海賊大戦士 マスターコウジ 第一章 海賊の成り立ち ~海軍生活編~   作:マスターコウジ

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ロジャーらが旅立ってから、トルガル王国のその後…

トルガル王国の新国王に就任したシュガの護衛士としてジョニー、ドク、ポニーを置いた。だが、ただの護衛士ではない。ジョニーは肉担当の料理長、ポニーは戦馬の飼育と調教、ドクは学者の頭脳を生かした軍師も兼任だ。ただ、ジョニーに至っては新たに建築された「ジョニーズ」の店の営業もあるため彼だけ3足のわらじを履くことになるのだが、本人はそれ程気にしてないようだった。森にはまた新たに村が築き上げられ、その長としてタンダが務めることになった。そしてそこには、晃司はもちろん、バルサも村の用心棒として、トーマスたちも先の未来のための修行のためとして晃司とともに過ごすのであった。


そして、晃司…いや、マスターコウジの物語の始まりは其処から10年経ったときから始まる。


第一話 冒険の始まり

海賊船員A:船長、島です!ロタ王国です!

 

海賊船長:バカ言え!ロタ王国ってのは、10年前に天竜人に手を出して、海軍にぶっ潰されたって話で有名じゃねぇか!まあ、おおかたどこぞの流れもんが住み着いたんだろう。

 

海賊船員B:で、どうしやす?

 

海賊船長:どうもこうもねぇよ!俺たちゃあ、海賊だ!海賊は奪ってなんぼのもんだ!てなわけで、野郎共!目標、田舎くさい王国島!全速前進だ…

 

 

 

◉≡ドォン!

 

 

《/big》  チュドーン!《/big》

 

 

海賊の船長が剣を抜き命令したと同時に、島から放たれた砲弾が船に命中した。

 

 

海賊一同:………!!!? ((((゜д゜;))))!?

 

海賊船長:な、何だ!?何が起きた!?

 

海賊船員B:船長!前方に何かがあります!

 

海賊の船長は双眼鏡で前方を見る。するとそこには銀髪の少年が腕を銃にして構えており、その銃口から煙が出ていた。

 

海賊船長:腕が銃に?くっそ、能力者か!だが、この海賊のオレ様に手を出したことを後悔させてやる!

 

 

 

──────────

 

 

 

この少年の名は晃司。彼はかつてトルガル王国の前の国であるロタ王国にて傲慢な王・ヨゴの支配下から解放し、民の命を救った「光の子」であり、今ではもう「トルガル王国の英雄」とまで呼ばれている。現在、彼は15歳となっていた。そして、今、晃司は今にも侵入してきそうな海賊に身体を武器に変える能力、ブキブキの実を使い銃に変えた腕で攻撃を仕掛けていた。

 

トーマス:また、遠距離攻撃かよ!

 

その後ろから男の声がした。振り返ってみると赤いキザな髪をした少年が、そしてその後ろには黄色い髪をした大柄な少年と緑色の髪と眼鏡の少年、そしてそのもっと後ろには青いポニーテールの女武人がいた。

 

晃司:安心せい。自然系(ロギア)じゃねぇから!

 

トーマス:いや、超人系(パラミシア)でも遠距離には変わりはねぇだろ!おかげで俺たちの出番がいくら経っても来ないから実践できん!

 

ベン:まあまあ、この前のメラメラの実とかよりはいいんじゃない?

 

トーマス:ん、ま、まあ……そうだけどよ。どうせなら接近戦で戦いてぇよ!

 

ヘンリー:まあ、たしかにベンは遠距離得意だし、俺も道具系はお手の物だからブーメランとか弓矢とか使えるから大丈夫だけど、トーマスの場合だけ剣と格闘だけだったからね。

 

トーマス:ああ、俺の場合は遠くでちまちまやるより、こう敵に突っ込んでかっこよく行きてぇ派だからな!

 

バルサ:だが、せっかく手に入れても、近づけなきゃ発揮できないってのも困りものだがな……。

 

トーマス:うっせー!じゃ、お前は出来るのかよ!  

 

バルサ:ああ、私には魚人空手や魚人柔術があるからな。水さえあれば遠距離くらい格闘でも行ける。

 

トーマス:ぐ………!相変わらずムカつく野郎だな……!!

