海賊大戦士 マスターコウジ 第一章 海賊の成り立ち ~海軍生活編~   作:マスターコウジ

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海賊としてトルガル王国を出た晃司達はさらに強くなるために海兵となって、海軍基地に潜入する。


第ニ話 晃司、海兵になる

 

 

 

 

晃司:―で、海賊って何やるんだったっけ?

 

ヘンリー:へ? 

 

トーマス:はい? 

 

ベン:え……? 

 

それは、トルガル島を離れ東の海イーストブルーの大海原を突き進んでいた時のことだった。

 

トーマス:え、何をやるか……?……え?そ、そりゃあお前……てか、これから海賊やるってのに今そんなこと聞く?

 

晃司:いや、海賊になって自由に冒険するってのはわかってる。でも、自由っつったってどんなふうにやりゃあいいんだ?

 

トーマス:どんなふうにつったって、どう…

 

バルサ:まあ、要するになんでもだ。

 

晃司:なんでも?

 

バルサ:普通のイメージだと金品・財宝を手に入れて冒険するって感じだが、実際は別にそんな型みたいのはない。この前のように村や島を襲うやつもいれば、仲良くするやつもいる。音楽好きのやつらを集めて冒険するやつもいてたな。

 

ベン:音楽で冒険するの? 

 

トーマス:そりゃ海賊じゃなくて音楽隊の間違いじゃねぇの?

 

バルサ:要するに、お前の好きに……つまり、やりたいようにやればいいってことさ。私らはただそれに付き合うってだけだ………

 

晃司:そういうもんなのか。ふ~ん……やりたいように………か……。(・_・)

 

晃司はふと船首へと向かい、ただ呆然と前方の大海原を眺める。

 

バルサ:ま、別に今すぐ決めろってわけじゃない。時間はたっぷりある。旅をしていくうちに目的も見つかるだろ。 

 

晃司:ふ~ん……あ、そうだ。そういえばさぁ、偉大なる航路(グランドライン)ってどこにあるんだっけ?

 

バルサ:赤い大陸(レッドライン)を超えた先にある。

 

晃司:レッドライン?

 

バルサ:ああ。まあ、そこへ行くのは割と簡単だ。ただ、そこに入れば別世界に行ったような感覚になる。異常気象は毎度ながら度々起こるし、季節はデタラメ。専用のコンパス「記録指針(ログポース)」がなければ目的地にたどり着くことさえ出来ない。

 

ベン:普通の航海じゃ役に立たないって本当だったんだね。父さんからこれもらっておいて良かったよ。

 

ベンはポケットからログポーズを取り出して言った。

 

ヘンリー:あ、前方に島が見えるよ!

 

ヘンリーは前方に現れた街のような島を指して言った。

 

バルサ:あれは、おそらくローグタウンだな。丁度良い!ここは海賊らしく少し探索していくか。

 

晃司:探索?

 

バルサ:冒険の醍醐味ってやつだ。景色は前のロタと変わらない気もしなくはないが、物珍しい発見もあるだろう。

 

晃司らご一行は船を港に着け、この島を探索することにした。

 

バルサ:それとこの海や至る島々には海軍と言うものが存在している。

 

晃司:海軍ってたしか、ウチらの島を攻撃した……

 

バルサ:ああ、そうだ。そいつらは基本、海賊にとって唯一の敵となる。出くわせば必ずと言っていいほど戦闘になる。

 

晃司:へぇ~、海軍って強いの?

 

バルサ:まあ、私の見解だと五分五分てところだな。ま、たまにどっちかに強い能力者がいればあっという間に勝敗は着くかもだが……。

 

晃司:なるほど。

 

トーマス:ま、晃司の場合は絶対負けることねぇだろうがな。使える能力いっぱいあるし、能力者なのに泳げるし、それに不死身だし!

 

ヘンリー:でも敵は海軍だけじゃないでしょ?他の海賊ともだって戦うことになるだろうし。海獣や海王類とかなどの危険生物とだっているし……

 

バルサ:ま、要は強ければいいってことだ。そして、強くなればこのようにお尋ね者として名が上がっていくようになる。

 

バルサは壁に貼られた手配書を剥ぎ取り見せた。

 

晃司:ああ、ロジャーみたいなやつ! 

 

バルサ:ちなみに、この数字は値打ちを表している。そしてその値打ちは高ければ高いほど海賊にとって強さの証明にもなる。

 

晃司:へぇ~、ちなみにこの値ってどうしたらお金になるん?

