海賊大戦士 マスターコウジ 第一章 海賊の成り立ち ~海軍生活編~   作:マスターコウジ

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海軍に入って間もなく、海軍大将へ降格した晃司とその仲間達は、気が付けば約半年の月日が経っていた…



現在、バルサ、トーマス、ベン、ヘンリーは海での活躍もあってか仲良く中将に昇格、また同じ仲間であるガープやセンゴク、クザン、サカズキ、ボルサリーノたちもまた海軍の間では話題となっており、位も少将クラスにまで上がっていた。

そしてまた、バルサ、トーマス、ベン、ヘンリーの4人はそれぞれ艦のキャプテンとして任せられるようにまでになった。その甲斐あってか兵の数もまた3万以上とまで増えていき、いつの間にか「虹鵺艦隊」が出来上がっていた。

しかし、トーマスとベンとヘンリーは戦闘よりも調理や航海術など技術の方に肩を入れているため海の偵察はほぼ晃司とバルサに任せっきりになっていた。だが、それでも偵察に行く面々の実力は申し分ないほど強いため、トーマスたちが抜けたからとしてどうってこともないのである。





第五話 晃司裏切る!?海軍、一大大革命!

 

 

 

ガープ:ふわぁ~……今日もいい天気だな。

 

クザン:あ~……そうだな。

 

ガープ:ただ…今んとこ海賊と会ってねぇし暇だなぁ……。

 

クザン:ん…まあ、気持ちはわかる…。

 

ガープとクザンは今、甲板の端の所に座り2人仲良く釣りをやっていた。と、そこにタイミングよくセンゴクが2人の後ろを通りかかる。

 

センゴク:ん?お前ら何やってんだ?

 

ガープ:何って……釣り!

 

センゴク:釣りって……なっ!?

 

ガープ:針先には何もないんだがな!ガハハハ!

 

晃司:そりゃそうだ。その針にはウチの血しかついてねぇんだから!

 

センゴク:血?

 

晃司:ああ、血の匂いだけで結構集まってくるからさ!

 

センゴク:結構って……ちょっと待て!今どこにいるのか分かってるのか!?

 

晃司:ああ、凪の海域(カームベルト)だろ?暇つぶしに持って来いの所じゃん!

 

センゴク:ひ、暇つぶし……だと?

 

晃司:凪の海域は海王類の巣、出くわしたら出くわしたらで十分暇つぶしになると思うけど?ま、そもそもこんなところどこぞの雑魚海賊が通るわけないし。

 

ガープ:たしかに!ワハハハハ! 

 

この様子にセンゴクは呆れ、頭を抱える。

 

センゴク:全く…緊張感のないやつらだこと…

 

今…現在、晃司が乗っている艦にはガープ、センゴク、クザン、ボルサリーノがよく搭乗している。もちろんバルサの所にも来るのだが、バルサも晃司の艦に搭乗することがあり、全艦隊で来ることがない限りは彼の艦で航海することが多い。

 

ちなみにトーマスやベン、ヘンリーのトリオらは技能や調理と自分らの得意なことに夢中なのだが、これが功を奏したのか航海では欠かせない存在となっている。もちろん覇気や戦闘の鍛錬は怠ってはいない。また晃司、バルサたちはガープやクザンらには大将、少将の地位でありながらも主に友達感覚で接している。

 

…とはいうのもこれはもともと海賊を目指していた晃司に至っての希望であり、あまり敬語を使わず、分け隔てなく共に過ごすようにしているのだ。だから、こうして和気あいあいと話していけるのだ。

 

 

海兵:海賊船を見つけました!

 

 

晃司:ん?どこに?

 

晃司は海兵の声を頼りに駆け付ける。ガープたちも釣りを放棄しその場に集まる。

 

海兵:あそこです。あの島の沖に…

 

トーマス:あ、あんなとこに島が……!!

 

ベン:あれはたぶんカンゴク島じゃないかな?

 

トーマス:カンゴク島?

 

ベン:うん、偉大なる航路前半の凪の海域に位置していて、しかもそこは海王類の巣のど真ん中だったはず。

 

バルサ:なるほど。脱出が困難な島か。

 

ガープ:ま、海のデカブツが周りにうじゃうじゃいるんじゃ抜け出すのは相当な実力者じゃなきゃ無理じゃな。

 

ボルサリーノ:んで、そこに流れ着いた愚か者がいると?

 

クザン:いや、運悪く嵐に遭って流れ着いたとかじゃないの~? たとえ海賊でもこんなとこに来るバカいねぇだろ!

 

センゴク:…いや、いないとも限らんだろ。

 

海兵:で、どうします?威嚇しますか?

 

トーマス:いや、アカンだろ!それは… ドデカい砲撃音で海獣とかが一斉に海面に現れたりしたらたまったもんじゃねぇ……。

 

コウジ:じゃ、ウチの能力で……

 

ガープ:おお、そうだ!我らが大将・虹鵺様の能力なら例え火の中水の中海王類の巣の中どこだって行ける!ガハハハ! 

 

ヘンリー:まあ、なんとかなんじゃない?晃司を除いたとしてもここには能力者が4人いるし。しかもそのうちの3人ロギア系だし…

 

 

 

──────────

 

 

 

場所が変わり、ここは偉大なる航路前半に位置する凪の海域にある無人島・カンゴク島。海王類の巣のド真ん中にあるような島となっており、ここへ流れ着いた者は脱出出来ず、一生を過ごすと言われるまさに「天然の監獄」である。そんな中、この島に1つの海賊が漂着していた。

 

海賊船員A:海軍だ!

 

海賊船員B:何?どこどこ?

 

海賊船員A:ほら、あそこ!

 

双眼鏡で1人の海賊船員が海軍を見つけ騒ぎ立てる。

 

レイリー:どうした?お前ら、そんな騒いで……

 

と、そこに金髪のポニーテールで眼鏡をしたレイリーが現れる。そう!今いる海賊、ロジャー海賊団なのだ。

 

 

 

──────────

 

 

 

晃司:ん?ありゃあ……

 

晃司は岩から顔を出す金髪眼鏡の男が気になりギロギロの実を使い、両手を双眼鏡のようにして見る。

 

晃司:あ、レイリーだ。

 

トーマス:え?あ、マジ?

 

ヘンリー:てことは、あの海賊はロジャーの……?

 

ガープ:何?そうか。あの小僧か!

 

トーマス:あり?知り合い?

 

ガープ:ああ、ちょっと前に街でな、結構気が合うんで酒酌み交わしたりしてな!

 

トーマス:は?え……?それ、やっていいのか?