 

トルガル王国は今も健在ではあるが、かつてロタ時にバスターコールを受け、加盟を除外されて以降、世界からは「もう認知されていない島」、あるいは「存在しない島」とされているため、認知度は低く、海賊にとっては絶好の的として責められ放題となっていた。しかし、ロタ王国はもちろん晃司、光の子の存在のことも知らないため、今のように返り討ちに遭うことがたびたびあるのだ。

 

晃司:まあ、ええやん!向こうも何かと威勢良さそうだし…

 

 

 

  ドォン!

 

 

 

と、その時、海賊船の方からタイミングよく砲弾が発射された。そして、砂浜に当たり、ボォン!という音と砂と砂煙が跳ね上がる。

 

コウジ:な?

 

トーマス:あ、ああ……てか、お前らだけ活躍してて、俺だけ出来ないのはいかがなものか(コウジ:じゃあ、連れてくる?)と……て、ん?

 

晃司はゴムゴムの手で海賊船に向けて伸ばし、船首付近の柵の部分を掴む。

 

海賊船長:な!?な、何だ!? 

 

海賊船員A:船長!手が大砲の男の手が伸びてます!

 

海賊船長:言われんでもわかってる!てか、何なんだあの能力…

 

晃司:ンよっと!

 

海賊船長:わぁ!?  

 

その時、海賊船が空中に浮かび上がり、そのまま海岸の方に引き寄せられた。晃司が伸ばした手を背負い投げのようにして引っ張っていたからだ! そして、海賊船が晃司の頭上に来た途端、晃司は腕を下に思いっきり引っ張り、海賊船もそのまま真下へ急降下。

 

海賊一同:うわあああああ~~……!!?

 

トーマス:いや、て、ちょっと待てよ、おい!!

 

ゴムの反動の勢いによって、船は地面に叩きつけられた。辺りにはその時に発生した砂ぼこりで全員視界を封じられていた。そして晴れた時、そこには無残な形での残骸となった船、そして、すぐ横には晃司、バルサ、ベンなどもいる。そして、船の真下にいたはずのトーマスはとっさに回避しており、砂浜で座りながら砂ぼこりにむせていた。

 

トーマス:けほっ、けほっ!お前、やるならやるって言えよ!巻き込まれるところだったぞ!

 

晃司:ああ、すまんすまん。そこは考えとらんかった! 

 

トーマス:空かしたようなこと言ってんじゃねぇよ!まったく、この数年のうち何があったよ?(¬₋¬;) 

 

バルサ:ふん、この程度のことで弱音を吐くとは情けない。

 

トーマス:ああ!?そりゃあどういう意味だ? 

 

バルサ:あれしきで避けられなきゃ、この海ではやっていけないって訳だ。

 

トーマス:はあ?じゃ、お前は出来るってのかよ!

 

バルサ:当然だ!ま、避けずとも槍で一刀両断すりゃ済む話だがな。

 

トーマス:ふん、口だけなら何とでも言えるさ!

 

バルサ:ほう、私にケンカを売るか?

 

トーマス:だったら何だってんだ!なら今、ここで決着付けるか?

 

バルサ:ふん、望むところだ!

 

トーマスとバルサは互いに少し距離を取ると、トーマスはボクシングのように拳を構え、バルサは短槍を振り回すなど互いに臨戦態勢を取り始める。そこをタンダ達が止める。

 

タンダ:いやいや、何でそこでケンカになる!まずはあの海賊をなんとかするのが先決だろう!

 

ヘンリー:そうだよ、トーマス!今そこで海賊をなんとかしないとまた晃司に取られるよ! 

 

ヘンリーはトーマスにそう言いながら壊れた船に指を指す。その一方で、ヘンリーの指すその先には壊れた船から命からがら抜け出す海賊たちがいた。

 

海賊船長:う…………く、くそ……。

 

海賊船員A:船長!大丈夫ですか?

 

海賊船長:ああ、なんとかな。というか、何なんだあいつは?先ほどは腕を銃にしたと思ったら、腕が伸びたぞ?一体、あいつの能力は何なんだ?

 

海賊船員B:手品…じゃないっすか?名前で言うとマジマジの実…

 

 

晃司:タシュタシュの実だ。

 

海賊船員B: ……!? 

 

海賊たちの目の前には晃司が立ちはだかっていた。けれど、海賊たちの視点からすると今の晃司の姿は大きく見えた。

 

晃司:この世の全ての悪魔の実を全て使える能力だ。

 

海賊船長:こ、この世の全ての悪魔の実を全部……だと?

 

海賊船員A:……てことは、つまり…悪魔の実の能力をいくつも使えるってことか?

