第57話
さて、私こと風見幽香は、米花町の中央から少し離れた森辺り場所にて、流れている川沿いで、持ち込んだおつまみを食べながら、ビールを飲みつつ、自然溢れる川にて、釣りを楽しんでいる最中である。ちなみ今回は本体で赴いてる。
もちろん釣り竿は大物釣り用の奴であり、釣った魚を保管できるように空間術でクーラーボックスの収納空間を拡大した物を用意し、釣りの合間に楽しむ為のおつまみセットと瓶ビールとそれらを置く折り畳み式机まで完備し、日光除けのパラソル傘まで配置してあるという、用意周到ぶりには、感心するわね。
「優雅ねぇ、この静かな自然の中でおつまみを食べ、そしてビールを飲みながら、川で釣りを楽しむとか、ちょっとした贅沢よねぇ」
と私はそんなこと独り言で呟きながら、のんびりしていると、たらしていた餌に魚が食いついたのか、釣り竿を強く引いている感触を感じ、落ち着いて食いついた魚が外れないように手加減しながら、釣り糸を巻いていき。
そして最後に力いっぱい引っ張って、川から釣り上げたのは体長5mを超えるであろう、神域の森産のニッポンバラタナゴと言う魚であり、その巨体に似合う力強さと生命力を溢れ出しながら、川辺に上がった地面の上で跳ねていた。
「へぇ、そこそこ平均的な大きさかしら、持って帰って調理係の眷属に塩焼きにしてもらいましょうか」
と私は釣り上げた川魚をどう食べようかと考え呟きながら、収納空間を拡大したクーラーボックスへと入れてから、再び釣り針に餌を付けてから、軽く釣り竿をしならせながら、軽い勢いで川へとたらし終わると、もう一度獲物が掛かるまでのんびりとビールを飲みながら、楽しむ。
こんな感じの流れで、私は釣りを楽しんでいるのだけど、やはり米花町から少し離れたところにあるこの川は、神域の森に影響されてか、川魚までも大きく栄養に優れたものへと変貌してしまうようで、昔から平然と4mから6m程の巨体が普通に釣れるので、私は大魚が食べたい時や、単純に大物を釣りたい気分な時に赴ているわ。
「それにしも、やっぱ都心から離れているおかげなのか、事件もなくて、今日はのんびりと過ごせそうねぇ」
と私はのんびりと川釣りに興じ出来ていることに嬉しさを覚えていた、何せ犯罪や事件は三時間に同時に10件も起こることがある米花町である、昨日なんて日課の散歩中に、強盗事件と殺人事件と誘拐未遂と爆破事件と怪異事件などなどを、目撃或いは巻き込まれるなどして大変な苦労した日だったので、こうしたのんびりと楽しめる時は何時も大事である。
「もう一匹ぐらい釣り上げたら、風見神社に帰宅かしら、今日は釣り上げた魚を使って宴会とかも、良いかもしれないわね」
と私は釣り上げた魚をどうするのかを呟きつつ、ビールとおつまみを飲んだり食べたりして楽しみつつ、魚が餌に食いつくのを待っていると、釣り竿が大きく曲がるほどひっぱらているので、力加減に気を付けながら、一気に川の中から釣り上げた獲物は、長さ90m太さ20m程の巨大ヤツメウナギが天高く空へと昇りながら現れた。
「あらあら、これは巨大なのヤツメウナギが釣れたわね、妖怪化しかけているし、今日は自宅で蒲焼祭りかしらぁ」
と私は川から釣り上げた巨大ヤツメウナギを見上げながら、これを蒲焼にしたら美味いだろうなっと呑気に考えながら呟いていると、巨大ナツメウナギが私の存在に気が付き、釣り上げらことに怒りを覚えていたのか、私に振り向きながら気色悪い口を大きく開き、凄まじく高い鳴き声を上げ始めながら、その口より超音波光線を放って来る。
「あぁー声がうるさいわねぇ、振動でビール瓶が割れたらどうしてくれるのよぉ」
と私は片手で片方の耳を抑えながら、うるさく響き鳴き声に文句を告げつつ、私へと迫ってくる超音波光線を、手ぶらの方の片手で、雑に振って弾いて、超音波光線を霧散化させる。