 

センゴク:まったくだ!相手は敵側だというのに…… 

 

ガープ:いやぁ~、すまんすまん!そういうお前らこそ、知り合いか?

 

バルサ:ああ、昔あの2人に助けられた事があってな。前に海賊として来たのもあいつらによってだ。

 

ベン:晃司を能力者にしたのも彼だよ。海で拾った悪魔の実をコウジに与えたんだ。

 

ガープ:ほう。つまり、命の恩人ってやつか!

 

バルサ:まさかこんな形で会うとは思わなかったが、例え海賊となったとしても敵として戦うことがあっても不思議じゃない。それにあいつならこの事態を楽しむ(・・・・・・・・)だろうからな……。

 

ガープ:フハハハハハ!たしかにな!

 

晃司:あ、そうだ。ボルサリーノ!ちょっといいか?

 

ボルサリーノ:はい?なんですかい?

 

晃司:ちと、おもしろいこと考えたんでな!(^∀^)

 

 

 

──────────

 

 

 

海賊船員C:あ、おい!何か2人出て来たぞ!

 

海賊船員B:あれは……最近話題になってたボルサリーノとかいうやつじゃねぇか?

 

海賊船員A:あのピカピカのやつか!

 

海賊船員D:おい!あいつら、何かを始めたぞ!

 

彼の指す方へ見てみると、甲板に立つ2人の指から黄色い光が集中し始める。

 

海賊船員B:お、おい!なんなんだあれは!?

 

海賊船員A:なんかあの海兵と似ている……いや、まさか同じものか!?

 

レイリー:ありゃあ、まさか……!!

 

この光景にレイリーはある人物の顔が頭をよぎった。それもそのはず、彼は他人の能力と同じ能力を持つ能力……いや、あらゆる全ての能力を扱える能力者と実際に会っているからだ。

 

 

 

──────────

 

 

 

ボルサリーノ:なるほどねぇ~。面白ぇこと考えるこって!

 

クザン:ま、同じの能力ちからを持つもんがいるなんて滅多にねぇだろうからなぁ……。

 

センゴク:ただ、大丈夫なのか?ここは凪の海域だぞ?

 

晃司:それは大丈夫!ナギナギの実でここから島への両サイドまで「音壁」作ってるから。

 

ガープ:音壁?

 

バルサ:おそらく防音の壁で気配を遮断させているのだろう。ナギナギの実はそういう能力だ。

 

ガープ:なるほどな。

 

 

 ✴ピピピピピ……

 

 

晃司:いいか?あくまで威嚇(・・)だからな?……ま、当たっちまったらしょうがねぇが……

 

ボルサリーノ:あいよ! ✴ピピピピピ……

 

 

 

❇ピシュン!

 

 

 

=3ド~~ン!!

 

 

海賊一同:おぅわ!!

 

 

2人の指先から出る2つのレーザービームが海賊たちの両脇をに放たれ、その背後の地面に着弾し、爆発音と土煙が海賊たちを取り囲むように襲い掛かる。

 

海賊船員B:くそ、攻撃してきやがった!!

 

海賊船員C:それにしても同じビームだったぞ?

 

海賊船員A:バカな!全く同じ能力を持つ能力者なんて存在しねぇはずだ!

 

レイリー:……いや、1人思い当たるのがいる!

 

海賊船員一同:え?

 

レイリーの一声に仲間の船員たちが一斉にレイリーの方を見る。レイリーはというと、双眼鏡を使い右側にいる銀髪の海兵を見ていた。

 

レイリー:やはりな。まさか、こんな形で出会うとは思わなかったが……。

 

そう言うとニヤリと笑う。と、そんな時、島の岩の影から何かが出てきた。

 

ロジャー:お~い!なんか爆発する音が聞こえたが、一体何事だ?

 

ロジャーだった。あくびをし、眠たそうにしながらこちらへやって来た。

 

レイリー:ああ、海軍だ。どうやら停泊したところを見つかったらしい。

 

ロジャー:海軍が……?……たく、人が寝ている邪魔するなんて、なんて不届きの悪い連中だ!

 

レイリー:まあ、敵だからな。そんなことより見てみろ!今、海兵の中に面白いもんが紛れ込んでいた。

 

ロジャー:ん?面白いもん?

 

ロジャーは気になり、レイリーから双眼鏡を手に取る。見ると銀髪の海兵が映っていた。

 

ロジャー:……!! ありゃあ…

 

レイリー:ああ、間違いねぇ…晃司だ!何故海軍にいるのかはわからんがね……。

 

ロジャーはレイリーの話から、晃司だと分かった途端、笑顔になる。

 

ロジャー:なるほど。で、あいつは何したんだ?

 

レイリー:横の海兵といっしょにビームを撃った。おそらく隣の奴はピカピカの実だろう。

 

ロジャー:なるほど。全く同じ能力技を使うやつがこの世にいるなんてのはあいつ1人しか思いつかんからな!ししし……!で、何で海軍にいるんだ?

 

レイリー:知らねぇよ!さっきも言っただろ?

 

ロジャー:ししし…!  ま、なんにせよ。今はお互いの拳で語り合うとするか!

 

海賊船員A:ロジャー船長、知ってんですかい?

 

ロジャー:ああ、昔の知り合いだ。お前らは手を出すな。たぶんお前らじゃ手も足も出せねぇ。なんせあいつは悪魔の実の能力ちからを全部使う(・・)からな! 

 

海賊船員B:ぜ、全……部……!?  

 

レイリー:ああ、タシュタシュの実という悪魔の実を食べてありとあらゆる何十、何百の悪魔の実を全て扱えるオールマイティ人間。つまりは多重能力者だな。

 

海賊船員A:た……じゅー……?

 

海賊船員B:お、オール……マイティ……?

 

 

 

海賊船員一同:えええええぇぇぇぇ~~~~~~!!!?Σ(◎д◎ノ)ノ!

 

 

 

ロジャーとレイリーにそのことを聞いた仲間たちは一斉にびっくり仰天してしまった。

 

海賊船員C:た、た、多重能力者だって!?

 

海賊船員A:しかも悪魔の実を全部!?

 

海賊船員B:だから虹鵺って呼ばれてたのか……!

 

ロジャー:虹鵺?

 

海賊船員B:はい、海軍大将の肩書みたいなもので、色と動物を組み合わせが主流だと……噂によりますけど…。

 

レイリー:大将? あいつもうその座に就いてるのか!

 

ロジャー:虹鵺か……。フフフ、なるほどな……。

 

 

 

──────────

 

 

 

ガープ:お!敵の大将発見!(/○○(双眼鏡)\)

 

ヘンリー:ロジャーか…

 

トーマス:ま、だろうな。こんだけの爆発が起これば誰だって気になる!