 

トーマス:そりゃあ捕まえたらの話だ。まあ、ただそれは俺たちが貰えるんじゃなくて、俺たちを捕まえたやつ(・・・・・・)が貰えるってやつだけどな。

 

ヘンリー:それ目当てで金稼ぎする「賞金稼ぎ」ってのもいるよね。

 

晃司:ふ~ん。つまり、その人たちもウチらの敵ってことか。

 

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第三話 海軍潜入

 

 

 

晃司:―で、海賊って何やるんだったっけ?

 

ヘンリー:へ? 

 

トーマス:はい? 

 

ベン:え……? 

 

それは、トルガル島を離れ東の海イーストブルーの大海原を突き進んでいた時のことだった。

 

トーマス:え、何をやるか……?……え?そ、そりゃあお前……てか、これから海賊やるってのに今そんなこと聞く?

 

晃司:いや、海賊になって自由に冒険するってのは知ってるよ。でも、自由っつったってどんなふうにやりゃあいいんだ?

 

トーマス:どんなふうにつったって、どう…(バルサ:まあ、要するになんでもだ。)

 

晃司:なんでも?

 

バルサ:普通のイメージだと金品・財宝を手に入れて冒険するって感じだが、実際は別にそんな型みたいのはない。この前のように村や島を襲うやつもいれば、仲良くするやつもいる。音楽好きのやつらを集めて冒険するやつもいてたな。

 

ベン:音楽で冒険するの? 

 

トーマス:そりゃ海賊じゃなくて音楽隊の間違いじゃねぇの?

 

バルサ:要するに、お前の好きに……つまり、やりたいようにやればいいってことさ。私らはただそれに付き合うってだけだ………

 

晃司:そういうもんなのか。ふ~ん……やりたいように………か……。(・_・)・・・

 

晃司は船首へと向かい、ただ呆然と前方の大海原を眺める。

 

バルサ:ま、別に今すぐ決めろってわけじゃない。時間はたっぷりある。旅をしていくうちに目的も見つかるだろ。 

 

晃司:ふ~ん……あ、そうだ。そういえばさぁ、偉大なる航路グランドラインってどこにあるんだっけ?

 

バルサ:赤い大陸レッドラインを超えた先にある。

 

晃司:レッドライン?

 

バルサ:ああ。まあ、そこへ行くのは割と簡単だ。ただ、そこに入れば別世界に行ったような感覚になる。異常気象は毎度ながら度々起こるし、季節はデタラメ。専用のコンパス「記録指針ログポース」がなければ目的地にたどり着くことさえ出来ない。

 

ベン:普通の航海じゃ役に立たないって本当だったんだね。父さんからこれもらっておいて良かったよ。

 

ベンはポケットからログポーズを取り出して言った。

 

ヘンリー:あ、前方に島が見えるよ!

 

ヘンリーは前方に現れた街のような島を指して言った。

 

バルサ:あれは、ローグタウンだな。丁度良い。ここは海賊らしく少し探索していくか。

 

晃司:探索?

 

バルサ:冒険の醍醐味ってやつだ。景色は前のロタと変わらない気もしなくはないが、物珍しい発見もあるかもしれんかもな。

 

バルサに従い晃司らご一行は船を港に着けて降り、この島を探索することにした。

 

バルサ:それとこの海や至る島々には海軍と言うものが存在している。

 

晃司:海軍ってたしか、ウチらの島を攻撃した……

 

バルサ:ああ、そうだ。そいつらは基本、海賊にとって唯一の敵となる。出くわせば必ずと言っていいほど戦闘になる。

 

晃司:へぇ~、海軍って強いの?

 

バルサ:まあ、私の見解だと五分五分てところだな。ま、たまにどっちかに強い能力者がいればあっという間に勝敗は着くかもだが……。

 

晃司:なるほど。

 

トーマス:ま、晃司の場合は絶対負けることねぇだろうがな。使える能力いっぱいあるし、能力者なのに泳げるし、それに不死身だし!

 

ヘンリー:でも敵は海軍だけじゃないでしょ?他の海賊ともだって戦うことになるだろうし。海獣や海王類とかなどの危険生物とだっているし……

 

バルサ:ま、要は強ければいいってことだ。そして、強くなればこのようにお尋ね者として名が上がっていくようになる。

 

バルサは壁に貼られた手配書を剥ぎ取り見せた。

 

晃司:ああ、ロジャーみたいなやつ! 

 

バルサ:ちなみに、この数字は値打ちを表している。そしてその値打ちは高ければ高いほど海賊にとって強さの証明にもなる。

 

晃司:へぇ~、ちなみにこの値ってどうしたらお金になるん?

