第61話
「…なぁゼロ、明らかに変だよ、何で誰もいないんだ、ここは重要な研究施設のはずだろう」
「…さぁわからない、とりあえず今は、この施設で何が起こったのかを知る為にも、手掛かりが何かないかを調べよう」
とスコッチはこの状況に怖気ているのか、コードネームではなく俺のあだ名で呼びながら、施設に誰もいないのかと疑問符を浮かべながら問いかけており、そして僕自身も、先程から感じる言い知れぬ不安感に対して恐怖心が出て来そうになるが、何とか精神を強く落ち着かせることで、精神を冷静にさせる。
僕は怯えているスコッチに、この施設で何が起きたのかを知る為に、手掛かりなどがないかを調べようと告げてから、受付カウンターの上に置かれた、研究施設の出入り記録や、日々の出来事などが記録されたファイル本を手に取って調べ始める。
「何か手掛かりになることが、このファイル本に記録されていると良いが」
まず、手に取ったファイル本に記録されていたのは、研究施設を出入りした人物の名前と行き先などについて書かれた内容であり、出入りした人物の中にはジンとウォッカなどのコードネーム持ちも複数人記載されており、そして出た後の行き先や日時なども書かれていたが、約一つだけ気になる記載があった。
「結構な組織の大物が出入りしているな、そして行き先はまぁこれと言って変な…これは三か月前にアマレットが『風河神社』に赴いた記録があるな、何故あの悪名轟く『幽香神』の分社に赴いて居るんだ?」
と僕はファイル本に記録されていた出入り先の記載に、コードネーム持ちであるアマレットが、今から3か月ほど前に、風河神社に赴いたことが記録されていることを発見し、何故祟り神を祀る神社に赴いているのかと疑問符を浮かべながら、考えをめぐり始める。
まず、アマレットが赴いた風河神社とは何か、それは妖神或いは祟り神と恐れられた《幽香神》を祀る分社であり、春になると境内で行事祭りが行われる程度の、日本によくある平凡な分社と言うのが、世間一般に知られていることだ。
ただ僕は、その風河神社には世間一般では知られていない真実を知っている、あれは潜入任務中に人生で初めて怪異事件に遭遇したことで、世界には自身の常識が通じない存在が、この正気の裏側で今も蠢ていることを知って、まだ間もない頃。
警察庁の暗部と噂されている怪異対策部の人間から、怪異に接触した公安警察として、今後怪異などの存在に遭遇した際の対処法や、現在でも活動が確認されている神格の存在、それらを崇める危険な秘密結社などについての情報などを、僕の権限で許される範囲までを教えられており。
当然今回ファイル本に記載されている風河神社についても当然ある程度教えられている、風河神社は時の権力者である藤原氏が、米花町の外れに存在する怪異出没区域にて現在でも存在が確認されている、高位神格の内の一柱である《幽香神》への生贄を捧げる為に作りられた儀式場だったと言う、今で例えるなら食卓場だった場所だ。
(それにしても、三か月前も前にアマレットの奴は、風河神社に赴いた記載があるが、一体どんな用件で出向いたんだ?)
と僕はそう脳内で呟きながら、アマレットはどんな用件で風河神社に出向いたのか、その理由を考察してみるが、今ある情報だけで考えられる可能性は、組織の違法取引場だったか、裏切り者の潜伏先だったか、幽香神に対する信奉者だったと言う三つが主に考えられることだが、直近に起きたことでもないなので、今回の研究施設で起きている怪異現象とは無関係なのだろうか。
ただ、その日を境にアマレットが、この研究施設に赴く回数が増えていることが妙であるが、一体どういった目的だろうか?ただの偶然か、それとも何か目的があってここに赴くことが増えているのか。
「なぁゼロ…あぁいやぁバーボン、少し気になる記載を見つけたんだが、ちょっと確認してくれないか?」
とスコッチは思わずった様子で俺本来の名前でのあだ名で呼んで来たので、少しジト目でスコッチを睨むとすぐに僕のコードネームで呼び直しながら、気になる記載を見つけたので、確認してくれないかと黒の組織が取引先に関する情報などが記載されたファイル本を渡されたので、僕はそれに目を通す。
ファイル本に書かれていることは、今まで取引した相手方の組織名だと思われるものが記載されており、そして僕はその中でも怪異対策部から伝えられていた、危険な秘密結社の内の一つである組織名が一番記録に新しい箇所に載っているのを発見し、僕は無意識に険しい表情を浮かべる。
(星の智慧派…確か禁断の知恵と力を求め、千の貌を持つ者と言われる、知恵と混沌の神《ニャルラトホテプ》を崇めている、危険な秘密結社の名だな)
と僕はスコッチから渡されたファイル本に書かれていた星の智慧派と言う危険な結社の名に、いやぁ予感がひしひしと感じ始め、何か今回の研究施設で起きていることに関係しているのではないとか考えを巡らせる。
怪異対策部からの話だと、星の智慧派とは外宇宙から到来した神を崇め信仰し、冒涜的な知識と力を得て利用して活動している秘密結社であり、魔法を使い化け物を使役する魔術師と言われる存在が、日本の首都圏で活動しているのを確認さており、今注意喚起されていたことを思い出す。
「なぁどうしたバーボン、そんなに険しい表情を浮かべて、もしかして何か手掛かりになりそうか?」
「えぇスコッチ、今回この研究施設にて起こっている異常事態について、ある程度推測できましたよ」
とスコッチは表情の変化から、何か手掛かりになりそうなのかと問いて来たので、僕は今この研究施設で起こっている異常事態について、ある程度推測が出来たかとを伝えると、スコッチを連れて、ロビーエリアの奥にある妙なへこみなどが見られる自動両扉が開くと強烈な鉄臭さを感じて武器を構える。
そこには無理やり破壊されたと思われる四つの自動扉の入り口があり、そして銃撃戦が行われたのか周囲には銃弾痕などがある、横幅5m程に奥行きが70m程の白い壁と白いタイルの長い通路が広がっており、そして僕らは床に転がるその光景を見て思わず表情が険しくなってしまう。
何せ僕らの目線の先にある長い通路の光景は、白い壁一面を生温かく垂れ流れる血で汚れているのと、身体が惨く欠損した生新しい複数の死体などが倒れ伏している惨状を、ありありと直接見てしまったのだがら。
と言ったところでここまでです。
研究施設の入り口辺りのことをロビーエリアと表現しましたが合ってますかね?。
そして様々な関係者の名前と、何やら今回の件に関わって来ている秘密結社の影に、間接的に関わりを漂わして来る妖神の存在など、この怪異現象にどう立ち向かい、無事にバーボンとスコッチは生還できるのか。
次も時間が掛かると思うので、気長にお待ちくだされば幸いです。
ゲゲゲの鬼太郎を追加させたいけど、どの程度混ぜて良い?*6月20日まで。
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①鬼太郎と目玉親父だけ参加。
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②↑+猫娘などの主力メンバーも参加。
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③↑+アニメで語られた話も追加。
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④妖怪達の設定だけ参考にする。
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⑤追加も参考も例外なく全部ダメ。