人識side
「は!?お前、命を狙れているのに何で彼女と一緒に暮らしてんだよ?その彼女も巻き込まれるぞ」
「一緒に暮らしてなくても狙らわれるだろ。だったら、一緒にいた方が守りやすいだろ」
こいつにも考えがあるということか。
「なるほどな。でも、それなら他の友達も狙われるだろ」
「それなら大丈夫だ。他に雇って守らせているからな」
「守っているよりも、相手を探して殺した方が早いだろ」
「そっちはそっちで別に雇っているよ」
どんだけ雇ってんだよ。そんなの個人で持っていい金額じゃねーぞ。
「ただいまぁー」
こいつの彼女が帰ってきたみたいだな。
「詩織、おかえり」
「あれ?潤也くん。そちらの人達は?」
何かのんびりしたヤツだな。
「俺の友達だよ。ちょっと事情で住む家がなくなったから少しの間、この家に住むことになったんだ」
「そうなんだ。よろしくね。私の名前は詩織です」
いや、いきなりこんなに怪しいヤツがきたのに、何で普通に受け入れてんだよ。俺なんか顔に刺青してんだぞ。どんだけ平和な脳みそしてんだよ。
「私は無桐伊織です。これからお世話になります」
「俺は零崎人識だ」
「じゃあ、潤也くん。私は買ってきたものを片付けてくるね」
そう言うと、詩織は台所の方に行った。
「さて、詩織も帰ってきたことだし、仕事の話はまた夜に詩織が寝てからにしようか?」
「あんたがそれでいいなら、俺はいいが」
ここまでくると、逆に大物に見えてくるな。
にしても、人類最強のヤツ。金回りは良さそうだが、めんどくさそうな仕事を押し付けやがって。
蝉side
「じゃあ、そういうことだからよろしくね」
「……いや、ちょっと待て!」
この女が廃墟から出ようとした瞬間に殺気を感じた。さっきまでは上手く隠してたみたいで全く気づかなかったな。
「いきなり何なのよ?」
「ほぉ、私の殺気に気づくとは結構やるな」
外にあった茂みからパーカーを着た今時の若者みたいな格好をしながら、妙に偉そうそうなしゃべり方をする変なヤツが出てきた。
右手に銃剣を持っている。もしかして、安藤弟が雇った殺し屋か?
「直前までは殺気を上手く隠していたみたいだが、殺す瞬間にあんなに殺気を出されたら素人でも気づくぜ」
「やはり殺す瞬間にたぎってしまう癖を治さないとな。私としたがまだまだ未熟だな」
「一つ聞くがお前は安藤潤也に雇われた殺し屋か?」
「それを言う殺し屋がいると思いますか?」
「思わねぇーよ。もし言うヤツがいたら、そいつはプロ失格だぜ」
俺は台詞の途中で相手の急所目掛けて切りかかる。
「ほぉ。的確に急所を狙ってくるな。中々の腕だな」
この野郎。俺の攻撃を最小限の動きで避けてやがる。
「ところで銃剣って便利な武器だと思わないか?遠距離でも近距離でも戦える」
そして、俺の攻撃に合わせてカウンターを仕掛けてきた。
「ちぃ!?」
それを俺はギリギリでかわす。くそっ。髪にかすったか。
「ほぉ。今の攻撃をかわすとは。完全に殺ったと思ったのだが」
「ハッ!そんな遅い攻撃を喰らうか」
「ところで、そこのターゲット。逃げられると思っているのかな?」
後ろを向くと比与子が廃墟の奥の方に逃げようとしていた。おそらく逃げ道でも用意しているのだろう。
「ちっ!?ちょっと、そこの殺し屋。私を守りなさい」
「めんどくせぇーが仕方ないな。依頼人が死ぬと報酬が貰えないからな」
「それを私がさせると思いますか?」
そう言うと、相手の殺し屋が銃剣を比与子に向けて発砲しようとした。
「させるかよ!!」
俺は投擲用のナイフを相手に投げつける。
そして、あいつはナイフをまた最小限の動きで避けて、俺に向けて発砲してきた。
先に依頼人の方を狙ったのは、俺の隙をつくるためのフェイクだったのか。
「……また避けたか。こうなったら、先にお前に集中してから、ターゲットを殺した方が良さそうだな。上手く隠れていたせいで探すのにてこずったんだがな。仕方ない」
「それは俺を殺せる、と言っているように聞こえるぜ」
「そう言ったつもりだったのが。まぁ、いい。俺の名前は宿木桔梗だ。お前を殺す男の名前だ」
何で殺し屋が自ら名前を名乗るんだ?もしかして、こいつはバカなのか?
「何で名乗るか、って顔をしているな。俺は殺す相手には名前を名乗ることにしているんだよ。今から死ぬ人への俺なりの礼儀だよ」
「俺の名前は蝉だ。お前を殺す男の名前だな」
「ふむ。面白い男だな。出来れば別の形で会いたかったな」
「俺はごめんだぜ」
この台詞を言い終わると、本格的に戦闘、いや殺し合いが開始した。
相手が俺に向けて発砲してきた弾丸を俺が避けて反撃を仕掛ける。俺は相手の顔面目掛けてナイフを振るうと、また最小限の動きで避けて俺にカウンターをくる。
それを攻撃した手とは違う手で持っていたナイフで受ける。
そして、一旦後ろに下がる。
「ちぃ!!」
「何をやっているんだ?ターゲットが逃げたぞ」
いきなり、男口調で偉そうで長身の女が現れた。新手か?
書きたいことやオリキャラの設定は思い付くのに、そこまでの過程が難しい。まぁ、頑張って書いていこうと思います。
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