 

トーマス:そりゃあ捕まえたらの話だ。まあ、ただそれは俺たちが貰えるんじゃなくて、俺たちを捕まえたやつ(・・・・・・)が貰えるってやつだけどな。

 

ヘンリー:それ目当てで金稼ぎする「賞金稼ぎ」ってのもいるよね。

 

晃司:ふ~ん。つまり、その人たちもウチらの敵ってことなのか。

 

ベン:まあ、海賊ってのはならず者とか無法者とか言われるほどの悪党みたいなものだから、一般の人含めた人類の敵でもあるのかもね。

 

トーマス:ま、海賊とかってのは、だいたいほとんど街の破壊活動とか略奪とか無差別虐殺とかやってるからイメージがそこに定着しちまってるってのがたしかなんだよな。

 

晃司:ふ~ん……。あ、ところで、その海軍って強いん?

 

トーマス:ん?そりゃあ、海賊の天敵みたいなものだからなぁ… そもそも世界政府関連の連中だし……。

 

ヘンリー:前にあったバスターコールも海軍がやってるものだしね。

 

バルサ:海軍ってのはあれだ。

 

晃司:ん?

 

バルサの指差す方向を見る晃司。その指の先には青い塔のような大きい建物と、軍艦らしきものがあった。

 

バルサの指差す方向を見る晃司。その指の先には青い塔のような大きい建物と、軍艦らしきものがあった。

 

晃司:あれか。

 

と、その時…

 

 

 

おい、見慣れない顔だなぁ!

 

 

 

晃司:ん?

 

トーマス&ベン&ヘンリー:……!!?  

 

現れたのは肌の色が土色で、体にトゲの様なごつい鎧をした大きな男だった。その横には同じ格好をした普通サイズの男性が4~5人いた。トーマス、ベン、ヘンリーの3人は大男のあまりの迫力に思わずたじろいだ。

 

バルサ:なるほど、棘鎧のトロールか…

 

トロール:ほう、この俺を知ってるとはな。

 

バルサ:ここに書いてある。

 

バルサはトロールらしき大男に手に持っていた手配書を見せる。

 

トロール:おお!これは俺の顔か!てことは、ついに俺の名も全国に轟いたってことだな!

 

部下C:やりましたね!棟梁!

 

部下A:そりゃそうだ!なんたって俺たちの棟梁はこの東の海(イーストブルー)を制した男なんだからよ!!

 

晃司:あ、手配書にあった人。

 

晃司:あ、手配書にあった人。

 

バルサ:海賊だ。ま、強いて言うなら私らの敵という事だ。

 

と、バルサは背中の短槍を手に取って言った。

 

トロール:ん?何だ?この俺と戦うつもりか?

 

バルサ:ああ、実を言うと私等も海賊だ。まだ駆け出しだがな。

 

トロール:ほう、つまりデビュー間もない赤子のルーキーってことか?

 

バルサ:強いて言うならそうかも知れないな。ま、私たちはお前らよりも知識はあるとは思うが。

 

トロール:何?

 

部下D:てめぇ!俺たちの棟梁を愚弄する気か!?

 

バルサ:晃司、海賊を務めるというなら、まずは目の前にいる相手を破らなければならない。海賊も冒険も時には困難が付き物だ。それを突破するのも海賊の醍醐味と言える。

 

晃司:ふ~ん、それってヨゴやガカイよりも強いん?

 

バルサ:いや、そうでもないだろう。ま、強いて言うなら近海の主程度ってとこか?

 

晃司:え?あ、そんなに弱いん?

 

トロール:……!! (近海の主をザコ呼ばわりだと……?)

 

バルサ:やつらはああは言っているが見た目ほどそんな大したことないだろう。

 

晃司:ああ、そういうもんなの?

 

トーマス:ま、少なくともあんたの能力とその死なねぇ体じゃ、到底勝てるやついねぇだろうがな。余程じゃねぇ限り……

 

ベン:ま、要するに晃司のいつものスタイルやればいいってことだよ!

 

晃司たちとの会話にトロールとその部下たちは少し苛立ちを覚えていた。

 

部下D:てめぇら、言わせておけばいい気になりやがって……!! 

 

部下C:どうやら死にてぇらしいな!

 

部下A:棟梁はただ見てってくださいな!こいつらは俺たちで十分っすよ!

 

トロール:そうか。なら、お前たちにまかせよう!

 

トロールの部下たちは刀やら鉄球などそれぞれの武器を手にし、じりじりと迫って来る。

 

ヘンリー:あ、あの人たち殺る気みたいだよ。

 

トーマス:ま、実践するのに丁度いいんじゃない?練習相手ってことで。

 

ベン:トーマス、意気込むのもいいけど、くれぐれも油断はしないように!

 

トーマス:へいへい、せいぜい死なねぇように頑張るぜ!

 

晃司:これって、ウチがやっていいん?

