真・女神転生 オタクくんサマナー異伝:奇妙な旅に終わりはなく   作:黒橋

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 いきなり時間が飛びすぎているのでちょっとしたあらすじが最初の方にあります


学園闘争編:ストレンジャー、マホウトコロに降り立つ
新たな道行き、そしてお祭りの誘い


 結論だけを述べるとすれば多くの犠牲を経てシュバルツバースを巡る奇妙な旅(ストレンジジャーニー)は『世間的』には終わった。

 

 

 得れたものはシュバルツバースの発生の原因となっていた暴走した古代文明の装置の破壊による収束とその旅路の途中で発見された機材や特殊鉱物(フォルマ)、というのが表向きの内容である。

 裏の内容、例えば悪魔の存在は無論その中でもバカブーを始めとした特殊な悪魔やアレックスという『あり得ない』途中参加の人員、何より「この世界は4桁回数も滅び、そして再生を経て繰り返されている」という公表すればパニックを引き起こしかねない情報の多くは各国の指導者や一部関係者以外には伏せられた。

 

 

 そして帰還したシュバルツバース調査隊は解体され、生還者の内何人かは【RED指定】という枠組みに入れられた後にあらゆるデータベースから情報が登録抹消指定、データ上誰がシュバルツバース調査隊の中でも内部にまで踏み込んだ帰還者なのかわからないよう処置が施された。

 これは「シュバルツバースとは謎の超古代文明の引き起こした事象とそれに繋がる遺跡発生群であり、多くの富や資材に繋がる特殊鉱物(フォルマ)や機材等が多数存在した」という表向きのカバーストーリーによって金の動きを感じ取って動くであろう資産家、アングラ組織等に巻き込まれないようにしたという点もあるが、それ以上にシュバルツバースの情報が拡散するのを恐れたが故の情報統制であった。

 もっとも「自身はシュバルツバース調査隊で奥地まで踏み込んだ帰還者である」ことを自称する人間は多少は出たものの、直ぐに音信不通となったケースだけが記録されている。

 

 

 結果、生還者は国連に身を寄せるかひっそり自国に潜むか野に下った。

 その中にモニカの姿もあった。

 

 

 先ず彼女は一度所属しているドイツ軍へと帰還、即座に除隊願いを提出した。

 内容としては「特殊任務で発症した精神的不調よる除隊願い」というものであり、当時ドイツのトップはシュバルツバースでの出来事を認知していたもののドイツ軍自体でそれらの出来事を知っている存在は極僅かであった。

 また彼女以外に送り込んだドイツ軍関係者及び科学者が大半が死亡もしくは行方不明判定を受けており、どのような出来事があったのかは不明であるものの壮絶な「ナニカ」があったのは想像に難くなく、その除隊願いは受理された。*1

 

 

 何事もなく軍に除隊願いが受理*2されたモニカは早速裏の世界へ行くための準備をしていると接触を図ってきた人物がいた。

 

 

 名はアルバス・ダンブルドア、イギリスに存在する組織【時計塔】の重鎮であり、モニカ達シュバルツバース調査隊の裏を知る数少ない人物であった。

 彼はモニカを勧誘すべく軍を辞した当日に接触を試みてきたのだ。

 

 

「イギリスに来てくれるのであればそちらのあらゆる要求に応える準備がある、どうか力を貸してもらえないだろうか」

 

 

 当時モニカのレベルはたったの【5】*3で事情を知らないものからすれば低レベルの覚醒者に無記名の小切手を渡すという破格どころではすまない勧誘内容。

 もっともダンブルドアからすれば勧誘対象はシュバルツバース調査隊の中でも【RED指定】に該当する人物、交渉というよりも非常に分の悪い賭けに近い。

 

 

 対してモニカの要求は3つ、

 

 

 1つ目は国連にあるであろう自身が使っていたデモニカスーツの確保。

 これは調査隊解体後に国連から出る際、デモニカスーツを持ち出すことができなかったからだ。持ち出せなかった理由は国連としてフォルマや悪魔の情報を大量に刻み込んだ機密情報の塊をおいそれと渡すわけにはいかなかったのだろう。

 