その後とりあえず私は、釣り上げた巨大ヤツメウナギを仕留める為に、地面を軽く蹴て空へと跳び、自身の手を妖気で纏ってから、かなり強めの手刀にて巨大ナツメウナギの頭部を一撃で切り飛ばすことにてその命を終わらせる。
「うーん切り飛ばした感触からして、脂身と赤身の配分が良かったわね、これは絶対美味しいわね」
と私がそう呟き終えたところで、頭部を失った巨体ヤツメウナギは力無く川に倒れたことで、周囲に水飛沫が盛大に巻き上がり、そして切り飛ばした頭部は、私が気だるげに片手で受け止める。
「やっぱりこいつの顔ってキモいわよね、まぁ美味だからちゃんと食べるのだけども」
と私は切り飛ばした巨大ヤツメウナギの頭部を見ながら、そう呟きつつ、仕留めた巨大ヤツメウナギの死骸をクーラーボックスに収納し終えると、川辺に置いていた空の瓶やおつまみのゴミなどを、きちんとビニール袋にしまい。
そして残りのパラソルや釣り道具に、折りたたみの机なども片付け終えると、持ってきた荷物を全部持ってその場から飛んで風見神社へと帰る。
もちろん一般人に目撃されて騒ぎにならないように、実体化の術を解いでから空を経由して帰ったので、霊眼がある人以外は気づかれずに帰れたわずよ。
「あれ?幽香様、居ないと思ったら釣りに行っていたのですね」
「あぁ只今裕也、今日は神域の森の外側に流れている川で釣りをして来たわ、これが釣りの成果よ」
と私は偶然境内で裕也に遭遇し、釣りに行っていたことを察せられたので、とりあえず釣りをしていた場所と伝えた後、今日釣り上げた魚などの成果を見せる為に、持っていたクーラボックスを地面に置き、中から釣った魚を見せて行く。
「まず最初は妖怪化しかけているニッポンバラタナゴよ、数匹釣り上げたから、眷属達含めても家族全員で食べられるはずよ」
「ほうほう、いつもながら本当にデカいですね、家の周辺で捕れる魚は」
と私は川で釣り上げた、神域の森産ニッポンバラタナゴを複数匹取りだして見せると、裕也は遠い目をしながら風見神社で採れる魚は出かなと言ってくれたので、私はこれは驚かせられるのではと、心の中で悪魔が笑みを浮かべる光景が浮かんだので、今回一番の大物である巨大ヤツメウナギも見せる為にクーラボックスから取りだそうと掴む。
「そして裕也、これだけじゃないわよ、今回釣り上げた中で一番の大物だった、巨大ヤツメウナギよぉ!」
「え…はぁ?はぁえぇ…マジですかぁ」
と私はそう言ってクーラボックスの中から長さ90m太さ20m程の巨大ヤツメウナギの死骸を取りだし見せると、裕也は大きく瞼を開き、唖然とした表情で巨大ヤツメウナギの死骸を見て、続いて自身が住む風見神社の自宅を眺めて、再び巨大ヤツメウナギの死骸に振り向くと、落ち着いた声でマジですかと呟始めたので、かなり驚いてくれたようで私は満足である。
「どう凄いでしょう、これほどの巨体を誇る奴なんてそうそう釣れないから運が良かったわ、とりあえず蒲焼して食べるつもりだから、後で調理担当の眷属達に解体作業をさせるわ」
「そうですか、それは食べるのが楽しみですね、まぁそれにしてもデカですね、90mはあるよなこれぇ」
と私は機嫌よく巨大ヤツメウナギの死骸以外の魚をクーラボックスに仕舞うと、後で調理担当の眷属達に解体作業させることを告げた後、クーラボックスを持って境内にある調理場へと向かって行き、ただ一人残された裕也は食べるのが楽しみだと呟きつつ、巨大ヤツメウナギの死骸のデカさに、ただ唖然と眺め続けているのであった。
と言ったところでここまです。
釣った魚とナツメウナギは後で眷属と風見一家と共に全て食べましたので、ご安心ください。
ちなみに巨大ナツメウナギの戦闘力は☆33です。分厚い脂肪に滑りによって斬鉄剣ですら刃が通らず、自由に空を浮遊して飛行可能で、口からビル群を薙ぎ払える超音波光線を放てるし、ミサイル攻撃すらものともしない耐久力があるのですが、相手が悪すぎましたね。
次回も期間が空きますが、のんびりとお待ちいただけるとありがたいです。