零崎人識の人間解体   作:二重世界

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第1話 依頼人

人識side

 

「よし。着いたぞ」

人類最強がそう言って、車を止めた。

車から出ると、目の前には普通の一軒家があった。

 

「おい、ここが依頼人とやらの家か?」

 

「そうだぜ、零崎くん」

 

ピーンポーン

 

人類最強がインターホンを鳴らした。

 

「はい、どちらさまですか?」

家から依頼人らしき人物が出てきた。見た感じは普通の高校生に見えるな。だが、本当に命を狙われているのか?そうは見えない落ち着きぶりだな。

 

「依頼を受けた哀川潤だ」

 

「ああ、あんたが。中に入ってくれ」

 

「悪りぃな。私は別の仕事が入っているから、お前の依頼はこいつらが変わりに受けることになったんだ」

 

「そうなのか。その二人は信用できるのか?」

 

「ああ、信用していいぜ。じゃあ、私は行くぜ」

それだけ言うと人類最強は車に乗って、どこかに行ってしまった。

 

「嵐のような人だな」

 

「あの女は嵐よりも激しいぜ」

 

 

 

「お茶を淹れるから待っていてくれ」

今は、リビングに案内されて、ソファーに座っている。

 

「お茶でも飲みながら、のんびり話そうか」

 

「どうも」

 

「お前、命を狙われているのに妙に落ち着いてるな」

こいつは何者なんだ?表の世界の住人がこの歳で命を狙われるなんて、それだけで充分おかしい。それに、よく考えれば、ただの一般人が人類最強に依頼できるわけないしな。

 

「いや、別に怖くないわけじゃないよ。それよりも先に自己紹介しない。俺は安藤潤也だ」

 

「私は無桐伊織ですよ」

 

「俺は零崎人識だ。そういや報酬って、どうなってんだ?」

 

「いきなりお金の話ですか、人識くん」

うるせぇな。金に困ってんだよ。

 

「それはもちろん、君たちに払うよ。金額はこんな感じかな」

そう言うと、メモ用紙に金額を書いて見せてきた。

 

「うなっ!?0がたくさんあります」

 

「おい、マジかよ。お前、見た感じ高校生だけど、本当にこんなに金持ってのかよ」

 

「もちろん、持ってるよ。ああ、後、仕事期間の間の食費や必要経費は別に払うよ」

金に困っていたから好都合だな。

 

「……お前の親、どんな悪いことを稼いだんだよ」

 

「俺の家族は全員死んでいるよ。それに別に悪いことをして稼いだわけじゃないよ」

いやいや、悪いことをせずにこんなに稼ぐって余計におかしいだろ。それに親が死んでいる、ってことは自分で稼いだってことだろ。

 

「それは人識くんが悪いことを言いましたね」

 

「別に気にしなくてもいいよ。それよりも、そろそろ依頼の話をしようか。君たちは《令嬢(フロイライン)》って知っているかな?」

 

「私は知りませんね。人識くんは?」

 

「名前ぐらいは聞いたことがあるな。確か、かなり悪徳な方法で稼いでいる会社だったと思うぜ」

 

「まぁ、大体そんな感じかな。俺はその会社をこの前、潰したんだけど、今その残党に命を狙われているんだよ」

 

「は!?潰したってどういうことだよ?」

本格的に何者なんだよ、こいつ。

 

「きみって色々、詮索してくるね。プロって、金さえ払えば他は気にしないと思っていたのに」

 

「俺はプロのプレイヤーって言っても、殺し屋じゃなくて殺人鬼だからな」

 

「そうだったのか。そこらへんは後で話してもらおうかな。ああ、当分はこの家に泊まってもらうけどいいかな?」

何か適当だな。

 

「それはむしろ好都合です」

 

「そう。後、同棲している彼女がもうすぐが帰ってくるから挨拶してね」

 

 

蝉side

 

「あれ、お前は確か。《令嬢(フロイライン)》の」

 

「ええ、そうよ。久し振りね」

岩西に貰ったメモ用紙の書いている場所に行くと、そこには廃墟があり、目覚えのある女が立っていた。名前は何だっけ?確か、比与子だったか。

 

「《令嬢(フロイライン)》って、社長が死んで潰れたんじゃなかったか?」

確か前に岩西の野郎がそんなことを言ってたな。

 

「ええ、確かに潰れたわ。でも、社長を殺したやつだけは許せないわ」

 

「で、俺にそいつを殺せ、そういうことか?」

 

「そういうことよ。貴女に社長を殺した安藤潤也を殺してもらいたいのよ」

 

「……安藤潤也だと?あいつが《令嬢(フロイライン)》の社長を殺したのか。だが、俺は前にそいつの依頼でお前の仲間を殺したんだが。その俺に依頼をするのか?」

そういや、その依頼の時も、ここみたいな廃墟だったな。同じようなアジトを何個も持ってんのか?まぁ、どうでもいいか。

て言うか、安藤弟は関係ないって岩西の野郎は言ってたけど、完全に嘘じゃねーかよ。

 

「実はもう何人か殺し屋を雇ったけど、全員失敗して死んじまったのよ。でも、知り合いの貴女なら安藤潤也も隙を見せるはずよ。そこを貴女に殺してもらいたいのよ」

 

「なるほどな。だが、俺はあいつの知り合いだぜ。裏切るとは考えねーのかよ」

 

「貴女はプロでしょ。だったら、知り合いだろうが親だろうが殺すのが仕事でしょ。それとも、貴女は知り合いは殺せないっていう、あまちゃんなのかしら?」

 

「 んな訳ねーだろ。仕事である以上、どんなやつでも殺してみせるぜ」




蝉の方ももうちょっと長く書きたいけど、なかなか上手くいかない。

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