米花の向日葵の謎を追え!更新停止   作:アクドニアデフジム

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そろそろ戦闘回終わりですね。


第33話 大江山での鬼探し④

 

第33話

 

 

 

:視点:風見裕也:

 

 

 

菅原傑と茨木童子の戦いは、凄まじい激戦へと変わり、周りは激しく燃え上がる蒼い炎と盛大に抉れた大地が広がっている地獄になっていた。

 

あれから大鬼と化した茨木童子はその常識はずれな強靭な肉体に加え、凄まじ鬼の筋肉から生み出される破壊力にて、凄まじい風圧を巻き上げる拳を繰り出すことに、命中した地面を大きく抉り取っては、蒼い炎の巨腕が振るって生み出された蒼く燃え盛る土岩の投擲する攻撃や、高く跳び上がっていき、落下速度を載せた踵落としを繰り出したりと、蒼く煉獄の攻撃が連続で繰り出されるが、菅原傑は淡々と茨木童子の蹴りや拳などを六尺杖で綺麗に受け流してから反撃の打撃お見舞いし、迫りくる蒼く燃え盛る土岩などは全て【障壁】防ぎ、時に虚空から複雑な呪文が描かれた陣を出現させ、そこから結界術にある鏃状の結界を成形して射ち放つ【結界弾】を15本同時に射ち放って攻撃すると言う神業を繰り出すなど、正に伝承の戦いが今ここに再現されていると言えよう。

 

だが俺は数々の強力な一撃を何度も食らっている茨木童子だが、未だに倒れるどころか戦い自体に興奮抱き始めており、菅原傑は疲れからなのか真顔で淡々と戦っており、いつまで続くのかと心配になって来ている。

 

(戦いが始まって5分以上経過したが、未だに茨木童子は倒れるどころか興奮して意気揚々と戦っているな)

 

と俺はそう思い心配しながらも、迂闊に加勢へしようものなら、茨木童子の攻撃にされてた挙句、足を引っ張ると言う事態になりうるので、ここは落ち着いて菅原傑と茨木童子の戦いを様子見しながらも、逃げられないように土御門天子が式神群で包囲しつつ、その間に茨木童子の動きを止めることが出来る【怪異封じの陣】を行使するべく、賀茂憲成と共に、茨木童子を囲むように、各場所に六芒星の陣を刻んでいく、作業をおこなっていく。

 

「さて、【怪異封じの陣】を起動するのに必要な六芒星の陣は用意できたな、後は頃合いを見て、土御門天子が詠唱文を唱えて起動させれば、あの茨木童子の動きを完全に封じることが出来る」

 

と賀茂憲成は額に浮かんだ汗を拭きながら、茨木童子が戦っている場所を包囲するように描かれた六芒星の陣を歯軸に【怪異封じの陣】が完成したこと確認した俺は、すぐに詠唱文を唱える用意をしていた土御門天子に準備が終えたことを伝えると、土御門天子はニヤリと笑みを浮かべて、自身がかけている丸眼鏡をキラリと怪しげに光らせながら。

 

「ふははは、どうも二人共おおきに、これで茨木童子の動きを封じることができます、ではご覚悟しなされよ」

 

と土御門天子が悪い笑みを浮かべながらそう告げると同時に、ぶつぶつと神代語の詠唱文を唱えだすと、各場所に仕掛けれた六芒星の陣が赤白く光り出すと、そこから赤白い光の線が地面を一直線に茨木童子の足元へと延びて行き、続いて各陣を結ぶように赤白い光の線が伸びて繋がり、一つの大きな六芒星の陣が描き出されると、六芒星の各先端から赤白い光の鎖が出現し、茨木童子の肉体を縛り付けようと一直線に伸びて行き、その光景を見た菅原傑が不敵な笑みを浮かべて、茨木童子の脳天に向かって六尺杖で殴り倒してから、一気に後退した辺りで、茨木童子の首と左腕と両足と胴体を赤白い光の鎖が巻き付き、一瞬で拘束しきってしまう。

 

「なぁ何だこの鎖は!?、何故破れないぬのだぁ、あぁ我の力が徐々に弱まってぇ・・・くそぉこれは・・・」

 

と茨木童子は自身を巻き付き拘束した赤白い光の鎖を引きちぎろうともがくが、徐々に変貌していた茨木童子の姿が背の高い人間の女性へと戻って行き、

 

「ははは、これは見事な【怪異封じの陣】ですね、あぁ皆さんお疲れ様です、いやぁ意外とあの鬼女しぶとくて、まぁまぁ疲れましたよ」

 

と菅原傑は肩をほぐすように腕を回しながら、そう告げながら俺達の方へと歩いて来たので、とりあえず俺と賀茂憲成はお互いを見合ってから息を合わせて溜息をしてから。

 

「「お前少しは周りのこと考えろやぁ!?その胡散臭い塩顔に、拳をねじ込むぞあぁ!?」」

 

「おぉー怖い怖い、まぁそう怒らないでくださいよ、結果は上手く茨木童子を封じるまでの時間稼ぎに貢献したのですから」

 

