米花の向日葵の謎を追え!更新停止   作:アクドニアデフジム

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今回は術師の定例集会です。


第27話 定例集会へと行く

 

第27話

 

 

 

私こと風見幽香は原作本編まで残り8年となった頃、風見神社の神主であり、術師家系としての風見家現当主でもある修也と共に、日本の術師界隈にて活動している術師が集まって行う定例集会へと参加するために、京都にある大屋敷へと赴いている。

 

ちなみに私と修也以外にも同行者として、次期当主である裕也や眷属兼従者として鈴音を連れて来ており、それ以外にも風見家傘下群において凄腕の術師を複数人連れて来ているが、籐也はこういう行事には不参加を告げて家で留守番である。

 

「うーん、身体が震えますよ、こんな人間とは思えない強力な霊力を宿した術師が多くて酔いそうです」

 

「あー鈴音さん、酔い止め薬要りますか?この日の為に秘伝書を読んで作ったんで、効果抜群ですよ」

 

「うん、一粒くださいにゃ・・・」

 

と鈴音と裕也はそう言って二人して辛気臭い表情を浮かべながら、風見家秘伝の酔い止め薬を飲んでいる。

 

この二名が緊張するのも無理がないだろう、何せ定例集会に参加する術師家系の面々は、かなり有名な家系が多くおり、例えば平安時代に活躍した陰陽師の安部清明の子孫である、土御門家や賀茂家と言った陰陽師の家系が参加して居たり、三大怨霊の1人として恐れられる菅原道真の子孫である、菅原家の術師家系や、西洋の赤魔術を継承し続けている小泉家の術師なども参加するので、日本にある術師の行事としては最大規模の集会だろう。

 

「ちょっと裕也と鈴音、酔い止めの薬を飲むのは良いけど、間違っても集会中に寝るのだけはやめてよ」

 

と私はそう言って薬を飲むのは良いが、間違っても集会中に寝たらどうなるか分かっているよなっという笑みを浮かべながらそう問うと、裕也と鈴音は背筋を真っすぐ伸ばしながら頷いたのを確認して、軽く脅したし、定例集会中に寝ることは無いだろうと判断する。うーん、もし寝たりしたら、軽くお灸はしてあげないとね。

 

「おーこれはこれは幽香様に、風見家当主の修也殿、どうもお久しぶりです」

 

と薬の云々について語っていると、私の背後から挨拶をかけて来る聞き覚えのある声が聞こえて来たので、後ろへと振り向いてみると。そこにはポニーテールのような髪型した白髪で、そして胡散臭い感じが漂う塩顔イケメンが、和服姿で居た。うわぁ最初に挨拶してくるのがこいつかぁ。

 

「・・・えぇ久しぶりねぇ、菅原傑殿、今回はあなたも参加するのね」

 

「おーこれは菅原家次期当主殿ですか、どうもお久しぶりです」

 

と私と修也は、この胡散臭い感じが漂う塩顔イケメンこと菅原傑に挨拶する。この塩顔で胡散臭い奴は、術師家系の菅原家次期当主であり、態度と仕草がどうにも胡散臭い奴ではあるが、現代の術師としては相当な上澄みに位置しており、中でも結界術に関しては天性の才を有し、人間ならまず解くことは難しいであろう封印を、僅か数秒で解除した挙句、封印に使われた結界を瞬時に解析した挙句に、より強固に封印し直すとか言う、風見幽香として長い時を生きて来た私から見ても、過去にこれほどの腕前した人間は恐らく安部清明ぐらいしか思い至らないほどである。

 

「えぇ家の者から出るように催促されたので、何せ今回の定例集会では、近年勢力を増しつつある裏社会についても話し合うのでね」

 

「あぁそうことだったのね、普段当主とその一部だけの定例集会だったのに、今回は次期当主まで参加する大規模な集会になるようだったから」

 

と私は菅原傑から今回の定例集会は、いつもとは違うほど重要な案件を決めることになる集会だと言われ、だから普段呼ばれないはずの各家の次期当主まで参加して居たのかと納得し、それほどの重要案件とは一体何なのかと考える。

 

えーと確か風見家以外の術師家系の戦力は、大手だと小国規模の戦力あるし、中堅でも警察庁程度の戦力があるから、余程手間取る反社会組織か竜胆彼岸のような単独で国家転覆規模を起こせる奴が立たとかでもなければ、わざわざ定例集会で話し合わないし。

