米花の向日葵の謎を追え!更新停止   作:アクドニアデフジム

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何とか書き終えたので、投稿しました。


第59話 とある噂話と光の魔人について

 

第59話

 

 

 

さて、私こと風見幽香は、空間術の【位置転】にて転移してやって来た菅原傑から聞きたいことが有って参拝しに参ったと言われ、とりあえず参道では人目や妖目があるので、自宅に招いて話を聞くことにし、そして現在私と菅原傑は自宅の居間にあるちゃぶ台を挟むように座って対峙しているところである。

 

「菅原傑様、粗茶ですがどうぞ、それと羊羹お召し上がりください」

 

「あー鈴音さん、これはどうもどうもありがとうございます」

 

と鈴音はちゃぶ台に麦茶が入った湯呑と羊羹が載せた皿を置いて行き、そして菅原傑は塩顔イケメンスマイルでお礼の言葉を告げると、鈴音は物凄い形相で失礼しますと慌てた様子でそう告げながら居間から出て行く。

 

「ねぇねぇ見てよ、すげぇイケメンだよねぇあの人間」

 

「あれが噂に聞く菅原家次期当主様なのねぇカッコいい」

 

「へぇあれが天才術師と言われる菅原傑ねぇ、中々のイケメンね」

 

「本当にかっこいいよね、でも何用でここに来たんだろう?」

 

だが居間と廊下を区切る障子越しから複数の女性型の眷属達の気配と、明らかに興味深々の様子で菅原傑のことを会話している声が聞こえ、その中には普段真面目な花雀まで参加していることに、私は菅原傑が居る前で、額に指を当てて溜息を出し呆れ果てる。

 

はぁ…これだから最近の若い女妖怪共は、ちょっと人間のイケメン術師が来た途端、発情した乙女みたいに騒いだしたりして情けない、まぁ色恋の無い我が家に、かの有名な菅原家のイケメン術師が来たとなれば、騒ぎもするだろうけど、せめて私の目が届かないところで騒いでほしいわね。

 

「うふふふ、なかなか噂好きな眷属をお持ちなのですね、幽香様は」

 

「えぇそうね…それはそうとわざわざ転移してまで、私に聞きたいことって何よ?」

 

と菅原傑は含みを持った笑い声を出しながら、噂好きな眷属をお持ちなのですねっと言われてしまうが、私は苦笑いを浮かべてそうねっと返しながら、眷属の話題から逸らす為に、私に聞きたいこととは一体何なのかと問う。

 

「あぁそうでした、実は先日妙な子供に出会いまして、その子供の背後には巨大で白い光る人の霊が取り憑いて居まして」

 

と菅原傑は不思議そうな表情を浮かべながら、先日に出会ったという巨大で白い光る人の霊に取り憑かれた妙な子供について語るのだが、私はすぐに何かすごく身に覚えのある子供の特徴に苦笑いを浮かべかけてしまう。

 

いや、白い光る人の霊って、その妙な子供って…恐らくだけど工藤新一のことじゃない。

 

「へぇへぇ…そんな子供を目撃したのね、それでその妙な子供が、どうかしたのかしら?」

 

「だって興味が湧きませんか?見たところ取り憑いている子供の方は、その白い巨人の霊の存在自体見えても感じてもいないようですし、何よりもあれだけ強烈な存在感がある霊など見たことがありません…」

 

と私は苦笑いを浮かべないように気を付けながら、その子供がどうかしたのかと問うと、菅原傑は興味が湧きませんかと問い返しながら、彼は見た子供に取り憑いている白い巨人の霊に対して、ご執心のようである。

 

私としてはあんまり工藤新一に関わられるのは困るのよね、ただでさえ竜胆彼岸のせいで、怪異などが実在することを知られているせいで、工藤新一の価値観が変化してしまっているし、だってホラー系に対する反応が、記憶にある工藤新一と全然反応をするようになっているし。

 

「なので、その白い巨人の霊に取り憑かれている妙な子供の交流関係などを調べて居たら、幽香様の存在に辿り着きまして、何か知っているのではないかと、聞きに来たのです」

 