 2つ目は自身のレベル上げのできる場所と悪魔育成のための環境の構築。

 レベルが下がったこともそうだがモニカ自身【RED指定】という特殊な区分に入ってはいるものの胡坐をかこうという意図は一切なく、むしろその中でももっとも弱いという自覚すらあった。*4

 なので最低でもデモニカスーツ無しでかつての強さに戻れるような環境を望んだ。

 

 3つ目はシュバルツバースで得た情報の解明と解決への協力。

 モニカが野に下った最大の理由であり他2つはともかくこれだけは妥協できない。

 

 

 ダンブルドアはこれら3つの要求を全て受諾、結果モニカは故郷ドイツから異国イギリスへと渡ることになり、そこで只管修行と依頼をこなす日々を送った。

 余談ではあるが当時時計塔が抱えていた大量の緊急性の低い仕事や塩漬け依頼、割の合わない異界調査がすさまじい勢いで消えていったのにモニカが気づいていたかどうかは不透明である。

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

 時計塔や地域組織からの依頼をこなし、時には近隣諸国への出張、あるいは異界への調査及び踏破に状況次第では消滅の手続き、そんな忙しい日々を約5年ほど送っていたモニカ。

 

 

 そんな彼女は今、日本へ向かうための準備に取り掛かっていた。 

 

 

 

◆○◆○◆○

 

 

 

 少し時間は巻き戻る。

 

 

\カカカッ/

超人モニカ・ヴァイスヴィントLV74備考:レベルは上がったが背は伸びない

 

 

「ダンブルドア、異界調査は完了したぞ。 レポートにまとめたから確認してくれ」

「……む、了解した」

 

 

 依頼をこなしたモニカが執務室へ行くとそこには右手で大量の書類にペンを走らせながら左手でPCを操作する老年の人物。

 

 

\カカカッ/

導師アルバス・ダンブルドアLV84備考:限界突破済み、三徹目、ST異常【疲労】*5

 

 

 ペンを置き、老眼鏡を掛けながら受け取ったレポート用紙に目を走らせている間も左手のキーボードを叩く音に一切の淀みはなく、普段からこのような作業をしていることが察せられる。

 レポートを読み終えるとハンコを押して書類の山の上にそっと乗せた。

 

 

「うむ、あの異界は安定したようじゃな」

「ああ、どうにも普段管理している人物が体調不良で動けなかったのがそもそもの発端らしい」

「それで異界騒ぎとはのぉ……まぁ解決したのであれば良いか……さて、モニカよ」

「ん?」

 

 

「次の仕事についてなんじゃが」

 

 

 依頼をこなした直後、お使いを頼むような口調で次の仕事を差し込むダンブルドア。

 簡単な異界調査であったとしても悪魔と接するのには命のやり取りが当然含まれており、普通であるのならば先ず休息の1つや2つを取るのが当たり前と言われている。

 

 

「ああ、次はなんだ? また異界調査か? それともはぐれ悪魔の討伐か? 何にせよ一度補給がいるからその時間はくれるとありがたいが」

 

 

 もっともそれは「かつて」の話である。

 現在はGP(ゲートパワー)の上昇により悪魔業界はとんでもないレベルで活性化している。 無論これは仕事が一切ないよりは喜ばしいというレベルを遥かに超えてどの組織も人手不足に陥っており、それはモニカが所属する【時計塔】も例外ではない。

 そのため1つの依頼をこなした後に別の依頼を受けるというのも珍しいことではない。

 一応同時に複数の依頼を掛け持ちすることはできず、原則1つの依頼をこなすまで他の依頼ができないように規則では定められているが名目の面が近いためか複数の依頼を掛け持ちが横行していたりするがそれはさておき。

 

 

 無論この大ブラック業務時代ともいう流れに文句を零す業界関係者は少なくない。

「こういうことで一番割を食うのは我々低レベルの覚醒者だ」「上の人間は何をやっているんだ」「どうせ『ここぞという時が俺の仕事だ』とか言って椅子にふんぞり返っているに違いない」等々の文句を零しているのを実際に聞いた業界関係者も多いだろう。

 

 

 ちなみにモニカはこの流れに文句を零したことはない。

 というよりも、『自身よりも高レベルで尚且つ大量の仕事をしてる上に必要とあらば現場に出張っている存在』が今目の前で睡眠時間を削りながら仕事をしているので文句を零す気にもならない、が正確な表現か。