 

バルサ:まあ、海賊は自由だ。お前のやりたいと思ったら、好きにやればいい。

 

晃司:ふ~ん、そうなの?

 

バルサ:ま、部下は私たちに任せてお前はあの棟梁の方をやってくれるとありがたいんだがな…

 

部下A:いつまで話してんだ!余裕ぶっこいていられるのも今の内だ!やあ!

 

しびれを切らした部下の1人が飛び上がり晃司目掛けて大剣を振り下ろす。

 

  ザン!

 

ところが、晃司は少し体をずらしたと思いきや、大剣が来る所に腕を伸ばしたのだ。大剣の刃は腕の付け根を捉え、腕は見事切断された。

 

部下:ハーッハハハハー!脆い腕だな!一瞬で切れちまったぜ!

 

トーマス:うわぁ……!本当、見事な切れ味!! 

 

ベン:あの剣、すごいね!

 

部下A:ん? 

 

大剣を持ったトロールの部下はトーマスたちの反応に違和感を感じる。

 

晃司:あ、やべ!つい腕出しちった!

 

部下A:へ?(・_・;)

 

ヘンリー:ま、まあ……晃司、切られ慣れてるからね。 

 

トーマス:いや~、慣れって怖ぇ~よな~!アハハハハ! 

 

トロールの部下は切られた本人の意外な反応と仲間の爆弾発言に混乱していた。いや、当事者だけではなく、傍で見ていたトロールとその数名の部下たちもそうだった。

 

トロールの部下B:お、お頭、こいつらなんか変ですぜ?仲間がやられてるってのにまるでなんともないように……  

 

トロールの部下C:いや、てかあいつもあいつで腕切られたってのに「ギャー!!」の一言も言わねぇし……!!  

 

バルサ:ま、そうだな。私たちは晃司の肉をいつも見てるし、食ってきてるからな(・・・・・・・・・)

 

晃司:ま、ウチもこういうの慣れてるし、こんな腕すぐに治る!

 

と、晃司は息を吸い、腕をズン!と、再生した。

 

トロールの部下A: なっ!?

 

トロールの部下B:う、腕が生えた!……いや、復活した! 

 

目の前の信じられないような光景にトロールの部下たちは驚愕した。しかし、大頭であるトロール本人に至っては驚いたはしたもののどこか冷静だった。

 

トロール:こいつ、能力者か?

 

トロールの部下A:くっ……!!この、バケモンが~!!

 

部下は少し怖気づいたのか、一瞬躊躇うものの、次の瞬間、逆上したかのように大剣を横に構えて刺突するかのように突進する。大剣は晃司の胸部を貫き、背中側には剣先に押し出された心臓が露わになった。もちろん晃司の口からは血が滝のように流れ出る。

 

トロールの部下A:へっ……!ざまあみろ!

 

トーマス:あ、も~らい!

 

トロール部下A…て、は?(◎Д◎;|||)

 

晃司の身体を貫いたトロールの部下は目の前の衝撃の光景に愕然し、そのままくるみ割り人形のように口がポカンと開いたままになってしまっていた。何故ならば、トーマスが押し出された仲間の心臓を手に取って食べていた(・・・・・)からだ!

 

トーマス:うん、うまい!

 

トロールの部下B:し、心臓食ってる!?

 

トロール:こいつ、人食いか?

 

さっきまで肝が据わっていたさすがのトロールもこれには衝撃過ぎたのか、ドン引きしていた。他の部下もそうだった。

 

ヘンリー:あ、トーマス、ずるい!

 

晃司:……てか、何でお前が食ってんだよ!

 

トーマス:へっ!早いもん勝ちでぇい!(・∀・)✨

 

ベン:トーマス、緊張感……。(¬₋¬;)

 

バルサ:だが、これはいい威嚇になる。

 

トーマス&ベン&ヘンリー:ん?/え?

 

バルサ:周りの敵をよく見ろ。

 

バルサが言うように周りを見てみると敵対象であるトロールやその部下たちがたじろいでいるのを見える。

 

バルサ:こいつらは『不死身』という存在を知らない。だから、私たちの今の行動は彼らからしたら異常に見えてきている。

 

トーマス:異常……ま、たしかに異常だな。

 

晃司:ところで…

 

トロールの部下A:は!?Σ(◎Д◎;|||)

 

晃司:こいつはウチがやっていいの?

 

バルサ:ああ、お前にケンカを吹っ掛けたんだ。売られたケンカは買うのが筋ってもんだ!

 

晃司:ふ~ん、そうか。”マグマグ”!

 

トロールの部下A:お、お、お前、な、な、何で生きてんだ??? お、お前…し、心臓やられてんだぞ!!

