこの盾。うちにも一つ欲しい」
寸前でアンビーは剣、ゼロは盾で防がれる。
「上失礼!」
バババッ!!
ビリーが飛躍し上空からデュラハンに弾丸の雨をお見舞いした。
堪らずデュラハンは後退。その隙をアンビーは逃さなかった。
「サンダー!」
デュラハンを前方に打ち上げるように雷の斬撃を放った。
「金的ィ!」
ズバァッ!
アンビーの斬撃で怯んでいるうちに下からゼロがデュラハンの股間目掛けて青龍刀を横に振った。
「おまけよ!」
チュドオオオオン!!
ニコがアタッシュケースからエーテル爆弾を放ちデュラハンに激突。煙が辺り一面へと広がった。
シィィィィン…
「ふぅ…倒したのか…?」
「いや待て、あと3300字分残ってる」
「はぁ?あんた何言って…」
『Gyaaaaaa!!!』
煙が晴れると、そこにはまるで平気ですと言わんばかりに咆哮するデュラハンの姿があった。
「ほぉら。気をつけろぉ?ダメージを負ったエーテリアスは気性が」
ヒュン!
「え?」
ガキィン!!
「アラカワァ⁉︎」
ドオオオオン!!
デュラハンは猛スピードでゼロに近づき、その大きな剣を振り下ろした。ギリギリで防ぐことは出来たが、そのまま押し負けて壁に激突した。
『ゼロッ!』
「うぁぁ威力すっげぇぇ…先輩のビンタ並みに痛い…」
リンがゼロの元に近づいて心配そうな顔で見つめている。
「そんなに見んなよ…元ネタのデッド◯ールに比べたら全然マシだから」
そういうと立ち上がり、落ちた青龍刀を拾うと首を鳴らした。
「さぁて……なんか久しぶりにムカついてきたな…」
ポキッポキッ…
「
〜〜〜〜
「クソ!こいつさっきより攻撃増してねぇか!?」
「あーもう!さっさとやられなさいっての!」
バァン!
『Gya⁉︎』
「え!?」
ビリーとアンビー、ニコがデュラハンと戦っている途中、突如一発の弾丸がデュラハンのコア目掛けて飛んできた。
「50口径デザートイーグル。オレちゃんの銃器コレクション設定がここに来て生きたね」
発泡の正体はゼロだった。左手にデザートイーグルを持ち、右手に青龍刀が握られている。
ヒビが入ってるせいか、いつにも増して般若のお面の目が輝いてるように見える。
「デュ〜ラハンちゃん♡あっそびっましょ?」
クイクイッ
ゼロに挑発されデュラハンは攻撃対象を邪兎屋からゼロに変えた。
「オッケー、読者が望んでいるものをやろう。オレちゃん対デュラハン…!」
『Gyaaaaaaa‼︎‼︎』
「今の状況じゃ
デザートイーグルをしまい、ゼロは青龍刀を構える。
「ハァ!!」
ガキィン!
ゼロの剣とデュラハンの剣が激突。そしてお互い一歩も引かない剣のぶつかり合いが始まった。
『Gyaa!!』
「っ!」
バン!バン!バン!
押し負けたゼロはそのまま後退。デュラハンの振り下ろしを回避し、再びデザートイーグルを取り出してデュラハンの背中に2、3発お見舞いする。デュラハンは後ろを振り返り、ゼロに向かって突進した。
ガキィン!!
「グッ…舐めんなぁ!?オレちゃんは原◯のガ◯ア並に強いぞぉ!!」
『Gyaaa…‼︎』
ゼロの青龍刀とデュラハンの剣の鍔迫り合いが始まった。力はデュラハンの方が強く、若干押されてしまう。
「かくなる上は…!」
ジャキッ!
『‼︎』
ゼロは左手に持ったデザートイーグルをデュラハンの脇腹に押さえつける。デュラハンは発泡を警戒し身構えた。
「な〜んちゃって」
グサァッ!!
