第55話
:視点:風見幽香:
さて、私はせっかくルパン三世の情報提供によって、あいつの居場所を掴み三回目となる竜胆彼岸を殺しに、籐也と華扇を率い連れて、出向いて来たのだが、あと少しのところで、倒した奴が影で作られた偽物であり、本物である竜胆彼岸からは、またしても逃げられてしまったことに、私は思わず怒りと苛立ちを覚えつつも。
とりあえず未だに多くいる死霊ムカデの残り十数匹を、籐也と華扇と共に掃討して行くととなり、私の苛立ちを八つ当たりしたことで、大分解消させたけれど、いつか今度こそあの腐れ野郎をぶち殺す。
「これで最後かしら、籐也に華扇、死霊ムカデの掃討お疲れ様」
「はぁー幽香様、最後の一体仕留め終えましけど、流石に多くてめんどくさかったですよ」
「本当にのう、倒せる相手とは言え流石に多数一だとしんどかったわい」
と言った感じで数に手間取りながら、全員ほぼ無傷で掃討し終えたのだが、ただ凄いことに地上にてラスプートンを倒した石川五ェ門が、死霊ムカデを5体ほど倒したようであり、その周辺には一太刀で切り裂かれた死霊ムカデの死骸らが転がっているのを見て、私はやはりこの人間の強さは、間違いなくかつての英雄たちに引けを取らない強さだと、改めて感心を覚えたわ。
「これはどうもどもう幽香様、これはご機嫌麗しゅう、ですがへへへへ」
「えぇ何その変な御機嫌取りは、別にどういう思惑があって竜胆彼岸の情報を渡したとしても、気にしないわよ」
まぁその後しばらくして、城の残骸周辺の上空にて飛んでいた大型輸送機が着陸しその中から、ルパン三世と次元大介と峰不二子と何故か銭形警部が降りてきて、私の元へと来ると、何だかルパン三世が私にご機嫌を伺うような態度をし始めたので、とりあえず私は一体どういう思惑があったとしても、竜胆彼岸の思惑を阻止することになった情報提供者であるので、ルパン三世に気にしていないことを告げてから、金塊が聳え立つ場所へと、籐也と華扇を率いて向かったのだが。
「ルパンすまん、この金塊を渡すわけにはいかないのだ」
と何かその聳え立つ金塊の前で、立ち塞がる石川五ェ門がおり、そして金塊に触れさせる訳には行かないと言って立ち塞がったので、とりあえず私はルパン一味の様子を見学していると、かなり綺麗で美しい容姿をしたロシア美女が物陰から出て来て、自身がロマノフ王朝のアナスタシアの子孫であることと、その金塊の正当な所有者であることを告げてたので、私はなんだか面白そうだから静観しておきましょうと、籐也と華扇に伝えておく。
「あ…もしかして五ェ門、約束したの?」
「…うん、そう、約束しちゃんたの…」
「あぁそんじゃ仕方ないよなぁ」
そしてルパン三世が、何故石川五ェ門がロシア美女に味方しているのかの理由を察し、約束したから仕方ないねっと呟いたことで、これはいつもの惚れた弱みと言う奴だろうと、私は女の勘として察することとなる。
そして何故あのロシア美女は聳え立つ金塊の全てを求めているのかについての理由などが話されたのだが、まぁ話の文脈からして、飢えに苦しむ故郷を救うために必要だからだと言うことだけれども。
もし、いつものルパン三世ならそれぐらいで引くわけがないのだが、何かルパン三世も惚れた女に弱いという奴なのか、狙っていた金塊を諦めることを告げてしまい、峰不二子は駄々を捏ねるてしまうが。
「ルパン三世…本当にすみません、ですが色々とお世話になったので、僅かですが金塊のいくつかを渡します」
と流石にロシア美女も心苦しいと思ったのか、聳え立つ金塊の中から少しだけ分けてもらうこととなり、そしてルパン三世は私を利用した負い目からなのか、私に金塊を三本も渡してくれることとなり、そして運よく生き残ったラッキーと言う人物と共に、大型輸送機に乗って帰って行く光景はなかなかである。
そして残った私たちとロシア美女と石川五ェ門は残りの金塊を持って去って行き、そしてルパン達に縛られて拘束されていた銭形警部を連れて、日本へと帰ることにする。
「それにしても疲れたわい、我が家に帰ったら布団で仮眠したいのう」
「私は久しぶりに暴れたせいなのか、お腹がすいたし、早く帰って飯食いたいぜ」
と籐也は疲れたのか肩をぐりぐり回しながらそう言い、華扇も暴れまわったせいなのか、お腹を鳴らしながら帰って飯が食べたいと言っているので、帰ったら手当として何か飯でも奢ってあげようかと考えを巡らせる。
「ルパぁあああン、ルパああああン、逮捕だああああ」
と私に担がれている銭形警部が、大型輸送機で帰って行くルパン達を見ながら、そう叫んでいるのを聞き流しつつ、転移にて遥かシベリアの地から日本の風見神社へと、一瞬で長距離を移動して帰り終える。
「あぁ、爺ちゃんに、華扇さんに、幽香様お帰りなさい、一体どこにってうわぁ何で銭形警部を担いでいるんですかぁ!?」
「…おのれルパン、次遭ったら容赦せんからなぁああああ」
と偶然縁側で将棋の打ち手を研究していた裕也と遭遇し、何で銭形警部を担いでいるのですかと、慌てた様子で問いかけられたので、私は事情などを諸々話し終えてから、とりあえず裕也には、銭形警部を連れて警視庁へと行くように頼むこととし、私は今度華扇に奢る飯について、米花町で人気な飲食店が載った雑誌を見ながら、考えを巡らせるのであった。
と言ったところで終わりです。
ルパン一味は無事に生存エンドに行けましたが、もしルパンは見栄を張って風見幽香に連絡入れて居なかった場合は、容赦なく屍人エンドになって、全滅する運命でした、流石にルパン一味も竜胆彼岸が生み出した死霊ムカデの群れには勝てないのでねぇ。
とりあえず今回の結果を上げて行くと、まず映画ではラスプートンに殺されていたラッキーは無事生存となり、ついでに燃えるはずだった大型輸送機も無事だったので、ルパンのコレクションに加えられました。
そしてルパン三世から金塊を三つ貰いましたが、ロマノフ王朝の紋章入りなんて珍しいので、風見神社の蔵に仕舞われることになりました。
次回から日常回に移りますが、とりあえず今後の為の伏線などもはったりすることが多くなると思います。まぁ流石に疲れたので休憩期間を設けてから投稿を再開します。