 

海賊船員B:なわけねぇだろ!あるわけねぇ!!悪魔の実の力を複数使える能力者なんて!!悪魔の実なんて一生に一回だ!それを2つも3つも使えるってことがあるか!

 

晃司:ここにいるわ!”メラメラ”!

 

晃司は呪文を唱え、体に力を込める。すると全身にボゥッ!と火が点火され、メラメラとその体に纏わりつく。

 

海賊一同:う、うわああああああ~~~~~~!!!!?   

 

海賊たちはいきなり目の前の男の体が燃え上っているのを見て、まるで磁石のように一気に後退った。

 

晃司:驚くのはまだまだ早いぜ!

 

それから晃司はさまざまな能力を海賊たちに披露した。まあ、見せたのはゴロゴロの実やヒヤヒヤの実、ピカピカの実などといった自然系(ロギア)だけなのだが……。

 

海賊一同:あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ……(◎Д◎;|||)

 

海賊たちは愕然としていた。あるはずのないさまざまな能力が使う男がさまざまな能力を披露しているのだ。

 

海賊船長:ハ、ハハ…ハハハハ……。こ、こりゃあ、化けモンか……?

 

海賊の船長が思わず苦笑しながら本音をこぼす。

 

シュガ(ここから見るとまるで見世物ピエロだな……。ま、無理もないか。本来なら一つしか得られないはずの能力をいくつもそれもほぼ同時(・・・・)に見せているものだからな……。(⁻人⁻;))

 

海賊船員B:だ、大丈夫っすよ!船長!こんなの見せかけですって!この世に使える能力が3つも4つもあるわけないじゃないっすか!

 

海賊船長:そ、そうだ……そうだよなぁ!こんな見掛け通しのやつ俺の一発( バキュン)で……

 

そう言いながら船長はうろたえながらも手に持った銃でぶっ放つ。銃弾は今ある悪魔の実(・ ・・・・・)を披露している最中の晃司の胸を貫通した。

 

晃司:ううっ!!

 

胸には銃痕が付き、次の瞬間、晃司は痛そうに顔をしかめた。

 

海賊船長:ウハハハハ!!!よし、当たった!どうだ!参ったか!

 

そう歓喜に浸る船長とその手下。だが……その時!

 

晃司:クソ、痛ってぇな……。

 

海賊船長:へ?うおっ!?

 

と、いきなり海賊の船長は晃司の元へと引き寄せられ、そして晃司の手が船長の顎を捕らえる。

 

海賊船長:ぐっ……!?(◎)ε(◎;)

 

晃司:…たく、こいつを使ってる最中に攻撃してくんじゃねぇよ。こいつは攻撃を無効化しねえ上に痛覚が倍以上に受けちまうんだからよ!

 

海賊船長:へっ……。そ、それは、よかったな……。そら……もう一発くれてやる……よ?

 

 ダン!ダン!

 

海賊の船長は晃司の右手で宙ぶらりんになりながらも、力を振り絞るようにピストルでもう2発撃つ。

 

びよ~~~ん!

 

海賊船長:なッ……あ…!?   

 

しかし、晃司の身体は銃弾が当たったものの、貫くどころか、体内に吸収され、後ろ側になにやら突起物のようなものが生えてきた。

 

海賊船長:あ、ああ……。

 

船長は突然の事に愕然としていた。

 

晃司:悪ぃな、今のウチはゴムゴムの実を発動している。今のウチは銃の弾なんて痛くも痒くもねぇ!

 

海賊船長:あ、ああ……。 

 

晃司:ま、と言っても銃弾胸に受けたぐらいで別にどうってことはねぇんだがな……。

 

と、晃司は捕まえた海賊船長をポイっと投げ捨てる。船長はすっかり腰を抜かしたように座った状態のまますぐに後退る。船長を投げ捨てた晃司はさも当たり前のように胸に手を刺し入れ、心臓を取り出す。

 

海賊船長:な……!?何やってんだあいつは? 

 

海賊船員B:…せ、船長!何か取り出しましたよ!? 

 

その光景を見た海賊船長、とその手下達は青ざめていた。

 

海賊船員A:な、何だあれ!?肉の塊か?

 

晃司:何って、ウチの心臓だが?(・_・?)

 

海賊船長:は、はあ!?(◎д◎;) 心臓って、馬鹿じゃねぇか? そんなんありえるわけねぇだろ!!心臓取ったら生きられねぇじゃねぇか!!

 

晃司:そう?ウチは心臓取っても生きてるけど?不死身だし。( ・口・)ガブッ!

