第47話
さて、私こと風見幽香は、生前の記憶に残っていた、名探偵コナンにて何度も見た覚えのある阿笠博士の研究所の光景を、生で感じとれる現場に居る状況と、そこらにある阿笠博士の自作の設備などを見たせいなのか。
私は技術者の端ぐれとしての知的好奇心を抱き、3000歳を超える大の大人が、年甲斐もなく密かに興奮して盛り上がって居るところである。
そして今私は阿笠博士の研究所にあるソファに座って、阿笠博士が入れてくれたコーヒーをご馳走させていただきつつ。
自身が発明している途中の機器について話している阿笠博士と、あの後急いで様子見に来た工藤新一との談笑しているところなのだけど。
正直に言って、阿笠博士が語る発明品の発想と、それを可能とする優れた頭脳と科学技術には、驚きと関心する内容が多く含まれており、私自身が持つ制作意欲を刺激されるばかりだわ。
もし吉右衛門と阿笠博士が同じ時代に出会い、そして意気投合している世界線があれば、そこから生み出される発明品は、一体どのような物となり、そして人類史どのような結果をもたらすのか、大変興味に尽きない程よ。
そして阿笠博士の隣で座っている工藤新一君は、最初の内は私を探るような目線を向けていたが、徐々に長々と語る阿笠博士の発明品に関する話と、それについて興味深々に聞き時々専門的な質問などをする私の様子などを見た結果聞いてしまったのである。
「…幽香お姉さんって見た目は綺麗だけど、中身はマッドサイエンティストな人物だったんだね…」
と工藤新一君は、小さな独り言で、そのようなことを呟いているのを、無駄に良い聴覚のせいで、ばっちりと聞こえてしまい、今の私ってそんな新一君に思われるような様子だったのだと知ってしまい、私は少し落ち込むのだけど。
翌々考えてみれば、普段の私って優雅と称して生み出した術の実験したくてそこらの犯罪者を拉致って試してみたり、個人的に気になる相手の実力を直接感じて楽しみたい時などに、敢えて手加減してあしらいながらじわじわと相手を追い込んでみたりと、傍から見れば狂人としか思われない行動ばかりであり。
そして工藤新一君は、どうにも阿笠博士のことを頭の可笑しい発明品を作っているマッドサイエンティストだと思っている節があるので、そんな人物の発明品について、興味深々に理解し質問している様子を見て、ヤバい人だと認定をされてしまっても仕方ないと思う。
私としては、謎めいた不思議なお姉さん的な存在で居たかったのだけど、年甲斐もなく興奮していた私自身が悪いので、今後はヤバげな不思議なお姉さんとして、接して行くしかないけど。
まだ私が人間じゃないことは知らないので、後々私の正体を知った時の反応がどんなものなのか、本当に楽しみでしかないわねぇ、うふふふふふ。
「あれ?何だろう急に悪寒がぁ、気のせいなのかな」
と工藤新一君は私が先程抱いていた邪な思惑を、直感的に感じ取ってしまったのか、思わずっと言った様子で、急に震えだした身体を両手で抑えながら、自身の周りを見渡し始める。
おっと将来の楽しみを思い浮かべて居たら、無意識に私から妖気が少しだけ漏れ出てしまったようね、ちゃんと抑えておかないと。
「あら、どうしたの新一君、急に辺りを見渡したりして」
「いや、何でもないよ幽香お姉さん、ちょっと悪寒ぽい感じがしただけで」
と私は何気ない表情で、悪寒で震えている工藤新一君にどうしたのと問うと、本人は何でもないと慌てて、悪寒ぽい感じがしただけだと答えると、その様子を見て心配した阿笠博士が、もしかしたら風邪の前兆かも知れぬと言って、風邪薬を取りに行ってしまったことで、図らずも私と工藤新一君だけの状況になってしまう。
あー阿笠博士が薬を取りに行ってしまったから、図らずも新一君と二人っきりの状況になってしまったわね、うーん新一君、何だか居心地が悪そうな感じをしているし、ここはこの際だし、気分転換にちょっと意地の悪い筆問でも、してみようかしら。
「ところで新一君、ちょっと気になることがあるのだけど」
「え!?俺に気になる事って…一体何なの幽香お姉さん」
と私は聞きたいことが有るのだと問うと、工藤新一君は気になる事って一体何なのと、少し額に汗を滲ませて、緊張した表情を浮かべながら反応を待つ表情を見ながら、私が気になっていることを問い始める。
「新一君って、よく蘭ちゃんと園子ちゃんと行動を共にしているじゃない、どっちが気になる子なの?」
と私は遠回しに、どっちの子が本命で好きなのかと問うと、工藤新一君は明らかに動揺した様子になり、自身を落ち着かせる為か、少し深呼吸をしてからこちらへと苦笑いを浮かべながら振り向くと。
「え!?…どっちが気になる子って、そそれはどういう意味なの、幽香お姉さん」
「うふふ、そうねぇ好意を抱いている、分かりやすく言うなら好きな子はどっちなのってことよ新一君♪」
と工藤新一君はそれはどういう意味なのと濁されたので、私はド直球にどっちの子が好きなのかと改めて問い直すと、明らかに赤らめて動揺している工藤新一君様子に、私は満足感を覚えて笑みを浮かべてしまう。
いやぁ青春真っ盛りの子供の羞恥心程、良いものはなかなか無いわよねぇうふふふ。
「べべ、別にあいつらとはそういうのは全然ないよ、幽香お姉さん!!」
と工藤新一君は、凄く赤らめながら、あの二人とはそういうのは全然ないのだと、慌てた様子で否定しているのを見て、まだまだそこまで意識していないところなのかと、現状の工藤新一君と毛利蘭の進展ぐわいを推測する。
そして私は赤らめて否定している工藤新一君を見ながら、まだ恋愛的な感情とかは抱いていないのねっと、わざらしく聞こえる声で呟きながら、薬箱を持って戻って来た阿笠博士の姿を見ながら、ニヤニヤと笑みを浮かべて居る私を見て、不貞腐る工藤新一君の反応を楽しむのでだった。
と言ったところでここまでです。
とりあえず工藤新一(小4)がどんな感じかと独自のイメージで書いてみましたが、それっぽい感じになりましたかね、まだ密かに好意を抱いている小学生を想定して書いてみましたが、実際の小4の恋愛感情ってどうなんでしょうね?。
あともう一回過去の日常回をやったら、ルパン三世に関する話を書こうかと考えてます。
だってそろそろ風見幽香の戦闘とか書きたいし。