米花の向日葵の謎を追え!更新停止   作:アクドニアデフジム

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よう書けたので投稿です。


第43話 風見幽香の血煙の石川五ェ門⑤

 

第43話

 

 

 

:視点:次元大介:

 

 

 

古寺境内の出入り口から戦意に満ちている五ェ門が現れたことで、風見幽香とホークが繰り広げていた戦いは、一時的に停戦となり、風見幽香の視線が五ェ門へと向き、一体何しに現れたと言いたげな怪訝な表情を浮かべているのを目撃し、俺は言い知れぬ寒気を全身から感じて、思わず震える。

 

「うーん怖え、あの表情を見ると嫌な記憶が蘇るぜ、そんでよルパン、五ェ門は何しに現れたと思うよ」

 

と俺は風見幽香の表情に怯えつつ、五ェ門の奴が何しに現れたと思うのかと、ルパンにそう聞いてみる。

 

「うーんさぁ?、五ェ門が何を思ってこの場に来たのかなんて分からなねぇからなぁ、少なくともただ出て来たわけじゃあねえと思うぜぇ」

 

とルパンは難しい表情を浮かべて、そう会話をしていると、五ェ門の奴がホークの元へと歩いて行き、一言ホークに再戦を所望するとだけ告げ、斬鉄剣を無言で抜く構えをし、そしてそんな状況を怪訝な表情で見ていた風見幽香は、何か察した様子でただ、私あっちで見物しているから、満足いくまで戦っていなさいなっと呆れた様子でそう告げると、俺達が物陰で隠れている場所へと日傘をさしながら歩いて来る。

 

「それじゃルパン三世、何か五ェ門が復帰するみたいだから、護衛はやめるけど、もう少し見物客として、この岩でくつろいでいるから、もし五ェ門負けたら潔くホークに伐採されなさい」

 

と風見幽香はただそれだけ告げると、近くにある岩の上に腰掛けながら、五ェ門とホークの様子を見物し始め、俺とルパンはお互いを見つめてから、再び五ェ門の方に向くと、塀に持たれかけていたホークが、溜息を出しながら立ち上がり、五ェ門へと対峙し始めたのを見て、本当に大丈夫なのかと心配になる。

 

「なぁ五ェ門の奴、再戦するつもりみたいだが、今度は大丈夫だと思うか?」

 

「さぁな、少なくとも以前のようにはならないと、期待したてえがぁ」

 

と俺とルパンはこの勝負どうなるかと、会話を交わし終えた辺りで、五ェ門が抜刀して切りかかったことで戦いが始める、以前のようにホークは五ェ門の抜刀を素手で掴んで止め、反撃とばかりに片手斧を振るうが、咄嗟に五右衛門がホークの顔を蹴り、怯んだ隙に斬鉄剣を掴んでいる手の薄く切り裂くが、反撃として振るわれた片手斧にぶっ飛ばされ、肩の肉を切り裂かれながら古寺の本堂の屋根へと落下する。

 

「おい、これヤバいんじゃねか・・・」

 

と俺は五ェ門の様子を見て、ヤバいのではと心配になり、そしてホークは容赦などないとばかりに、古寺の本堂まで走って行きながら、次々と柱や壁を切り裂き破壊し、数十秒ほどで先程まで佇んでいた古寺の本堂は倒壊し、崩れ去り、室内にあった仏教の銅像なのが、露になってその姿を見せており、そして五ェ門とホークは倒壊した古寺の本堂の残骸から這い出て来るが、両者ともほぼ無傷な様子だ。

 

「ホークの奴、全くダメージがねぇぞ」

 

「そりゃそうでしょう、倒壊程度で死ぬのは弱い奴だけよ」

 

と俺は倒壊した本堂内から現れたほぼ無傷のホークを見て、驚きの言葉を呟くと、風見幽香が補足するように、倒壊程度で死ぬのは弱い奴だけだと謎の理論を提唱してきて、思わずどう返事を返せばいいかと困惑する。

 

「あら次元、何でそんな意味不明な理論はって言いたげな表情ね、だって倒壊程度ならほぼ無傷で生き残る実例が、身近によくあるでしょ、ほらそこでただ無言で腕組んでいる銭形警部とか特にねぇ」