 

海賊船長:ふ、不死身……!?

 

海賊船員B:しかも食ってるし……!?

 

海賊船員A:しかも、あの傷口の大きさからすりゃあ……本当にこいつが食ってるのって……?

 

晃司:ん?傷口?……あ、忘れてた!

 

 

 

海賊一同:いや、忘れてたんかい!( `д´)/ 

 

 

 

海賊船員A:あ、ありえねぇ……!!!あんな傷で、普通でいられる(・・・・・・・)なんて!!

 

海賊船員B:てか、痛くねぇのか?あれどう見ても重症だぜ!?

 

晃司:別にどうってことねぇよ?ほら?

 

と、晃司は海賊たちの前で深呼吸して見せる。すると胸の傷に光の粒子が集まり、そして、息を吐くとともに光の粒子とともに傷が消えていった。

 

海賊船員C:き、傷が消えた!?  

 

晃司:な?

 

海賊船員A:ば、バケモンだ…こいつ。  

 

シュガ:ま、たしかに目の前で初めて自分の心臓を取って食べるやつなんて見たら誰だってそう思うわな……。

 

海賊船長:た、は…ははは……。ば、バケモンが何だってんだ!お、俺は海賊だぞ!!(^▽^;) こいつが不死身だろうが何だろうが関係ねぇ!

 

海賊船員A:そ、そうですよねぇ!さすが船長!頼りになるぅ~~!!

 

海賊の船長はヤケになったのか開き直りったかのように鼓舞して立ち上がり、剣を抜く。

 

海賊船長:そうだろ!不死身がなんだ!こんなやつたたっ切ってくれる!

 

そう言って海賊の船長は抜いた剣を掲げ、晃司に向かい突撃する。

 

 

✋ ドス!!

 

 

……が、鈍い音とともに船長の動きが止まった。それもそのはず船長の胸には晃司の手が突き刺さっているのだから!!

 

海賊船員A:船長!?   

 

海賊船長:ぐ……ぐふ……(゚┰°;) て、手が入って…る?

 

晃司:そりゃあ、スパスパの実使ってるからな、今のウチの腕はナイフのような状態になってる。

 

海賊船長:く、くそ……。てか、な、何をする気……(✋ズボッ!)だ……( ドサ!)

 

彼が言い終わらないうちに晃司は手を抜き、その拍子に海賊船長は力が抜けたようにそのままあおむけに倒れた。

 

海賊船員B:船長!!

 

海賊船員A:こ、これは……死んでる!?

 

手下が船長の傍へと駆け寄る。しかし、船長は既に息絶えていた。何故ならば晃司が彼の心臓を抉り取っているからだ。

 

晃司:( ・口・)ガブッ! 

 

ちなみにその心臓は晃司に噛り付かれ食われていた。

 

海賊船員A:ま、まさか、こいつ……!!

 

海賊船員B:せ、船長の心臓食ってる!?

 

晃司:う~~~ん…やっぱ、あんまうまくねぇ

な……。

 

晃司はその心臓の味に怪訝になるとすぐ後ろへ投げ捨てた。それを見た海賊の手下たちは愕然し、真っ青な顔とともに腰が抜けたような状態でそのまま後退った。

 

海賊船員A:ひ、人食いの、バケモンだ……!!!  

 

海賊船員B:に、逃げろ~~~!!!!  

 

必死の形相でようやく立ち上がり、逃げようとする船員たちだったが、その前をあの赤いキザ男が立ちふさがる。

 

トーマス:よう、どこ行くんだ?

 

海賊船員C:ひっ!  (裏声) な、な、何だ?

 

海賊船員B:そ、そこから早くどけ!

 

トーマス:何でてめぇら悪党の言うこと聞かなきゃいけないんだ?

 

海賊船員A:う、うるせぇ!そこどかねぇなら力づくでいくぞ!

 

トーマス:やれるもんなら、やってみろ!

 

と、拳の骨をパキポキ鳴らしながら挑発する。

 

海賊船員A:く……え、偉そうな口利きやがって…!

 

と、手下たちは武器を手にし、トーマスに襲い掛かった。

 

 

 

 ゴン!

 

 

 

 

 バキッ!

 

 

 

 

 

 ドカッ!

 

 

 

 

 バコッ!

 

 

 

 

 バキョ!

 

 

 

 

海賊船員A:ぐ……ぐふ……ガハッ……!!!

 

海賊船員B:つ、強ぇ……!!

 

トーマス:ふぅ~……こんなもんか!  案外大したことねぇな!