 

 

「いや、今回は出張じゃよ」

「出張? 少し前にエルメロイ2世がドイツから帰ってきたばかりだが……」

「生憎じゃがドイツではない」

「じゃあ何処だ?」

「マホウトコロじゃよ」

「……マホウトコロ?」

 

 

 聞き覚えのない国名に首を傾げるも、時計塔由来の言い回しであることを思い出して記憶から引っ張り出そうとする。

 

 

「んー……ああ、日本のことか……えっ日本?」

「そうじゃよ」

「……まぁ時差ボケが少々辛そうだがそこは慣らせばいいとして仕事内容は?」

「情勢調査といくつか向こうで調べて欲しいことがある」

 

 

 この時モニカは察した。

 

 

「あっこれ、『日本で気になるけど細々としたものが多いから全部調べてきてね?』というものだ」、と。

 

 

 

◆○◆○◆○

 

 

 

「まさか日本に行くことになるとは」

 

 

 その後、調べものの内容説明並びに連絡で使う機器の受け渡しを経て自宅*6に戻って準備を進めるモニカ。

 別に出張自体は彼女(モニカ)にとって珍しいことではない。短いものなら1.2日、長くても1~2週間程度のものだったのに対して今回の日本への出張は何と期間が定められていなかった。

 つまりそれ相応に調べるものが多いということ、そして何より日本(マホウトコロ)という国の情勢を重視していることが伺えた。

 

 

(日本には救世主(アーサー)候補を送り込んだのは話に聞いていたが……というかかのアイザック・ニュートンの生存を確認しろってどういうことだ……?)*7

 

 

 いくつかの調査内容に知らされた時に思わず聞き返してしまった自身は悪くないと思う、というかこの業界にいると持っている常識が崩れるような感覚に陥ることが多すぎる気がする。

 そんなモニカのささやかな常識破壊(コラテラル・ダメージ)はさておき、今までにない長期の出張故に事前準備は装備・道具の点検以外にもやるべきことはある。

 具体的にいうと仕事先への挨拶回りやメールでの連絡、馴染みの店や邪教の館への顔出し、自身が請け負っていた仕事の引継ぎ等……結果かなりの時間が掛かってしまった。

 そうして家での準備を進めているとスマートフォンから着信音が鳴り響いた。

 

 

「はい、こちらヴァイスヴィント」

【おうモニカ、今時間大丈夫か?】

「法山か、別に問題ないがどうした?」

 

 

 電話の主は薬師丸法山、かつてのシュバルツバース調査隊での戦友であり同じ【RED指定】の枠組みに入っている古強者、今はとある学園で教師をしている。

 

 

【『どうした?』じゃねぇよ、日本に来るって書いてあったが遂にイギリス料理に耐え切れず脱出か?】

「ただの出張だよ、それにイギリス料理も悪くないぞ。朝食や紅茶の茶請けたる菓子は絶品の一言だ」

【ほーん、じゃあ他の料理は? ほら、うなぎのゼリー寄せ*8とかどうよ】

「で、何の用だ」

 

 

 モニカは強引に勝ち目のない戦いから逃げた(話を戻した)

 

 

【そう急かすなよ……つっても確認だよ確認、本当にイギリスから日本に来るのか?】

「ああ、まぁ仕事と言っても結構長期に渡りそうな内容で……すまん、これ以上は喋れん」

【別に聞き出すつもりはねぇから安心しろ、それより日本のツテないしコネは確保済みか?】

「一応私の上司(ダンブルドア)の紹介で多少はあるがまぁ私自身日本でのツテもコネもないから暫くは足場固めになるかな」

【じゃあもしも「日本でのコネないしツテ」「自身のある程度の足場固め」、この両方が解決できる手段があったらお前は乗るか?】

「なんだその都合の良すぎる話」

 

 

 法山の発したひと昔前の詐欺師のような謳い文句に眉を顰めるモニカ。

 

 

【なぁに、ちょっとした祭りへの誘いさ】

「祭り? 祭事でも開くのか?」

【違う違うあー……そうだな、まず俺が今学園で教師をしてるのは知ってるな?】

「メールで何度も読んだからな、確か異能者だらけの学園だろう?」

 