 

と風見幽香はそう言って、この古寺に来てから終始無言のまま、腕を組んで座ったままでいる銭形を指差す。

 

確かに、銭形の野郎は爆発した車から少し焦げた程度で出て来たり、住居の崩落に巻き込まれても何故か生きている奴だ、古寺の倒壊で死ぬような奴は確かに弱い奴だけって言うのも、少し理解できるような。

 

「なぁ幽香様よ、流石に銭形のとっちゃんを引き合いに出すのはおかしくねえか、ちょっと基準にならねって」

 

とルパンは比較対象に銭形を引き合いに出すのは、可笑しいし、基準としてみるには無理があることを告げると、風見幽香は五ェ門とホークの方を見ながら、あら、そうかしら?っと疑問符を浮かべており、こいつの中で人間と言う種の強さがどうなっているんだと、戸惑いを覚える。

 

「それよりも五ェ門とホークが一直線に相対しているわよ、しかも五ェ門は姿勢を低くして居合の構えをしたわよ」

 

と風見幽香の言葉に反応し、五ェ門の方を見ると、確かに斬鉄剣を鞘に納めて、居合のような構えをしており、相対するホークも少し距離を置いて眺めている状況になっていた。

 

「おい、明らかに五ェ門が不利に見えるが、勝てるのか?」

 

と俺は明らかに形勢不利としか言えない状況にある五ェ門を見て、本当に勝てるのかと心配になってルパンに問いてみるが、ルパンは岩の上に胡坐で座りながら。

 

「まぁそう心配するな、さっきのは試し切りみたいなもんだ」

 

とルパンはどこか真剣な表情を浮かべながら、そう言って語り始める。

 

「人間の能力はどこかが疎くなれば、別のどこかが聡くなると言われている」

 

「・・・だから何だ?」

 

とルパンが人間が秘める能力について急に語り出したので、だから何だっと問いかけすと、ルパンが徐に視線を風見幽香に向けたので、俺と銭形もそちらに視線を向ける。

 

「恐らくだけど、五ェ門がやっていた修行は、自身の五感を極限まで追い込む為でしょ、それをするってことは、あの年で仏の境地に至ろうとしていると言うことよ」

 

と風見幽香は急に説明の続きを託されたるが、それに不満を言うでもなく、五ェ門が行っていたあの自殺とも思える修行は、自身の五感を極限まで追い込み、仏の境地に至ろうとしていたのだと語る。

 

「仏の境地?何だそりゃ?」

 

「まぁそうね、ここで説明するより五ェ門を見て居れば、何となく理解できるんじゃないかしら」

 

と俺は急に話に出て来た仏の境地と言う言葉に、一体何のことだと問うと、風見幽香はここで説明するより五ェ門を見て居れば理解できると言ったので、俺は内心何とも言えない気分で、五ェ門の方を見ると、ホークが両手の片手斧を構えながら走って、五ェ門の元へと向かっており、そして途中で左腕に持っていた片手斧を投擲してくるが、五ェ門は終始冷静な様子で、ただ鞘に納めていた斬鉄剣を抜刀し、片手斧を切り裂くが、既に近距離まで近づいていたホークは、その右手の片手斧を大きく振りかぶってからの、上段振り下ろしで五ェ門の肩の肉を剃り落とし、痛々しい肉体の断面が露になる。

 

「あぁダメだぁ!?」

 

と俺は今の光景で、やはり五ェ門では勝てないのかと諦めかけていた時だった、ホークの右腕に一直線の切り傷が現れたと思えば、それが徐々にずれてから地面へと落下したのを見て、五ェ門が僅か一瞬でホークの右腕を切り裂いたのだと理解し、まさか片手斧を振るい降ろす瞬間を狙って切ったのかと驚愕する。

 

「あら、どうやら僅かだけど至った様ね、仏の境地に」

 

と風見幽香がしたり顔で、今五ェ門がしたことが、仏の境地だと言う、俺は話に耳を傾ける。

 

「仏の境地、それは極限まで追い込まれる精神修行の最奥にたどり着ける領域で得られる能力で、まぁ簡単に言うなら周囲の空気の流れや音の響き方や相手の動き方までを瞬時に理解し、そこから導かれる行動を、事前に予知出来てしまう、つまり少し先の未来が見える能力って感じかしら」