 

晃司:じゃ、もっと見せびらかすとするか!

 

と言うと、晃司は手刀で自分の胸を突き刺す。

 

 

 

──────────

 

 

 

海賊船員A:お、おい!何してんだ、あいつ?自分の胸を自分の手で突き刺してんぞ!

 

海賊船員B:な、何だ?自決か?

 

 

……ズボッ!

 

 

海賊船員C:抜いた!

 

海賊船員D:お、おい……大丈夫か?胸からありえねぇくらい血が出てんぞ?

 

 

バクッ……!!

 

 

海賊船員C:…く、食ったぁ!?Σ(◎Д◎ノ;)ノ

 

海賊船員E○○(双眼鏡):な、なあ……あれ、あいつが持ってるのってなんかの臓器っぽくねぇか?

 

海賊船員B:……臓器?心臓か?

 

海賊船員A:は?ば、バカ言ってんじゃねぇよ!自分で自分の心臓食うやつあるか!そもそも心臓なかったら生きていけねぇんだぞ!

 

ロジャー:ところがどっこいそうじゃねぇんだよなぁ~!

 

海賊船員一同:え?

 

ロジャー:あれを見てみろ! 

 

海賊船員一同:へ?

 

ロジャーの指差しで仲間たちは一斉に晃司の方へと向く。

 

 

──────────

 

 

晃司:ムシャ…(・~・)モグモグ…

 

センゴク:何もここで食べんでも…… υ

 

トーマス:いいじゃねぇの!威嚇になる!

 

クザン:ま、実際この世に自分の心臓取って食うやついねぇからな。

 

ガープ:そうじゃな!そんじゃ、わしらにもそいつくれい!

 

センゴク:貴様、任務中だぞ!!

 

ガープ:ま、ま…そう言うなって!

 

晃司:OK、わかった!

 

と言い、深呼吸をする。胸の傷に光が集まり傷と共に消滅した。

 

 

 

──────────

 

 

 

海賊船員A:き、傷が消えた……? 

 

海賊船員B:な、何だあいつ?不死身か…? 

 

レイリー:ああ、不死身だ!

 

海賊船員B:へ?

 

レイリー:あいつはどんな致命傷を負っても深呼吸1つで全快するんだ。片腕刎ねられようが心臓抉られようがな!

 

ロジャー:おまけに毒や呪いも効かねぇし、水ン中でも息できるってんだから驚きだよな!

 

海賊船員B:え……?てことは……?

 

ロジャー:そうさ!あいつは能力者でありながら泳げるやつなんだ。

 

海賊船員A:……そんな!そんなの完全無敵のバケモンじゃねぇですか!

 

ロジャー:そういうことだ。だからお前らは手を出すな!あれは俺がやる!

 

レイリー:ただ、やりてぇだけだろ…

 

 

 

──────────

 

 

 

バルサ:どうやら向こうもやる気みたいだ。

 

トーマス:望むところだ!海軍での修行の成果、今ここで見せてやる!

 

晃司:お前ら、ロジャーは手を出すな!あいつはウチがやる!

 

トーマス:へいへい。で、捕まえるのか?

 

晃司:いや、それはまた後で決める!

 

晃司は甲板からロジャーを睨むように見つめる。ロジャーも悪的な笑みをうかべながら睨み返す。

 

晃司:いくぞ!ロジャー!

 

ロジャー:来い!晃司!

 

晃司は戦艦の淵を蹴り、ロジャーへと突っ込み、獣厳を放つ。ロジャーはそれを交差した腕でガード。だが…

 

ロジャー:うおっ!?

 

 

 

  ドガァン!!

 

 

 

晃司の技の威力が強いのか、向こうの岩壁にまで吹っ飛んでしまった!

 

海賊船員A:船長!

 

レイリー:来るぞ!構えろ!

 

トーマス:晃司に続け~!

 

トーマスの声を合図にバルサ、ガープ、センゴクなど名高い海兵たちが能力や剃、異常な身体能力を使って向こう岸へと次々押し寄せる。

 

レイリー:海軍の威圧に負けるな!奴らもおそらく強いが、晃司ほどではない!俺たち海賊の恐ろしさを思い知らせてやれ!

 

海賊船員B:レイリーさん…!! そうだ!俺たちも海賊だ!命なんてとうに捨てている!

 

レイリー:そうだ!野郎ども!武器を取れ!戦闘開始だ!

 

 

 

海賊一同:うお~~~~~!!!!

 

 

 

海賊たちも威勢を放ち、それぞれの武器を手に海軍のもとへと立ち向かっていく。海賊手下と一等、二等の海兵の軍隊がぶつかり合い刀と刀の撃ちあう音があちこちに起こり、たまに斬られる、撃たれるなど血生臭い戦闘が起こり始める。

 

トーマス:てりゃぁ!

 

  ドカッ!

 

海賊:うわっ!!

 

トーマス:やぁっ!!

 

 ドカッ!

 

海賊:ぐはぁっ!!

 

ベン:┏  =ドン!ドン!

 

ヘンリー:そりゃあ!!

 

海賊たち:う、うわ~~~!!! 

 

 

 

=3ドーーーン!!

 

 

 

もちろんトーマスたちも負けていないかった。トーマスは海軍修行で培った六式で次々と海賊の手下を打ち倒し、ベンは月歩で空中移動しながら二丁拳銃で発砲。ヘンリーは自慢の怪力でその場にあった大木を抜き、海賊たちのいる方へ投げ、そのまま下敷きにした。

 

バルサ:でやああああぁぁぁ~~~~!!!

 

レイリー:ふんっ!

 

 

 

↑ギィン!!

 

 

 

思いきりぶん回すバルサの短槍とレイリーの剣が激しくぶつかる。ただ、バルサは真剣な表情に対し、レイリーの方はなんか険しそうだ。

 

レイリー:ぐ……強い…!前、対峙した時よりも強くなってんな!

 

バルサ:海軍基地で鍛えてるからな!

 

レイリー:なるほどな。だが、まさかこんな形で会うとは思わなかった!

 

バルサ:フ……、そこは同感だ。

 

 

 

ドガ~~~ン!!

 

 

 

と、その時、ドデカい爆炎と共にドデカい爆発音が響く。その元凶はサカズキ、ボルサリーノの火力の高い攻撃によるものだった。

 

ボルサリーノ:逃がさないよぉ~~!(✴ピピピ… ✳キュイン!)

 

 

 

 ドーーーン!!

 

 

 

サカズキ:大噴火!  

 

 

 

ドーーーン!!