 

「やぁどうも風見裕也殿、噂かねがね聞き及んでいるよ」

 

「あはは、えーと菅原傑殿、どうも初めまして」

 

と私がどんな案件が話し合われるのかと考えている間に、菅原傑は裕也に挨拶を言い、裕也は少し緊張した表情ながらも挨拶を返す。菅原傑と風見裕也は正式に対面したのは今回が初めてであるが、菅原傑は慣れた様子で挨拶をしているのに対し、こういう行事ごとには不慣れな裕也は、緊張した様子だが、何とか練習したとおりに挨拶を返せているようなので、このまま様子見でいいだろう、裕也は警察を続けながら神主兼当主になることを決めたのだ、今後もお偉いさんとの会話や腹の探り合いなどをしていくのだ、だから挨拶程度で緊張することなく慣れて欲しいのだけどね。

 

「ふーむ、悪くないですね・・・では私はここいらで、ちょっと従者に内緒で屋敷の大庭を散歩して来た帰りなので、それでは定例集会ではよろしく」

 

と菅原傑は胡散臭い笑顔を浮かべながらそう言い残し、和室の会議室へと入室して行く。何であいつ従者に内緒で散歩してきているかしら?多分菅原家当主から相当小言などを言われるのだろうに。

 

「いつまでも、ここに居ても仕方ないし、一足先に集会室に向かいましょうか」

 

と私はそう言って修也と裕也と鈴音と風見家傘下の術師を率いて、和室の会議室へと入る、部屋の内装は屋敷だけあって広く、百人分の座布団が並べられており、そこには自分達よりも早く来ていた術師家系の人間が今回の定例集会についての推測や、その後何をするかについて雑談しているのが見えるが、私はそれらを無視して、風見家用の座布団に移動し、全員正座にて座る。ちなみに私の隣に座るのは右に裕也と修也がおり、左に付き人の鈴音が座る感じである、その他風見家傘下の術師は各々好きな場所に座って行く。

 

「あー風見家と菅原家と土御門家と賀茂家と小泉家の方々も揃ったので、そろそろ定例集会を始めてさせていただきます、進行役は私こと菅原傑がさせて頂きます」

 

と菅原傑はマイク片手に術師全員そう告げながら、殿様席から立ち上がりながら進行役を始めるのであった。あー今回の進行役は菅原家だったわねぇ。

 

 

 

 




と言ったところでここまでです。

続きは次回になりますね、一体どんなことを話し合うのか。

ちなみに定例集会が成立した理由や、歴史なども軽く設定として考えています。

定例集会が成立したのは、明治初年に陰陽師の部署が無くなった際に生まれました、理由は術師家系の情勢確認の集まりが欲しかったのと、新政府と各術師家系との関係が悪く、自身たちを蔑ろにさせれないように、術師間での連携強める為に、当時の風見家、土御門家、賀茂家、菅原家、小泉家が中心となって結成されました。

その後は新政府からの依頼などがあれば金次第で受けていくと言う、政府の下請けぽいことしていたのですが、昭和に入った頃から急激に政府と術師の仲が崩れて悪化する事件が起きます。

当時の特高警察が術師家系の次期当主を違法な手段で逮捕尋問して殺害すると言うことが起き、しかも政府はその件に対して碌な対応せずに、それどころか詐欺集団と罵ったので、風見家を含む大手術師家系全てが激怒し、この件に関係したと思われる政治家と特高警察を惨殺すると言うほぼ内紛状態に突入事態になりました。

最終的には当時の昭和天皇自ら仲介することで、何とか政府と術師界隈の全面戦争は回避されましたが、この一件せいで、一般出身の奴以外の術師家系は当時の日本政府とは距離を置き、戦争にも不参加になりました。

その後の戦争後に新たに生まれた政府に関しては、裏から接触し、怪異対策部などの術師に配慮した組織を成立させ、その後は裏から日本の政治界に干渉する組織としての側面が強くなり、現在の定例集会は、各術師家系が集まり今後の方針などを決める重要な場に変貌しました。

つまり最初は緩く集まる程度の集会が、日本の術師界隈の方針を決める為の大集会になった感じですね。本編ではまず語らないと思うしここで設定だけ公開した感じです。
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