 

と風見幽香はそうしたり顔で今のことを説明してくれるが、正直言って何言ってんだお前としか思えない、能力と言えるだろう、稀に人間には超常的な力が宿ることがあると聞き及ぶが、あの修行の果てに予知能力を修得できるとか、実際に見ても少し信じられないことだな。

 

「それにしても懐かしいわね、ヤマトタケルに似たような能力で、腕や首を数回切られた時を思い出すわ」

 

と風見幽香は五ェ門の戦いぶりを見て、かつて戦ったヤマトタケルにも似たような予知的な能力で、首や腕を何度も切られた時を思い出すと言っているが、以前の黄金城の時に現れた風見幽香の本体、あの底知れぬ理不尽を具現化したような強さを、本能から感じ取って恐怖した身としては、あれ相手に互角に戦って尚且つ負傷をさせたと言うヤマトタケルの化け物具合に、俺は驚愕するようなドン引きするような感情が湧いて来る。

 

「それよりもまだ戦いは終わっていないようよ」

 

と風見幽香は指摘するようにそう告げたのを聞き、俺らは五ェ門とホークの方に再び視線を向けると、怒りにとも思える形相を浮かべるホークに、ただ斬鉄剣を納刀し、静かに構えている五ェ門と言う構図であり、今にも左腕で拾い上げた片手斧で襲い掛かろうとしていたところで、急にホークは冷や汗を掻きながら、自身の首元を触ると言う奇妙な行動を次第したので、一体今の一連の間になりがあったのかと疑問を浮かべるが。

 

「へぇやるわね、仏の境地で見た予知を見せるだなんて、面白い応用の仕方ねぇ」

 

と風見幽香だけは何をしたのか理解し、面白そうに笑顔を浮かべて居るのを見て、何だか変な悪寒を覚えるが、相対していた五ェ門とホークは明らかに戦う雰囲気が霧散してしまい、そして徐に腰の葉巻を取り出し、咥えると、片手でマッチの火を付け、葉巻に火を付けて精神を落ち着かせるように煙を吸って吐いてから。

 

「・・・完敗だ・・・・・・良い用心棒を持ったな」

 

とホークはただ一言俺らのを方を見ながら、そう告げたのを聞き、俺はルパンにどういう意味でホークは言ったんだと問うと。

 

「あぁ・・俺達の伐採はやめたとよ」

 

とルパンが安心した表情でそう言ったことで、今まで這っていた精神が抜けて、思わず自身の命が助かったのだと理解したことで、心底安心した笑みを浮かび、助かったぜっと自然に言葉を呟いていた。

 

「あら良かったわね、ルパンに次元、これで伐採される恐怖を味わう日々から解放されたというわけね」

 

と風見幽香から出たその言葉に、俺とルパンは心底安心して再び日々を過ごせると、思うのだった。

 

尚その後は終始無言だった銭形が、この隙にと逮捕しようとし始めるが、風見幽香が一瞬で銭形の後ろに回り込むと、首元を軽くちょっと手で打つことで、一時的に銭形が気絶させられたり、ホークはそのまま自身の住まいへと帰っていき、俺とルパンは五ェ門の怪我の応急処置などしたり、五ェ門が古寺の花壇に簡素な墓を作ったりと色々あったが、今日も無事に安心して生きて過ごせそうだとルパンと笑いながらそう言いあうのだった。

 

「あぁそうそう何かあった時用に、私のスマホの電話番号教えておくから、何か面白いことがあったら呼んでね」

 

と俺とルパンと五ェ門のスマホに、特級呪物さえ真っ青な風見幽香の電話番号が、記載させられた件を除けばだが。

 

 

 

 

 




と言ったところでここで終わりです。

これで血煙の石川五ェ門編は終わりです、いやぁ地味に長かった、予想だと三話で終わるかなって考えてたら、全然長かったです、次回からは名探偵コナンに戻りますが、今が8年前なので、少し年月を経過させて、警察学校組に関する話でも書こうかと思っています、そろそろアンケートで決めたルートを書きたいし。

そして最後の風見幽香の電話番号、今後の為の布石ですが、何に使うかは今後の次第ですね。
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