 

 

 

レイリー:ここの海軍はバケモンでも飼ってるのか……?

 

バルサ:ま、ここの大将がバケモンだからな。

 

レイリー:フフ、なるほど。たしかに… 

 

 

 

──────────

 

 

 

一方、ロジャーと対峙している晃司はというと、新たに習得した六式でロジャーを圧倒していた。

 

ロジャー:はぁ…はぁ…強くなったな…!前のと比べても大違いだ!

 

晃司:息切らすの早くない?まだウチ、六式しか使ってないんですけど?

 

ロジャー:嘘つけ、自然系でこっちの攻撃無効化してるくせに……!

 

晃司:そりゃあ、殴られるの嫌いだもん!

 

ロジャー:お前、不死身だろ!痛みは克服したんじゃないのか?

 

晃司:まあね。ただ、斬られたり、撃たれたりしても深呼吸すりゃあ痛みは引くけど、打撃は傷は治っても痛みはある程度続くから……

 

ロジャー:ああ、そういうもんか…

 

晃司:それに傷を負う分、いちいち深呼吸するの面倒だし。

 

ロジャー:ししし!そうか!だったらなおさら、俺はお前をとにかく傷付けてやりたくなってきた!

 

と、ロジャーは晃司の元へ向かい、パンチを放つ。しかし、ロジャーの拳は晃司の身体を突き抜けるものの風穴は炎と化し、瞬く間に閉じていく。

 

晃司:ま、自然系って楽でいいよな。あんま攻撃を寄せ付けねぇし。

 

ロジャー:んなこと言ってると、後で後悔するぞ?

 

晃司:大丈夫よ。もともと不死身だし… 

 

ロジャー:おいおい…反則だぞ!!そんなの…

 

晃司:しょうがないでしょ!もともとこんな感じなんだし……!

 

ロジャー:不死身……やめられねぇのか?

 

晃司:出来るか!止めたかったら幼少期から辞めてるわ!

 

ロジャー:だろうな……。ししし… で、このまま海軍に留まるのか?

 

晃司:いや、ウチらが海軍にいるのはただ、この六式ってのが欲しかったから。それとここでは世界のあらゆることを知る事も出来る。所謂ただの踏み台だ!

 

ロジャー:そうか!踏み台か!じゃ、用が済めばトンズラするってことか?

 

晃司:ああ、ウチがトルガルを出たのはあくまで海賊(・・)目的だからな!

 

ロジャー:そうか……!うわっはっはっはっはっは! 

 

晃司:それよりもいいの?向こうだいぶやられてるけど……?

 

ロジャー:うん?……な!?  

 

海岸の方を見ると海賊側の多くがやられており、ガープらに追い詰められてるのがわかった。

 

ガープ:フフフ……さあ、どうしようかねぇ…。焼いて食うかそれとも煮て食うか。

 

センゴク:ガープ、悪趣味なこと言うのやめろ!晃司の肉じゃないんだ!

 

ボルサリーノ:でも、立場は変わらないんじゃない?ここで死ぬか、大人しくお縄を頂戴するか……。

 

トーマス:にしても弱すぎだろ……

 

ヘンリー:さすがに運が無かったと言う他ないんじゃない……?自然系の能力者が3人もいちゃ勝ち目ないでしょ。

 

海賊船員A:ぐ……ぐぅ……!

 

海賊船員B:つ、強すぎる!

 

海賊船員C:船長、早く来てくだせぇ!

 

レイリー:く……!もう、窮地に立たされてるのか!

 

バルサ:悪いな。うちの連中、能力者が多いもんで…

 

晃司:しかも、その中の3人自然系の能力者なんでな。ま、能力者でなくてもパンチ一発で海獣ぶっ飛ばす超怪力なバケモンみたいなやつとかいるしな。

 

ロジャー:ぐ……待て待てぇ!

 

晃司:て……あり?

 

仲間の窮地目にロジャーは居ても立ってもいられず、海軍らのいる方へと躍り出る。

 

クザン&ガープ:ん?

 

ガープ:ぐはぁ!?

 

そして、不意打ち交じりにガープを背後から蹴り飛ばす。

 

トーマス:あ、ロジャー。

 

海賊船員たち:船長~!

 

ボルサリーノ:おやおや、今度は海賊の親玉が相手かい!

 

ロジャー:これ以上仲間に好き勝手手出しされちゃぁ……俺の立つ瀬がねぇ!

 

ガープ:ぬぅお~!! ドカ!

 

ガープが反撃としてロジャーを殴る。

 

ロジャー:うおっ!?不意打ちなんて卑怯だぞ!

 

ガープ:どの口が言うとんじゃい! 

 

ロジャー:ま、お前とは普通にやれそうだ!あいつだと手も足も出なかったからな!

 

レイリー:あいつって晃司のことか?そんなに強くなったのか!

 

晃司:いや、自然系で防いだだけだ。あと攻撃は六式だけな。

 

トーマス:要は手抜きか…。

 

ベン:トーマス……。(-_-;)

 

ロジャーとガープはお互い夢中で殴り合った。どの攻撃も互いに互角だが、何故だか楽しそうだ。

 

ロジャー:はあ…、はあ…、お前なかなかやるな!

 

ガープ:おぬしもな!わしの拳を受けてピンピンしてるやつは初めてじゃ!

 

ロジャー:いるだろ!お前んとこに!

 

ガープ:ガハハハハ!そうじゃな!

 

ロジャー:ししし!何か気が合うな!お前とこうしてまた殴り合いたいものだ! 

 

ガープ:同感だ!

 

 

 

ロジャー&ガープ:ワッハッハッハッハッハ!!!!

 

 

 

センゴク:慣れ合うな!敵同士が!

 

ボルサリーノ:で、どうするんですかい?大将。

 

晃司:そりゃもちろん保留だ。ロジャーはウチの目標だ。だからもっと強くなってもらいたい!

 

サカズキ:何?見逃すとでも言うんか!?

 

クザン:んま~……いいんじゃないの?大将が決めたことだ!

 

サカズキ:んむぅ~~~~!!!

 

クザンはそう諭すが、サカズキは何処か煮え切らない様子である。

 

 

―そうして、晃司率いる虹鵺部隊はロジャーやその海賊たちを捕らう事なく、そのままカンゴク島を出た。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

レイリー:してやられたな、ロジャー。

 

ロジャー:ああ、まさかあのボウズがあそこまでデカくなるとは思わなかった……。さすがトルガル王国のお宝(・・)だ!まあ……あいつからするとあれ海軍に強くなるための「踏み台」との事らしい……

 

レイリー:踏み台?

 

ロジャー:ああ、海軍の技、全部盗むんだとさ…用が済めばそのままトンズラだとさ!