 

トロールの部下A:お、お、お前、な、な、何で生きてんだ??? お、お前…し、心臓やられてんだぞ!!

 

晃司:ウチは不死身だ。心臓ごときで死ぬか!

 

晃司は右腕をマグマに変えた。

 

トロールの部下A:な、な、何だ、その腕!?

 

晃司:体をマグマに変える能力、マグマグの実だ。

 

トロール部下A:く、く、来るな~~!!  

 

トロールの部下は後ろにたじろぐものの晃司はマグマに変えた拳を見せつけるかのようにゆっくりと近づく。(ちなみに、大剣は晃司の胸に刺さったままである。)

 

晃司:ふん! 

 

 

 

 ドズ!

 

 

 

そして、晃司は部下に一気に攻めより、マグマの拳のパンチを放った。マグマの拳は彼の胸に当たり、貫通した。

 

トロールの部下:ぐが……!!

 

トロールの部下はうめき声を上げるとその場に倒れた。晃司は3m フー…と能力を解除する。

 

晃司:あ、これ抜くの忘れてた!

 

と言うと、晃司は胸に刺さった大剣を抜き、深呼吸で胸の傷を全快させる。この光景に部下たちは唖然となった。

 

トロール:どけ!こいつは俺がやる!

 

トロールは平静さを取り戻し、部下の前に躍り出る。

 

トロールは平静さを取り戻し、部下の前に躍り出る。

 

トロールの部下B:お頭!!

 

トロール:お前、能力者か?

 

晃司:ん?ああ、そうだけど?

 

トロール:系種は自然系(ロギア)か… いや、超人系(パラミシア)か?

 

晃司:いや、混合種(ミックス)だが?

 

トロール:ミックス?何だそりゃ?まあ、いい。お前、なかなか強そうじゃねぇか。久々に俺が相手になってやろう。

 

晃司:わかった。”ニキュニキュ”・”スパスパ”!

 

トロールは先手を打ち、晃司目掛け拳を突き出した。晃司はその拳を受け止めようと右手を出す。

 

 

 プニッ!

 

 

トロール:うおっ!?  

 

トロールの拳を受け止めた瞬間、トロールは拳ごと弾き飛ばされ、ものすごい勢いで逆方向に吹っ飛んだ。

 

トロールの部下B:お頭ぁ!! 

 

積荷の所まで吹っ飛ばされ下敷きとなったトロールだったが、それらをものともせず、自力で抜け出し立ち上がる。

 

 

 

トロール:うおおおお~~~~!!!!

 

 

トーマス:あいつもあいつで頑丈だな。

 

ヘンリー:あのサイズだしね。

 

トロール:やるじゃねぇか!この俺様をぶっ飛ばすとはな。ん?何だ、その手は?

 

晃司の出した左手には掌に肉球のようなものがあった。

 

トロール:まあ、いい。そんなことよりもまずは喧嘩だ!

 

トロールは再び晃司へと向かい、襲い掛かる。それに対し晃司は右手をまるで刀のように構え、そこに向かう。

 

 

 

 スパーン!

 

 

 

晃司とトロール、両者ともすれ違った瞬間、トロールの脇腹がスッパリと割れ中から血が噴き出す。

 

トロール:ぐ……!な、何だ、これは?

 

トロールは顔をしかめると振り向き、晃司を見る。晃司の右手にはまるで刀のような刃が付いていた。

 

トロール:な、何だあの刃物のような腕は?

 

晃司:ん?これか?こいつは体を刃物に出来る能力、スパスパの実だ。ちなみに左手(こっち)はどんなものでも弾き飛ばすニキュニキュの実を使ってる。

 

トロール:はあ!?Σ(°□°;) な、何だ、お前!?悪魔の実の能力(ちから)を2つも使えんのか!?

 

晃司:2つだけじゃねぇよ!ウチは悪魔の実全部(・・)が使えんだ!

 

トロール:な……!?ぜ、全部……だと……!?  

 

晃司:そ!ウチはタシュタシュの実を食べたんだ。だからこの世の全ての悪魔の実の能力を全て扱える、多重能力者って訳!ちなみだが、不死身は生まれつきだ!

 

トロールの部下D:あ、悪魔の実を……全部、だと……?

 

トロールの部下B:し、しかも不死身がただの体質って…… 

 

トロールの部下C:お、俺はゴメンだ!こんなバケモンと戦うくらいなら逃げた方がマシだ!  

 

トロール:あ、おい!てめぇ、どこ行く気だ!

 

トロールの部下の1人は武器を捨て、一目散にと退却しようとする。しかし、そこを狙ったかのようにトーマスが彼の前に立ち、進路を阻む。

 

トロールの部下C: ……な!?

