第41話
:視点:アルセーヌ・ルパン三世:
さて、今俺らは橋下のトンネルに通りかかった黒塗りの車に乗車して、下山している道中だ、俺らが座っている位置は、後部座席に俺と次元で、前部座席の右席に風見幽香が座っており、そしてこの黒塗りの車の運転手である、銭形幸一が険しい表情を浮かべて、不満そうに風見幽香のことを睨んでいた。
うへぇ空気がピリピリしていて重いぜこりゃ、どこのシリアス刑事ドラマだよ。
「おいルパン、一体どういうつもりだ」
と次元はどういうつもりで銭形が運転する車にわざわざ乗車することにしたのかと、機嫌悪そうに睨みつけながら俺に問いかけ、そしてその様子をちらりと意味深に笑みを浮かべて見物している風見幽香の横顔が見える。
あらあら次元の奴、ちょっと不機嫌そうだな、まぁ風見幽香が銭形のとっちゃんを説得してくれなきゃ、今頃武器を取り上げられて、しかも手錠まで嵌められていただろうしなぁ。
「なぁに言ったろ、ちょっと調べたいことがあるって」
と俺はそう答えて、銭形の方へと視線を向けると、次元と風見幽香も揃って視線を銭形の方に向けて反応を伺う。
「・・・はぁ、とりあえず要件を言え、ただヒッチハイクする為だけに乗った訳ではなかろう」
「おー話が早いぜ、銭形のとっちゃん」
と銭形は周りの視線が集中していることに気にもせずに運転をしながら、要件は何だと言う旨を聞いて来たので、俺はおだてるように話が早いぜと言ってすぐに、銭形が真顔でホークのことだなと、俺が聞きたかった先に答えたので、思わずニヤリと笑みを浮かべてしまう。
「俺は奴の個人的な怨みを買うようなことをした覚えはない」
「えぇー本当に?自身の胸に手を当ててよく考えても無いって言えるのかしらぁ?」
と俺がホークに関して怨みを買うようなことした覚えはないと告げると同時に、怪訝な表情を浮かべた風見幽香が、本当に無いのっと改めて確認するように問いかけて来たので、俺ははっきりとねぇっと告げるが、未だに疑う目線を向けたままだが、一応無いと言うことで納得してくれる。
「えぇごほん、まぁ恐らく背後に何かが居る」
「ふむ何か?」
と俺が確信めいたことを告げると、本格的に耳を傾けて聞く雰囲気になった銭形の様子に、次元も風見幽香も気づき、真剣な様子で俺と銭形の会話を聞くことに徹し始める。
「あぁバミューダの亡霊を操る力を持つ何がな」
「秘密機関から国際手配を受けているような危険人物の死を偽装し、それを手駒のように使う・・・なるほど余程の権力と財力を持つ者が居るわけか」
と俺と銭形はホークが命を狙って来る事情、俺と次元とそして不二子を邪魔と思い、消そうと裏で手を引いている奴がいることを察し、そしてそいつが国際機関にすらその影響力を行使できる権力と財力を持った大物であると。
ちなみに俺と銭形の話に耳を傾けていた、次元と風見幽香はと言う。
「あら聞いたぁ、国家機関を裏から操れるような権力と財力を持った者ですって、怖いわよねぇ」
「あぁ確かに怖えな、似たようなことが出来る奴が、この車に居ることも含めてな」
と風見幽香が面白そうに笑みを浮かべながら、怖いわよねぇと呟くと同時に、次元も確かに怖いが、似たようなこと出来る奴が居ることも含めてと、明らかに風見幽香の方を見ながらそう告げたのを見て、俺は日本の財閥界や政府機関などに、強い影響力を誇る風見家及びその傘下群の存在と、そして超常的な力を保持する術師衆と言う陰陽師みたいな連中の存在を思い出し、確かに風見幽香が軽く命じただけで、死亡偽装の十や百ぐらい出来そうだ。
「まぁ心配するな、お前たちは私が保護してやる、ただし刑務所だがな」
と銭形は俺達を保護してやると言う言葉に、思わず笑い声を出しかけ、次元も思わず苦笑いしており、風見幽香も私も刑務所に行くのかしらねぇ、呆れた様子でそう言っており、銭形は怪訝な表情を浮かべて、何が可笑しいと言った雰囲気を醸し出しなので、俺は少しニヤリ笑みを浮かべながら。