 

レイリー:ほう…彼等も彼等なりに考えてるってことか。

 

ロジャー:ま、そん時は俺ももっと強くなってやる。あいつのさらなる壁となってやる!

 

レイリー:そうだな……。てか、それを言うなら俺たちも(・・・・)だろ?

 

ロジャー:そうだったな!ウァッハッハッハ!! 

 

レイリー:…フ、…まあ、逆に向こうの方が高い壁にならなければいいがな……

 

 

 

――――――――――

 

 

 

その後も晃司は快進撃を続け、虹鵺の名が全世界的に知れ渡って行った。

 

―だが、そんなある時のことだった。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

晃司たちは今日、シャボンディ諸島に来ていた。ここの任務は至って当然、かつてのトーマスや晃司達の宿敵であるヨゴ王に野望を抱かせた元凶、天竜人の護衛だった。その任務にトーマス、ベン、ヘンリーは拒否しようとしたのだが、晃司に世界の情勢を見るきっかけになるだろうというバルサの思案によりこのメンバー込みで任務を受けることになったのだ。もちろん晃司自身も天竜人のことは見たことはないが、ドクたちの証言やヨゴの発言からあまりいいイメージ持っていなかった。

 

ガープ:本当に護衛するんか?あんなゴミクズ共の……

 

センゴク:こら、ガープ!口が過ぎるぞ!

 

ガープ:だって、あんな連中守ったっていいことないじゃろうが!

 

センゴク:任務なんだ!仕方がなかろう!それにこんなことあの連中の耳に入ってみろ!この場で首が飛ぶぞ!

 

ガープ:ふん!そうなる前にわしの拳でぶん殴ってやるわ!

 

 

 

センゴク:バカモン!余計大事になるわ!  

 

 

 

ガープ:冗談じゃ!冗談!

 

センゴク:冗談でも言うな!そんなこと!! 

 

そんなこと晃司たち率いる虹鵺部隊は天竜人にいるであろうご操船へとたどり着いた。

 

天竜人:噂には聞いてるえ。よろしく頼むえ。

 

実際会ってみると、まるで宇宙人のような顔をしており、姿も宇宙服のような姿をしていた。さらには手には鎖でつながれた罪人?と思わせるような人たちが強制的に連れてかれようとしている。

 

トーマス:これが、噂に聞く奴隷ってやつか…… …たく、酷いことしやがる……!

 

ベン:トーマス、思っててもあまり口にしない方が… 

 

トーマス:わかってらい!策も練ってねぇのにまたバスターコールが起こってたまるかい!

 

バルサ:これから実際起こることは何があっても行動に起こすな。

 

晃司:え?

 

バルサ:こいつらはヨゴと同じようなことをするということだ。ま、実際奴がやってるのはこいつらの真似事だからな。とにかく、これから起こることは見ていられなくなるような衝撃が飛び込んで来るようなものを見るかも知れんが、ここは出来るだけ抑えろ…

 

晃司:……う、うん、わかった。

 

だが、その道中は目を疑う……覆いたくなるような凄惨のものだった。気に入った少女がいればまるで人形のように抱えられ、取り返そうと襲い掛かって来る人がいれば手に持っていた銃で急所を撃ち射殺。また隊列に横切るものがいても射殺し、さらには奴隷が逃げれば首枷が起動し爆発、そしてもちろんトドメの射殺と……見ていてなんとも腹立たしい衝撃かつ残虐的な光景が何度か飛び込んでいく。

 

天竜人:ま~ったく、下々民のくせに態度がデカすぎるえ!身の程をわきまえろえ!

 

トーマス(この野郎たちぁ……! )

 

ヘンリー:トーマス、抑えて抑えて……! 

 

クザン:たく、相変わらずの外道っぷりだな……。

 

ガープ:まったくだ!これでなにも出来んのが何か腑に落ちん!

 

晃司は街の人々たちが銃、またはナイフや槍といった凶器で次々殺されていく衝撃の光景にあのロタで自分の身に起きたことが走馬灯のように思い出し、唖然としていた。

 

晃司:なあ、バルサ……

 

バルサ:ん?何だ?

 

晃司:これを海軍が見過ごしてるのか?こんなヨゴみたいなことしてんのに、海軍は何もしないのか?

 

バルサ:……そうだな。ああいって残虐非道な連中でも海軍にとってはあくまでも神と敬う程のお偉いさんにすぎん。一つでも手を出せば、そいつはおろか、そいつの故郷でさえも滅ぼされる。

 

晃司:……!!  そうか…。

 

そうつぶやくと晃司はしばらく黙り込む。そして…

 

晃司:なあ、バルサ……それは海賊でも無理なのか?

 

バルサ:?

 

晃司:海賊でもああ言う天竜人から島の人々を守る事って出来ないのか?

 

バルサ:海賊か……。ま、海賊は世界の法律に囚われないからな。出来ないことはないとは思うが……

 

晃司:本当?

 

バルサ:ああ。ただし、容易に出来ることではない。天竜人……いわば世界貴族に手を出すことは…

 

天竜人:おい、何くっちゃべってんだえ?もう、宮殿に到着するえ!

 

バルサ:…! ……とにかく、今の話はこれが終わってからだ。

 

晃司:うん。

 

天竜人の護送任務が終わり、晃司一行は海軍本部へ戻った。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

トーマス:……なるほどな。たしかに海賊でならなんとかなるかもな!

 

ベン:だけど、天竜人を敵に回すってことは世界政府を敵に回すってことになるし、いつバスターコールが発動されるかわからないよ?

 

トーマス:そこは大丈夫だろ?晃司の能力でなら一発よ!

 

バルサ:まあ、海軍も晃司の能力、そして本能的に持っている不死身体質はもう知っている。容易には手を出せないだろう。

 

ベン:でも、世界政府にはサイファーポールっていう諜報機関ってのがあるって聞いてるよ?もし僕たちのことを調べつくされてトルガルにまで影響が出てしまったら……

 

トーマス:そこも大丈夫だろ!現にあそこ、俺たちのとロジャーのナワバリ張ってるし……

 

ちなみにトーマスたちが会議している場所は晃司のシロシロの実城の内部。もちろん本体は他の迷惑がかからないよう、近くの石段に座っている。

 

晃司:ねぇ、サイファーポールって?

 

バルサ:ん?ああ、サイファーポールってのは…

 

ベン:世界政府の諜報機関、つまりスパイみたいなものだよ。政府に隠れて禁止されていることをしてるか調べたり、怪しい人を捕らえたり、あるいは殺したりしてるらしいんだってさ…

 

バルサ:実際怪しいというよりも公に出来ないような政府の秘密を知った者が主な標的らしいな。奴らが言うには「闇の正義」とのことらしい……。

 

トーマス:闇の正義ねぇ……。響きはいいんだが…… …なぁ、それって例え子供でもか?

