第49話 ロシアより愛をこめての彼岸花①
第49話
:視点:石川五ェ門:
拙者は今雇い主であるラスプートンと共に、合衆国大統領専用機に乗り、南米のチリからアメリカ合衆国のニューヨークへと向かっている最中であり、そして今しがたアメリカ大統領へのエセ説法を終えたラスプートンが、拙者が座る席の前方にある席に座って相対する。
「はーそれでニューヨークに着いたらどうするつもりだ?」
「……別に…悟りを求める者に、明日のスケジュールや予定などない…」
とラスプートンから、これからどうするつもりなのだと問いかけられたので、拙者は悟りへと求める者に予定といったものなど無いこと告げるてやると、何が可笑しいのかニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべながら。
「ふむ、ならばもうしばらく儂の用心棒をしてもらおうか、なぁに金と女には不十は、させんぞ、どうかね?」
「…拙者が一番嫌いなことを知っているか…他人に物事を強制されることだ!」
と拙者はラスプートンから発せられた言葉に対して、静かな怒りを抑える声で、そう告げた瞬間だった、突如として拙者の開いた口に、奴の指を突き入れられたことで、強制的に言葉が出ないように制された後。
「うははは、ならば儂が一番好きなことは、他人に物事を強要することだとなぁ!」
と笑みを浮かべながらそのようなことを言うラスプートンの言葉に、堪忍袋の緒が切れるの感じた拙者は、怒りのままに突き出した指を切り刻む為に、斬鉄剣を抜きその指を三本に切り分けようとするが、まるで動きが分かっているのかの如く、拙者が繰り出す一刀目を、素手で掴んで止めてから、また開いた口に指を入れられてことで、驚き止まってしまう。
「うははは、無駄無駄よぉ、お前の動きなど手に取るように分かる、そしてお前の命よりも大切な斬鉄剣だが、儂らがしっかりと預かってある、この意味が分かるか?」
とラスプートンは余裕の笑みを浮かべながら、拙者の命よりも大切な斬鉄剣を預かってあると言う言葉を聞き、拙者は思わず自身が握っている斬鉄剣の刀身に視線を向けると、拙者の斬鉄剣が偽物の模造刀にすり替えられていることを把握して、驚きを覚える。
馬鹿な、一体いつ入れ替えられたと言うのだ、己このイカサマ坊主がぁ…こいつの正体を考えるなら、あの女方が主犯か…。
「き、貴様!!一体いつ拙者の斬鉄剣をすり替えたぁ!!」
「うははは、儂の言うこと聞かんと、その大切な斬鉄剣は、一生お前の手には戻ってこないぞぉ~♪」
と拙者は怒り声を荒げながら、一体いつすり替えたのかと問おうが、ラスプートンは自身の言うことを聞かねば、一生斬鉄剣は戻ってこないと言われ、もしやこの飛行機に斬鉄剣が隠されているのではと思い、飛行機内の隅々まで探し出そうと動こうとするのだが、ラスプートンはそれを制するように拙者の心臓辺りの胸を抑えて、制しさせられる。
「おっとお前は、もしやこの飛行機の中に斬鉄剣があるかも知れないと、たった今思っただろうぉ~♪」
「なぁ!?」
とまるで拙者の思考を読んだかのような言葉に、驚愕しながらも咄嗟にその憎たらしい顔を殴ろうと拳を構え始めるが、まるで先読みでもされているのかと思うほどの速さで握った拳を抑えらえてしまい、更にもう一度殴ろうと反対の手を構えた瞬間に、また殴ろうとしただろうと、拙者の行動を見透かしたっようにしている、ラスプートンに対して焦りと恐怖の感情を抱き固まる。
一体どういう原理だ?ま、まさかこいつ拙者が考えていることを読むことが出来るのか!?。
「うははは、反抗は止めておけ、逆らえば逆らうほど、お前は斬鉄剣の在りかが分からなくなってしまうぞぉ」
とラスプートンは拙者の様子を見て、嘲笑うかの如くそう告げて来たので、拙者はここでは大人しくするしかないのかと諦めて席に座ると、ラスプートンも同じタイミングを計ったのように、席に座ってニヤニヤとこちらを馬鹿にするように見ながらだった。
「うはははは、儂は確かにイカサマ坊主ではあるが、この人の考えを読めるテレパシーと、数年前に修行して習得したこの東洋に伝わる術系統の一つである、この仙人術は、本物だぁぞ」
とラスプートンはそう言って、拙者に見えるように自身の手を突き出すと、そこから見覚えのある光の粒子が生みだされて行き、それを奴は纏うようにして見せびらかしながら、拙者の驚愕した反応を見てニヤニヤと笑みを浮かべる。
「儂にとって、他人の考えていることや、ましてその疎さな動きなど、手に取るように分かることを、忘れてもらっては困るぞ五ェ門様?うはははぁ」
とラスプートンは不敵な笑みを浮かべてそう言いきる姿に、拙者は自身の不甲斐なさとこの男に術などを備えさせたと思われる、竜胆彼岸に対して怒りの感情を抱くが、だが今は大人しく言うことを聞くしかない状況だと、自分自身を落ち着かせる。
「うふふふ、あらあら随分と荒れているようですわね、五ェ門様♪」
といつからそこで悪趣味に見物していたのか、ワイングラスを片手に楽しんでいたと思われる竜胆彼岸が、微笑みながら拙者に声をかけて来る。
「っ!…竜胆彼岸」
「うふふふ、そう睨まれては、怖い怖いですよ、油断して入れ替えられた五ェ門様が悪いのですからね♪」
と拙者は苦々しく睨みつけるが、竜胆彼岸はどこ吹く風な様子であり、油断した奴が悪いのだと笑みを浮かべながら、言われてしまい、拙者は竜胆彼岸に対して、ただただ悔しい思いをつのらせるのであった。
と言ったところでここまです。
続きは映画内の会話や状況などを全て書いて居たらとんでもない、話数になるので、抑えるところと減らすなどを考えて書いて行きますので、映画の詳細が気になる方はロシアより愛をこめてを視聴しよう。
ちなみに竜胆彼岸の影響で若干内容が違うことを前提に考えると、一体ラスプートンの教団がどのような状況にあるのか、察せるかも?。