「おいおい心配するのは自分の身じゃねえのかぁ?」
「あぁ?どういう意味だ」
「あんたもこの件に深く片足を突っ込んでしまっているんだぜ、銭形警部さんょ?」
と俺は心配するのは銭形の方だろうと告げると、未だに察しの悪い反応をしているので、この件に深く関わった時点でもう向こうさんから、邪魔と思われ始めている段階に居るのだと、暗に告げるてやると険しい表情を浮かべて少し間を持ってから。
「知った風な口ぶりだな・・・ふん、話は終わりだ」
と銭形は不機嫌な表情を浮かべながらそう言い終えると、運転に集中し始めたことで、話しかけても一切こちらに意識を割くことがなく、仕方ないので、この際なので風見幽香に何か会話のネタでもくれないかと、おねだりする。
「会話のネタねぇ・・・そうねかつてまだただの妖怪だった頃の私と、互角どころかほぼ勝りかけていた人間の男について語ろうかしら」
と風見幽香は難しそうにそう言うと、少し間が空いた後、かつて風見幽香相手にほぼ勝りかけた人間の男について語ると聞き、俺はふっと脳内に浮かんだそのほぼ勝りかけたと言う人間の男が、古事記や日本書紀に書かれている神話の英雄であるヤマトタケルだと察してしまい、俺と次元は今から語られることがかつて古の時代ことだと知って、思わず興味深々で話に耳を傾けて聞くのだった。
:視点:風見幽香:
さて、私こと風見幽香は銭形警部が運転している車の中で、かつて米花の地にてヤマトタケルとの戦いがどのような攻防を繰り広げ、そしてどのようにして決着し、そして妖神として人間達に信仰されることになったことなどをルパン三世と次元に語っている途中で、急に車を停止しさせて降りたので、一体どうしたのかと前方に視線を向けて見ると、この雨のせいなのか、どうにも山で崖崩れが起きたせいで、道路が完全に土砂で埋もれてしまっているの見て私も車から降りて、様子を伺う。
あらあら、これは盛大に埋もれているわね、どかすのはかなりめんどくさそうだけど、この土砂に紛れているこの岩たち、明らかに不自然なのよねぇ?。
「おぉー山の天気は恐ろしいねぇ、完全に埋まっていやがる」
と次元が車の中から土砂で埋もれた道路の様子を見て、気だるげにそう呟いている横で、ルパン三世は怪訝な表情で地面に転がっている岩を見て。
「あぁ?・・・おい、用心しろ次元何か妙だぁ」
「うえぇ?どういうことだ」
とルパン三世は妙な胸騒ぎを感じたのか、用心しろと周囲に伝えると、次元も懐にある銃に手をかけながら、どういうことだと呟く。
「・・・これは、天気のせいじゃないな」
「えぇ、これは人為的に起こされたものね、一体誰が?」
と銭形警部と私は土砂に紛れている大岩などの断面を確かめてみると、明らかに人為的に割られた形跡を確認し、この土砂崩れは何者かによって引き起こされたことだと理解したところで、森が生い茂る山の斜面から地面を靴で滑ってくる音が響いて来て、すぐに大岩の上に誰かが着地した音し、そちらへと視線を向けると、金髪で髭を蓄え、分厚い片手斧を両手に持った中年体型の大男がそこに居た。
「お前の仕業か!ホーク!!」
「へぇーあれがホークねぇ」
と銭形警部が大岩の上に居る両手に片手斧を持った大男のことをホークと呼んだことで、私がこの人物が五ェ門の居合を手で掴み止めた奴だと知り、思ったよりもなかなか強そうな気配を辿らせているので、私は思わず面白そうな奴だなっと、日傘をいつでも振るえるように構えておく。
と言ったところでここまでです。
とりあえず次回で戦闘回に入りそうですが、まぁ道中の話が長いの長いので、やっぱ会話に一人多くいるので、それだけ会話が多くなるってことですね。
さて、次回で五ェ門が来るまで、死期を告げる者と謳われる風見幽香『分身体』VSバミューダの亡霊ことホークの戦いになるのですが、どんな感じにしようか悩み中です。
あと何か人減ったのかあんまりアクセスなかったけど、やっぱ飽きられているのかな?。