 

バルサ:たぶんな……。またはバスターコールで生き延びた者とかも標的になるとかなんとか……

 

トーマス:は?……おい、ちょっと待て!……それ初耳だぞ!だったらトルガルにいるやつらはどうなるんだよ!またバスターコールしてくるとかじゃないよな……!?

 

バルサ:そこは大丈夫だってさっきお前も言ったろ!そこはあらかじめナワバリを張ってある!それに事が終わったらすぐ晃司の能力で行けばどうってことないだろ?

 

トーマス:それはそうだけどよ……。ん?晃司、どうした?

 

トーマスは窓の外に目を向ける晃司が気になり、声を掛ける。

 

晃司:なんか顔を叩かれる感覚が……。

 

トーマス:叩かれる?

 

バルサが立ち上がり、窓の外を覗く。すると向こうの方にはガープがいた。

 

ガープ:お~い、晃司~!起きてるか~!    バシッ!バシッ!

 

センゴク:おい、やめろガープ!

 

 

 

――――――――――

 

 

 

一同:………。

 

ヘンリー:どうする?

 

トーマス:ま、とりあえず……

 

トーマスは頭部分の部屋へ行き、ドアを開ける。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 ガパ!

 

トーマス:はい?何?

 

ガープ:うおっ!?顔が開いた!?

 

トーマス:俺たちの(アジト)に何か御用ですか?

 

ガープ:アジト? ……というか、お前何でそんなに小さくなってんだ?

 

トーマス:これは仕様(・・)だ!

 

ガープ:そうか。仕様(・・)か!✨

 

センゴク:それで納得するのか……。(-_-;) ところで、一応聞くがそれは何の能力なのだ?

 

コウジ:シロシロの実だよ。この能力で自分の体ン中を城のような空間に出来んだ。

 

ガープ:何?そんな能力もんもあるのか!?  

 

トーマス:ああ、中はものすげぇ快適だぜ? 

 

ガープ:なあなあ、後生の頼みじゃ!わしに中案内してくれんか?

 

トーマス:お断り!✋

 

ガープ:え………?(・_・;)

 

と言い、トーマスはドアをすぐ閉じた。ガープは憤慨した。

 

ガープ:何故じゃそりゃ~~~~~!!!!  おい、中見せろ~~~!!!(# ゚Д゚)

 

センゴク:ガープ…… 

 

 ガパッ!

 

ガープ&センゴク:お?/ん?

 

 

 ゴオオオォォォ~~~~~!!!

 

 

ガープ&センゴク:どわぁ~~!!?

 

急に開いた直後に放たれた炎に思わず慌てるガープとセンゴク。

 

トーマス:うるせぇ!こちとら真剣な会議やってんだ! 

 

 

  バタン!

 

 

ガープ:なんじゃと~~~!! 

 

センゴク:まあまあまあ…、もうよせ、ガープ!

 

飛び掛かるガープを彼の襟袖を掴み制止するセンゴク。ガープはそのまま引きずられながらセンゴクと共にその場を後にされた。

 

トーマス:ふ~……、もう行ったか… 

 

ヘンリー:ガープは大丈夫なんじゃないの?あいつも天竜人のこと嫌ってたし……

 

バルサ:だからって私らとやるかっていうとそうでもないだろう。

 

トーマス:ま、あいつのことだからどっかでこんなお偉いさんぶっ倒すってのを言いふらされると困るしな……。

 

そして、晃司たちは再び会議を始める。しかし、後にしたはずのセンゴクとガープが曲がり角の影に隠れて「考える男」の体勢の晃司の様子を見ていた。

 

センゴク:…………。

 

ガープ:どうした、センゴク?

 

センゴク:…ああ、少し考え事をな…。あいつら、もしかするととんでもないことをしでかさないかという気がしてな。

 

ガープ:とんでもない……?まさか、天竜人をギッタンギッタンのボッコボコにするとかか?

 

センゴク:かも知れん……。あいつらはもともと海賊をやろうとしてた身分であるにもかかわらず、フード大佐の勧誘にあっさり受けたからな…。

 

ガープ:そうか。ま、本当にそうなったら胸がすくってもんじゃわい! (´Д`)バリバリ…

 

センゴク:そういう問題じゃないだろ…… 

 

しかし、センゴクの予想は当たっていた。

 

 

 

―翌日

 

 

 

ガープ:ん?虹鵺様はどこじゃ?

 

海軍一等兵:は……!今日は5人だけで天竜人の護衛をやるって言って軍艦の方へ…

 

センゴク:…! まさか……!?

 

ガープとセンゴクは急いで晃司たちが乗る軍艦へと急ぐ。

 

クザン:……うん?何だぁ?

 

クザンはガープとセンゴクの急ぎっぷりに疑問を持ち、その後を追う。

 

 

――――――――――

 

 

晃司:……なんかすまんな。こんなことに巻き込んで…。

 

バルサ:別に謝ることはない。お前は海賊の船長なんだ。船長は仲間を振り回すのが丁度いい!

 

ヘンリー:まあ、でもなんかここのみんなを裏切る結果になるってなるとなんか罪悪感が……

 

トーマス:何言ってんだ!海賊は裏切り(・・・)が付き物なんだぜ!さあて、行きますか!大暴れに……! 

 

ベン:トーマス……、顔、顔… 

 

 

いたぞ!お~い!ちょっと、待ってくれ~!

 

 

晃司一同:……!!

 

トーマス:何だ何だ?

 

…と、そこに、ガープとセンゴク、クザンが、晃司たちの後を追うように駆けつけて来た。

 

センゴク:お前たちどこへ行こうというのだ……?

 

晃司:何って天竜人の護衛。

 

センゴク:この5人だけでやるのか?天竜人ってのは十数人はいるのだぞ?

 

クザン:まあ、虹鵺様がいりゃ百人力じゃないの?

 

センゴク:黙っとれ、青二才が!  …ところで、もう1つ聞きたいことがある。あの夜お前たちは何を話していた?

 

晃司一同:………!!

 

トーマス:何って……聞いてたのか?

 

センゴク:いや、ただ単に気になっただけだ。お前たちは大佐の勧誘を受けて海軍に入った元海賊だからな。だが、わしはずっと腑に落ちんかった。

 

バルサ:腑に落ちない……?