『Gyaaaaaaa⁉︎⁉︎』
「っ!?」
「「『えぇっ!?』」」
それは、ゼロが仕掛けた一か八かの
『き、汚ッ!?』
「汚くて結構!オレちゃんは正義のヒーローじゃねぇ!あくまでアウトローだ!この作品のあらすじにも書いてある!!」
突き刺さった青龍刀を抜き取り、デュラハンはその場で膝をついた。
「さぁて…終わりにしよっか。ちょうど読者に見せたい終結スキルがある」
そういうとデザートイーグルをしまいデュラハンから距離を空けると、ゼロは深く深呼吸をした。
スゥー……ハァーー…
「楽に死ねると思うなぁ!!」
青龍刀の刃先でサメの歯のような細かい刃が動き出し光り始める。ゼロはそれを地面に引き摺りながらデュラハンに近付くと体に突き刺し、そのまま上へ打ち上げるようにデュラハンを引き裂いた。
『Gya…aa…』
ノイズ混じりの奇声を発しながら、デュラハンは散りとなって消えた。
「ふぅ…熱くなりすぎたな。こんなん普段のオレちゃんじゃないっての…」
そういうと青龍刀をしまい、ゼロは被っていた般若のお面を外した。
「…は、ははっ、ははははは!」
先ほどの光景を唖然とした顔で見ていたニコはハッ、っと我に返ると、高らかに笑い出した。
「やっと…やっと!」
「おっ、どうしたニコ?ハグでもs」
「みーつけったー!!」
両腕を広げたゼロを無視し、ニコは一直線に金庫へ近づいた。
「……ハァ、誰のおかげで金庫回収出来たと思ってんだよ…」
「まぁまぁ元気だせって…今度ラーメン奢るからよ!」
「ありがとビリー、じゃ白鉢揚げで」
するとリンが金庫の上へ登り、ニコに待ったをかけた。
『水を差すようで悪いんだけど…喜ぶのはまだ早いよ…ニコ、落ち着いて聞いてね…全部あの悪玉ハッカーのせいだよ!私がホロウを脱出するために用意したデータを削除したの…』
「ここから出られないー!?」
「えっ…じゃあオレちゃんが本気出してまで戦った意味なんだったの…?」
「は、はは…あんなに苦労してやっと元に戻ったと思ったら、まさかこれで終わりだなんて…」
「くっそ、モニカ様とデートしたこともねぇってのに悔しいぜ…けど、中々悪くない人生だった…」
「落ち着いて。他の手がないか考えてみる」
ニコとビリーが落ち込んでいると、アンビーが2人を励ますようにそう言った。
『あっ!でもそんな悲観的になる必要はないよ、とっておきの切り札があるんだ!ニコの同意が必要なんだけどね』
「同意する!!」
「判断早っ、某ジャ◯プ漫画の師匠もびっくりの早さ」
『受け入れるの早くない!?…悪玉ハッカーが言ってたの、金庫にはあのロゼッタデータ並みに価値のあるものが入ってるって…それがあれば、ホロウを自由に出入りできるみたい』
「つまりそれがあればこのクソ空間から出られるってことね。早く同意してニコ、オレちゃん早く帰ってシk「同意する!さっきからそう言ってるじゃん!」
オレちゃんのセリフ毎回コイツのせいでカットされてる気がすんだけど気のせい??
『えぇ?そんなあっさり?依頼人のほうはどうするの?』
「生きるか死ぬかの瀬戸際なのよ!第一あたしがここから出られなかったら誰が金庫を渡すっていうの?開けちゃっていいわ!」
するとリンは暗証番号を入力し金庫を開けた。中には一枚のデータチップが入っている。
『…でも正直、私も何が保存されてるのかは分からないんだ。強制的にデータを読み取った結果何が起きるかは…』
「もういいからそういうの。さっさとこっから出ようぜ?この作品のクソ作者は3000文字以上を目安にしてんだ。良い加減尺も押してきてんの」
『分かった…でも一つだけ…もし私が失敗したら、H.D.D.システムがインターノットで救援依頼を出してくれることになってる。その時は…』
「安心して!ここを脱出できたら、何があっても店まで助けに行くから!」
「そゆこと♡オレちゃんもプロキシには色々借りあるからね。今のうちに返しておかないとさ」
ニコとゼロの発言を聞いたリンはふふ、っと笑うとこう言った。
『ふふ、そんなこと言っても、依頼料はチャラにならないし、借りも全部0にならないからね!』
そういうとリンはチップを読み込んだ。すると……
『ンナナーー!!』
イアスの体が強く光り出し、リンの意識が途絶えた……
どうしても塗り替えたい真実ってあるよね?
例えば"自分が出演したクソ映画を無かったことにしたい"とか"クソッタレ連中が家に押し寄せてくる10分前に戻って恋人を救いたい"とか…
今のオレちゃんの心情はまさにそんな感じ。今すぐ過去に戻って鉄火組を仕留める前の時刻に戻りたいよ…
ま、なっちまったものはしょうがない。こうなったら思う存分暴れてやろうじゃないの…
「見てろよ相棒、これがオレちゃんの生き様だ」
Chapter0 完
次回からchapter01スタートです!
余談ですがゼロの青龍刀は刃の部分が長いのでその分リーチも長いです。