 

しかし、海賊の船員たちはトーマスの格闘になすすべなくボッコボコにされてしまった。

 

ヘンリー:うわ……トーマス、やり過ぎじゃない? 

 

トーマス:そうか?ま、人の心臓取って食うやつに比べたらいい方じゃねぇの?

 

ベン:いや、まあ、それは…そうだけど…。

 

タンダ:まあ、とにかく武器持ちの海賊相手にここまで出来ただけいい方じゃない? 

 

トーマス:だろ!やっと俺のよさがわかったか!

 

バルサ:そうやって浮かれて足下掬われなければいいがな……。 

 

トーマス:何だと!? 

 

ベン:まあまあ…。 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

ジョニー:ほう、武器持ちの海賊を倒したのか?すごいな!

 

ポニー:そりゃそうでしょ!なんたって私の教えがうまいからね!

 

トーマス:いや……俺素手でやって勝ったんだが…?

 

ポニー:え? 

 

ジョニー:ま、母さんのおかげってわけじゃないってこったな!

 

ポニー:ちょっ…それ、どういう意味よ!てか、あんたもやるなら拳じゃなくて剣で語り合いなさいよ!

 

トーマス:えぇ…?  

 

ドク:まあまあ……。 

 

ジョニー:それにしても、敵の心臓を食うだなんてな……まあ、わかるけどさ。 

 

タンダ:まあ、晃司のやつとはいえ、人肉を普通に食べるやつなんてここ(・・)以外いないだろうから、他人(よそ者)からバケモン呼ばわりされても仕方ないだろう。

 

ジェームズ:まあ、それに慣れてるわしらもどうかしてるかも知れんがな… 

 

ジョニー:普通に売りに出してるしな!まだ世界にはあまり広まってはいないけど……

 

ドク:それは仕方がないよ。前のバスターコールで消されて以降、今は別の人たちが住み着いてるってことになってるんだから!

 

トーマス:でも、そいつらの知り合いってのはヨゴとガカイしか知らねぇんだろ?それに「光の子」だって実物知らねぇんだし、別に大したことでもないんじゃ……?

 

ポニー:そうよ。それにここにはロジャーの縄張りでもあるし!ほら、見て!

 

ポニーは一枚の紙をテーブルの上に提示した。その紙は懸賞金のビラであり、中には「GOAL-D-ROGER」と書かれておりその上にはロジャーの顔がドアップで写っていた。

 

トーマス:「ゴール・D・ロジャー 1億ベリー」…

 

ポニー:この人、首に1億懸けられてるのよ!

 

ドク:…たしかに彼はすごいさ。けど、だからと言ってここも強くなるとはならないよ。それに彼は海賊。たぶん裏切りはないとは思うが、強いからと言っても死なないとも限らない。

 

ポニー:ちょ、ちょっと不吉なこと言うのやめてよね!

 

シュガ:まあまあ……。そんなことよりも晃司たちだ。

 

ジョニー:ああ、そうだな。もうじきここを発つんだもんな。海賊として…

 

晃司:うん、まあ、発つと言っても今週の日曜、つまり3日後だけどね。

 

ポニー:寂しくなるわね…。あの時いっしょに戦った頃が懐かしく思うくらい……。

 

ジェームズ:だがまあ、大変なのはここからだ!晃司がいなくなるというのは裏を返せば貴重な護衛がなくなったという事でもある訳だし…

 

ジョニー:何言ってんだ!護衛なら俺たちがいるだろう!なんせ晃司の能力で二十歳くらいに若返ったんだからさぁ!

 

現在、ここトルガル王国ではほとんどが20歳代の若者しか存在していない。何故ならば晃司が対象を12歳若返らせる悪魔の実「モドモドの実」でトルガル中の大人、老人全員約20代へと若返らせたからだ。

 

ジェームズ:だが、また何年かすればまた、30くらいになるだろ?

 

ジョニー:それは、それだ!今は大いに楽しむべきだろ!

 

ポニー:そうよ!私なんてこ~んなに綺麗になったんだからね!

 

ジェームズ&ジョニー:アーハイハイ、ソウデスネ。(-_- )

 

ポニー:何、その態度……? 

 

シュガ:フ、ハハハハハハハハハハ!  いつになっても変わらないな!

 

ドク:まったくだ。 

 

シュガ:あ、そうだ。そういえば、トーマス達も付いて行くんだったよね?

