第6話 風見家での困り事と霊能少年裕也くん①
第6話
さて、風見家に名探偵コナンのキャラである風見裕也が生まれた訳なのだが、何と言うか幼い頃の裕也はすごく臆病で怖がりな子供だったわ。
神社の敷地内で暮らしている、私から発せられる妖気にて妖怪化した付喪神や小獣などの低級な妖に対して、過剰に思える程怯えていることがあるし、寝る時にも妖気などを鋭敏に感じとってしまうせいなのか、いつも深夜頃に目覚めては母親の元へと行って泣きつくことが頻繁に起きてしまっているし。
まぁそれもこれも高い霊感が備わっているせいで、普通の人間なら認識することが出来ないであろう妖怪の存在感をより強く感じることで、その存在をくっきりと見えるし感じとることが出来てしまうのかしらね。
だからなのかしら少し前に裕也の様子が気になって、中学校を覗きに行ったのだけど、まぁ普通の子は妖怪なんて見えないのだから、あまり上手く同級生とも付き合えていないことを知った時は、どうしたものかと密かに家族会議が行われたほどだわ。
あとどこか私に対しても不気味がって距離を感じる時があるし、少しだけ心に痛みが来るわねぇ。
しかし本当に困ったわね、幼い時期の人間関係が上手く出来ないのは、将来的にも悪影響でしかないし、だけどうちの神社に友達を連れて来られても不味いのよね、何せ境内には私の妖気と神気で生まれた付喪神や小獣の妖怪が凡そ60匹も住んでいるし、扱い的にも私の眷属で式神に近い存在だから、追い出すわけにもねえ。
だから応急処置として、裕也がもう少し大きくなるまでは、目の前に出ないように徹底させているわ。
それにしても昔は見える人もそれなりに居たのだけれでも、今ではすっかりと減ってしまったわ、米花町に残っている妖怪達からも人間に相手にされる機会が減って寂しいと相談されることも増えているし。
それとタイミングが悪くあいつが訪問しに来たせいで余計に妖怪に恐怖するようになったのよね。
そいつは《豊穣茂》って言うこの辺りでは大妖怪として恐れられている奴で、あの時神社の境内に居た裕也は、うちの神社に相談しに来た豊穣茂に遭遇しちゃったのよね。
何せあいつの見た目ってぐるぐる包帯巻きの巨頭の巨人が、ぶかぶかの古びた着物を着て動いているようなもんだし、見る人が見たら凄く怖くて怯えちゃうわよねぇ、実際に鉢合わせした裕也なんかは、その見た目に怯えてしばらく部屋に閉じ籠った時があって、どうしたものかと父親兼神主の修也と話し合ったほどだ。
うーんこれはどこかで妖怪などに対する恐怖心を払拭させないといけないわね、悪質な妖怪や幽霊などを退治させに行かす際に、妖怪が怖くて動けないはあんまりよろしくない状態な訳だし、中学生になった辺りで護身用の術とか教えていた方が良いかしら?。
、あぁそれはそうと人間関係で上手くいかないのは大変なんだろうけど、これって原作道理に風見裕也は警察になろうと志すのだろうか?まぁ明らかに風見神社の家業に対してあまり良い印象がなさそうだし、実家から抜け出す為に警察学校にでも入学するのかしらね?。
:視点:風見裕也:
俺の名前は風見裕也、米花町にある風見神社を代々管理している一族に生まれた独り子であり、両親は神社の祭事やお祓いなどを生業とする神職者だった。
なので必然的に神社の境内にある住宅で生活することになるのだが、俺には世間で言うところの霊感あるのか、いつも夜に不気味な気配を感じて目覚めたり、家の中を歩くとどこからか小さな足音が聞こえて来たりなどあり。
そして偶に誰も居ないであろう外から、この世のモノとは思えない呻き声や話し声が聞こえて来たりなど、幼い頃は怖くて母親に泣きついて震えていたのを覚えている。
そして弱虫として泣き虫だった俺はある夜の日、初めて恐ろしき存在を目撃したんだ。
あれは暗き夜空から神社の境内に降り立った、凡そ10mを超える薄気味悪い肌をした巨大な体格有し、頭はデカく膨らんでいるが、顔を隠す為に古びた包帯が頭部全てを覆い巻かれており、服装は古びたぶかぶかの着物を着た、不気味で巨大な化け物が自身を見下ろしていた。
あの時の俺は一目見て確信した、あれはこの世とは違う異界から到来した冒涜的で面妖な神秘を宿した悪しき存在なのだと。
「ウオぁ、ソコニ居るノハ風見家ノ御氏族だロウカ?、我は豊穣茂と言う者でアル、今回ハ幽香様に御目通りを願いに参ッタ次第にテ」
と包帯巻きの化け物はそう名乗りながら、風見神社に祀られる御神体である幽香様に御目通りを願いに来たことを、俺に伝えて来るか、化け物の容姿に怯えていたせいで、碌に返事をすることも出来ず居た。
少し時間がして家の方角から足音が聞こえてすぐに、親父が来てくれたことで、俺のことを見ていた包帯巻きの化け物は、どこかいつも不気味な雰囲気をしている幽香様が居る本堂へと案内されて行くのを額に冷や汗を掻きながらしばらく呆然した後、俺は慌てて逃げるように家の中の自室へと震えながら閉じ籠って、その日は過ごしたが。
あんなのがこの世に平然と存在するなんて今でも信じられないと、そう現実から逃避するように布団の中で包まって閉じ籠りながら、先程心の底から感じた冒涜的神秘の存在に打ち震え続ける。
何故みんな平然とあんな化け物を相手にして対応が出来るのだろう、まるでそれが普通でいつもの日常かのようにしている光景は今考えても異常だ。
親父も母さんも爺ちゃんも、みんな普通の人間じゃないだ、こんなことが起きる日々を平然と過ごしているなんて、もし学校のみんなにこの事を話したとしても、誰も信じてもらえないだろう、それどころか嘘つきやほら吹き扱いで、クラスから変な子として孤立してしまうかもしれない、それもそうだろう、親父の話だと普通の人には米花町を蠢く化け物達の存在を認識できないし、見ることも触ることも出来ないのだと。
実際通学路を歩いていると小さな化け物達を目撃するのに、その辺を歩いている人達は誰もその存在を認識せず気づかない、だから家族以外でこの日々を言い合える人はいない、愚痴を言える友達は居ない、だから学校のみんなと接する時は、どこか距離を置いてしまう。
一体どうして行けば良いのだろうか、あんな怖い化け物が見えてしまう日常に、いつか終わりは来てくれるのだろうか。
と言ったところでここまです。
とまぁ風見幽香から見た、現代の風見家のお話と、風見裕也から見た自身の家と妖怪についての視点を書いてみましたが、正直すげえ悩みましたね。
何度か書き直してこれだし、原作キャラの視点を違和感なく書くって難しいですね、風見裕也も名探偵コナンではあんまり登場回がないので、想像がどうにもしにくくて大変です。
次回は、風見幽香による霊能少年裕也くんの日々を書いて行こうかと思ってます、まだ子供なのに苦労人な顔つきになって来ていて可哀そうですが。
あとまだコナン君生まれてないのでしばらく登場しないです。
*一部内容を修正しました。