 

センゴク:その反則的な能力と覇気、そして不死身とも呼べる…そう呼ばざるを得ない回復力。お前たちはあのまま大佐の誘いを断り海賊を続けていてもよかったはずだ。だが、お前たちは海賊のプライドをあっさり捨てて海軍に入隊してきた。それは何故だ?何故海賊であるお前たちがここへ来る理由は何だ?単にフード大佐の言葉が刺さったって訳じゃあるまい。何か目的があってそうしたんだろう?

 

センゴクは溜まりに溜まっていた疑問を晃司たちにぶつけていく。晃司たちはため息を吐いた。

 

晃司:…別に、ウチらは海賊を辞めたわけじゃねぇよ……!

 

センゴク:何?

 

晃司:これは潜入だ!潜入!ウチらはここにあるお宝を求めてやって来ただけだ!

 

センゴク:お宝…だと……?

 

晃司:ああ、「六式」っていうお宝をな……!ウチはそれを盗りにここに入ったんだ。

 

ガープ:ろ、六式……!?そんだけのためにか……!!

 

バルサ:まあ、海軍と戦って盗むより、入って盗んだ方が効率いいだろ?

 

トーマス:ま、それの他に航海術に料理、医術、射撃に、覇気、色んなもんを学ばせていただきました!

 

クザン:海軍の訓練を海賊修行に割り当てていたって訳か……。ま、こりゃあ……してやられたな…。

 

晃司:まあ、ただ大将までになったのは予想外だったが、おかげで世界の情勢が程よく見れたよ。そして、海軍じゃ市民を守れないってこともな!

 

センゴク:守れない……だと!

 

晃司:ああ、天竜人に対してだ!よくもまあ、あんなことしてるってのに普通に見て見ぬふり出来たもんだ!

 

センゴク:……何を言っている!海軍は天竜人の支配下に置かれてだな………

 

晃司:それで市民を守れないってか?話になんねぇ!だから、ウチらは今日限りで辞めさせてもらう!この大騒動を使ってな!

 

センゴク:……大騒動ってまさか……!

 

トーマス:ああ、そのまさかよ!俺たち5人で天竜人の奴隷を開放するんだよ!それが真の正義ってこった!

 

ガープ:あ~……やっぱそういうことだったか!

 

センゴク:……馬鹿な!お前達、そんなことしていいと思っているのか!そんなことしたら大変なことになるぞ……!

 

トーマス:んなこと知ったことか!俺たち海賊にとっちゃ痛くも痒くもない代物だ!それにそんなことで一般市民を守れねぇんならそんな正義いらねぇ!

 

センゴク:……ぐっ!

 

クザン:ま、いいんじゃないの?好きにやらせておけば……

 

センゴク:……な!クザン、貴様!

 

クザン:別に俺たちが行かなきゃいい話なだけだし… それにそれで傷つくのは海軍の上層部だけだ。

 

ガープ:まあ、それもそうじゃな!わしもあんなやつは好かんしな!

 

センゴク:……ガープ、貴様もか……。

 

ガープ:ワハハハハ!てなわけだ!わしらに気にせず行ってこい!活躍の便りを待っておるぞ!

 

ガープは大笑いしながら、晃司の背中を叩く。

 

晃司:ガープ……。

 

そして、晃司、バルサ、トーマス、ベン、ヘンリーの5人を乗せた軍艦はシャボンディ諸島に向け海軍基地を出港した。ガープ、クザン、センゴクはその軍艦を見送った。

 

センゴク:どうなっても知らんぞ……。

 

 

 

 

―シャボンディ諸島へ無事に着いた5人はとある場所へ向かった。

 

 

 

 

トーマス:ここがヒューマンショップか……。

 

バルサ:ああ。ここに”人攫い屋”とか言うやつらに捕らえられた人間やさまざまな種族達が商品として連れて来られる所だ。

 

トーマス:……つまりは、誘拐されて捕まった奴らはみんなここに来る!……ということだな!

 

バルサ:ああ。しかもここに連れて来られて売られた所はだいたい天竜人へと行きつく。

 

ヘンリー:じゃあ、もう連れてかれたら最後地獄行きって訳だね。

 

ベン:……うん。

 

晃司:………。

 

トーマス:ん?どうした、コウジ?

 

晃司:……ん?あ、ああ!……まあ、何ちょっと緊張しただけだ!

 

トーマス:緊張?

 

晃司:ああ、だってここの店襲うんだろ?

 

トーマス:あ……ああ〜! ……まあ、たしかに……!今から悪事働くんだもんな!

 

バルサ:……気持ちはわかる。だが、私たちは今海軍でも一般人でもない“海賊”なんだ!

 

晃司:ああ……わかってる!

 

 

ドス!ズボ!パクパク、モグモグ…… スゥ〜〜ハァ〜〜!    

 

 

晃司……よし!

 

ヘンリー:いや、呼吸の整え方……独特〜! 

 

トーマス:心臓食って深呼吸するって……… 

 

晃司:行こう!一か八かの大革命に!

 

トーマス: ……!! ……おう!

 

晃司達は意を決してヒューマンショップの中へと足を運んで行った……

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

オーナー:いらっしゃーい!おやぁ〜!これはこれは、虹鵺大将じゃないっすか!今日はどのようなご用件で?

 

晃司:……ん?ああ……何、ちと野暮用でな……。ちょいとこん中見て回ろうかと…

 

オーナー:おお、そうですかそうですか。ささ、中へどうぞどうぞ!

 

店のオーナーは丁寧な言葉遣いで晃司たちを店の中へと案内する。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

トーマス、ベン、ヘンリーは異様な光景に驚いていた。檻やガラス板の中に人間や巨人族、魚人が鎖で繋がれた状態で入れられているのだから……

 

ヘンリー:うわ……本当にいろんな人達が檻の中に入れられてる……!

 

トーマス:動物園……かよ…。

 

ベン:たしかに中には珍しいのもいるけど…

 

バルサ:人身売買は政府によって禁じられてるとは聞いてるが……?

 

オーナー:……いやまあ、そうなんですが、ここは政府の目に行き届きにくい所ですし……それに、お宅らも“人身売買”って言葉あまり耳にしないでしょ?

 

バルサ:………!! ……ま、まあ……。

 

オーナー:……でしょ?……だから、つまりは無法地帯ということ!それに政府直属の貴族・天竜人が好き好んでやって来てますし……

 

トーマス:…つまりは後ろ盾に天竜人がいる限り商売し放題ってことか……。

 

オーナー:そのとおりでございます!いやぁ〜お目が高い……

 

コウジ:全部、天竜人の所に行くのか……

 

そう気分良さげに人魚や首長族など、いくつかのフロアを回りながら案内していく店のオーナー。しかし、彼の手は拳銃を取り出さそうと懐に忍ばせていた。

 

コウジ:そういやぁアンタ……「光の子」っての聞いたことあるか?