と菅原傑は白い巨人の霊に取り憑かれている妙な子供こと工藤新一の交流関係などを調べた結果、私の存在に辿り着き、白い巨人の霊について知っていることがあるのではないかと思い、こうして私に聞きに来たのだとここに来た経緯だと語って来る。

 

えぇマジで!?もうそんなことが分かるまで工藤新一の交流関係把握し終えているの!?いやぁだって先日ってことは、遅くてもここ数日以内に調べたってことだし…本当にこいつ優秀すぎて怖いわねぇ。

 

「えぇそうね、確かに貴方が見たって言う妙な子供は、私の知人だけども、ただ何故そんなに興味深々に探っているのよ、ただ強い霊に取り憑かれているだけの子供じゃないの?」

 

と私は確かに知人であることを認めつつ、何故そこまで興味深々に工藤新一について調べているのかと、不思議に思いながら理由を菅原傑に問う。

 

「あぁ…そうですね、ただ単純に白い巨人の霊に興味があるのも理由ですが、これは勘になるのですが、この子供は将来かなり面白いことをしてくれそうな気がしまして、今のうちに目を付けておこうかと」

 

と菅原傑は白い巨人の霊に興味はありつつも、妙な子供である工藤新一が、将来に何か面白いことをしてくれるのではないかと言う、勘を頼りに目星を掛けていることを、真顔で答えてくる。

 

うん、やっぱりこの子めんどくさいわね、何て言うのかしら、こういうのを好奇心旺盛な探り好きって言うのかしら?勘が鋭いとほとんどの未来予知並みに行動できるのね。

 

「はぁ仕方ないわね、とりあえず私が知っている限りの白い巨人の霊について教えてあげるけど、妙な子供の方はあんまり干渉しないでよって…あら?」

 

と私は溜息をしつつ、とりあえず白い巨人の霊に関することを教える代わりに、妙な子供こと工藤新一の周囲を一時的に干渉しないことを、条件に教えると提示したところで、数ある私が祀られている分社の一つが荒らされたような感触を覚え、反射的に軽く祟ってしまう。

 

「おや、どうかされましたか幽香様?」

 

「いや、何か分社が荒らされたみたいで、反射的に祟ってしまったわ」

 

「それはまたまた、気の毒なことになりましたね、その祟られた方は」

 

と菅原傑はどうかしたのですかと問いて来たので、私はどこかの分社が荒らされたから、反射的に祟ってしまったことを告げると、菅原傑はそれは気の毒にっと苦笑いを浮かべながら相手の方ことを心配し始める。

 

「あぁ…死ぬ系の祟りじゃないから大丈夫よ」

 

「なるほど…死ねない系の方ですかぁそれはますます気の毒ですね」

 

と私は何か勘違いされたのかと思い、分社を荒らした奴に送った祟りは死ぬ系の方ではないことを告げると、菅原傑は死ねない系の方だと察し、ますます私が軽く祟った者の安否を心配する。

 

そんなことがありつつも、とりあえず菅原傑が聞きたかった妙な子供に取り憑いている白い巨人の霊について、私は知っている限りのことを伝え終え、そして菅原傑は胡散臭い表情でまたいずれと、そう言って鎌倉にある菅原家の大屋敷へと【位置転】で帰ったのであった。

 

 

 

 

 




と言った感じで終わりです。

とりあえず術師側に工藤新一の存在を認知されたので、今後菅原傑が工藤新一の周りで探りを入れたりするかもしれませんが、今は風見幽香との約束は守っているので、とりあえず工藤新一が行方不明にでもならない限りは干渉して来ないでしょう。

そして風見幽香の分社を荒らした存在については、別視点での長期編にて語ります。

風見幽香ら軽い気持ちで祟ってましたが、果たして人間視点からしたらどれくらいの被害になるのか、楽しみですね。

次の投稿は話の構築などで、時間が掛かると思うので、最大でも1か月かかるかも?。
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