 

 ダンブルドアの調べて欲しい内容の一つに法山の所属する学園があったことを思い返しつつ答える。

 

 

【つまりだ、祭りは祭りでも学園祭だ。まぁつってもやる内容は模擬戦闘なんだが】

「なるほど、今の情勢を踏まえて学生達のステップアップを図るのは狙いか」

【そういうこと、他にも参加者はかなり呼ぶから顔見せにピッタリだろ?】

「しかし私でいいのか? 正直手加減の類は苦手だぞ?」

【丁度いい、なんせ今回の目的の一つにである『天狗になってる奴の鼻を一回ぺきっとへし折る』のも含まれてるしな】

「天狗?」

【ああ、天狗じゃわからねぇか。天狗っつのはな】

「いやわかるぞ、鼻の長い妖魔のことだろう? 前にイギリスの異界で見かけたことがあるから知ってる……なるほど、自信を付けたどころか傲慢になってる生徒の引き締めのことか」

【……イギリスの異界で天狗出るのかよ、何時から天狗はグローバルな悪魔になったんだ?】

「なんだったら3年前くらいだがイギリスの峠道をターボばあちゃんが駆け巡っていたぞ?」

【言ってたなぁんなこと……どうなってんだよこの世界……】

 

 

 法山の呻くような声が零れる。

 

 

「そもそも法山、私を知っている貴公はともかく外部の、それも外国からやってきたばかりの人間を招くのは学園としては大丈夫なのか?」

【安心しな、俺だけだと厳しいがアレックスと一緒に推薦状書いてやるよ。二人の推薦なら問題なく通るぜ】

「……待て、そっちにアレックスがいるのか?」

【ん? ……あれ、前メールに書いてなかったか?】

「初耳だ」

【あー……悪いな、多分ここ最近バタバタしてたせいでうっかりしてた。それでどうよこの提案】

「私としては有難いというか非常に助かるんだが良いのか?」

【良いぜ、それにこれとは別件でお前に見て欲しい生徒がいるんだ】

「私に見て欲しい生徒……?」

【きっとお前も気に入ると思うんだよなぁ】

 

 

 何処か楽しそうな口調で法山は続ける。

 

 

【このインフレ環境で(ご時世に)餓鬼を使役するサマナーだよ】

「……ほう、餓鬼か」

【さらに詳しい情報もいるか?】

「いいや結構、面と向かって会うのが楽しみだ」

【お前ならそう言ってくれると思ったぜ、どうせなら同窓会でもするか?】

 

 

 言質を取った法山はそのまま雑談へと移行した。

 

 

「3人で同窓会はちょっと寂しくないか?」

【仕方ねぇだろ? 俺が知ってる限りだと一郎*9は超忙しいからおいそれと連絡取れねぇし、ナオヤに至っては連絡付かねぇから何処にいるのかしら知らねぇんだよ】

「我の強い男だからなぁナオヤは、何度か模擬戦で手合わせしたこともあるが感想戦もせずに引っ込んだことが何度あったことか」

【……今だから言えるがなモニカ、お前ナオヤの奴からも『アイツとの模擬戦は常にハズレ値を頭に入れて計算しないといけないから面倒臭い』って評されてたぞ】

「私そんな風に思われたのか!?」

 

 

 突然のカミングアウトに叫ぶモニカ。

 

 

「……待ってくれ、『ナオヤからも』? もしかして他にも面倒臭いと思ってる人がいるのか?」

 

 

 そして法山の微妙な言い回しを聞き逃さずに追及した。

 

 

【おっと、そういやぁこっち(日本)に来る準備もあるだろうからそろそろお暇するぜ。詳しい内容はメールで送るからソレ確認してくれや】ブツッ

「待て法山! 質問に答えろ! 私めんどくさいと思われたのか! 法山! 法山! ……くそう、切られたか」

 

 

 逃がした法山を問い詰めるべく一度耳からスマートフォンを外して電話帳を開こうとして、

 

 

「ねぇ……?」

「うわあああああ!?」

 

 