 

トーマス:ああ、俺も海賊に憧れてたしな。それに前、ロジャーにそう言っちまったし。ま、俺には母さんから受けた剣と俺自慢の拳があるし!

 

ベン:僕も最近父さんから学んだ航海術と得意な射撃がある。

 

ヘンリー:俺だって、父ちゃんから学んだ料理があるし、銃や鉄球のようないろいろな武器が使えるよ!

 

晃司:それにバルサもいるし!

 

トーマス:は?え?おい、聞いてねぇぞ!それ!

 

晃司:まあ、そりゃあ昨日の夜中に誘ったから!

 

トーマス:何だよ、そりゃ!こんなもんがいたら俺の株が駄々下がりじゃねぇか!!

 

バルサ:今後の動向も気になるしな。ま、乗り掛かった舟ってやつだ!

 

タンダ:なるほど。バルサと晃司って師弟関係からなのか何かと気が合うしな!

 

シュガ:ああ。まさに「晃司の右腕」って感じだな!

 

トーマス:右腕は俺だ!こんな女豹みたいなのに務まるか!

 

バルサ:ズッコケリーダー(・・・・・・・・)に言われる筋合いはない!

 

 

トーマス:な゛~に゛~!? 

 

 

バルサのクールに放った毒発言にトーマスが乗ったことでジョニーズ店内は笑いに包まれた。

 

 

 

──────────

 

 

 

―そして、3日が経った出発当日……トルガルの港の桟橋の船着き場側に晃司たちがその向かいにはシュガやジョニーたちが、そして陸地には晃司らの出港を見送ろうとトルガルの民らが集まっていた。

 

シュガ:もう、行くのか…

 

晃司:うん。

 

ウィルソン:……にしても本当にそんな漁船で大丈夫なのか?

 

バルサ:まあ、問題ないだろう。海賊としてはまだまだ駆け出しだ。船はその時になったら手に入れる。

 

船着き場には巨大な漁船・ウィルソン号があった。決して海賊船サイズとは言えないが漁船としては十分大きい船だ。ちなみに航海に必要な物資などはもう積み終えている。

 

ジェームズ:でもこれ、あんたの相棒なんかじゃねぇのか?

 

ウィルソン:いいってことよ!今、この島の事情からあんまし海に出られねぇんだし。使いもんにならなくなるよりはマシだろ。

 

トーマス:けど、俺たち海賊だから、いつこれがメチャメチャになってもおかしくねぇぞ?

 

ウィルソン:まあ、だいぶガタが来てるからな!

 

 

 

トーマス&ジェームズ&ジョニー:うぉい!?✋ 

 

 

 

トーマス:不良品差し出したのかよ!!  

 

ジョニー:てめぇ、俺らの息子殺す気か!! 

 

ウィルソン:…な訳ねぇだろ!ガタが来てるっつったって、すぐ沈むわけじゃねぇんだ!ただ、どう使おうがお前らの自由って訳だ!海賊ってのは自由の証っていうじゃねぇか!!だったらもう使えねぇと思ったら煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃねぇか! 

 

意気揚々と言うウィルソンにトーマス、ベン、ヘンリー、ジョニー、ジェームズたちは思った……。

 

 

 

この船、ホントに愛船か?(¬₋¬;)

 

 

 

バルサ:お前はここに残るんだよな?

 

タンダ:ああ、俺は今の王のいや、ここトルガルの医師として、俺はもうあんな過ちは犯さない。

 

バルサ:そうか。頼んだぞ。

 

こうして、晃司、バルサ、トーマス、ベン、ヘンリーの5人は船に乗り込んだ。ちなみに先端に着いている海賊旗はごく普通のやつだが、ロジャーのやつと見間違わないようにドクロが黄金色に着色されている。

 

バルサ:よし、晃司!準備完了だ!いつでも出港できる!

 

晃司:わかった!

 

 

出航!!

 

 

帆が張られ、碇も上がり、現在出港出来る状態となったウィルソン号は晃司の掛け声により、桟橋を離れ大海原へと進んでいった。

 

ジョニー:頑張れよ~!お前たち~~!! 

 

ポニー:あなたたちの手配書が出て来たら、祝って挙げるからね~~!! 

 

岸から徐々に離れていくウィルソン号の船尾に手を振るジョニーら、トルガルの民たち。それに応えるようにトーマス、晃司たちも手を振った。その後も両者とも互いの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

 

 

 

 

―こうして、晃司、バルサ、トーマス、ベン、ヘンリーの5人は海賊として新たな冒険へと出発するのだった。

 

 

 

 

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