 

トーマス:おーっと!そうはさせないぜ!せっかくの初戦闘なんだ!俺たちとも付き合ってけよ!ふん!

 

 

 

✊ ドゴッ!

 

 

 

トロールの部下C:ぐほっ!!

 

トーマスはそのまま思いっきりアッパーを喰らわせる。

 

ヘンリー:トーマス、やけに張り切ってるね。

 

ベン:ここんところ見せ場がほとんど晃司に取られているからね。(僕たちもそうみたいだけど…)それに、海賊だからってこともあると思うよ?

 

バルサ:ふん… ま、人数的には少ないが、お前らにとっては、実践の練習くらいにはなるだろう。

 

と、言うとバルサは短槍を手に部下の1人へと走り、すれ違い様に一閃。

 

 

 

  ザン!

 

 

 

トロールの部下B:ぐわっ!?

 

部下は倒れた。

 

ベン:たしかに、バルサの言う通りだ。

 

ヘンリー:今の僕たちは海賊だ。そして、晃司の仲間でもあるんだ。だけど、ライバル(・・・・)でもある!

 

ベン:うん。だから、僕たちも晃司やトーマスたちに負けないよう、頑張らなきゃ!

 

ヘンリー:うん、そうだね。それじゃあ、僕たちも行こう!

 

ベン:うん!

 

トロールの部下E:くっそ!こいつら、強ぇ…!

 

トロールの部下D:だが、逃げようにも逃がしてくれそうにもねぇらしい。だったら…!

 

通行の女:キャッ!?  

 

すると突然、トロールの部下は近くにいる歩行者とも思われる女性を1人捕まえる。

 

通行の女:な、何するの!?

 

トロールの部下D:動くな!

 

通行の女:ヒィッ!?  

 

そして、部下は彼女に短剣を突き付け脅した。

 

トロールの部下D:へへっ!さあ、どうだ!お前らも1つでも動いたらこいつの首にグサリ!だぞ?

 

ベン:くっ、人質か……。

 

ヘンリー:ひ、人質なんて卑怯だぞ!

 

トロールの部下D:へ!海賊に卑怯なんてのは通用しねぇぜ!さあ、どうする?こいつを助けたければその武器捨ててお(かしら)に土下座して謝るんだな!

 

ヘンリー:く……!ね、ねえ、ベン、どうする?あんなこと言ってるよ!

 

ベン:……いや、大丈夫だよヘンリー。僕にいい考えがあるから!

 

そう答えると、ベンは女を人質に取る部下に対しこう叫んだ。

 

ベン:わかった。言う通りにするから女を放してやってくれ!

 

トロールの部下D:そ、そうか!よし、話が通じやすくて助かるぜ!じゃあ、早くその銃を捨てるんだ。

 

ベン:うん、わかった。

 

ベンが部下に対し笑顔で答える。ところが、ベンは銃を捨てるどころかその男に笑顔で向け、そして…

 

 

 

 ドン!

 

 

と、銃口に火を噴かせた。銃弾は見事部下の額に命中…あおむけに倒れた。この時だけ一瞬の出来事に辺りは静寂に包まれる。ベンは賭けに勝ったと言わんばかりにニヤリと笑う。

 

ベン:はい、今捨てたよ。銃弾だけど…

 

バルサ:なるほど。相手の要望に(口で)応じた後、即早撃ちか。随分大層な賭けだな。

 

トーマス:やっぱベンの百発百中の腕は伊達じゃねぇぜ!

 

ベン:一か八かの賭けだったけど、なんとかなってよかったよ!

 

トロールの部下E:この野郎、調子に乗りやがって!!( ドカッ!) ぐぼぁっ!!

 

が、しかし、そこに鉄球が飛んできて顔面にぶち当たる。

 

ヘンリー:おっと、あんたの相手は俺だよ!……てか、もうKO(ノックダウン)か。あっけないなぁ…。

 

トロール:な…!?お、お前ら!?(✋ ポン!) な…!?

 

晃司:悪ぃが、あんたの相手はウチだ。

 

トロール:こンのバケモン野郎~~~!!

 

トロールは襲い掛かるが、それを待ち構えていたように晃司は右手に雷を宿す。そして…

 

晃司:雷掌!!

 

 

 

✋⚡ピシャン!!

 

 

 

《/big》トロール:ぐわああああ~~~~!!!!!!《/big》

 

 

 

トロールの体に手を当て、超高圧の電撃を流し込む。全身に電気を流し込まれたトロールは一瞬の内にビリビリと光る。

 

トロール:そ、そんな、ば、バ…カ…な…。

 

そして黒焦げになったトロールは倒れた。

 

晃司:ふ~…こんなもんかな?

