第58話
さて、私こと風見幽香は風見神社の自宅にて、眷属達と風見一家と共に、川で釣り上げた巨大ヤツメウナギの死骸を使って、大量の蒲焼にして食べたり、贅沢にうな重丼にして、バクバクと美味しく食べたりなど、色々な料理にして、楽しんで過ごしたわ。
今回の調理を担当することになった花雀は、お気に入りの解体包丁を両手で握り締めて、豪快にそして美しく巨大ヤツメウナギの死骸を切り分けて行く光景は圧巻であり、普段大人しい表面しか知らない華扇が、珍しく花雀のことを感心した表情を浮かべて見ていたのを、私は蒲焼を食べながら偶然見ていたことは内緒よ。
でもまぁ感心した表情で見ていた華扇自体も、蒲焼を50皿に、うな重丼28杯に、うどん玉20個もの量を食べ終えていた光景には、私も思わず胸焼けを覚えしまったわ。
さて、そんな楽しい食事も終わりを迎えてその翌日、私は居間で寝転がって天井を眺めながら、ちょっと前に工藤新一が小学6年生へとなり、名探偵コナンが始まるその時まで残り5年となったことと、出雲大社での宴会にてミシャクジから聞いた東風谷早苗の存在などを知り、私はあるキャラについて思い出そうとしていた。
(うーん東方projectで幻想郷の外から博麗結界を破ろうとしたあの人間のキャラってどんなのだっけ?)
と私は東風谷早苗と同じく外来人で、異変の犯人だったことがある、とある人間のキャラについて思い出そうと、東方project原作ついての記憶を思い返そうとしてみるのだが。
思い出そうとしているキャラがどんな思惑で異変を引き起こし、そしてどんな能力をしていて、そしてどんな名前で容姿だったのかが曖昧にしか思い出せず、ただ額に皺を寄せて考え込んだけだった。
(駄目ねぇ、苗字が宇佐見だったことと、能力が超能力で、好奇心旺盛な子だったことしか思い出せないわ、やっぱり3000年以上前のことを思い出すのって、難しいわね)
と私は時が経つにつれて薄れて行く前世での思い出のアニメやゲームの知識などを中々咄嗟に思い出せなくなっている現状に、言い知れない複雑な思いを抱きながら、ただ天井の模様を眺め続ける。
(それにしても最近になって東方project由来のキャラと出会うことが多くなっているわね、やはり私が知らない場所で存在しているかも知れないし、今後は米花町の外にも、積極的に散歩しに行くことにしましょう)
とりあえず今後はどこか知らない場所で、東方キャラが存在していることを想定し、今後は米花町外まで積極的に散歩しに行くことに決めると、天井を眺めるのをやめて、その場から立ち上がって、居間から縁側へと移動する。
(…私が知っている東方projectキャラは茨木華扇と東風谷早苗だけども、他にどんな奴がいるかしら、神々の中には東方projectキャラが居なかったことを考慮して考えると、外来出身の人間と、外来に出入りできる妖怪辺りかしら?…いやぁ事例が二件だけじゃ絞れないわねぇ)
と私は今まで人伝で知ったり、直接出会った東方キャラについて思い出しながら、その法則性を見出そうと深く考え込んでみるが、事例が少なすぎてきっぱりと判断できずに、頭を抱えて悩み考えこんで行く。
現状分かることは、出雲大社の宴会に来ていた神々の中には、存在しなかったことから、考えられる法則性は外来出身の人間キャラと、外来で活動できる妖怪キャラなどが、私が知らない場所のどこかで存在いるのではないかと言う推測で物事を考えてみる。
(だとすると、存在すると考慮されるキャラは、正体不明の鵺と、化け大狸と、超能力者と、紅魔館の面々かしら?あぁでも天狗辺りも怪しいわよねぇ、それかぁ魔界についてもかしら?)
と私は推測して考えてみた結果、そもそも自身が赴いたことのない場所に住む東方キャラばかりであり、そして単純に直接関わる機会がなかった天狗や鵺と言ったメジャー連中にも会っていなかったら事実に思い至る。
(あー結構赴いたことのない場所の生まればかりの奴が、当てはまっているわね、うーん華扇みたいな単純に関わらずに気づかなかった場合もありそうだし、もう少し範囲を広げて出向く必要があるわね)
と私は思ったよりも狭い範囲しか動いていない出不精だった事実にため息を出したくなるが、そもそもこの神域の森がなく、神として祀られていなければ、もっと遠くの世界に出向いていたかと言えば、それは謎である。
「手始めにどこから出向いたものかしら、やっぱり近いとこからって…あら?誰か来たわね、しかもこれは空間術の【位置転】かしら?鳥居に配置してある霊力の籠った小石の一つの反応がないし」
と私はどこから出向いたものかと呟いたところで、境内の出入り口辺りから空間術【位置転】の反応を感じ取り、誰か来たのかと呟きながら、境内の出入り口である鳥居がある方へと歩いて向かうと、そこには胡散臭い感じが漂う塩顔イケメンこと、次期菅原家当主である菅原傑がそこに居た。
「あら、お久しぶりね菅原傑殿、何か転移して来たみたいだけど、一体何の御用かしら?」
「あぁこれはどうもです幽香様、今回は聞きたいことがあり、参拝に参った次第です」
と私は軽い挨拶を告げながら、わざわざうちの神社に転移して来て一体何の御用があるのかと問うと、菅原傑はいつもの胡散臭い笑みを浮かべたまま軽くお辞儀しつつ、聞きたいことが有って、うちの神社に来たのだと答えてくれる。
へぇなるほど、菅原傑がわざわざ転移して、私に聞きに来ることって何かしら?少なくとも面倒事ではありそうだと予想できるけど、とりあえず自宅に招いて話を聞こうかしらね。
「まぁとりあえずここで長話するのもあれだし、家に上がりなさいな、紅茶と和菓子は食べながら聞いてあげるわ」
と私は数は少ないながらも、平成の世で未だに参拝しに来てくれている人間と妖怪達の人混みを横目で眺めつつ、暗に目立つので家に上がりなさいとそう告げつつ、菅原傑を自宅に招くのであった。
と言ったところでここまでです。
ちなみに東方キャラの出す基準は、日本神話の神々と被らないキャラ&現世に居ても違和感がなく馴染めるキャラだけです
。*例・八雲紫は幻想郷を作るのでダメです。
次回は何か聞きに来た菅原傑ですが、果たしてその内容は?。
ちなみに原作開始の8年前に登場した菅原傑の実力ですが、あれから3年もの月日が流れているので、彼もある程度成長し、少し強くなっています。
前・菅原傑:戦闘力☆19
↓
今・菅原傑:戦闘力☆22