第16話
さて、私こと風見幽香は籐也と鈴音及び戦闘要員の眷属18名を率いて、黄金の城へと続く洞窟内を進んで行くと、落とし穴や弓矢が発射された跡があり、ルパン一味と風魔が通っていた場所が一目で分かる状態であり、私たちはスムーズに進んで行くが、もちろんルパン一味と風魔が起動させずに通った罠などもあるので、私は安全の為に敢えて全ての罠を起動させては、それらを全て破壊することで無力化し、その後に洞窟内通路が万が一崩れないように、結界術と自身の花を操る程度の能力を使い、植物の根を生やして崩れかけた壁や天井を補強したりと、安全第一に奥へと順調に進んで行く。
「はぁそれにしてもじゃが、一体どれだけの罠と仕掛けがあるのじゃろうか、幽香様が破壊して無力化した罠の数だけでも、恐らく100はくだらんと思うが」
と籐也は苦笑いを浮かべながらそう言いつつ、自身に目掛けて弓矢を放とうとした罠を発射する前に壁ごと蹴り砕いたり、放たれた弓矢を瞬時に手で弾く。
「まぁそうね、かつてここを作った連中は何を思ってこんなに仕掛けたのか、あぁもうじゃまくさいわねぇ!」
と私は余りにも多い罠の数に対して、思わず怒りの蹴りで地面ごと破壊してから、木を生やして出来た穴を塞いでは洞窟内を進んで行くと、何やら地下へと続く仕掛け階段が起動しているのを発見し、そこから下へと降りて行くと、大小さまざまな通り穴が存在する空間に出たので、一応崩れないように能力を使って天井部分を木の根っこで補助しつつ、空間術の【電音波】を発動させて、どこをどう通れば進んで行けるのかを調べる。
(うーんこのままのペースだと、ギリギリルパン一味が黄金の城を見つけた後になるのかしらね?って、あらあらこの反応はもしや?)
と私はこのままのペースだとルパンたちが黄金の城にて風魔に包囲されたところで追いつくかなっと考えていたところで、かなり進んだ先の洞窟の通路にて人間らしき気配を感じ、恐らく石川五ェ門とその婚約者である墨縄紫ではと思い、後ろに居る籐也と鈴音の二人と戦闘要員の眷属17名に、この先に二人ほど人間の反応があったから、ちょっと先に先行して見てきてくれないかとお願いすると、籐也は笑みを浮かべながら了承し、鈴音は了解しましたと元気よくそう言ってから戦闘要員の眷属17名と共に、洞窟の先へと軽く走りながら向かっていく。
どうやら私が命ずる前に籐也も、この先に人間が二人居ることに気づいただけでなく、誰がそこに居るのかも理解したうえで向かったようだけど、ただ鈴音の方はただ命令されたから向かって行ったようだけど。とまぁ引き連れた戦力全てを先行させた私は、安全第一にちゃんと帰り道が壊れないように結界術と能力を駆使して補強しながら、洞窟内の更に奥にある黄金の城へと向かって行く、ルパン一味を追って。
:視点:石川五ェ門:
拙者の名は石川五ェ門、今は自身の未熟さと情けなさに落ち込んでいた、仕掛け部屋の罠にかかり、未熟な拙者は周囲が全て鎧武者の敵だと幻覚し、ルパンや次元に切りかかり、そして紫殿にまで切りかかり、乙女の腕に切り傷を作るなど、自身の不甲斐なさ、どこか慢心があったのか。
「元気を出してください、こんな怪我しばらくすれば治りますよ」
「すまない紫殿、情けない拙者を励まして・・・紫殿拙者の後ろに隠れてください、誰かがこちらに」
と拙者は自分達が通って来た通路から複数の気配を感じ、いつでも紫殿を守れるように拙者の後ろに移動させると同時に、通って来た通路から各々が別々の武器を構え、頭に獣の耳が生えた黒い着物の恰好をしている男女の集団が、巧みな動きにて拙者と紫殿を囲むように周囲に移動し、そしてその中にはかつて共闘した風見籐也の姿があり、拙者は何故彼がここに居るのだと強く警戒しながら、いつでも斬鉄剣にて切れるように相手の動きに集中する。
「・・・何故ここに籐也殿が、一体どんな何用でここに来たのか、教えてもらってもよろしいか・・・」
「ガハハハこれはこれは五ェ門殿、久しぶりじゃのう、まぁ何用で来たかについては、まぁルパン殿と次元殿の居場所を教えて頂ければいいのだが」
と拙者は何用で来たのかと問うと、籐也殿は暗にルパンと次元が目的で来たのだと告げたので、もしやあの二人何かやらかしたのかと理解し、とにかくここから脱出し、ルパンと合流することに決め、無言で斬鉄剣を構えると同時に、話す気がないと判断した籐也殿が手を軽く振るうと同時に、周囲に居た黒い着物の集団が武器を構えて襲い掛かって来たので、拙者は次々と攻撃を受け流してから切ろうと動く瞬間を狙って、別の奴が攻撃してきたので、それを受け流しながら武器を切り裂き、倒そうとするが飛ぶように跳ねて避けられたりと、一人一人は強くないが、動きが俊敏であり、巧みな連携した攻撃に翻弄される為、なかなか相手を倒せず焦る、
(なかなか動きが読めにくい、これほどの戦力を要していたのか風見家は、ここは紫殿の安全の為にもここは一旦ルパンたちとの合流を考えるべきか)
拙者はここは一度ルパンたち合流して、立て直そうと決め、拙者は紫殿を背負いながら黒い着物の攻撃を全て弾き返し、時に受け流しながら包囲網から抜け出し、ルパンたちが進んでいた通路を沿って全力即で走って行く。
「あらあら逃げられちゃいました、マジであの侍、化け物並みに強くて、鈴音は驚きですよ」
「まぁ五ェ門殿は儂よりも強いからの、倒されなかっただけ上出来じゃ、さて五ェ門殿が逃げた先にルパン一味が居るようじゃし、まぁとりあえず追ってくれ」
と背後から聞こえる会話を聞きながら、追ってくる黒い着物の集団からの攻撃を、次々と受け流し避けながら、起動した落とし穴などを避けつつ、通路の先へと向かっていく。何故風見家がルパンと次元を狙って介入してきたのかは不明だが、とにかく今はルパンたちとの合流が先決かと考えるのであった。
と行ったところで、ここまでです。
ゆうかりんは洞窟内の通路が崩壊しないようにしながら進んでいるため、なかなか追いつけなくて、風見籐也と鈴音を含める戦闘要員の眷属18名を先行させることにしたが果たして。
そして紫ちゃんを背負って戦う五ェ門の強さは凄いね、戦闘訓練をされた妖怪たちが連携しても一撃を与えられず、逆に武器を切られて助けられるぐらい、実力が離れているのは妖怪が弱いのか、五ェ門が強すぎるだけなのか。
ちなみに風見籐也は戦ってないけど、一瞬でも自身に隙を見せたら攻撃するつもりで見てます。下手に自身が混ざると連携が崩れるからね。