 

晃司が息を吐くとトーマスががっしりと肩を抱いてきた。

 

トーマス:よう、やったな!初戦にしては上出来じゃねぇか!

 

ヘンリー:でも、ちょっと物足りない感じだったけどね。この人たちとかもこんな額が付いているってのに実際に戦ってみたら、全然相手にならなかったし!

 

ベン:まあ、しょうがないさ。晃司のような多重能力者かつ不死身体質を持った人なんてめったにいないからさ。

 

バルサ:ま、これも経験だ。さてと、丁度金が欲しかったところだ。こいつを海軍の所に持ってって金と交換して来よう。

 

トーマス:え?は?ちょっと待て!俺たち海賊だよなぁ?その海賊が海軍の所へ行って大丈夫なのか?

 

バルサ:それは問題ない。私たちの首には懸賞金が付けられていない。

 

トーマス:あ……いや、そういう問題か? 

 

ベン:ちょっと待って!お金って出立する前にシュガから度に役立てられるようにと10万B(ベリー)貰わなかった?

 

バルサ:いや、海賊は自分で金を作るものだと言って、そのままお返しした。

 

ベン:え~……  

 

と、その時…

 

お~い、君たち、そこで一体何を……? ……!?

 

後ろから声がかかってきたため振り返ってみるとそこには1人の海兵がいた。海兵は目の前の光景に何やら驚いたようだった。

 

トーマス:げ!?か、海軍!?う、噂をすればってやつか?

 

海兵:こ、こいつは棘鎧のトロール…!!君たちがやったのか?

 

晃司:ん?ああ、そうだけど?

 

晃司は右手に静電気を放ちながら言った。

 

トーマス:お、おい晃司、能力は見せびらかさない方がいいぞ?

 

晃司:え?何で?

 

トーマス:いや、何でってそりゃあ……

 

バルサ:全く、海軍なんかでいちいち気にしていたら海賊なんて務まらんぞ!

 

 

トーマス:いや、お()…ここで言うなって!!  

 

 

海兵:何?海賊だと?お前たち海賊なのか?

 

ヘンリー:え、あ、え~っと……俺たち海賊って言うか……ただの冒険者って言うか…。

 

 

お前たち!ちょっといいか!

 

 

と、また後ろから新たな声が聞こえた。振り返ってみるとガリガリに痩せた海軍服姿の中年男性が叫んでいた。

 

海兵:フード大佐!!(`・ω・´)ゞ

 

海兵は相手が誰だか知ると即敬礼した。

 

トーマス:うわ、これまた海軍のお偉いさんが!!

 

海軍のお偉いさん…フード大佐は晃司たちのいる所へ歩み寄った

 

フード大佐:今までの戦闘、基地の3階から見ていたぞ!どうだお前たち、私のもとに来る気はないか?

 

トーマス&海兵:は?  

 

フード大佐:今までの戦闘、基地の3階から見ていたぞ!どうだお前たち、私のもとに来る気はないか?

 

トーマス&海兵:は?  

 

ベン&ヘンリー:え?Σ(◎Д◎;)

 

バルサ&晃司:……!!

 

フード大佐:どうだ?私の元で働いてみる気はないかね?

 

トーマス:い~~~や、いやいやいや!ちょっと待てちょっと待てちょっと待て!!お、お、お、俺たち、海賊なんだよ!?海賊が海軍なんかに入れるわけがねぇだろ!!

 

海兵:そうですよ、大佐!何考えてるんですか!!デビューしたてとは言え、相手は海賊ですよ!海賊が海軍になるなんて前代未聞ですよ!!  

 

フード大佐:だが、まだ名は上がってないのだろう?なら上がる前に素早く海軍に入れた方がいいだろう。

 

海兵:え?あ、いや、しかし…

 

 

 

──────────

 

 

 

フード大佐:それに……私はあの小僧を野放しにしてはいけないと思うのだ。

 

フード大佐は海兵の傍に行き耳元で囁いた。

 

海兵:え?

 

フード大佐:あやつの能力は得体が知れない。ここで海賊として野放しにしておけばあやつはこの世界の脅威となるやもしれん…。

 

海兵:え?でしたら、捕らえて処刑すればいい話じゃ?

 

フード大佐:それが出来れば苦労はない。

 

海兵:へ?

 

フード大佐:私は見たのだ。あやつが自分の心臓を抜き取り食べるのを…

 

海兵:は?自分の心臓をて……?  い、いや……な、何かの間違いですよね?まず心臓を抜き取られて生きてる人なんているはずが……

 

晃司:ここにいるけど?

 

フード大佐&海兵:へ?