と俺と賀茂憲成はこの大江山に来てから、菅原傑が引き起こした問題行動の数々に、堪忍袋が切れかけている状態であったので、怒声を浴びせてながら詰め寄るが、菅原傑は心底その俺と賀茂憲成の怒り顔を面白そうに笑みを浮かべてながら、上手く茨木童子を封じる時間稼ぎが出来てたおかげで、上手く事を運べたのだから、多めに見てくれ言わんばかりの態度を示して来たので、俺と賀茂憲成は思わず強く睨みつけてしまう。

 

確かに事前の打ち合わせの案の中に補佐役の術師が壊滅し、茨木童子を祓うことが難しい場合は【怪異封じの陣】動きを封じて、捕獲する措置をするってのも遭ったが、俺は間違いなくこの実力主義の塩顔術師は、ほぼ始める前からこうなることを画策し、そうなるように誘導したのだと確信しているで、余計に俺はこの菅原傑と言う術師に対して嫌悪感に似た感情を抱いていた。

 

「あーそこお二人さん、少しうるさいどす、ちーと静かにしてくれませんか?今うちは【怪異封じの陣】の軌道で消費した霊力を回復する為に休んでいるさかい」

 

と土御門天子は酷く疲れた様子で、熊型の式神の背中上で泥のように寝転びながら、俺と賀茂憲成の怒鳴り声をうるさいとから静かにしてくれと告げて来たので、俺と賀茂憲成は大人しく静かにし、そして菅原傑はその様子を見て胡散臭い笑顔を浮かべて面白がるので、余計に怒りを覚えた。

 

「くふふあぁそれにしても、先週購入したこの黒六陽は凄く業物だったね、鬼の攻撃を防ぐ程とは、また後日あの鍛冶師に注文でもしましょうか」

 

と菅原傑がそう言って片手に持っている黒色の六尺杖を満足そうに眺めながらそう呟きつつ、虚空へと州のする様子を見て、俺は菅原傑が先程まで取り出していた武器が、つい先週買ったものだと知り、一体どこで鬼の一撃すら防ぎ受け流せる業物の武器を購入したのかと、現役警察官として俺が気になったので、何となくその黒色の六尺杖をどこで手に入れたのか問いてみる。

 

「あぁあの六尺杖をどこで手に入れたかについてですか、そういえば風見裕也さんは現役の警察官でしたね、あの武器は菅原家が長年ご贔屓にしている鍛冶師の少女に、作って頂けた業物なんですよ、いやぁあの水髪の少女は間違いなく国宝級の達人でねぇ、あぁもし気になるなら名刺を渡しておくのでどうぞ」

 

と菅原傑はそれはそれは機嫌よく菅原家がご贔屓している鍛冶師の少女に作って頂けた武器であり、その腕前は菅原傑が笑顔を浮かべて国宝級の達人だと告げたので、思わずその少女について気になったことを察せられ、俺と賀茂憲成と土御門天子それぞれに菅原傑おすすめの鍛冶師の少女が作ったと思われる名刺を渡される。

 

(これがあの六尺杖を作った鍛冶師の少女か、容姿は水色の少し長めの髪に赤色と青色のオッドアイした童顔の少女って感じだな、そして名刺に映っている服装は長袖の白いシャツに水色のスカートだろうか?、そして胸から膝辺りまである革エプロンを着用かぁ、意外と西洋風の恰好だな、そして名前は多々良小傘かぁ、住所は鎌倉辺りなのか)

 

と俺は手渡された鍛冶師の少女こと多々良小傘の名刺をひと通り見終えると、動きを封じられている茨木童子へと視線を向けながら、どう対処するかをこの場に居る全員に問いかける。

 

「それで茨木童子を捕まえた訳だが、どうするんだ、場所を移して封印するか、ここであの鬼を祓うのか」

 

「うーん封印は無理どすな【怪異封じの陣】せいで霊力をぼぼ使い切っているさかい」

 

「あぁ同じく俺も無理だ、基礎的な結界術は使えるが、あれほどの強力な妖気を有した鬼を封印する術など無いし、祓うなどそれこそ俺らの実力ではまず無理だろう」

 

「「「うーん困ったな打つ手がない」」」

 

と俺の問いかけに対して、菅原傑以外の三名で、それぞれの意見を述べてみるが、結論として対処できるすべを有していないことを再認識しただけで、どうするかが決まらず、悩み果てていると、欠伸しながら聞いて居た菅原傑が上空を見上げながら。

 

「そうですね、私は封印或いは祓うなんて言う面倒事が嫌ですし、丁度上空に何とか出来る方がいらっしゃるのでその方にお願いしましょうか」

 

「「「え?上空に出来る方がって・・・はぁ!?」」」

 

と菅原傑がそう告げ終えると同時に、俺と賀茂憲成と土御門天子は一斉に上空を見上げると、そこには笑顔を浮かべながら上品に手を振っている風見神社の祭神こと幽香神の姿を発見し、俺は思わず何でここにいるんですか幽香様と、心の中で叫びながら、慌てるのだった。

 

 

 




と言ったところでここまです。

次回で茨木童子編も終わりですね、意外と長くなって焦ってます。

菅原傑と茨木童子の戦闘はバッサリとカットしました、流石に泥仕合を描写する気力はなかったです。

そして無事に茨木童子を封じ込めることに成功しました、事前にやっていた打ち合わせのおかげですね。(;´∀`)

そして茨木童子こと茨木華扇について、どうするかについては、まぁ既に考えてあります、それほどひどいことにはならないので安心してくださいね、貴重な東方キャラだし。

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