 

オーナー:「光の子」……?ああ、あの星に乗ってやってきたという珍獣……?

 

トーマス: ……!! アンタ……知ってんのか!?

 

オーナー:……え?は、ええ、まあ……このシャボンディにはそういうような噂をたまに耳にするんですよ。……たしか姿が人形で…不死身の体をしていて……んでもって肉が最上級並にうまいと……! ……いやぁ〜、その話聞いたらもうヨダレが止まらなくなりまして…(*´ཀ`*)ジュルリ… ( ゚д゚)ハッ! ……こ、これはこれは大変失礼しました!

 

コウジ:ふぅ〜ん……

 

オーナー:まあ……とは言っても昔のことですし……!

 

コウジ: ………?

 

オーナー:…噂に聞いた話なんですがね?……なんかその肉の主である王がなんか……招いた天竜人の乗った船を騙し討ちにしたんだと……

 

コウジ:………。

 

オーナー:……いやぁ〜、驚きましたよ!まさかあの天竜人に楯突く……いやぁ〜……攻撃するだなんてバカなことするやつがいるんだなぁなんてね〜……。…ま、けどその後怒った海軍によって国もろとも跡形もなく消されちゃった… ゲヒヒヒヒ!……本当、もったいないことしたもんだよ……!どうせなら俺もあの神の口に合う程の「光の子」てのを……出来ればほんの一口でも……いや二口くらいでも……

 

コウジ:……じゃあ、もしその肉、あるとなったら食ってみたいと……?

 

オーナー:……そりゃあそうですぜ!ダンナぁ…… あれだけ噂になってんだから食いたいに決まってる… ……て…な、何してるんですぜ?ダンナァ……!!!

 

ヒューマンショップのオーナーは目を疑った。何故ならその海軍大将は自らの胸から臓器のようなものをえぐり出していたからだ!

 

晃司:何って、心臓……ほれ、食いてぇんだろ?

 

そう言うと晃司は抉り出した心臓をオーナーの方へと放り投げる。

 

オーナー:へ? わっ!たっ!……ヒィッ!

 

晃司:どうした?食いてぇんじゃねぇのか?

 

しかし、オーナーはあまりに衝撃な出来事に遭遇したのか、完全に放心しており、思考がうまく作動していないでいるような様子だった。

 

晃司:あ……やべ!ウチの心臓ねぇや…

 

オーナー:へぇっ!? 

 

トーマス:お前、効率悪すぎだろ!マシマシで増やしてからやりゃいいだろうが!

 

晃司:……まあ、いいや。

 

晃司はすぐさま深呼吸し、自身の胸の傷穴を塞いだ。

 

オーナー:傷が……なくなった…!? …ハッ! ……まさか…アンタ…!

 

晃司:ああ、かつて「光の子」と呼ばれた者だ。

 

それを聞いた途端、オーナーはポカンと開けた口から一変、ニタァ…と強欲的な笑みを浮かべ始めた。

 

オーナー:それが本当の話なら好都合だってこったな! おい、お前達!!

 

トーマス&ベン&ヘンリー: ……!!

 

そう叫んだ瞬間、全身黒ずくめの格好をした男たちが部屋のあちこちに現れ、コウジ達を取り囲む。

 

バルサ:………。

 

晃司:………。

 

オーナー:悪く思わないでくださいよ? こんなお宝が目の前にあっちゃ…手に入れないバカはいないでしょう…

 

晃司:ああ、そうかい。

 

晃司はオーナーの傍に近寄るとブキブキの実で変化させた指の銃口でオーナーの口に突っ込ませる。

 

オーナー:…!?

 

晃司:ま、ウチからしたらどうでもいいんだがね… ウチらの目的はここをぶっ潰すことだから!!

 

 

 

ダァン!!

 

 

 

店員達:…!!

 

そう言い放ったと同時に晃司は指の銃をそのまま発射。辺りには銃声が鳴り響き、そして、オーナーは力なく倒れた。

 

 

店員:オーナー!!

 

店員:にゃろぅ…

 

黒ずくめの男はオーナーの仇を取ろうと、銃を抜く。

 

 

シュン!

 

 

店員:…!!

 

トーマス:そういうことだ。指銃(シガン)

 

 

パシュ!

 

 

店員:うおっ…!!

 

しかし、剃を使ったトーマスにより、攻撃は阻まれ、そして、男は土手腹に一撃を食らい、あっけなく倒れた。

 

 

バルサ:はあっ!! ザシュッ!! 

 

 

ダン!ダン!

 

 

ヘンリー:嵐脚!!

 

バルサ、ベン、ヘンリーもトーマスに筆頭するように攻撃を開始。黒づくめの店員達も銃や剣で奮闘するが、六式を使ったトーマス達には手も足も出なかった。

 

店員:く、強い……!

 

晃司:まあ、数はだいたいこんなもんか…”ハナハナ

 

店員:…!? 何する気だ?

 

 

晃司:心臓破り(ハートブレイク)!!

 

 

ズボッ!✋  店員:ぐおっ!?

 

 

ズボッ!✋  店員:ぐあっ!!

 

 

ズボッ!✋ ズボッ!✋ ズボッ!✋ ズボッ!

 

 

店員:な、何だこれは!?

 

店員:て、手が生えた!!

 

店員の男たちが戸惑うのも無理はない。何故なら人の体から突然、手が突き破るように生えてきたからだ。ドッ!と倒れ、生えた手はその場で消滅。

 

トーマス:なあ、晃司…あれ、ハナハナか…?

 

晃司:ああ、ハナハナの実で内臓の内側から手生やして…

 

トーマス:いや、内臓からって… 

 

ヘンリー:うわぁ… エグ…

 

 

 

──────────

 

 

 

店員:くそ、こうなったら!

 

黒スーツを着た従業員は何やら怪しげな装置を取り出し、掲げるが…

 

 

ダァン!

 

 

店員:へ?

 

 

ダァン!

 

 

店員:ぐあっ!

 

 

ベンの後ろからの銃弾に貫かれ、阻まれた。

 

ベン:どうせそういう事だと思ったよ。それ、枷を爆発させる装置でしょ… 僕がそれをみすみす逃すと思ったのかい?

 

 

 

──────────

 

 

トーマス:とりあえず、こんなもんか!

 

バルサ:うむ、上出来だ!

 

戦闘開始してから30分後、オーナーショップには奴隷の姿はなく、あるのは血を流し倒れている従業員の残骸のみだった。

 

 

 

 

 

 

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