 不意に吐息が掛かるほど近くから耳元へ囁かれて悲鳴を上げつつ振り返った。

 最初に目につくのは暗い紫のロングヘアー、小柄なモニカよりやや背の低い白のワンピースを着た少女。ただ頭に歪な形状の角が左右から伸びており、人間でないことが容易に見て取れた。

 

 

「……急に脅かさないでくれドッペル、どうした?」

 

 

\カカカッ/

外道ドッペルゲンガーLV69備考:モニカの仲魔

 

 

「おわったぁ……」

「ああ、そういえば仕事頼んでたな、ありがとう」

「えへへ……」

 

 

 労うために頭を撫でてやると眠たそうな瞳を緩ませて笑顔を浮かるべドッペルゲンガー。

 ひとしきり撫で終わると眠そうな顔を左右に振り、首を傾げた。

 

 

「ねぇ……?」

「ん、どうしたドッペル」

「さぼりィ……?」

「さぼり?」

 

 

 一瞬なのことかわからず同じように左右に首を振ってみるモニカ。

 

 

 左には空のトランクと詰め込まれないまま散らばっている普通の衣類や道具。

 右には銃器や刀剣、防具の類が雑多に置いたまま。

 

 

「……」

 

 

 思わず正面に向き直ると、そこには穏やかな笑みを浮かべたままのドッペルゲンガーの姿。

 

 

「えっと……」

「さぼりィ……?」

 

 

 笑顔を浮かべたまま、ダメ押しと言わんばかりに先程の文言を繰り返される。

 

 

「ふぅー……」

 

 

 深く深呼吸をするモニカ。

 

 

「ドッペル」

「なぁに……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「べ、弁明の時間をくれ! いやください!」

「いいよぉ……♪」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

・登場人物紹介

 

 モニカ・ヴァイスヴィント

 

 ダンブルドアの命の元、日本に飛ぶことになった人。

 日本に着いたら足場固めしてから調査開始かなーと思っていた矢先、お祭り(学園闘争)に誘われたのと『餓鬼を使役するサマナー』の話にホイホイされた。

 滅茶苦茶頑張ってドッペルゲンガーに弁明した。

 

 

 ドッペルゲンガー

 

 モニカの仲魔。

 割り振られた仕事が終わったので様子を見に行ったら周囲に荷物を散らかしたままモニカがスマホ眺めたのでコッソリ近づいて話しかけた。

 別に怒ってなかったものの、慌てるモニカの姿が面白かったので意味深な笑みを浮かべたまま弁明を聞いた。

 

 

 薬師丸法山

 

 モニカを学園に呼び寄せた人。

 電話が終わった後嬉々としてアレックスを呼んで一緒に推薦状を書き、学食に向かう途中だったとある男子生徒を呼び止めた。

 

 

 呼び止められた男子生徒

 

「あの先生、俺言われた課題は終わらせましたし何より今から昼なんで話は後じゃ……『今度お前のために専門家呼んでおいた』……? え、何? 何の専門家です? ……餓鬼の専門家? いやいや法山先生、流石にそんなニッチ極まりない専門家がいるわけ……え、マジでいるの? 何処の層に需要があるんですその専門家????」

 

*1
当時ドイツの首脳部はシュバルツバースでの情報を受け、悪魔・超常現象への対抗策となりうる特殊部隊を軍内部に編成する予定が建てられており、シュバルツバースの生還者を軸に再編する予定があった。だがその軸に据えるはずの人物が既に軍を去っており、連れ戻そうとする動きが存在していたのだがこれはモニカの知らない話である。

*2
※現場レベルの人間が上の事情を知らないため

*3
デモニカスーツなしだと覚醒したてのようなレベルになっている

*4
実際のところ一番弱いのかどうかは不明、飽くまでもモニカの自己認識

*5
P3、P3Pに存在する状態異常

*6
ロンドン近郊の一軒家

ダンブルドアの個人所有物件の1つで曰くつき(異界化しており悪魔が出る)

譲り受けた際に異界はモニカ自身が何とかした

*7
オタクくんサマナー本家「嵐の前に 1」にて調査内容が言及されている

*8
外見のインパクトがすさまじい料理

*9
蛭間一郎のこと




 思ったより話が進まず学園闘争まで行けませんでした……!

 次回は学園闘争での話になりますのでどうぞよろしくお願いします!
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