第50話
:視点:次元大介:
さてさて、俺らは今ニューメキシコに小さな隠しアジトにて、食料を買いに行った不二子が戻ってくるのを飢えに苦しみながら、待っているところだ。
何故そんな状況になったのかについてだが、それはルパンが今回狙いを定めた獲物である、ロマノフ王朝の金塊500トンを盗みぬき、いつもの不二子の抜けがけや、同じ獲物を狙う殺し屋コンビとの奪い合いなどがあったが、無事に金塊を取り戻して安心している時だった。
殺し屋コンビの雇い主である、ラスプートンが、かついて崩壊したソビエト連邦の大型輸送機にて、俺らが盗み出した金塊500トンを丸ごと奪われただけでなく、その大型輸送機から投下された爆弾投下によって、俺らのアジトは消し飛び、巻き沿いとして殺し屋コンビの1人であるビッグマウス・ジョーは倒壊した建物に潰され即死することとなり。
そして何とか生き残った後は、生き残った殺し屋コンビのラッキー・マクドナルドは、裏切られたことに激怒し、俺らに止めを刺しに来たラスプートンに撃ち殺そうとしたが、放たれた弾丸を軽々と素手で全て叩き落してから、手から見覚えのある光輝く弾丸によって、撃ち抜かれて、ラッキーは致命傷を負い。
そして俺とルパンもラスプートン連れて来た連中の攻撃に晒されることになるは、そして何故か連中と一緒に居た、訳がありそうな五ェ門から、あとで連絡するから、ここは一旦倒されたふりをしてくれと言う五ェ門の機転によって何とか生き残り、そして瀕死のラッキーを連れて病院に行ってから、この小さな隠しアジトに忍んでいる訳だ。
ちなみに何故不二子が俺らの買い出しに出向いているのかについては、どうにも組んでいたジュディ・スコットに裏切られ、隠していた金塊全て奪われたので、取り返す為に俺らのところ来たとのことだ。
「はい、お待たせ、買い出しから戻ったわよ」
と不二子がアジトの扉を開いて買い出しから戻ってきたので、俺とルパンは慌てて這いずりながら、不二子の元へと向かって行き。
「俺のツナのサンドイッチを!!」
「俺はビックハンバーグー!!」
「はいはい、そうガツガツしないでよ…」
とルパンと俺は、飢えの余りに自身が頼んでいた食べ物の名前を叫びながら求めると、不二子は呆れながら買って来た食料を取りだして行き、それを俺とルパンはガツガツと食べながら大急ぎで飢えによる空腹を満たして行く俺らの様子を見て、不二子は買って来たコーラの缶を開けて、飲みながら愚痴をこぼし始めた。
「はぁ…やだやだこんな生活」
「仕方ないでしょ、お金が全然ないんだから…」
と不二子はいつまで貧相な生活が続く現状に不満を呟くが、ルパンは盗みに失敗したせいでお金がないのだから仕方ないのだと、湿った様子でそう返す様子に、俺と不二子は溜息を出して落ち込む。
「おい不二子、タバコとか買って来たか?」
「あぁ?贅沢は敵ぃ!」
と俺は湿った空気を入れ替えたく、タバコを買って来ていないかと問うと、不二子はぎろりと睨みつけながら、贅沢は敵ぃっと叫んでから、缶を頭部に向かって投げつけられ、そして見事に命中して俺は痛い思いして、黙ってビーフハンバーグを食べるのを再開する。
「うぅ…ラスプートンの野郎」
「あら、目覚めたのね、ジュース飲む?」
とそんな空気が流れるなか、重要を負い何とか一命を取り留めた、ラッキーがベットから目覚めて、自身の元雇い主であるラスプートンに対する憎しみを抱き始めたのを見て、不二子は気遣いなのか知らないが、ジュースを飲むかと問うが、ラッキーはそれを無視してただ天井を眺めながら、相棒の敵であるラスプートンに恨み言を呟き続ける。
「ねぇ医者はなんて言っていたのよ、どう見ても重症でしょ?」
「生きているのが不思議だってよ、でもどうあってもあの野郎は入院はしないと断ってな」
不二子がラッキーの容態について聞いて来たので、病院で診察結果を聞いた俺が説明し、入院しないことも伝えた辺り、ルパンのスマホからアラーム音が響いてきたので、どうやらようやく五ェ門からの連絡が来たと全員に聞こえるように設定してから、ルパンが出て五ェ門が何故ラスプートンの一派と行動を共にしていた理由を聞き始める。
『少し抜け出すのに手間取ってな、あと公衆電話がなかなか見つからなくて』
「いや、遅かったのは別に良いだけどよ、何かビュービュー響いて来るけど、お前一体今どこにいるんだよ?」
と五ェ門は連絡が遅れた理由として、バレずに抜け出すのに手間取ったことと、公衆電話が中々見つけられずに居たこと語るが、ルパンはそれよりも雑音のように聞こえる風の音?から一体どこにいるのだよと問うと。
『あぁそれは吹雪の音だ』
「はぁ?ふ、吹雪って、お前本当にどこからかけてるのょ?」
先ほどから聞こえる風の音は吹雪だと答えた五ェ門に対して、驚き覚えたルパンは、本当にどこから連絡しているのかと問うと、少し間が開いてから、五ェ門が連絡している場所は、ロシア連邦のバルシック行政府のコサック村、分かりやすく言うならシベリアの永久凍土の奥地にある小さな村からだと答えると。
『そしてその村の近くにラスプートンの本山があり、そして金塊はそこに運び込まれた』
と五ェ門が連絡してきている村からすぐ近くにある場所に、ラスプートンの本山があることと、俺らから奪った金塊もそこに運び込まれたことも伝えられて、思わず俺とルパンと不二子はお互いを見つめあい、思わぬ辺境の地に唖然とした気分になるが、それだけでなく。
『そしてラスプートンの背後には、裏社会で《愉悦者》として知られ、そして特別危険人物として国家術師に追われている竜胆彼岸がいる、だから来るならそれ相応の準備をお願いする、では拙者は騒がれる前に戻るゆえ、では失礼ルパン』
「えぇはぁ!?ちょっと待って五ェ門!五ェ門!って切りあがった…」
と五ェ門からとてつもない大物の名が飛び出たことに驚愕し、もう少し詳しく聞こうとルパンは何度も五ェ門の名前を呼ぶが既に電話は切れており、ルパンはスマホのスリープモードに切り替えながら、考え込んでしまう。
「ちょっと待ってよ、ただでさえ相手はシベリアの永久凍土の奥地にいるのに、まさかあの竜胆彼岸が居るなんて冗談じゃないわよ!?」
「あぁなるほどなぁ、ラスプートンが使っていたあの光の粒子、どうりで見覚えがあるはずだぜ、あれは国家術師とか言う連中が使っていた技と同種のものだ」
と不二子はただでさえ遠いシベリアの地に金塊が運ばれただけでも嫌気が出て来るのに、竜胆彼岸の名を聞いて、表情を真っ青にさせ、そして俺はラスプートンが攻撃に使っていた見覚えのある光の粒子の正体が、日本の国家術師などが扱う技と、同じ系統のものだと気が付き、自身が抱いた既視感に納得を得るのだった。
と言ったところでここまでです。
ルパン一味なので、ある程度竜胆彼岸が引き起こした犯罪やその強さについて知っているので、このような反応になりました。
次回はルパン一味が風見幽香に連絡を入れるまでの過程をお出しします。