 

晃司は当たり前のように手で胸を突き、心臓を取り出して食べると仕草を海兵に見せた。

 

 

 

海兵:んなぁ……!?  

 

 

 

海兵はその光景に愕然し、青ざめる。

 

晃司:ウチは不死身だからな。心臓に穴が開いた程度、深呼吸で治る。

 

海兵:な……は……?

 

トーマス:お、おい…。これ、海軍に見せたりして大丈夫なのか? 

 

バルサ:別に、問題ないだろ?海賊の脅威を海軍に見せつけるのもいい手でもあるかも知れんしな。

 

トーマス:そうなのか? 

 

バルサ:とにかくだ、あいつは私たちの船長。リーダーなんだ!私たちのやることはリーダーのやりたいことをひたすら聞き入れ、それに付き合うことが仕事だ。

 

トーマス:ん!ま、まあ……そうだけどよ……。

 

フード大佐: パチ!パチ!パチ! これはこれは面白い!その不死身の力、海賊にはもったいない力だ。どうだ?海軍のところへ来ないか?

 

晃司:それってもっと強くなれる?

 

フード大佐:ん?ああ、そりゃあ、強くなれるさ!人智を越えた体術・六式や自分に秘められた潜在能力・覇気などが手に入る。

 

晃司:ふ~ん……。

 

フード大佐:まあ、今すぐにとは言わない。決まったらここの海軍基地に来て、この私、シー・フードの所まで来るといい。

 

晃司:わかった。

 

晃司たちは海兵らと別れる。

 

 

 

──────────

 

 

 

そして、そこから少し離れたレストランで食事を取った。ちなみに賞金は一応貰えた。

 

晃司:ところで、あの人の言う六式って強いの?

 

バルサ:ん?ああ、「六式」ってのは海軍専用の体術だそうだ。私も噂で聞いただけであまり知らない。だが、その六式にはたしか、瞬間移動かと思わせるような俊敏な高速移動「剃」や空間を伝って移動する「月歩」、体を引き締めることで刀や銃弾をも受け付けないくらいの頑丈になる「鉄塊」などと、どれも人智を超えた技が多くあると聞いている。

 

晃司:ほぉ~ん……。 

 

トーマス:まあ、そいつを習得できれば、海で強い相手と戦ってもなんとでもなりそうだけどな。

 

ヘンリー:でも、それを会得したからって海賊になれるなんて……

 

トーマス:ところで、晃司はそう思ってるんだ?

 

晃司:え?何って?

 

トーマス:お前の意見だよ!お前がどう思ってるのかっていう…な?

 

バルサ:晃司、お前はここの船長(キャプテン)だ。船長は自分のやりたいことを主張し、それを実行することが出来る。

 

ベン:僕たちはただそれに付き従うだけだよ。

 

ヘンリー:そうだよ、晃司!何でも言って!

 

晃司:バルサ……!トーマス……!ベン……!ヘンリー……!そうか。ならウチは…

 

晃司はバルサたちの言葉に感銘を受け、改めた自分の主張を述べた。

 

晃司:ウチはあの六式ってのに興味が湧いた。だからウチはあそこ(海軍)へ行ってその技を手に入れたい!

 

バルサ:なるほど。そうか!  

 

晃司:けど、海賊を辞めたわけじゃないからな!あくまで海賊の修行(・・・・・)としてだ!それが済んだらトンズラするつもりだ。

 

トーマス:…よっしゃ!まあ……ぶっちゃけ言えば俺もあそこへ行けばもっともっと強くなれる気がしてるしな!

 

ベン:技の他に航海術やその他の知識も手に入りそうだしね。

 

ヘンリー:入隊っていうよりは潜入って感じだね。

 

バルサ:まあ、その後の事はまた今度考えるとして、まずはフードと言う奴って処に伝えに行くか。

 

 

 

──────────

 

 

 

こうして、満場一致で晃司たちは海軍基地へ行き、海軍に入ることをフード大佐に伝えた。

 

フード大佐:そうか。来てくれるか!ならば、歓迎するとしよう。……ところで、名前は何だったかな?

 

晃司:晃司!

 

バルサ:バルサだ!

 

トーマス:ジャッキー・トーマス!

 

ベン:ドック・ベン!

 

ヘンリー:アレク・ヘンリー!

 

フード大佐:そうか。では改めて晃司、バルサ、ジャッキー・トーマス、ドック・ベン、アレク・ヘンリー!以上5名をこのシー・フードの名において海軍の入隊を認める!

 

こうして、晃司たちは海軍に入隊を認められ、海兵となるのであった。しかし、この時、このシー・フードという男はまだ知らなかった。この入隊を認めたことが後々重大な事件を引き起こすことになることに……

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